議会会議録

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人名など会議録冊子と一部異なる場合がありますので、御了承ください。
ここに掲載してある会議録は、正式な会議録とは若干異なります。

追加議案の提案理由説明・採決

質疑、質問者:宇田卓志議員、山下正浩議員
発議者:市長、山下裕議員、宇田卓志議員、川島憲彦議員、山下正浩議員、尾原進一議員、藤田伸也議員
応答、答弁者:財産管理課長、市長

     再開  午前10時26分
○吉川孝勇議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 日程第3、議案第109号「副市長選任について同意を求める件」及び議案第110号「監査委員選任について同意を求める件」の2件を一括議題といたします。
 ただいま議題となっておりますこれら2件について、提案理由の説明を求めます。
 市長。
○横山幾夫市長  提案をいたしました議案につきまして、提案理由を説明いたします。
 議案第109号「副市長選任について同意を求める件」につきましては、平成29年12月20日をもって任期満了になりました小松敏伸前副市長の後任として、竹部文一氏を選任したく、地方自治法第162条の規定により議会の同意を求めるものであります。竹部氏の略歴につきましては、議案説明書に記載しておりますのでお目通しをお願いいたします。
 竹部氏は皆様も御承知のとおり、温厚誠実で、行政経験も豊富で、職員の信頼も厚く、副市長として市の課題に取り組んでいくのに適任と考えております。
 なお、竹部氏からは、昨日12月20日に12月21日付の退職願が提出されております。御審議の上、御決定いただきますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。
 議案第110号「監査委員選任について同意を求める件」につきましては、12月19日をもって任期満了になりました高橋正明委員の後任委員として福島文明氏を選任したく、地方自治法第196条の規定により議会の同意をお願いするものであります。福島文明氏の略歴につきましては、議案説明書に記載しておりますのでお目通しをお願いいたします。
 監査委員として適任と考え提案させていただきましたので、どうか御同意いただきますようお願い申し上げます。
○吉川孝勇議長  これよりこれら2件に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。
    (「なし」と呼ぶ者あり)
○吉川孝勇議長  別に質疑もなければ質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっておりますこれら2件については、委員会への付託を省略したいと思います。
 これに御異議ありませんか。
    (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○吉川孝勇議長  御異議なしと認めます。よって、これら2件については、委員会への付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。討論はありませんか。
 11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 議案第109号「副市長選任について同意を求める件」に対し、賛成討論を行います。
 就任2期目がスタートし、4カ月目を迎えておりますが、庁舎の移転を含む建てかえ問題等待ったなしの喫緊の課題が山積みの本市の状況の中で、あなたのその手腕を遺憾なく発揮され、これからの安芸市の希望と発展のために大いに御尽力されることを多くの市民は期待しております。
 さて、市長が1期目の目標として掲げたこれまでの数々の政策につきましては、市民の評価はまちまちでありますが、積み残された課題を引き継ぎ、2期目以降にどのように反映、結びつけていくかについては、その手腕を大いに発揮できる環境が整っていることが1つの条件となります。それはつまり、あらゆる施策や難問題に直面したときに、そのよき相談者となり、的確な助言が得られるパートナー、すなわち副市長を選任することであります。残念ながら1期目においては、その目的は達せられておりません。それだけでなく、真逆に数々の談合疑惑等における恥部をさらし、さんさんたる結果になったことは誰の目にも明らかであります。
 施策の達成には、何を差しおいても職員の協力がないことには成立いたしません。これは単に職員と仲よく和気あいあいとやっていくということではなく、職員個々の能力と実績、あるいは達成度によって得られる信頼感及び責任のもとに成立するものであると理解しております。それらのかけ渡しの役割が市民生活や福祉の向上を目指すことはもちろん、副市長としての重責に含まれるものではないかと認識するものであります。これは市長に対してこびへつらい、よい顔をするイエスマンを選任した上で、自分の思いどおりに事を運ぶ環境をつくるということではありませんが、しかしこれまでのように、副市長の言いなりになってよいということでもありません。それをしてしまうと前者は前市長の強権的な政治姿勢を踏襲してしまうことになり、また後者は自分の政治理念、政治信条を骨抜きにしてしまうことになりかねません。副市長としての最も大切な役割は、決して出しゃばることなく、その上で市長に厳しく、誠意を持って諫言することをみずからの役目とすることであります。市長を補佐し、支えぬくために竹部文一副市長のなすべきことは、的確な助言に徹し、横山市長が誤った方向を向けば、毅然とした態度で諫言し、その方向性を常に保つように軌道修正させることであります。みずからの職を賭して、市長に諫言することこそが市長を支えるということであり、またそれぐらいの気構えや覚悟を持ち得てなければ、引き受けるべきではありません。
 副市長の選任に当たっては、このような気構えのある人物を選任することが、ひいては安芸市政を安定させ、飛躍・発展に大いに寄与するものであると確信するものであります。今日の安芸市を取り巻く現状は、まことに恐縮でありますが、住民監査請求や行政・民事を含む幾多の訴訟等が渦巻く、まさに戦場そのものであり、また財政事情においては、改善資質はあるとはいえ、決して好調であるとは言いがたい状態であることから、引き続き財政状況の改善に努め、市民生活の向上に向け、より一層効率的で効果的な行財政の運営を図る必要性があります。そのようなときに竹部文一氏のような、行政に精通し、あらゆる施策の取り組みに直接かつ長期的に携わってきたとして、横山市長が選任同意を求めた人物は紛れもなく副市長として適任であると思われます。私は常日ごろから歯にきぬは着せないことを信条としてきましたが、今回はそれを破ってしまいました。
 以上のことから、副市長の選任について同意を求める件に対する賛成討論といたします。
○吉川孝勇議長  ほかに討論はありませんか。
    (「なし」と呼ぶ者あり)
○吉川孝勇議長  ほかに討論もなければ討論を終結いたします。
 これより、議案第109号「副市長選任について同意を求める件」を採決いたします。
 この採決は無記名投票をもって行います。
 議場の閉鎖を命じます。
    (議場閉鎖)
○吉川孝勇議長  ただいまの出席議員は、議長を除き13人であります。
 投票用紙を配付いたします。
    (投票用紙の配付)
○吉川孝勇議長  投票用紙の配付漏れはありませんか。
    (「なし」と呼ぶ者あり)
○吉川孝勇議長  配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めさせます。
    (投票箱の点検)
○吉川孝勇議長  異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。本件を可とする議員は賛成と、否とする議員は反対と記載の上、点呼に応じて順次投票願います。
 なお、重ねて申し上げます。投票中、賛否を表明しない投票及び賛否の明らかでない投票は、会議規則第73条第2項の規定により、否とみなします。
 点呼を命じます。
    (点呼・投票)
○吉川孝勇議長  投票漏れはありませんか。
    (「なし」と呼ぶ者あり)
○吉川孝勇議長  投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 議場の閉鎖を解きます。
    (議場開鎖)
○吉川孝勇議長  開票を行います。
 開票には、会議規則第31条第2項の規定により、立会人に山下裕議員及び川島憲彦議員を指名いたします。
 よって両議員の立ち会いを願います。
    (立会人登壇・開票)
○吉川孝勇議長  投票の結果を報告いたします。
 投票総数13票、これは先ほどの出席議員数に符合いたしております。そのうち、賛成13票、反対0票、以上のとおり賛成多数であります。
 よって、本件は原案のとおり同意することに決しました。
 これより、議案第110号「監査委員選任について同意を求める件」を採決いたします。
 本件は原案のとおり同意することに賛成の議員の起立を求めます。
    (賛成者起立)
○吉川孝勇議長  起立全員であります。よって、本件は原案のとおり同意することに決しました。
 暫時休憩いたします。
     休憩  午前10時47分
     再開  午前10時50分
○吉川孝勇議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 日程第4、議案第111号「安芸市事務所設置条例の一部を改正する条例」から議案第113号「安芸市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」までの3件を一括議題といたします。
 ただいま議題となっておりますこれら3件について、提案理由の説明を求めます。
 市長。
○横山幾夫市長  議案第111号「安芸市事務所設置条例の一部を改正する条例」につきましては、現庁舎の老朽化や南海トラフ巨大地震への津波対策など喫緊の課題の解決を目的に、市庁舎の移転整備を行うため、地方自治法第4条第1項の規定に基づいて、現行条例を改正するものでございます。
 新庁舎の位置につきましては、これまで市議会及び市民説明会等での市民の皆様からのさまざまな御意見をいただきました。これらの御意見を真摯に受けとめた上で、市長として、市民の命を守ることを最優先として、南海トラフ巨大地震など、いかなる災害時にも市庁舎が機能できる場所に移転すべきであると最終的に判断いたしました。
 移転先については、有利な財源である緊急防災・減災事業債の活用ができ、市街地から離れすぎないこと、駅からの近さや既存インフラの活用等を条件として検討を重ね、11月にお示しした候補地のうちから、新たな庁舎位置案を桜ケ丘町3130番地ハとするものでございます。
 老朽化した東庁舎の建てかえは時間的余裕のない喫緊の課題である中、何よりも自主財源の乏しい本市において将来負担を考えた場合、有利な財源である緊急防災・減災事業債の活用は必要不可欠であり、この活用期限を考慮して今後のスケジュールを考えた場合、このタイミングで議案提案する必要があると判断したものでございます。議会の議決をいただければ、今後、今年度中に開発協議を開始し、来年度に建築設計及び用地造成を、平成31年度中に建築に着手したいと考えております。
 なお、高齢者などの交通弱者対策として、新庁舎への公共交通の確保と市街地に行政サービスの窓口機能を残すとともに、現庁舎の跡地対策につきましては、市民の皆様に参画いただいた検討委員会を設置し、より人が集い町の活性化につながるように取り組んでまいりたいと考えております。
 議案第112号「安芸市議会議員の議員報酬及び費用弁償等支給条例の一部を改正する条例」及び議案第113号「安芸市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、高知県議会議員及び高知県知事等県の特別職の期末手当の支給率が改正されるのに準じて、市議会議員及び市長、副市長、教育長に対して支給する期末手当の支給率を改正しようとするものでございます。
 その内容といたしましては、12月期の期末手当につきまして、現行1.55月から1.60月へと0.05月分引き上げ、年間支給月数を3.00月から3.05月へと引き上げるものであります。
 今回の改正に伴う影響額といたしましては、市議会議員総計で約26万円の増、市長、副市長、教育長につきましては、合わせて約11万円の増額となる見通しであります。
 高知県議会議員及び高知県知事等特別職の期末手当の改正内容を見定めた上で提案する予定でありましたが、議会の開会日までに改正内容を確認できなかったために、今回追加提案させていたただいたところでございます。
 以上で、提案しました案件の説明とします。御審議の上、適切な御決定を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
○吉川孝勇議長  これよりこれら3件に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。
 7番 宇田卓志議員。
○7 番(宇田卓志議員) 議案第111号「安芸市事務所設置条例の一部を改正する条例」に対する質疑を行います。
 質問1、市役所移転問題は、市役所建設地検討委員会の答申を受けて、広報5月号でA、現在地、B、消防防災センター付近、C、県道高台寺川北線付近、D、すまいる・あき付近の4カ所で市民の意見を聞いており、106件の応募意見中、A案40件、B、C、D案合わせて64件、その他2件と一番多数であった現地建設案を無視して、突然西浜、桜ケ丘町の2案を提案してきた、その理由についての説明が、1、市役所はいかなる災害にも機能を維持することが必要、2、高台移転でなければ、緊急防災・減災事業債の適用活用ができにくい等であったと思うが、間違いないか伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  その通りです。
○吉川孝勇議長  7番 宇田卓志議員。
○7 番(宇田卓志議員) 質問2、その後絞り込んだ2案の市役所候補地案の中で、11月広報で11月1日から11月27日の期間意見公募を行い、その結果応募件数1,332件中、現地での建てかえ希望1,324、西浜での候補地案希望2件、桜ケ丘町での候補地案に希望が4件、その他2件で現地での建てかえ希望が99.39%でほとんどの市民からの募集意見が現地建てかえを希望していると結果が出ております。
 それに対し市長は、住民説明会の状況と比べ、市民の反対意見の多さにはギャップを感じる、など出席者の意見分析もせずに、きょうの新聞には、「桜ケ丘町案を支持する意見が圧倒的だった」などと根拠のないうそ八百のコメントを発表して勝手な判断をしておりますが、40年近くの月日と100億円近くの費用と安芸市住民の協力を得ながら土地区画整理事業でつくり上げた現市役所とその周辺環境を、一部の取り巻き議員の意見と闇に包まれた原因不明のこじつけの理由で、市長は応募件数1,332件中たった4件の希望数しかなかった桜ケ丘町に市役所を移転しようとしている。それも慌てふためきながら。なぜですか、裏取引でもあったのでしょうか。
 私の12月18日の一般質問で、「市民の意見を最大限に聞いて、市政の公平・公正な執行をしていく」と市長はその見解を述べております。多くの市民の前で示したのはパフォーマンスだったのか、うそだったのか、正直に答えてください。
○吉川孝勇議長  暫時休憩いたします。
     休憩  午前11時1分
     再開  午前11時6分
○吉川孝勇議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 市長。
○横山幾夫市長  7番議員の再質問にお答えいたします。
 市民の意見を聞くというふうに言ったじゃないかという、確かにそのとおり言わさせていただきました。今までもそれから今後も、市民から引き続いて当然市民の皆様の意見は聞いてまいりますが、昨日の一般質問で、議案として提出しないと議会として審議していくことが始まらないとの御指摘がありましたことも含めまして、今回提案をさせていただきました。
○吉川孝勇議長  7番 宇田卓志議員。
○7 番(宇田卓志議員) 最後の質問をします。市役所はいかなる災害にも機能を維持することが必要などと、さも市民の命を守るようなきれいごとを言っていますが、人口密集地から自分たちだけ逃げ出して高台移転ですか。高台に行きたくても、一般市民にそんな費用がどこにもありません。今年3月末の日本の国の借金は1,071兆円で、国民1人当たり850万円、世界一の借金国だそうです。その市民、国民の血税を利用して、有利な借金ができるなどと喜んで、国からの助成金で新築の庁舎を建てて、冷暖房のきいた見晴らしのよい安全な場所で、もし津波が来たら、市民の民家が波にのまれるのを見ているのか。土曜日曜祭日休みのぜいたくな日々を送り、きのうやめた副市長でも退職金をいっぱいもらって、首にもならずやめていきました。
 事業や家族や先祖のために、将来に不安を抱きながらも毎日こつこつ働いて生活している一般市民が、市長、あなたの雇い主ですよ。もっと市民側に立って、優先してやらなければならないことがありはしませんか。高台移転は市役所より先に浸水地域の小学校ではありませんか。大人は自分の意志で行動して責任がとれますが、何も知らない子供を守るのは大人の責任です。市役所高台移転より先に、伊尾木、川北の小学校を高台に移転したらどうですか。市役所の建設が四、五年おくれても、市民生活に大した影響はありません。2,594人分の反対署名に対しても、市長に「真摯に受けとめた」という形跡がない。なぜこの時期に追加提案を提出してまで議決を急ぐのか。議案提出は初めからシナリオどおりだったんじゃないんですか。組み込まれており、単なるアリバイづくりに議会を利用して、市民を欺く手段としてとった行動じゃないですか。賛成議員、特に昨日の一般質問した議員との市長とのかけ合い質問劇場……
○吉川孝勇議長  宇田議員、的確な質疑をお願いします。
○7 番(宇田卓志議員) はい。市長と古参議員のなれ合いの最たるもので何とも見苦しかった。そしてそのことを知っていて、にこにこ後ろで笑っていた他の古参議員もこの議案提出を前もって知っていた議員の1人でしょう。だから一部の議員は、僕ら知らなかったけども、議員提案されるのを知っとった。既に印刷済みの追加議案が、議員の帰る前に、間髪を入れずに各議員に配付された手際のよさからして、議会事務局も巻き込んだ、なれ合い、もたれ合いの市民を裏切る派閥議会で、公平性を欠く極めて卑怯な市民不在の行政執行行為である。こんな議会運営が長年ずっと続いてきたのだろうか。それを市民が知っておるんだろうか。許していたのだろうか、不思議でなりません。
○吉川孝勇議長  宇田議員、的確な質疑をお願いします。
○7 番(宇田卓志議員) もうすぐ終わります。
 市長は常々「できるだけ多くの市民の意見を聞き、その意見を踏まえて市政を運営する」と述べておりますが、もっと市民の意思を確かめて、優先順位とバランス感覚を持って行動に移すべきではないかと思います。いかがでしょうか。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  7番議員の再々質問にお答えをいたします。
 先ほど市役所だけ高台へというような御質問やったと思いますが、これも今まで一般質問でも答弁させていただきましたが、役所がすぐに機能しなかったことで、復旧復興に大きな遅れを生じた、東北、熊本では、被災後の災害関連死を多く生み出しました。その教訓から市民の命を守る市役所を選択しなければならないというふうに判断をしております。特に東北では、これも一般質問でございましたが、大津波警報が29時間30分後にならんと解除しなかった。そして津波警報は、11時間後、結局40時間30分しないと津波警報が解除にならないので、その間職員が庁舎に参集できないという、東北はかなり大きかったんですが、東北でそれぐらいの時間、庁舎に職員が参集することができずに、何も役所としての調整機能を果たすことができなかったということがございますので、そこは御理解をお願いしたいと思います。それと、シナリオどおり、アリバイづくりというような御指摘もございましたが、今議員も御存知のとおり、パソコンで、そこは2番目の議員の質問のときでございましたので、そこについては大体役所としてはそういう、いつもこう、別の議案でもありますので、それを特にこうアリバイづくりというのはちょっと失礼かというふうに自分は思います。以上です。
○7 番(宇田卓志議員) 質問を終わります。
○吉川孝勇議長  ほかに質疑はありませんか。
 11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 議案第111号「安芸市事務所設置条例の一部を改正する条例」、いっぱい市長、質問したいことはありますが、そんなこと言うてもしやないき、1点だけ聞きます。僕たちがね、何でこれがね、大抵ね、不信感を抱いて腹立つかということ。きのうの議会が済んだ後ですよ、これ、議案説明書出いてきたが。どやって僕らが考えるかね。考える余地を与えんためにぱっと出いてきて。ゆうべこの討論を書くに、朝の1時から7時までかかりましたよ。さっきの副市長の人事のことでも、反対するなら腹立たんけど、賛成するために夜中までやって、それが卑怯なと言う。早うになぜ出さんかね。それを正々堂々とやったらえいだけのことやろ。その1点だけ伺います。どうしてこんな遅うなったか。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  11番議員の質問にお答えをいたします。
 なぜ遅くなったのかいうことでございますが、先ほども御答弁申し上げましたが、昨日の一般質問で庁舎位置につきまして、早く議会へ提案しないと審議が始まらないという指摘がございましたので、暫時昨日追加の部分を入れたものでございます。以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 再質問します。
 市長はね、これを急に出いてきてもわかると思う。自分たちはこれをね、考える余地がないやないですか。ほんでこれが遅うなった理由はいろいろ言うたって、ほいたらこっちにこれを議案について全部調べないかん。その余地がないやろ。だからそんな出いてきたきいうてね、こっちは納得がいかんのよ。質問ができんやろ。何のために議案出いてきゆう。これについて我々に質問せらすためやろ。ほいたらこっちは質問する権利がある。そっちは質問に対して受ける義務がある。だから議会がこれで成り立つんと違いますか。今度からそんなことせんとってくださいよ。終わります。
○吉川孝勇議長  ほかに質疑はありませんか。
    (「なし」と呼ぶ者あり)
○吉川孝勇議長  ほかに質疑もなければ質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっておりますこれら3件については、委員会への付託を省略したいと思います。
 これに御異議ありませんか。
    (「異議あり」と呼ぶ者あり)
○吉川孝勇議長  御異議がありますので、起立により採決いたします。
 これら3件については、委員会への付託を省略することに賛成の議員の起立を求めます。
    (賛成者起立)
○吉川孝勇議長  起立多数であります。よって、これら3件については委員会への付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。討論はありませんか。
 6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 議案第111号「安芸市事務所設置条例の一部を改正する条例」に反対討論を行います。
 市長は、市役所移転候補地案1と案2に対して、市民の意向調査を11月に実施しました。その結果が11月27日に集計された市民意見書の総数1,332名、その内、反対は1,324名、市長の出した候補地の賛成市民は8名であり、賛成できない市民が多いことがわかります。
 市長は、市民の意向調査を何のために実施したのでしょうか。市長の責務は、市民の意向調査を検証して、新庁舎建設に対応すべきであります。
 12月6日山下裕、藤田伸也議員の賛同議員2名と「安芸市の未来を考える会」のメンバー10名による市長要望を行い、1,013名の市役所移転反対、現敷地に新庁舎建設の要望書を渡しました。
 そして12月15日に第2弾として、山下裕、山下正浩議員、宇田卓志議員の賛同議員とともに1,581名の要望書を提出しました。
 2つの候補地は狭隘な袋地で、快適さもなく、市民と市職員にとっても最悪の環境であり将来性のないことが、最大の反対理由であります。
 私は、市役所は市民に親しまれ、市民が利用しやすく、安芸市が未来に向かって希望と発展を期待できる新庁舎であってほしいと切に願っています。
 この反対署名と市民の強い要望を受け取り、市長は「真摯に受けとめます」と私達に答えました。2回の合計人数2,594名の市民の思いを受けとめてくれると信じていましたが、緊急に追加議案を出してきました。
 「真摯に受けとめる」の言葉は何だったのか、市民の思いを踏みにじり、議会をないがしろにしているのではと、強い憤りを感じます。
 以上のことを申し上げ、反対討論といたします。
○吉川孝勇議長  ほかに討論はありませんか。
 7番 宇田卓志議員。
○7 番(宇田卓志議員) 議長の御指名により、反対の立場で討論いたします。
 議案第111号「安芸市事務所設置条例の一部を改正する条例」に対し、反対の立場で討論を行います。
 この条例改正案は、安芸市役所移転建設するための条例改正案であり、市民生活や経済活動に直接影響を及ぼす極めて重要な案件であります。市長は昨日まで議会でこの追加議案の提出を隠し、さも市民の意見や議員の意見を聞くふりをして、複数の議員と結託をして、正常な議会運営を行っているふりをして、裏工作をし、無理やり本議会案の可決をもくろんでおります。市民の意見を最大限に聞くと約束したのは、3日前のこと、忘れたとは言わせない。初めから組み込まれたうそだったのでしょうか。きのうの一般質問のことを、皆さん聞いたこと、テレビで見たりしたことがあると思いますが、これでもまだ控えめに言うとる。市長、この強引な議会運営と桜ケ丘町への庁舎移転の執着心は、市民の間で黒いうわさが広まっておりますよ。そのうち市長の耳にも入るでしょうが、火のないところに煙は立たないと言います。くれぐれも市民を裏切ることのないようにお願いをいたします。
 市役所が高台に行くことが、市民の命と財産を守ることになるような考えのようですが、市役所が高台で避難しても、被災するのは高台に移転できない多数の市民ではないですか。発災後の復旧のために移転するようなことを言っておりますが、多くの市民の集まるところや、災害弱者を守る防災対策が先行すべきだと思いますし、そのためには現市役所の北側駐車場部分に盛り土とピロティーを組み合わして、免震構造で1階から2階部分を浸水しても構わない部分として車椅子利用者や災害弱者も避難でき、自家発電機能と屋上にヘリポートを設置した市民の避難場所を兼ね備えた新しい機能を整備した新市役所を多くの建設設計者に公表募集して地震国日本に先駆けた市役所を建設することが、市民が一番安心して安全に生活できる新市役所建設の理念だと思います。
 以上のことから、市役所関係者だけが先に高台に逃げて助かるような市民感情を無視した、桜ケ丘町への市役所移転建設に関する本案件には反対します。
○吉川孝勇議長  賛成討論はありませんか。
 10番 川島憲彦議員。
○10 番(川島憲彦議員) 議案第111号「安芸市事務所設置条例の一部を改正する条例」に日本共産党議員団として賛成する立場で討論いたします。
 この条例は東日本地震での大被害を教訓に市民の命を守るために、市役所庁舎を津波浸水区域外に移転させ、どんな時でも初動体制を確立し、市民の命と生活を守るために必要不可欠のものであると考えます。
 東日本地震における被害を受けた自治体の教訓は、「自然の猛威には人間は無力」、「想定外を想定した対策を講じること」を上げております。千年に一度に起きると言われる巨大地震の被害を受けたことから導き出した教訓です。多くの自治体や住民も、これほどの津波が襲うとは想像もしていなかったというのが実態かと思います。ある自治体の庁舎は丸ごと津波にのみ込まれ、そこにいた職員が全員命を奪われました。避難を呼びかけている最中に津波に襲われた職員もいました。多くの地域で大火災も発生しました。あの惨劇は忘れてはなりません。
 これらが起きることを想定した上で、職員と市民の命を守り、災害復旧と2次・3次の災害を未然に防ぐための初動体制を整えるため、いかなる場合においても職員の参集を確保できることが基本だと考えます。今後はあき病院近くから山越えの市道の建設が行われ、アクセス道路も新たに確保されます。
 市庁舎は現在地につくるべきだという声もありますが、津波浸水区域外なら何も問題はありませんけれども、津波浸水区域を選択するということは東北地震からの教訓を生かすことにはならないと判断するしかありません。庁舎移転により被害をより少なくする対策を講じるのは、後世の市民のために、今生きる私たちの考えるべき当然のことではないでしょうか。
 東日本震災における「想定外を想定する」ということはそれ以上の被害を想定して対策をとることを教訓としていることで、庁舎においても「より高台へ」ということではないかと考えるところです。
 また市庁舎を津波浸水区域外に移転させれば、その建設費用の70%が後年度に交付金として補塡される緊急防災・減災事業債が活用でき、市民負担の軽減とほかの事業に資金を活用できる有利な条件であります。その制度の期限が切れないうちに申請する必要があり、決定が急がれます。
 庁舎移転による市民の利便性の確保については鉄道の駅もあり、公共バスや元気バスの乗り入れも容易であり、市民の市役所庁舎への来庁頻度の多い窓口を市の中心部に置くなどの対策を行えば、車を持たない人などへの不便さは補えるものと考えます。
 また、市役所庁舎移転によって厳しい経営に陥るという状況にならない対策は重要であり、今後の課題でありますが、私どもも商工業者への支援を求めてまいりますとともに、庁舎移転後の現在地の活用も多くの人々のにぎわう土地利用を市民と共に考えてゆくことも、周辺の活性に貢献できるものと考えます。
 東日本大震災の教訓を生かすためのこの条例改正は、市民の命を守ることを最優先課題として欠かせないもので、以上の理由を申し上げ賛成討論といたします。
○吉川孝勇議長  ほかに討論はありませんか。
 11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 議案第111号「安芸市事務所設置条例の一部を改正する条例」に対して反対の立場で討論をいたします。
 大変重要なことでありますので、長文になっておりますことをお許し願います。
 安芸市の庁舎新築移転の件に関しては、建物の耐震基準未対応、昭和56年や、耐用年数を過ぎて老朽化していること及び阪神淡路大震災、東北大震災以降の大津波を想定した地域防災計画とともに、移転・新築案件として、検討委員会を立ち上げ、あらゆる分野において分析や検討を加えた上で、地域防災計画や地域福祉計画、地区懇談会等で住民説明会が行われてきたところであります。さて、このように万全の体制で庁舎新築移転を検討し、時間をかけてあらゆる住民の集まりに出向いて説明をしてきたと住民や議会において、うそ八百のことを言ってだまし続けてきております。
 さきの10月27日付高知新聞によると、検討委員会の市街地北部への移転方針に対し、市は主な理由として、該当地には優良農地があり、開発手続に時間がかかるとして、いともあっさりと断念したと表明しました。これまでに費やした時間や費用、住民に説明して回った職員の苦労、検討委員会の慎重な審議や判断は、一瞬のうちに水泡と化したわけであります。
 まず第1に、該当地には優良農地があり、開発手続に時間がかかるとした点であります。そもそも候補地は、昭和47年12月22日に安芸市農業振興地域に指定されております。そして、地域内にあるほとんどの農地が農用地区域に指定されており、一般的には宅地化はできないものであることは、当事者である市であれば、計画当初から把握、承知をしていたはずであり、そのための開発手続にかかる準備期間は十分過ぎるほどあったことから、当該候補地を外す大きな理由にはなりません。単なる口実であります。
 次に、庁舎移転に伴う財源と新たな市街地区域、まちづくりの問題であります。そのうちの1つ、財源として、市は国の緊急防災・減災事業債の適用期限内、2020年度末の完成が必要と説明しております。確かに多額の用地取得費や庁舎建設費にこの財源問題は避けて通ることはできません。しかし、これも庁舎移転問題が議論されたときに既に発生していたもので、何も今になって始まったことではなく、ましてや第1回検討委員会の市長挨拶において「市役所庁舎の耐震化等の対策につきましては、整備に多額の財政負担が必要なこともあり、長年の課題でございましたが、これまで市民の皆様、市議会議員の皆様に御協力いただき取り組んでまいりました、財政健全化に一定のめどが立ったことにより、このたび整備に向けた第一歩として、建設候補地など整備の基本方針となる新庁舎建設基本構想の策定に着手することといたしました」と財源については一定のめどが立っていることを示唆しており、これもまた優良農地と同様に全て理由にはなりません。
 そして最終的には、市役所を中心とした、新たな市街地形成・まちづくりの問題であります。平成25年11月22日の第1回安芸市新庁舎建設基本構想検討委員会議事録に記載されている委員の意見を見ますと、ほとんどが現在の場所において津波対策を施した庁舎あるいは津波浸水区域の外れる東部自動車道以北の意見でまとまっております。
 今の庁舎は、昭和34年に現在の東庁舎が完成し、環境課がある事務所が昭和52年、西庁舎が57年、選管や第1・第2・第3会議室等が平成6年、介護支援センターが平成12年に西庁舎に隣接、その他別敷地になりますが、平成2年に北側道路を隔てて水道庁舎、平成12年に健康ふれあいセンターを旧安芸中跡に、そして平成25年に消防防災センターが西浜に移転建設されたことは記憶に新しいところであります。
 このように現在の安芸市は、市役所を中心に約60年の歳月を経て、他の官公署を初め、民間の施設等で街が形成されております。
 しかし民間活力に乏しい当市においては、不況からの脱却にあえぎ、歯どめのかからない人口の流出、減少等により、この町並みもすっかり寂れ、歴代の市長が推進して実施した本町商店街も一部の周辺のみが整備されたものの、にぎわいは戻らず、他は旧態依然のままであります。市長の言いわけとして、今回市長が上げた市街地西部の2候補地は、市街地周辺から離れず、駅やバス拠点に近い、大規模災害時の対応拠点となる球場に隣接しているとの理由からでありますが、とんでもない見当違いの錯覚をしております。さきの検討委員会の意見の中にも、東京大学の古村先生の「千年に一度のことで考えるか、100年で考えると、市民の利便性などから、この場所が悪いことはない」という言葉を引用なさっていましたが、まさしくそのとおりであります。財政力に富む大都市や民間活力が豊かな地方都市ならまだしも、この新たな2候補地周辺の開発には多額の民間の財源が必要となるものの、疲弊したまちにはこの活力も乏しく、加えて長い歳月がかかります。
 地方自治法第4条第2項にも、自治体の事務所の位置を定め又はこれを変更するに当たっては、住民の利用に最も便利であるように、交通の事情、他の官公署との関係等について適当な考慮を行わなければならないとあります。このことは、さきの本市議会6月定例会において、7番議員の質問に対し、総務課長が第4条第1項から第3項までを読み上げ説明をし、さらに市長みずから、「第2項につきましては条文のとおり、市役所の位置決定に当たっては、市民の利用に便利がよいように交通事情や他の官公署との関係等について適当な配慮を払う必要があるというふうに記載してございますので、そういうふうに認識をしております」との答弁をしております。この時点で、市民の利便性や他の官公署との関係について十分な認識を持っていたはずであります。
 計画時は、東日本大震災以前であったとはいえ、隣接の県総合庁舎、西のほうには裁判所、検察庁、すぐ西隣には安芸警察署、安芸労働基準監督署、高知地方法務局安芸支局、北には税務署、ハローワークが存在しており、官公署間の連絡・連携には、この上なく利便性のよい立地となっております。加えて何よりも安芸市が昭和40年来熱望し続けた土佐くろしお鉄道が開業し、その基幹駅である安芸駅が控えていること。この鉄道を官民一体となって育てていかなくてはならないことを忘れてはなりません。
 国からの財源の確保、その条件を満たす理由を前面に押し出し、みずから招いた見通しの甘さや計画のずさんさを棚に上げたこのたびの計画には、真っ向から反対し、検討委員会の意見を尊重した従来の候補地にいま一度戻った上での再検討を強く申し入れておきます。
 一歩誤れば大切な子や孫や商店街の皆さんを路頭に迷わせることとなり、市長は将来において大きな禍根を残すこととなります。市長、決してたちの悪いウ飼いのウ匠に操られたウにはなってはいけないことを申し入れ、反対討論を終わります。
○吉川孝勇議長  ほかに討論はありませんか。
 14番 尾原進一議員。
○14 番(尾原進一議員) 議案第111号「安芸市事務所設置条例の一部を改正する条例」につきまして、賛成の立場で討論いたします。
 皆様も御承知のとおり、平成25年10月11日に安芸市新庁舎建設基本構想検討委員会が設置をされ、同年11月から新庁舎建設に関する事項について検討・協議を開始いたしました。私も第7回目の委員会から議長として参加させていただいたところでございます。全10回を数えた委員会において、慎重に検討を進めてまいりましたが、防災、まちづくり、利便性のどの観点を重視するか委員間で意見の大きな隔たりがあり、候補地を取捨選択することは難しいという結論に達しました。
 そして、平成28年6月からは、新たに大学教授を初めとする学識経験者を中心とした安芸市新庁舎建設地検討委員会を立ち上げ、専門的観点から検討、協議を重ね、全6回の委員会での議論を経て、平成29年1月31日、委員長から市長に答申されました。答申では、新庁舎の建設地は、今後整備が予定されている地域高規格道路阿南安芸自動車道、安芸中インターチェンジ(仮称)北側から県道高台寺川北線付近までの区域とし、津波浸水予測区域外に建設しがたい場合は、浸水を避けるとともに、庁舎へのアクセスを確保する十分な対策を講じること、新庁舎への公共交通の確保、市街地に残すべき行政サービスの窓口の検討、現庁舎跡地には、人が集い滞在するような市街地活性化に寄与する機能の検討が付記されました。また、現在の東庁舎は老朽化が著しく、所定の耐震性能を満足しないことから、速やかに新庁舎建設に向けて取り組むことが要請されておりました。その答申に関する新聞報道を多くの市民が建設場所決定と捉まえた経緯があると思うところでございます。
 その後、市においても、検討、協議を重ねられたわけですが、財源となる緊急防災・減災事業債の時間的制約等もあるなかで、2カ所の候補地、西浜と桜ケ丘町を表明され、11月10日の井ノ口公民館を皮切りに、市内13カ所において、移転の必要性と財源、候補地選定に至る経過を説明したところであります。
 あの悪夢のような大惨事、東日本大震災からはや6年9カ月、私も宮城県石巻市や気仙沼市、亘理町など、被災地の視察、研修を重ねてまいりました。また、安芸市と同じ庁舎移転問題を抱えている自治体でも、視察、研修を行ってまいりました。静岡県下田市の視察では、担当課長さんより、「今回の緊急防災・減災事業が最後のチャンス。これを逃すと新庁舎移転建設はできないだろう。」との説明をいただきました。安芸市の財政事情からも同じことが言えると思います。
 市役所はいかなる災害においても機能することが必要不可欠な条件であり、有事の際には、速やかな職員の参集、アクセスの確保が可能であること、また、迅速なまちの復旧・復興に資する場所であることが重要だと考えます。
 市議会だより第75号へも書かせていただきましたが、新庁舎建設は、市民の生命がかかっている、待ったなしの課題であります。現在地へとの意見もありますが、答申によりますと、津波浸水対策を講じた庁舎を建設する場合、城郭のようにアクセスしづらい盛り土などにより、庁舎機能を最大浸水域7メートル程度より上からとせざるを得ず、利便性を考えると現実的ではないとのことでありますし、地震・津波に耐えられる建物を建設したとしても、周辺の住宅等の密集度が高いことから瓦れきの集積や津波火災のリスクが高く、職員の参集、アクセスの確保が難しいことなど、発災直後からの行動が取りにくいことなどが考えられます。何よりも次世代の皆さんに借金を負わせることは、絶対に避けなければなりません。
 市民一人一人が安心して暮らしていけるようにしていかなければいけない、将来世代に負担を押しつけることのないよう、あの悪夢のような大惨事、東日本大震災からの学びを生かし、早急な議会の決定、新庁舎完成を望みまして、賛成の討論といたします。
○吉川孝勇議長  ほかに討論はありませんか。
 3番 藤田伸也議員。
○3 番(藤田伸也議員) 議案第111号「安芸市事務所設置条例の一部を改正する条例」について反対の立場から討論いたします。
 先日、きのうですか、議員のほうから庁舎移転について、災害と緊防債、お金について、簡潔に短くほんとにわかりやすく説明をいただきまして、反対のポジション、反対の討論の中で私個人的に見ますと、ほぼ理解しております。庁舎移転っていうのがほんとに安芸市にとって大事なことだっていうことが皆さん多分存じてると思います。ですから一番、でも私一般質問で言ったのが、跡地対策が欠けてるということが、一番大事な、今回の問題点だと思います。市長が現地以外でと発表した瞬間から多分、跡地対策はしないといけない対策、案件の1つであり、それが今、きょうもやはり災害のこととお金のことで今ずっと賛成反対の議論をずっとしてます。跡地対策というのが、今この庁舎が西に移転するとですね、西地区の近辺に属してる、商売して営んでる方はぜひ来てもらいたいっていう思いがあると思います。今ある庁舎がなくなると、向こうに行ってしまうと行ってもらっては困るという逆の操作が、この安芸市、小さい、ほんとに2万を切るまちの中で、来ていただきたい、行くなっていう賛否両論がどんどん持ち上がってるのが今現状です。これは多分行政、私たち踏まえてですね、問題点が、跡地対策もほんとは現地以外にっていう発表したときに、ほんとは対策を講じる議論をここで、いろんな議論をしていくべきだったということが一つ、私も反省してます。で、一生懸命考えたときに、私の一般質問のときに安芸の商店街の青年部のほうからこの跡地対策とする提案書と提言書をこの行政の市長宛てに渡しております。ただそれがタイミングが遅かったということで、今回一般質問のほうで私のほうから市長にこの提案・提言書をどう取り組むんだということを詰め寄ったときに、市長は前向きに真摯に取り組むという、簡単な、簡単て失礼ですけども、いい言葉をいただきまして。いやそうじゃなくて、本当のことを言うと政治生命をかけて取り組むんだっていう思いがほんとに欲しくてですね、市長に、どういった気持ちでそういった安芸市の提案・提言書、跡地対策に取り組むって聞いたときに、不退転の決意を持って、覚悟を持ってこの跡地対策に取り組むんだっていうことをいただきました、これもつい先日、二、三日前です。ていうのは、この跡地対策が成功すれば、西のもんもウェルカムっていうのが発展するでしょうし、この跡地対策が成功すれば、こののいた場所も近辺も潤うという対策の提言であります。それが何にも議論されないまま今庁舎移転の賛否を問うわけで、きょうこの移転が可決してもこの対策案、提言は、不退転の覚悟と決意を持って邁進してもらいたいと私の、今でもまだ信じてます、その決意というのは。行政の皆さんには私信用しております。ですから、きょう本日この移転が可決しても、跡地対策はぜひなし得ていただきたいことです。否決されてもさらに背水の陣でがんばってもらいたいという私の思いがあって、今回、この何か反対か賛成かわからない討論になってしまいましたが、ぜひ思いは、安芸が前向きにぜひなるような検討をどんどんしていってもらいたいということです。今回この今いる議員がこれから採決に挑むわけですけども、市長、この反対の票というのは、期待票だと思っても、僕はそう思ってます。ですから、安芸市を担うこの採決、ぜひこのまま否決でも採決してでも、どうなんだろう、何かよくわからなくなってしまいましたけども、とにもかくにもこの議題っていうのは大事なことなんで、ぜひよろしくお願い申し上げます。
 紙に書いてまとめてくればよかったなあと思った、反対討論になりましたけども、ぜひよろしくお願い申し上げます。済みません。
○吉川孝勇議長  ほかに討論はありませんか。
    (「なし」と呼ぶ者あり)
○吉川孝勇議長  ほかに討論もなければ討論を終結いたします。
 これより、議案第111号「安芸市事務所設置条例の一部を改正する条例」を採決いたします。
 本件は市役所の位置を変更しようとするものであり、地方自治法第4条第3項の規定により、出席議員の3分の2以上の同意を必要といたします。なお議長も議決に加わります。
 ただいまの出席議員は14人であり、その3分の2は10人であります。本件は原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
    (賛成者起立)
○吉川孝勇議長  ただいまの起立者は8人であります。所定数に達しません。よって、本件は否決されました。
 これより、議案第112号「安芸市議会議員の議員報酬及び費用弁償等支給条例の一部を改正する条例」を採決いたします。
 本件は原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
    (賛成者起立)
○吉川孝勇議長  起立多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
 これより、議案第113号「安芸市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」を採決いたします。
 本件は原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
    (賛成者起立)
○吉川孝勇議長  起立多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
 昼食のため休憩いたします。午後1時、再開いたします。
     休憩  午後0時1分
     再開  午後1時
○吉川孝勇議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 日程第5、議案第114号「和解及び損害賠償の額の決定に関する件」を議題といたします。
 地方自治法第117条の規定により、尾原進一議員の退席を求めます。
    (尾原進一議員退席)
○吉川孝勇議長  ただいま議題となっております本件について、提案理由の説明を求めます。
 市長。
○横山幾夫市長  議案第114号「和解及び損害賠償の額の決定に関する件」につきましては、平成29年11月3日に国道55号線で発生しました環境課ごみ収集車による自動車物損事故に伴う和解及び損害賠償額を定めたものであります。
 損害賠償額は、99万3,746円で、損害賠償の相手方は議案書に記載しておりますのでお目通しをお願いいたします。
 この事故は、同日午前9時26分頃、環境課の資源ごみ収集車両が赤野乙2933番地45先の集積場所からUターンして国道55号線に入ろうとしたところ、国道を西進してきた相手方の家族が運転する普通自動車に接触したことにより、市公用車の右側前方及び相手側車両の左側面を損傷させたものでございます。
 今回の事故は、市側の右側後方の確認が不十分であったことが原因であり、この事故に伴います過失割合は市側95%、相手側5%で、相手方及び保険会社との協議が調ったことから和解し、損害賠償の額を定めることについて、議会の議決を求めるものでございます。
 なお、損害賠償額の全額に損害保険が適用されることとなっております。
 職員には日ごろから、安全運転に徹底して十分注意するよう喚起しておりますが、今後におきましても、事故発生防止のため、より一層の安全運転の指導の徹底に努めてまいります。
 以上で、提案しました案件の説明といたします。御審議の上、適切な御決定を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
○吉川孝勇議長  これより本件に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。
    (「なし」と呼ぶ者あり)
○吉川孝勇議長  別に質疑もなければ質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております本件については、委員会への付託を省略したいと思います。
 これに御異議ありませんか。
    (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○吉川孝勇議長  御異議なしと認めます。よって本件については委員会への付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。討論はありませんか。
    (「なし」と呼ぶ者あり)
○吉川孝勇議長  別に討論もなければ、討論を終結いたします。
 これより、議案第114号「和解及び損害賠償の額の決定に関する件」を採決いたします。
 本件は原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
    (賛成者起立)
○吉川孝勇議長  起立全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
 尾原進一議員の着席を求めます。
    (尾原進一議員着席)
○吉川孝勇議長  議案第115号「平成29年度安芸市一般会計補正予算(第6号)」につきましては、取り下げの申し出があり、議長において許可いたしましたので、議事日程より削除いたします。

添付ファイル1 追加議案の提案理由説明・採決 (PDFファイル 337KB)

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