議会会議録

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一般質問 山下 裕

質疑、質問者:山下裕議員
応答、答弁者:財産管理課長、市長、副市長、危機管理課長、建設課長、市民課長、生涯学習課長兼女性の家館長兼図書館長

     再開  午前11時6分
○吉川孝勇議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 通告に基づきまして一般質問を行います。
 1、市庁舎建設について、29年第1回定例会で市長は新庁舎を移転する決意表明をしましたが、反対意見等もあり、5月広報で市民の意見を聞くパブリックコメントを実施しました。これは順序が違っているのではと私は思います。まず初めに市民の意見を聞き、その声を参考にして庁舎建設の候補地を出していくべきではと考えます。新庁舎移転は安芸市の未来がかかっているといっても過言ではないと思います。安芸市の人口は1万7,810人と6月広報に掲載されていますが、少子高齢化が進み、2人に1人が65歳以上の高齢者という時代が到来しています。現在の市役所は人口が3万人以上の時代に建設しており、人口が激減していく安芸市では市民が日常的に利活用できる機能など、コンパクトな庁舎建設が望まれています。
 それでは質問に入りますが、昨日の7番宇田議員の質問と重複するところもあると思いますがよろしくお願いします。
 (1)市民より募集した意見書について伺います。集まった意見書は106件ですが、広く市民の意見を聞くために行うと言っていましたが、実際に行政としては広く意見が出されたと思っているのか伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  市内各地域からさまざまな御意見を寄せていただきまして、一定広く意見を聞くことができたと考えております。
○吉川孝勇議長   6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) この数で本当に意見を聞けたと思うのか、私は全く少ないと思います。広く意見を聞くならばなぜ広報に意見用紙を入れて全戸に配布しなかったのか、高齢者の方などは意見用紙を財産管理課に取りに行くのは大変で、どうして広報の中に入れなかったのか、よく話を聞きました。市民に二の足を踏ます対策をしたのではないかと思われてしょうがないのですが伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  広報にも記載しておりましたけれども、提出書式の定めはございませんで、郵送やFAXでも受け付けをさせていただいたところです。実際に郵送やFAXでの御意見もございましたし、またほかの方の分を預かってたくさんの声を届けてくださった事例もございました。皆様何らかの方法で御意見をお出しいただいておりますので、御理解をお願いします。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 広く意見を聞くということは市民が簡単にそういう記名をして出せるようなやり方をするのが広く意見を聞く対策ではないかと思います。
 よく聞いた話で、役所にちょっとかかわりがあったりとか、仕事関係云々とか、身内や親類がまた近所の者が勤務していたりなどで名前を書いて出すことができにくいという声も聞きました。だからこういうのはやっぱり記名、無記名、両方でやるべきだったのではないかと思いますがいかがでしょう。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  事前に氏名などの公表をしないことをお知らせした上で募集しておりまして、出された御意見の内容を確認する必要がある場合や、各個人の御意見を正しく把握するためにお願いしたものでございまして、個人特定が目的ではございません。実際に匿名での御意見も幾つかございまして、不愉快な思いをさせた部分もあったかもしれませんので、そういった点についてはおわびいたしますけれども、貴重な御意見として受理させていただいております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 無記名であれば、もっとかなりの意見書が出ていたんじゃないかと思います。
 それから市民に意見を聞く前に発表された新聞報道が大きな誤解を招き、市民は不信感を募らせています。まず29年1月7日に「市庁舎、市街地北部移転を検討委答申へ、防災対策重視」という見出しで出ました。次に29年1月17日に「庁舎「市街地北部」答申決定。安芸市検討委、跡地の活性化策要求」、次に29年3月7日に、「安芸市役所は「移転」市長表明、年内にも候補地」と3度にわたって新聞に掲載されております。また4月広報の施政方針で市長は「新庁舎建設候補地について、建設場所は現庁舎位置以外を候補地として検討する方針としました」と言われております。これでは多くの市民が既に移転が決まったと思わざるを得ない状況にさせられています。広く意見を聞くといいながら、こそくなやり方ではないかと思われるがいかがでしょうか。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  現在地ではなく、移転する方針については表明しておりますけれども、移転先を決めたものではございませんし、そういった誤解があったとしたら本意ではございません。いずれにしましても寄せられた御意見を見ると、さまざまな意見があり、必ずしも誘導があったとまでは見えないんじゃないかなという気はしております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 意見書を読ませていただきましたが、移転反対の意見の中には、まず生活圏が脅かされるなど重みのある意見が多いと感じましたがどう思いますか。伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  それぞれいろいろな視点での御意見をいただいております。それぞれに丁寧に答えていこうと用意をしているところでございます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 移転賛成の意見者の多くに、市役所が被災し機能できなくなったら困るなど、現在地では庁舎が大きな被害を受けるかのような意見がありました。新庁舎はどこに建てても災害に耐えられる、安全・安心な庁舎建設が前提であり、地震・津波に耐えられる強固な庁舎を建設すれば問題ないはずです。現在の建築技術ではそれは可能だと思うし、現在地で市役所の機能ができるはずですが、伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  おっしゃるとおり、建築的な対応は浸水地域内でもできるものでございます。ただ、市長が先に表明しました現在地から移転するということにつきましては、そういったことではなくて、発災直後に職員が参集できない、道路啓開を考えても立ち上がりに時間がかかってしまうといったことから、現在地ではなく、移転方針を選択したものでございます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) また移転賛成として、市役所に行くことはほとんどない、そんなに行く必要がない等の意見もありました。第1回定例会で市民の利用人数は、年間7万5,000人と算定していると聞いています。そうすると1日平均約300人の来客になり、かなりの住民が利用していますが、中心地より離れると不便な人がたくさん出てくると思われますがいかがでしょう。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  中心地から離れる場合、例えば離れる場合を仮定した場合、その離れ方にもよりますけれども、サービスを現在地、あるいはもっと便利な場所に提供する拠点を置く必要があるといったこともあわせて考える必要があると思います。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 4月広報の市長の活動にまちづくり講座に出席とありますが、これはどこで行われ、どういう内容だったのか伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  福祉センターでまちづくり懇談会へ参加をしている職員、それから地域の方を対象に講師を呼んで研修をいたしました。地域コミュニティーについて研修を行いました。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) それでは第2回定例会挨拶で、「商店街等説明会でいただいた意見を踏まえ」とありますが、これはいつ開催したのか伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  1回目は4月の7日に開催されております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) それは広報6月号の市長の活動の、4月7日本町商店街との協議ということですね。それはどのような内容だったのか伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  会議といった形ではございませんが、本町商店街の方10名ほどの方にお集まりいただきまして意見の聞き取りなどをしております。その際出された意見はさまざまでございましたけれども、集約いたしますと、市役所の移転により中心市街地が衰退することは懸念されるけれども、地震・津波を考えるとやむを得ないといった御意見をいただいております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 商店街からは理事長初め理事の方が出席と聞いていますが、市側からは誰が出席していますか。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  市長、副市長、私が参加しました。そしてまた商工観光水産課長も参加しております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) それでは開催場所はどこでやられましたか。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  本町のチャレンジショップで開催しております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) この4月の7日は懇親会というか、飲み会だったと聞いております。場所が漁師の食卓ですか、こちらでやられて、そんな大事な協議をするような場ではなかったと聞いております。正式な話ではなく飲み会だったと聞いておりますが、どうでしょうか。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  私のほうから本町商店街の理事長にお話をいたしまして、設定は理事長のほうにお願いをいたしました。理事長と言いますかね、本町商店街振興協議会の会長か、代表の方にお願いをいたしました。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) ちょっと不思議ながですが、その飲みながらそういう大事な話ができるもんか、それを市長の挨拶で商店街からこんな話を聞きましたいうようなことを言っていいのかちょっと不思議でたまりません。不信感がますます募りますが、市長いかがでしょう。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  3番議員もその場へ来られておりましたので、6番議員は来られてなかったので、そこはお話を聞かれてから、だというふうには思いますが、ただ冒頭で私のほうも挨拶をいたしました。そしてちょっと今、日にちを探していたんですが、ちょっと今見つからないんですが、その後私も単独で商店街のほう、数人の方にお話を直接行ってコミセンで行わせていただきました。6月9日です。日程の調整があればいつでも商店街へ行くと、私以外じゃなくて財産課長、副市長ということで一応細かい部分の不明な点があれば再度伺うということで伝えてありますし、やはり昨日の一般質問でもお答えさせていただきましたが、正確な情報、私、市が把握している正確な情報は広く伝えなくてはいけないと思いますので、ただ100%これが正しいというのはなかなか難しいところがあるかもわかりませんが、これがベターな判断である、最善の判断であるという内容、中身は伝えていかなければならないというふうに私は思っております。
 もう少し言わさせていただいて構いませんでしょうか。
 先ほどパブリックコメント、市民からの意見のことはちょっと議員のほうから触れましたが、その中でもちょっと私ショックな文言がございましたので、ちょっと言わさせていただきますが、市民の方が「現市役所の敷地に新庁舎を建設しても、国の有利な起債を借りることができます。市の広報に現敷地に新庁舎を建設したら国の有利な起債を借りることができないと言っています、全くの誤りで、間違いです」という意見がございました。この情報というのはどこからの情報なのかお聞きしたいんですが、それはできませんので、ただこういう情報については、何を根拠にしているのかということは、多くの市民の方に知らせていかなければならないというふうに思っております。このパブコメのことを先ほど言わせていただきましたが、商店街につきましても、やはり質問には全て答えていくつもりでそういうお話をさせていただいております。そしてなおかつ、商工会議所、お聞きになっていると思いますが、商工会議所の役員の方にも2月にお話をさせていただいて、今月商工会議所の総会でそのお話をさせていただくように予定をしております。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 市長いろいろ言われましたが、やはりその飲み会の場の話というのはやはりそういう公で言っていいものかどうか、私はどうかなと思います。
 続いて(2)の緊急防災・減災事業費について伺います。これ先ほど市長が言われたこと、またちょっと出してますので。29年第1回定例会の市長の施政方針では、「現庁舎位置では、償還金の70%が交付税措置される緊急防災・減災事業債の適用が困難であることも判断材料として考慮したところです」、また5月広報の建設地についての方針でも、建設費の財源を考えると現在地では有利な財源の利用が困難であると書かれており、現庁舎地では起債が適用にならないと市民に誤解を与えている発信をしていますが、どうでしょうか。
○吉川孝勇議長  企画調整課長。
○野川哲男企画調整課長  緊急防災事業債につきましてお答えいたします。緊急防災事業債につきましては、津波浸水想定区域内にあり、地域防災計画上、津波対策の観点から移転が必要と位置づけられた公共施設及び公用施設の移転となっておりますが、地理的な制約がある場合には浸水区域内の建てかえも対象となり得るというふうになっております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 移転が困難と出ると、市民の方はもうそういうふうに捉えております。私もいろいろ聞いた話では、あそこへ建てれんき、ほら行かないかんろ、動かないかんろが、という声を聞きます。いや建てれんことはないというように話をしてますが。また建設地についてのQアンドAでは、城郭のような7メートルもの盛り土や、1階部分のみの外部空間となるピロティー形式で施工することになり、不便さを感じる庁舎になってしまうと偏った意見を市民に知らせています。起債は十分に適用になるし、不便かどうかは市民が決めることではないか伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  まず先ほど、もとへちょっと返りますが、賛成の意見につきまして、先ほど議員が御指摘されましたが、それはちょっと失礼だと思います。逆に反対の方もいろいろございますが、一方的に賛成の方のそういう。ちょっと反論ですよね、先ほどの。
    (発言する者あり)
○横山幾夫市長  それは失礼しました、それはちょっと。
 質問につきまして答弁いたします。先ほどから市民への間違った情報提供と、その間違ったという、間違っているということの根拠を教えていただきたいんですが、それはまたこちらから質問できないということでございますので。この間違った情報ということは、先ほど私が言いましたように、現地でも有利な起債が借りれるということだというふうに私は受け取ることができますが、議員は3月議会で、今後私も高知県庁へ行って、国の起債、認可決定について勉強してこようと思っていますということを発言されましたから、多分行っていらっしゃるというふうに思っておりますが。それとあと6番議員から「市長は現庁舎位置では国の起債の適用は困難であると明言しています。この発言は財産確保の意味で重い発言である」という指摘をされております。先ほど市民への間違った情報提供でありということをおっしゃられましたが、緊急防災・減災事業が適用になるかならないかで市民の皆様に大きな負担を強いることになりますので、議員の先ほどからのこの言葉も非常に重たい言葉であるということを、それは認識されているというふうに私も思っております。当然、私もそれなりの確認作業は3月以降もさせていただいておりますので、その中での今回の発言ですので、議員も3月以後いろんなことを研究されて、調査もされております。その中での発言だと思いますので、そこはお互いにまた質問していただければお答えすることができますし、こちらもかなりの調査はしたつもりでございます。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 先ほど市長がおっしゃいましたが、3月議会の後に私も県のほうに行っていろいろ話をしてきました。最終的に言われたのは、県のほうから言われたのは、最終的に市からの報告書によって総務省が判断するということを聞いております。これは後で言おうかと思いよりましたけど、ちょっと先に言ってしまいましたが、そういうことを聞いておりますので、まずその現庁舎位置でこういう計画で、こういうことで出すということを出してみないとそれはわかりませんということながです。返事は。
 もとへかえります。平成27年第4回定例会一般質問の各課から上がってきた要望や、重要課題・計画に対して財源を国や県に訴えて資金の獲得は重要な一つの仕事であると思いますが、この点市長はどう考えているかの質問に対して、「国・県の補助金等の確保に向け、積極的にさまざまな要望活動を行ってまいりました。重要課題への財源確保に向けて随時県知事や国会議員、国・県の各機関へ要望活動を行ってきておりまして、今後におきましても職員の先頭に立って、必要な要望事項を行っていく考えでございます」と、答弁しています。この考えは今も変わっていませんか、伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  はい、変わっておりません。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) それでは、3月の第1回定例会で、国の起債認可について市長みずからが総務省に陳情を要望していないが、という私の質問に、県を飛ばして直接国へ陳情・要望ということはルール違反だと思い、直接総務省なりへ陳情いうことは想定をしておりませんとの答弁をしていますが、これは矛盾しているとは思いませんか、伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  国・県への要望につきましては、当然物事によってルールがある中での国・県への要望です。例えば道路関係であれば、道路関係にしても何にしても、全て県の方に一定話を通した中で要望しております。特にこの起債につきましては、3月議会で私答弁をさせていただいておりますが、当然県を通じて、県とともに陳情に行くとか、それが一定のルールですということを答弁をさせていただいておりますが、先ほど議員がおっしゃられたのは、県を飛ばして直接国へというふうに自分はとったもので、3月議会では冒頭にそういう答弁をさせていただきましたが、後では先ほど言いましたように、県を通じて、県とともにということを申し上げさせていただいております。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) それでは、その県の意見は移転をしないと起債が適用されないという意見ながでしょうか、伺います。
○吉川孝勇議長  副市長。
○小松敏伸副市長  先ほどより市長が話しておりましたように、議員がそのように判断されておるということを県に申しまして、どういうような説明をしたかというふうに県の担当に聞きましたら、そのような話はしていないと、どうしてあの話でこのように理解するのかわからないと、いうのが県が山下さんに応対した対応でした。私たちもこの文書から借りれるというふうにはよう判断しません。
 答えとしてはやってみなければわからないというのは、実際にやってみなければわからないというのは、それはもういつもの答えです。答えとしてはね、県は。決めるのは国やからやってみなあ……で、やってみてできる可能性があるのはどんなことかなということを我々は想像します。一つは、この辺ではないですけんど、市域、市内全域が津波でつかるところ、都会のほうへ行きますと非常に面積が小さくて、市全体がもう津波でつかるところ、それは行きようがないですね、つからんところへ。だからそういうところはつかるところでも可能性があるだろうと。安芸市はつからんところいっぱいありますね、それはまずないだろうと。それからもう一つ考えられるのは、例えばここへ参集できる。5メーターか10メーターぐらいの道路を四方八方へ張りめぐらせれば参集できますので、それは可能性はあるかと思いますけども、それは現実に不可能やと。つからんということじゃないんですよ、機能するということですから、参集できてアクセスが確保できて、それが災害対策における原則になりますので。
 それともう一つは、市長が申しましたのは基本的にこの起債が借れるからじゃなくて、災害対応ができなくなるので、ということで言ってますので、余りこれに引っ張られてもいかんのですけども、やっぱり我々地方自治法の第2条の最小の経費で最大の効果を得るということを目的にしなくてはならないので、それもやっぱり大きなインパクトにはなるかというふうには思います。
 以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 副市長が県のほうに確認したということですが、私も1人では行っていません。2人で行って、1人で行くと聞いたこと、話したことをしっかり覚えていない可能性もあるので、1人一緒に行ってもらってます。そういう確認をしながら帰ってきました。県のほうはピロティー形式でもそれはできますということをはっきり聞いています。だから私が勝手につくって言ゆういうことではないと思います。
 それから続いて昨日の7番宇田議員の質問と重複しますが、地方自治法第4条の第2項、市役所の位置を定め、これを変更するに当たっては住民の利用に最も便利であるように、交通の事情、他の官公署との関係等について適当な考慮を払わなければならない。この地方自治法の趣旨である市民の利便性と官公署との関係を考えれば、まずは現庁舎位置で建設することを第一に考慮し、そのための施策を立て、市民に報告をし、起債確保に当たるべきではないかと思いますがいかがでしょう。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  昨日の宇田議員の御質問に対する答弁と同じことになろうかと思いますが、お答えさせていただきます。
 地方自治法第4条の第1項と第3項につきましては、市にとって事務所、つまり本庁舎の位置の変更は極めて重要な案件であることから、市役所の設置場所の変更については、議会において出席議員の3分の2以上の同意が必要とされているというふうに認識をしております。
 第2項につきましては、条文のとおり、市役所の位置決定に当たっては、市民の利用に便利がよいように、交通事情や他の官公署との関係等について適当な配慮を払う必要があると認識しております。また他の官公署との関係等については、現代では交通網、交通手段が発達し、また今後情報化社会が一層推進する中、現時点のことだけを捉えることなく、将来のことも当然考慮されるべきであると考えます。市民の利便性を考慮しつつ、庁舎の機能性や南海トラフ地震などの災害への対応の観点も含めて、市全体の均衡を十分考えて、総合的に判断していかなければならないと考えております。
 過去・現在だけでなく、未来のことも当然考慮すべきであり、そのため議会制民主主義にのっとり、位置の妥当性につきましては、先ほど言いました第3項にあります、出席議員の3分の2以上の同意が必要とされているというふうに認識をしております。
 また議員も御存じだと思いますが、実情として中心地に庁舎がない自治体、結構ございます。もしこのとおり、法のとおりいくのであれば、そこの庁舎がそこに建っていないことにもなります。
 なお、この見解につきましては、昨日宇田議員のところでちょっと言うのを忘れておりましたので、今伝えておきますが、一応総務省で確認をしております。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 続いて(3)の災害対策について伺います。市長は東北の津波被災状況を視察していますか。東北地方の市街地では津波の高さに耐え得る建物が多くの住民の命を助けたということを聞いています。新庁舎を人口が密集する国道55号線沿いの現在地に建設すれば多くの住民の命を救うことになると思いますが、いかがでしょうか。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  お答えします。津波からの緊急避難につきましては、避難可能時間、歩行速度、避難ビル、高台の位置、緊急避難場所の収容可能人数などから避難計画を策定し、避難困難区域につきましては、避難タワーを整備しているところです。市庁舎付近のエリアにつきましては、県の総合庁舎屋上178人、ホテルTAMAI駐車場2,500人、ハイ・スリー21の階段踊り場160人の緊急避難ビルによりまして緊急避難場所は確保されている区域でありますので、必要性につきましては、建設コスト等を含め十分な検討が必要と考えます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 高知市役所の新庁舎は、液状化対策として丸太打設工法での対策をしている。やはり中心地であり、県庁舎が近く、市民の利便性を考えて現敷地に建設するための工夫を凝らしています。安芸市も見習うべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  先にも申し上げましたが、現在地ではなく移転する方針を打ち出したその根拠の一つが、発災直後に職員が参集できない、役所が機能しないといったことを懸念しての選択でございますから、おっしゃるような選択は二次的なものというふうに考えるところです。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) その被災後の庁舎機能、アクセス道の確保が困難と言っていますが、瓦れき処理に関しては、市・県・国道のどこから始めるのか伺います。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  お答えします。発災後の県外からの応援部隊・物資を受け入れるルート及び防災拠点と防災拠点を結ぶルートの道路啓開につきましては、高知県が高知県道路啓開計画を策定し、道路啓開作業につきましては、県が主体となり各ルート、区間直近の高知県建設業協会加入業者に依頼して行うこととしております。道路啓開作業を行う重機につきましては、津波浸水区域外の重機が主に稼働するものと考えられることから、国道から北側の計画ルートから道路啓開は進むものと考えております。また自動車専用道路が開通しますと、そこを起点にした道路啓開が行われるものと考えます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 国道の瓦れき処理が最優先されなければ、中芸地区、室戸地区へも行けず、災害復旧がおくれることになる。それと高速道路はまだ未定ということでこれは今のところは除外しておかないといけないと思います。そうすると国道に位置する市役所周辺の瓦れきは早期に撤去されて災害復旧に対応できると思いますが、いかがでしょうか。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  先ほどの答弁のとおり、どうしても津波浸水区域でありますと、津波が終息した後でないと作業は取りかかれないと思いますし、そこの国道に通ずる重機が通る道につきましても啓開しながら作業は進んでくるものと思いますので、先ほどのとおり北側からの啓開となると考えます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 北側から来るというのは、大きな瓦れき処理をするそういうのが北側のどこから来られるわけですか。例えば自衛隊が復旧作業に当たるときに、やはり国道を中心にずっと整備されてくるわけじゃないでしょうか。伺います。
○吉川孝勇議長  副市長。
○小松敏伸副市長  先ほど危機管理課長が答弁しましたように、どこから始まるかというと重機があるところから始まります。したがって重機は奥にありますので奥から、そりゃ国道向けて行きますけんど、奥の縦線をまずやっていくということを答弁したところです。
 東北のときも、くしの歯作戦という言葉を聞いたと思いますけれども、東北の場合は高速道路が真ん中にありましたので、それが生きていましたので縦にくしの歯に行きましたけども、この地域は縦の線がございません。議員もおっしゃいましたように高速道路ができるまでは縦の線が出ませんので、自衛隊でも何でも、南国からこっちへ順番に寄ってきます。だからこの辺の国道まで来るのは、南国からここまでは啓開してこないと来れないので、なかなか遅いと。したがいましてそれよりも先に地元の業者が奥から南向いて攻めてくる。それが早いだろうと。東北との大きな違いというのは、幹線道路がまだないと。東北の場合は、東北自動車道が真ん中にあったので、くしの歯であちこちにいろんな県外の部隊が入れたけども、ここの場合は東北みたいに早くは啓開しませんよというのは、高知大学の岡村教授がよく言っていましたけれども。だから啓開というのは、議員がおっしゃるように幹線道路を目指していきますけれども、国道55号線は確かに啓開しに行きますけれども、そこへ行くまでに随分と支障があるということを危機管理課長は答えたというふうに御理解いただきたい。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 隣の県総合庁舎は津波対策として2メートルの盛り土をし、1階部分を5メートルとし、最大津波高が6.5メートルの津波が来ても建物自体に支障をきたさない構造で建設されていると聞いています。新庁舎建設に当たりもっと建物の構造研究をすべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○吉川孝勇議長  副市長。
○小松敏伸副市長  最前より何回も同じ答弁を繰り返しておりますけれども、津波に耐えれる建物というのは、それはできるというふうに私たちも理解をしております。ただ余りそれに過信をしますと、東北のときみたいに大丈夫だと思ったものが実は大丈夫じゃなくて、多くの犠牲者を出したということもやっぱり考えておかなければならないというふうに思います。
 隣の総合庁舎、これも何度も答弁しておりますけれども、3.11前に建設が始まっておりました。3.11の時はもう基礎ができておりました。そこから当時の津波シミュレーションではあれ1メートルぐらいでしたかな、だから1メートルぐらい盛り土すればつからないということで計画をしておったんですけども、随分と見直しになるということで、現実には2階までつかるということで発電機は上へ上げたりとか、コンピューターを上へ上げたり、それから5メートル、6メートルつかっても建物が耐えれるような、波に対する設計変更を加えたりとかいうことで、既に始まっておりましたので、そこで取りえる最善のことをやったということで、3.11、新しい想定であそこへ建てておったかなというのはちょっと疑問だというふうに思います。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) その3.11以降に、一応見直しはして、建物の見直しをされて、そういう支障を来さないような構造でやったということを聞いております。
 それと庁舎を北に建設すれば災害時の国道55号線沿いや、南側に位置する職員の参集はどうなるのか伺います。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  先ほど道路啓開の話をしましたけれども、職員参集に関しましては、道路啓開に関係なく、防災センターへバイク、自転車、徒歩により、津波が終息した後に参集することとなっておりまして。済みません、職員行動マニュアルで定めていることを答弁しているわけですけれども、その計画では、津波終息以降に7割、8割の職員が参集できるものとして計画しております。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 南海トラフ大地震が起これば、北にある防災センターが津波対策の拠点となります。そして安芸球場は県東部の地域拠点、広域医療搬送拠点となり、県東部の災害拠点病院に位置づけられた県立あき病院を結ぶ重要な道路が必要ですが、県立あき病院と市営球場を結ぶアクセス道路はいつできるのか、現在の状況を伺います
○吉川孝勇議長  建設課長。
○竹部文一建設課長  お答えいたします。あき総合病院と球場を結ぶ連絡道路につきましては、以前にも同様の御質問があり、お答えしているところでございますが、この連絡道路は先ほど議員の御質問のとおり、県東部の災害拠点病院に位置づけられているあき総合病院と、県東部の地域拠点及び広域医療搬送拠点に位置づけられています安芸市総合運動場を結ぶ防災対策上重要な道路であると考えております。
 現在、安芸市実施計画書にも上げておりますように、今年度、平成29年度には市道認定の手続をいたしまして、来年度平成30年度に測量設計、31年度に用地買収に入り、用地買収の状況により工事に着手する計画となっております。
 なお、この連絡道路の建設計画につきましては、安芸道路の安芸西地区の周辺整備事業にも入っております。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 27年第4回定例会一般質問の市長の答弁では、「30年度には測量設計に着手をしたいということで進めております」と言っています。そして実施計画書27年度は市道認定、28年度設計、29年度用地補償となっていましたが、28年11月に出された実施計画書には、29年度市道認定となっており、なぜこの大事な命をつなぐアクセス道の整備がおくれているのか伺います。
○吉川孝勇議長  建設課長。
○竹部文一建設課長  お答えいたします。なぜおくれたかということでございますけれど、当初につきましては、二、三年ぐらい早い時期にいうことで計画も上げておりましたが、その後安芸道路、安芸西地区の周辺整備事業にも入れて、有利な県の補助もいただくということもございまして、安芸西地区の周辺整備事業の覚書等もございまして、またほかの道路事業等の計画もございます。現在におきましては、そういった財源等も考えまして、先ほど御説明しました今年度に市道認定を行いまして、来年度以降測量設計、用地買収に入るということで、前回の議会に答弁させていただいたとおりで進めております。
○吉川孝勇議長  副市長。
○小松敏伸副市長  当初のスケジュールにつきましては、県事業で進める予定でございましたので、県へ依頼して県営の県道でやろうというスケジュールでございました。県に要望いたしましたが、余りにも距離が短いとかいうようなことで、県で受け入れの要望がかなえられませんでしたので、改めて市道で仕切り直すということで、今建設課長が申しました新しいスケジュールに変更になったということで御理解いただきたいと思います。
○吉川孝勇議長  昼食のため休憩いたします。
 午後1時再開いたします。
     休憩  午前 11時58分
     再開  午後 1時
○吉川孝勇議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 済みませんが、緊防債のことについてちょっと元へ戻らせていただきます。緊急防災・減災事業費は現庁舎位置では出ないのか、出るのか、一度お伺いします。
○吉川孝勇議長  副市長。
○小松敏伸副市長  先ほども答弁しましたが、やりようによっては出ないこともないかもしれません。先ほど言いましたように10メートルの高速道路でもつけたらいくかもしれませんね。参集できますから。けど現実にそういうのは難しいから参集できない。津波に耐えれる建物はできる。それが条件ではないです。機能することが条件ですので。災害対策本部として機能することが緊防債の条件ですので、機能さすためにはそういうようなことをやれば機能するかもしれませんが、それは現実的な選択肢ではない。したがいまして私たちはできないという判断をしております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 災害対策本部は防災センターにあるのではないですか。伺います。
○吉川孝勇議長  副市長。
○小松敏伸副市長  何と言いますか、災害対策本部は防災センターにできるかもしれませんけれども、復興計画とか復旧、いろんな作業を全てそれは役所でやります。被災証明であるとか、それらも即座にずっとやっていきますよ。そのときに熊本の例でありましたよね。おくれて住民に迷惑がかかっておるとか、いろんな作業が役所ではその瞬間から始まりますので、その瞬間から動けないということになると迷惑するのは住民でありますし、一番大きいのはやっぱり住民の命がかかっておりますので、そういうことがないようなところがいいんではないかという判断をしたところでございます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 熊本の場合は、庁舎が地震対策できてなかったのではないかと思います。それと市民の命を守るためには強固な建物があったほうが市民の命を守れるんではないかと私は思います。
 それともう一つ、4月7日の漁師の食卓で行った懇親会と言いましたが、これは私もその場にいなかったもんでちょっと確認してみました。商店街の方は、移転は仕方ないとか、そんな話は出ていないと。それから協議会とか審議会ではないただの懇談会というか、俗に言う飲み会やったということで、3番議員もちょっと行っていますが、これは3番議員はその場にいたそうですので、9月議会でちょっと訂正の意見を出そうかということも言っておりますが、どうでしょうか。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  確かに食事をしながらの会議でございましたけれども、それは先に市長が答弁しましたように、先方の御指定でございましたので、それに合わせて食事の場でお話をさせていただいたということでございます。その際の意見はあくまでもざっくばらんな話でございましたので、さまざまな意見がございました。その中で寄せられた意見をまとめると、それが全てではございませんが、先ほど申し上げましたようなお声もあったということでございます。
 また、その1回だけではなくて、市長も答弁しましたが、また別の機会に改めて繰り返し御意見を賜ってきております。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  その件につきましては、先ほど財産管理課長が申し上げましたが、まず私も昼前に答弁申し上げましたが、その会を設定するに当たっては、先方が一方的に決めたのではなくて、しょっぱなの会なのでどうしようかねというところから始まって、そしたらチャレンジショップで、最初はちょっと会をして、それからざっくばらんに意見が言えるような雰囲気を醸し出そうということで始まりました。実際ちょっと飲むがが早過ぎまして、本当にざっくばらんに皆さん、私が聞く限りでは言いたいことを言ってくれました、反対の方も、賛成の方も。一番記憶に残っているのは、もし引っ越ししたら跡地はどんなに考えちゅうがぜよと、それが一番私の記憶には残っております。10人ぐらい、10人ちょっとぐらいおったかな。ちょっとそこの正確な数字は帰ってみてから確認をしてみますが、一応全員の方とそういうお話を私は直接伺いましたので、充実した会であったというふうに自分は感じておりますし、その後の会も先ほど午前中に言いましたが、自分単独で行って、それぞれ皆さんの質問にも答えることもできたというふうに思っておりますので、その会がただ飲んだだけとか、そういうことではないということは断言をしておきます。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 私はその飲んで話をするのがいかんというがじゃないです。そういうざっくばらんな話を聞くのも方法だと思います。ただ市長挨拶でそういう意見をいただいたというのは言うべきことではないと思って言ってます。そういう協議会、審議会ではないと商店街の方も言っておられますので、そういうふうに思ったので今質問しているわけです。
 それと、もう1回コミュニティで会われたというのは、開会が終わった後だったと聞いています。今月9日のその開会の挨拶が済んだ後に何かその日の夕方みたいなことを聞いていますので、その挨拶の分にはそれは含まれてないですね。私はその挨拶文で言われたことをちょっと聞いておりましたので。
 ちょっと時間が長くなっていますので次に入ります。
 (4)市民の命を守る施策は、29年2月に南海地震対策特別委員会で、黒潮町の南海トラフ巨大地震津波防災計画等の取り組みについて視察を行い、安芸市と取り組みの違いを痛感しました。最大津波高34.4メートル、この数字を突きつけられた住民の諦めに対して、町長の「町民の命を守りたい。諦めたらいかんぞ。もう一遍考えてみいや。できる方法を編み出すまでやらないかん。」、その声で全職員が防災担当となって、町民全戸へ訪問を行い、町民の防災意識を高める、住民の命を守るための決意を示しています。
 横山市長も安芸市民の命を守る責任があると思います。津波災害から住民の命を守り、死者を1人も出さない施策をすべきと思うが、市長の考えを伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  おっしゃるとおりです。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 庁舎を北へ2キロも移動して、市街地の住民の命を守れると思いますか。多くの人々の命を守る視点に立てないのか。現市役所周辺には多くの建物が集積しており、地震・津波に耐え得る新庁舎を建設すればたくさんの命を救うことになるのでは。伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  北かどうかは決めていないところでございますが、避難タワー、避難場所としての庁舎、という意味では御提案の方法が一つあると思います。今移転方針をあげておりますのは、復興の拠点となり得る役所の機能、これを重視していることがございます。
 また検討委員会でいただいた御意見にこんな御意見がございました。津波浸水区域に残すことはかえってそこが安全だと誤解させることにもなり得ると。今想定されている津波到達時間からすれば、御高齢の方や障害のおありの方は難しいかもしれないが、その方々は津波避難タワーや津波避難ビルに行っていただくにしても、走れる方はできるだけ遠くまで、津波の到達しないところまで逃げていただく。これが第一だと。津波浸水区域に庁舎が残ることは、それが安全だという誤解を生む可能性があるよと、そんな御意見もいただいたところです。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 庁舎を現在地に建設した場合、今みたいな庁舎じゃないと思います。津波に耐え得る強固な庁舎を建てるわけですので、住民が津波に対してこの区域は安全やいう考えはまず浮かばないと思います。それより安心感が出るんではないかと思います。
 続きまして、新庁舎建設費を13億円削減した埼玉県吉川市の中原市長は、これは安芸市とは条件は違いますが、市庁舎は豪華である必要はなく、災害に強ければ十分ではないかという考えからスタートし、情報を公開した上で「市長キャラバン」と名づけ、各地区の公民館などで説明会を13回開催、延べ640人の市民が参加し、多くの意見をいただき、これまで意見を全く聞いてもらえていなかったとの不満が市民の間にたまっており、激しい批判もぶつけられたそうです。面積を縮小し、事業費を削減、会議室などは市民に開放する。このような問いかけにその方向でいこうというコンセンサスができた。ただ質素なのはいいが、それなりに美しいデザイン性をもたせてくれとの要望も市民から出てきた。デザインの専門家である市民が自分でつくった図柄を持参したりして、最終的な図面が仕上がり、面積を約1,000平方メートル削減し、コンパクトな形になったそうです。来年3月完成予定で、中原市長は27年3月就任以来、市民が主体的にまちづくりに参加するような市政運営を心がけており、さまざまな形態で市民と直接意見交換をしているとのことです。
 横山市長が言っている対話による信頼関係の構築、温かみのある持続可能な行財政運営、市民の思いや力を結集、というのはこういうことではないかと思いますが、市長どう思いますか。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  市町村によってそれぞれ地域性があると思いますが、議員のおっしゃるとおりでございます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 私は、現在の庁舎移転の取り組む姿勢は住民重視の市政とは到底言えないのではと思います。十分な情報を市民に公開し、計画をもう一度白紙に戻し、庁舎建設に取り組んでほしいと思います。
 2の看護学校の設立について伺います。
 県東部地域の看護師不足に対応するための看護師養成学校設立に向けて着々と準備が進んできていると思います。東部地域にとっては、若い人材を地元にとどめる対策として、安芸市にとっても大いに活性化につながる一大事業だと思っています。4月3日には一般社団法人高知東部振興協議会を立ち上げたそうですが、(1)平成31年4月開校のめどは立っているのか伺います。
○吉川孝勇議長  市民課長。
○畠中龍雄市民課長  お答えいたします。看護師不足に対応するため、平成31年4月開校に向けて、高知県東部に看護師養成学校を設立する準備を行っております。一般社団法人高知東部振興協議会のほうに状況を聞きましたところ、現在、今月末に提出する専修学校の設置計画の概要書や、ことしの12月に提出予定の看護師養成学校の設置申請書を現在作成中です。このほかにも校舎の改修計画やカリキュラムの作成、実習先の確保などを行っており、平成31年4月開校に向けて準備を進めているという返事をいただいております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 実際看護師が不足している病院は東部にどれぐらいありますか。伺います。
○吉川孝勇議長  市民課長。
○畠中龍雄市民課長  看護師不足の病院が東部にどれだけあるのかということでございますが、ちょっと古い調査によりますけども、平成27年の10月に東部の6つの医療機関、クリニック、診療所は除いてますけども、ここに調査を行っておりまして、この調査によりますと、早急に補充したい看護師はこの6医療機関で17人。それから看護学校が設立された場合何人の採用を考えられるかに対しましては、毎年26人から18人程度採用が考えられるとの調査結果が出ているということでございます。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 21年のデータですね、それは。あ、27年。
 それでは、今年度ですが、ある専門学校では定員割れがあり2次募集をしたということを聞いています。現在も定員割れしている学校はあるのか伺います。
○吉川孝勇議長  市民課長。
○畠中龍雄市民課長  申しわけありません。現在定員割れをしている養成学校があるかどうかの情報を持っておりませんので。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 県立あき病院新築の際に、県立の看護学校設立の話はなかったのですか、伺います。
○吉川孝勇議長  市民課長。
○畠中龍雄市民課長  お答えいたします。県立あき総合病院での看護学校の設立の話があったかということでございますが、ちょっと問い合わせをしましたけども、安芸郡医師会の会長が、前に県のほうに東部地域に看護学校を設立できないかの問い合わせをしたようでございます。その時県の答えは、県立の看護学校はつくらないとの返事があったと聞いているということでございます。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 続いて(2)の教職員の確保について伺います。指導教員を確保するのが大変だと聞いています。順調に確保できているのか。また基金の確保に向けての取り組みは順調にいっているのか伺います。
○吉川孝勇議長  市民課長。
○畠中龍雄市民課長  議員の言われるように、指導教員の確保は大変厳しいものがありますが、現在教師確保やカリキュラム作成の中心的な役割を担う教務主任を4月に採用し、指導教員の確保に向けて取り組みを行っております。現在、3名の方に教員について打診をしている状況というふうに聞いておりますが、最低でも8人の教員を確保する必要があることから、職業安定所への求人申し込みや、関係者、人脈を通じて確保していきたいと考えているという返事を聞いております。
 また、基金につきましては、現在1カ所1,000万円いただいておりますが、現在のところ我々の計画では、医療機関では8,000万円程度集めていただきたいというお願いをしておるところですけども、5,000万円程度につきましてはめどがついていると、後のところはまだこれから動きたいということでございました。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 続いて(3)の学生への奨学金制度は地方の学校へ入学してもらうには独自の制度が必要になると思うが、ほかの学校にない特別な優遇措置は考えているのか伺います。
○吉川孝勇議長  市民課長。
○畠中龍雄市民課長  学生の確保のための奨学金制度は非常に有効であると考えておりまして、現在、安芸広域市町村圏事務組合において、当看護学校の生徒に対する奨学金制度を創設する準備を行っているところでございます。
 内容等につきましては、まだまだ決定ではなく検討中ですが、学生の金銭的な負担を最大限軽減するよう、県の奨学金に広域での奨学金を上乗せする形で奨学金制度をつくるもので、奨学金の貸与を受けた期間の1.5倍の期間、県東部の医療機関において看護師として従事すると、奨学金の償還が免除される、そういった制度を検討中というふうに聞いております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 続いて(4)の東部看護学校の特徴はということで、入学の際のメリットがなければほかの地域からわざわざ来ないと思いますが、いかがですか。
○吉川孝勇議長  市民課長。
○畠中龍雄市民課長  先ほど説明しましたように、東部につくる看護学校だけの奨学金制度を創設することで、学生の金銭的な負担を最大限軽減することができるということ。また主な実習施設は学校のすぐ近くにあります県立あき総合病院を、これはまだ決定もしておりませんけども、予定しており、実習環境としては非常に恵まれた学校であるなどの特徴があると考えているということでございました。
 また人材育成像としまして、「地域貢献を理念とし、地元愛を育み、将来高知県東部地域で活躍できる人材を養成する。」、「医療行政や地域医療の現状を理解し、看護師として幅広い見識を備えた人材を養成する。」、「人間尊重の理念に基づいた誠実で豊かな人間性を持った人材を養成する。」の3つを基本理念として看護師を養成していきたいというふうに聞いております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 卒業生の生徒の職場の確保は万全なのか。それと通学者のみで生徒の確保ができるのか、まとめて伺います。
○吉川孝勇議長  市民課長。
○畠中龍雄市民課長  卒業生の就職先の確保について協議会のほうに聞いてみましたが、先ほど説明しましたように、東部の医療機関でも一定数の就職先はあると考えているとのことでございました。その他の卒業生につきましても、看護師は県下全国的にも不足しているということで、希望を言わなければほぼ全員就職できるというふうに聞いており、高知市や市外の医療機関をあっせんしていき、全員の就職先を確保するつもりであるとのことでした。
○吉川孝勇議長  市民課長。
○畠中龍雄市民課長  済みませんでした。通学生のみで生徒を確保できるかということでございますが、高校新卒者以外、社会人や母子家庭の母親にも門戸を開くことで、学生確保が見込まれるとしているところでございますが、寮の確保や家賃補助ができるかなど、財政状況を踏まえ調査・研究し、少しでも学生にメリットがあるような対策を考えていきたいということでした。
 また安芸市としましても、移住・定住対策などさまざまな方向から検討を行い、学生の確保に向けて協力していきたいと考えているところでございます。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 4月には室戸病院の医師、薬剤師が退職し、5月から外来患者のみを受け入れる診療所としての稼働になっています。これでは看護師の受け入れ病院が少なくなり、卒業後は地元に残ることができなくなるのではと心配しております。設立したものの、安芸市の財政を圧迫させることにならないよう、しっかりとした方針を立てて取り組んでほしいと願っています。
 続きまして、3の安芸市の観光地への取り組みについて伺います。
 (1)幕末維新博について、幕末維新博がスタートして3カ月過ぎました。中芸地区は林鉄とユズで日本遺産の認定を受け、活性化に弾みをつけています。北川村のモネの庭、中岡慎太郎館は村全体で力を入れ集客を図っているようで、連日のように観光客でにぎわっているようです。さて、幕末維新博が始まり、安芸市への集客状況は東部博と比較してどんな状況か伺います。
○吉川孝勇議長  生涯学習課長兼女性の家館長兼図書館長。
○大坪浩久生涯学習課長兼女性の家館長兼図書館長  集客のほうですけども、私のほうから歴史民俗資料館の地域会場となっております館の入館者の状況を報告させていただきたいと思います。直近の3年間で4月と5月期に限って入館者数の状況を報告します。平成27年度が1,062人、平成28年度が526人、平成29年度は1,166人で東部博が開催されました平成27年度に対して、今年度は増加している状況にあります。
○吉川孝勇議長  商工観光水産課長。
○山崎孝志商工観光水産課長  私からは歴史民俗資料館も含めまして、岩崎弥太郎生家、野良時計等6の観光施設のゴールデンウイーク中の入り込み客数についてお答えします。平成27年の東部博開催中の入り込み客数は1万6,215人、ことしについては1万7,002人、787人の増となっております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) ということはふえているということで、ちょっとその次にその市民からの声でどんな取り組みをしゆうかわからんと、どうしよらということを言おうかと思いましたけど、ふえているということはこれは削除します。
 続きまして、安芸市歴民館の入館目標が8,000人で、北川村の中岡慎太郎館は1万人、中山間地区の北川村よりも低い目標でがっかりしていましたが、慎太郎館に行ってみて歴民館との差を痛感させられました。観光客を引きつける工夫がたくさんしてあり、音声案内や展示資料などに立ちどまって見入る箇所が幾つもありました。歴民館も立派な建物です。館内の展示品などにもう少し人を引きつけるような工夫がなされないものか、今後は改良の予定はありますか。伺います。
○吉川孝勇議長  生涯学習課長兼女性の家館長兼図書館長。
○大坪浩久生涯学習課長兼女性の家館長兼図書館長  お答えいたします。歴史民俗資料館につきましては、昭和60年開館しまして、30年を超えております。今のところ以前の議会のほうでも御報告させていただいたように、ほとんどリニューアルされていなかったいうこともありまして、高度な展示品なんかをちょっとやりかえたりはしております。慎太郎館のほうも確か平成5年ぐらいにあそこは開館をしておって、今のような形にリニューアルを何回かしておるというふうに思っておりますが、私も行っておりましたけれども、やっぱり人感のセンサーとか、説明パネル、そういった物と映像を組み合わさせておるというようなことで、非常に興味を引く、現代風といっていいのでしょうか、そういった展示に工夫がされていると感じております。やはり説明パネルだけではなく、映像や音声、そういったものを活用した見せ方というのは大事であると思います。現在その歴史民俗資料館で大胆な改造、リニューアルをするということは考えておりませんけれども、議員御指摘のように、先ほどの映像とか、音声とか、説明パネルでなくやっぱり人を引きつけるというようなことは大事であります。歴史民俗資料館のほうでどのような活用方法がちょっとあるか現在のところわかりませんが、費用対効果何かのことも加えて、歴史民俗資料館のほうには運営委員会も設置がございますので、一度まず皆さんの御意見も伺っていきたいというふうに考えております。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) ぜひ検討をお願いします。
 続いて(2)の周遊観光の取り組みについて、維新博での周遊観光の拠点になるのが歴民館になるが、どのような周遊コースを設定しているのか伺います。
○吉川孝勇議長  商工観光水産課長。
○山崎孝志商工観光水産課長  お答えします。幕末維新博開幕を前に、安芸市観光協会、ボランティアガイドの会等で構成される、はばたけ弥太郎安芸市推進委員会で周遊ルートについて検討していただき、3月に安芸市ぶらりマップという名前ですけど、を作成し、4つの周遊コースを設定しております。その中の岩崎弥太郎ゆかりの地満喫コース、安芸市の歴史まるごと発見コースという2つのコースがありますが、その中に歴史民俗資料館が入っております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 以前も言いましたが、五藤家の墓所は周遊コースにまだ入っていないと思いますが、どうして入れないのか、もう一度伺います。
○吉川孝勇議長  商工観光水産課長。
○山崎孝志商工観光水産課長  お答えします。3月の定例会でもお答えしましたが、幕末維新博が開幕したことで、市民の方の中にも市の歴史を勉強する方、市外からも歴史に興味のある方が安芸市に来られると思いますので、その状況により判断したいと考えております、と答弁させていただいております。現在もその考えは変わっておりませんので、御了承お願いします。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 検討やなしに、実行してほしいと思いますので、よろしくお願いします。
 続いて(3)の伊尾木洞の今後の対策について伺います。
 高知県全体の昨年の観光客は424万人で、「龍馬伝」に次ぐ2番目と県が4月に発表しています。一つは外国客船入港の影響が大だと思われるが、奥四万十博や2年前に日本遺産の認定を受けた四国遍路をめぐるお遍路さんの増加などの影響だと思われます。伊尾木洞は一昨年の東部博以来、観光客が年々増加しており、ことしの5月4日、5日の連休に開催したあなごう祭りでは2日間で約1,000名の入場がありました。大型バスも毎日のように来ています。5月、6月の観光バスの予約台数は把握できていますか、伺います。
○吉川孝勇議長  商工観光水産課長。
○山崎孝志商工観光水産課長  お答えします。ガイドの予約を受け伊尾木洞を訪れた観光バスの台数は、5月には25台、6月は今後の予定も含めますと46台の予定となっています。それ以外に直接訪れる観光バスもありますが、その台数は把握できていません。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 直接来るバスも結構おります。まず6月46台が予約を受けていると聞きましたので、恐らく50台はオーバーすると思います。今年度よりJRの四国観光ルートの中にあなごうが入っております。伊尾木駅へ鉄道を乗り継いで来られる方がふえてきました。駅を出ると伊尾木洞への矢印が入った看板が設置されていますが、以前から観光客には不評でした。何とか商工観光水産課へかけ合い、最近やっと新しい看板ができたようですが、こういうことは早急に取り組み、観光客に不愉快な思いをさせないよう、おもてなしの精神が欲しいものです。鉄道で来られる観光客の方は大きな荷物を持参している方がおり、先日も道に迷われていた神奈川県からの方の荷物を洞窟観光が済むまで我が家で預かったことでした。JRの観光ルートに入ったことや、ネットでの紹介などが鉄道での観光客の増加につながると思われます。今後は駅にロッカーの準備も必要になってくるのではと思いますが、そういう対策は考えているのか伺います。
○吉川孝勇議長  商工観光水産課長。
○山崎孝志商工観光水産課長  お答えします。荷物を預かる施設の建設、人員を常時配置するのは困難と考えておりますが、しかし通常は屋内ですけど、屋外用のコインロッカーの有無について現在業者さんの方に問い合わせをしているところです。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 早急に対応をお願いします。
 6月14日商工会議所2階ホールにて、29年度土佐の観光創生塾(東部地域)が開催され、あなごう保存会から2名参加しました。安芸市からはボランティアガイドの方や観光協会など10名ほど、中芸地区は日本遺産関係、室戸地区は室戸ドルフィンセンター関係者など、たくさんの出席者で1部の講習会、2部ではグループに分かれて地域観光クラスタープランの作成イメージなど、グループディスカッションの中、現状の取り組み、課題について話し合い、安芸市グループは伊尾木洞の取り組みや活動、今後の課題について話し合いました。
 課題として一番に取り上げられたのがやはりトイレ問題でした。ボランティアガイドの方々も非常に困っているとの意見。ほかの方々も今のままでは観光地としてイメージダウンにつながるのでは、早く設置できないものかとの声が出ました。今まで何度も要望しているので、市長も聞きたくないと思いますが、言う私も大変つらいです。駐車場に設置してある仮設トイレで、県内外の観光客に利用してくださいと言えると思いますか、市長、伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  言えると思いますかという御質問でございますが。確か龍馬伝のときに同じようなスタイルで岩崎弥太郎生家へ同じ仮設トイレを置いてありましたので、それと同様やと思いますが、ただ条件的には国道に面しているというところが一つ難点かなというふうに思っております。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 私はトイレ聞かれたらまず言いません。あなごう祭りのときは「本当に仮設で、申しわけないです。急遽つくっています。」ということは言いましたが、あそこの駐車場にずっと2日間おりましたので、今言われたら言えませんし、できれば公民館へ行ってくれと。公民館も館長365日、館を開けています。去年2日ぐらい休んだかな。その前は365日、ことしも多分365日開館すると思います。そういう思いで観光客と接しております。だから何とかお願いしたいですし、いまだに電気もついていないので、換気扇も回らず、汚い、くさい、に最近は暑いが入って、もうどうしようもない状況です。予算を取るのはなかなか大変なようですが、このままでは本当に安芸市の恥と言われてもしょうがないです。県からは対策があると聞いていますが、市長を初め関係部署はもっと、もっと汗をかいて、予算獲得に動いてほしいと思いますがいかがでしょうか。
○吉川孝勇議長  商工観光水産課長。
○山崎孝志商工観光水産課長  お答えします。安芸市に来ていただいた方への対応は大切ではありますが、用地を取得しトイレを建設するとなれば、多額の費用が必要となり、議員も言われましたが、一般財源のみでは困難であり、有利な財源を探しております。これまで県と協議したことは、トイレ建設のみでは補助金の交付は困難であることから、伊尾木洞を中心とした周遊ルートの確立、お金を落としていただける仕組みづくりができれば可能性もあることから、現在それらの仕組みづくりを考えているところです。
 そのことに関連し、先ほど議員も言われましたが、県が主催しことしで2回目となる土佐の観光創生塾が開催されましたが、その内容は伊尾木洞を中心にお金を落としてもらう仕組みづくりを検討するテーマとなっており、6月14日から数回行われる予定です。創生塾にはあなごう保存会の方や、市内から多業種の方に参加していただいており、この方たちがコラボし、何らかの仕組みづくりができるのではないかと思っております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 5月の連休に開催したあなごう祭りで一番喜ばれたのがボランティアガイドによる伊尾木洞の案内です。予定時間前からたくさんの人が来てくれました。ガイドの方の人数が足りず、1日2回限定でしかできず非常に残念でした。今後のボランティアガイドの育成はどうなのでしょうか。特に高校生のガイド育成をお願いしたいが、いかがでしょう。
○吉川孝勇議長  商工観光水産課長。
○山崎孝志商工観光水産課長  お答えします。バスツアーの数もふえ、大変ありがたく思っております。ツアーがふえることによってボランティアガイドの会員の皆さんには御負担がふえておりますが、会員の皆様の御厚意により対応できており大変感謝しております。
 議員から御質問のありました伊尾木洞のガイドの育成につきましては、これまで伊尾木洞のガイドの研修を数回実施し、何名かはガイドをふやすことができましたが、まだ数名のガイドさんに負担がかかっている状況です。このことについてガイドの会で話し合いを行いましたが、当初伊尾木洞のガイドを実施するに当たり、ボランティアガイドの会と伊尾木地区のあなごう保存会が協力してやろうということであったようであり、そのことについてあなごう保存会と話し合いの場を持ちたいということでありましたので、ボランティアガイドの会の役員会に諮り、対応を検討したいと考えております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 私もあなごう保存会の会員にそのガイドをお願いしております。ただその洞窟のシダ、地層類はちょっと専門的になるので、ふつうの観光地を案内するのはという尻込みをする方がおいでます。ガイドさんに聞くとそんなに難しくないと言われますけど、やっぱり皆さん資料をたくさん持ってきています。ちょっと専門的になるというのが一つ地元の一般の方のネックになっています。それを何とか解消できるように資料とか、そういうのを商工のほうでまた準備をしていただいて取り組んでいただきたいと思います。
 先ほども出ましたが、伊尾木洞には大型観光バスが毎日のように来ています。第1回定例会でも言いましたが、周遊観光として伊尾木洞経由、道の駅大山で食事や買い物ができるルートを確立してはと思いますが、それには道の駅大山の早期の改修が必要です。いつ着工できるのか伺います。
○吉川孝勇議長  商工観光水産課長。
○山崎孝志商工観光水産課長  お答えします。本議会へ土地の測量試験等の補正予算を計上しておりましたが、御承認をいただきましたので、早急に進めていきます。なお増築等の工期は約3カ月と考えておりますが、工事発注と並行して食メニューの充実、人を呼ぶための仕組みづくり等をアドバイザーの方に入っていただき検討していきますので、工事の完成は年度内となります。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 29年度実施計画書に新たな道の駅等整備構想の検討とありますが、これはどういうことなのか伺います。
○吉川孝勇議長  副市長。
○小松敏伸副市長  総合戦略に位置づけられております道の駅の整備、これにつきましては、現在安芸道路の開通に合わせまして新設されます安芸中インター、その周辺に道の駅を検討しております。東部自動車エリアにはいわゆるサービスエリア的なものがございません。標識にはヤ・シィパークのことを入れてありますけれども、あれはとても遠くてサービスエリアみたいには思えませんので、サービスエリア的なもの、どっちかと言うと、スマートインターチェンジ、インターチェンジのところにできるというようなイメージを思っております。
 場所の候補としましては、ユズ工場、これを今現在移転の構想で作業しておりますけれども、ユズ工場のところにインターチェンジなりますので、そこへおりたところにサービスエリアができるというイメージで計画をしておりまして、ユズ工場の進捗状況に合わせながらどんなものをするのかということを検討する。そんな段取りでございます。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 新しい道の駅ができると、その道の駅大山はもう閉館するということですか。
○吉川孝勇議長  副市長。
○小松敏伸副市長  道の駅大山につきましては、先ほど商工の課長が答弁いたしましたように、新しい感覚で再構築しようとしております。まだ具体的な構想はでき上がっておりません。どういう施設にするかも決まっておりませんけれども、構想段階では例えばフランスの田舎料理、高知におるフランス人の方が協力してくれるというふうに、奥さんが協力してくれるというような話もありましたので、例えばそういうようなものとか、よそにはない、ここへ来なくてはできない、それに恋人の聖地にふさわしいとか、そんなようなイメージが僕の頭の中ではあるんですけど、実際にはコンサルというか、でつくっていきますので、確約的なことは言えませんけれども、一応共存するというふうに思っております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 県観光振興部は、観光客の周遊観光を強化して、観光客の滞在時間を延ばしてもらい、消費額の増額にも取り組みたいと言っています。やはり観光に来られた人たちに少しでもお金を使っていただき、行政は少しでも収益が上がる対策に取り組んでいただくことをお願いしまして、一般質問を終わります。
○吉川孝勇議長  以上で、6番山下裕議員の一般質問は終結いたしました。
 暫時休憩いたします。
     休憩  午後 1時50分

添付ファイル1 一般質問 山下 裕 (PDFファイル 366KB)

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