議会会議録

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一般質問 山下正浩

質疑、質問者:山下正浩議員
応答、答弁者:財産管理課長、市長、総務課長、副市長、危機管理課長、消防長、福祉事務所長

○吉川孝勇議長  以上で、7番宇田卓志議員の一般質問は終結いたしました。
 11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) まず質問に入る前に明確に言っておきます。新庁舎建設候補地問題は安芸市の将来においての禍根にかかわることでありますので、質問に対してのみ答弁をお願いいたします。
 市長は29年第3回定例市議会の市長開会挨拶の中で、新庁舎建設候補地につきましては、いかなる災害時にも市役所が機能できる場所であることを軸に、利便性に配慮し、人口の多い地区や交通拠点から離れ過ぎない範囲、市民の皆様からいただきました御意見を踏まえ、さまざまな機関と調整をしながら、市有地の中から適地の選定を進めていくところでございますと、整合性の全くない口から出任せのその場しのぎの説明をしておりますので、順次伺っていきます。簡潔な答弁をお願いします。
 いかなる災害時にも機能を維持することが必要であると言っておりますが、どのような災害を想定しているのか簡単に伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  今最も心配される南海トラフ大地震の津波被害を受けないことを念頭に選定しております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) いつも言うけんどね、課長。市長が言うたことに聞きゆうわけで、そんな別から言うもんじゃない。市長が言うたことに対して聞きゆうんじゃから。
 候補地案1の西浜元火葬場予定地、候補地案2の桜ケ丘町安芸ドーム東、現庁舎、3カ所において比較すると、人口の多い地区はどこですか。伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  さて人口というのはどの範囲を数えるのか定かではございませんけれども、質問の御趣旨から言うと人口の多さや利便性については矢ノ丸周辺が最も適していることは皆が認めるところだと思います。
 しかしながら利便性や街のにぎわいについては代替可能ですが、津波対策は移転することでしか対応できず、移転せざるを得ないと判断しております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 最初から断っちゅう。聞いたことだけに答えてくれいうて。
 市民の皆様からいただいた御意見を踏まえと言っておりますが、候補地3カ所における意見の結果はどのようなものだったか、順位のみを伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  順位のみということでございますので、現地建設という意見が多かったです。2番目、そもそもお示ししたのは2候補地についてお示ししての上での御意見でございましたので、その3つを比べるというのはいかがかという部分もございますが、数としましては矢ノ丸、桜ケ丘、西浜ということになろうかと思います。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 順位が出てきちゅうんじゃろ。2カ所聞いたって、3カ所出ちゅうき、それを聞きゆうだけ。候補地3カ所における利便性に配慮すれば、利便性のあるのはどこと思っているのか、順位のみを伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  さきの答弁のとおり、矢ノ丸が利便性にすぐれていると思われます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 聞きよらないかん。2番、3番があるやろ。矢ノ丸を言うたら。だったらどのような利便性が一番すぐれているのか伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  利便性の御質問ですが、先に答弁しましたように、そもそも候補地につきましては津波被害を受けないということを大前提に選定しておりますので、受けるところと一緒にしての利便性の検討は適切でないというふうに判断しております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) そんなへ理屈言うことないやろ、そっちが市長が開会挨拶で聞いちゅうんじゃき、言うちゅうやろ。利便性に配慮しや、だからその3つのうちで利便性はどこにありますか。矢ノ丸やったら矢ノ丸でいい。
 候補地3カ所における交通機関拠点から離れ過ぎてないところはどこか順位を伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  挙げられている3カ所とも交通拠点からの距離は同等だというふうに思われます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) とぼけたことを言うたらいかんよ、距離を言いやせんろ、利便性を聞きゆうやろ、もっとまともな答弁せな。そっちが利便性言うちゅうから利便性を聞きゆうやろ。距離を聞きやせんやろ。
 私は西浜元火葬場予定地と桜ケ丘町安芸ドーム東の2カ所については、執行部は候補地としては当初から眼中にはなかったと思いましたが、市長だましたんですか、これは。伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  当初から眼中になかったという御質問でございますが、その当初というのがどの時点になるかちょっとわからんのですが、答申が出てその後でございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 何を言ゆうかというたら、検討委員会で一度も出てないんですよ、ここの候補地に。議会にも言うてない、市民にも説明していない。だから当初からなかったやろと言う。
 市長、ここに来て急遽市有地の中から適地の選定をするとしていますが、どうしてそのようなひきょうなことをするのか、またこのように市長に強く進言したのは前副市長と古参議員じゃないですか。伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  これは前副市長と先ほど古参議員という言葉が出ましたが、これはあくまでも庁舎内での担当課も含めた中での協議の結果でございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 庁舎内やないやろ、一部の本当限られた人間だけやっちゅう。29年第4回定例市議会の市長開会挨拶の中で、新庁舎建設候補地につきましては、今から用地を取得し建設することは困難であると判断し、市有地の中から中心市街地に近い場所である、球場周辺の2カ所を候補地としたところでございますと、余りにも市長これは市民をないがしろにしちゅうんじゃないですか。財産管理課長に伺いますが、市街地とはどのようなところを言うのか伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  人口が集中しており、都市機能、インフラ等が整備されているエリアのことを申します。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) もうちょっと勉強せないかんね。人家や商業施設が集まり、農地や林野がほとんどない地域、それを市街地言いますよ。人口なんか関係ないですよ、これは。
 今から用地を取得し、建設することは困難であると判断したと言っておりますが、安芸市新庁舎建設地検討委員会において、結局何年間審議をしたのですか。年数だけでいい。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  25年から28年度まで4年間になろうかと思います。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) ちゃんと聞きよらないかん。建設地ですよ、検討委員会。それは違うやろ、1年4カ月やん。だったらその間に審議したのは全て市有地ではなく、全て民有地を審議をしたのでしょ。伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  そもそもまとまった市有地はほとんどございませんので、そういうことになります。しかしそれぞれの候補地というのは場所を特定するものではなく、象徴的な場所として検討したものだという整理でございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 聞きよらないかん。そんな場所を言いやせんろ。全て民有地やなかったですかということを聞きよっただけのこと。市有地は1回も出てないやん、候補地として。この建設地検討委員会7名の氏名及び所属等を伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  所属は当時の所属になりますが、順に申し上げますと、原忠氏、高知大学教授。牧紀男氏、京都大学教授。石塚悟史氏、高知大学准教授。竹内光生氏、高知工業高等専門学校教授。福本充氏、土佐国道事務所所長。竹崎幸博氏、安芸土木事務所所長。小松敏伸副市長、以上の7名です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 前副市長もこの中におるんじゃないですか。メンバーの中におって何を審議しよったんかねほいたら。ろくな仕事をせんと、高額な給料をもろうて、高額な退職金をもろうて、はいさようならかね。だったら市民に対して裏切り行為ですよ。メンバーにおるじゃないですかここに。このメンバーの中で桜ケ丘の候補地をそれが審議したか。してないやろ。
 昨年11月広報へ折り込み、「新庁舎建設地候補地をお知らせします。皆様の御意見を募集します」としておりますが、市民から意見が寄せられた総件数は1,332件、このうち西浜は2件、1.5%、桜ケ丘は4.3%、現在地1,324件、99.38%、その他2件。そうでしょう。
 市長に伺いますが、11月広報での候補地に関する応募件数の集約件数は1,332件であります。そのうちの1,324件、99.39%の大多数の市民が現地での建設を望んでいるにもかかわらず、主権者である大多数の市民の意見を無視し、ないがしろにして、安芸市西浜元火葬場予定地と安芸市桜ケ丘町安芸ドーム東の2カ所を候補地としております。余りにも市民を無視していますよ、これは。
 もうちっとふだんから市民のための市政や言うんなら、もうちっと謙虚に耳を傾けんと。議会の12月議会の最終日、21日の前日の20日に突如卑劣に、議案第111号「安芸市事務所設置条例の一部を改正する条例」を追加議案としてだしぬけに提出をしてきました。余りにも議会を侮辱した人間としての到底考えない卑劣きわまることでありますが、誰のしわざでどのような理由でそのようなあこぎなことをしたのか。真実を伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  以前にもお答えをいたしましたが、12月の前日の一般質問の中で、議案として提出しないと議会として審議できないという御指摘がございましたので、提案させていただきました。以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) これはおるけんどよう言わんやろ。そこまでたちの悪いことする、働く人間は数々おらんですよ。唐突に追加議案として提出をした。その経緯をだったら簡潔に伺います。理由があるがやろ。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  経緯ということでございますが、先ほど御答弁申し上げた部分とそれと有利な財源である緊防債の活用期限が平成32年度までということですので、最終期限が迫っておりましたので、そういうことで提案をさせていただいたものでございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 緊防債は今に始まったものじゃないですよ。何年も前から。だからそれをちゃんと計画に入れてやらないかん。今回の議案提出は通常の議案提出ではなく追加議案としたものだったが、通常、追加議案はどのような場合に提出するものですか。伺います。
○吉川孝勇議長  総務課長。
○植野浩二総務課長  定例会の当初議案の提出の際にはまだ提案できる状態になってなかったものが、その後に提案できることになったことから、会期途中に追加させていただいたということです。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) これは総務課長、何か災害が起きたときなど、緊急やむを得ないときに出すものですよ、本当は。これは最初からわかっちゅうやん、こんなものは。検討委員会がただの一度も検討委員会で審議してない場所を候補地としたのは、だったらどうしてですか。真実を隠さずに伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  移転すべきという検討委員会の答申を受けて、移転方針を表明しました。しかしながら、2月の議会の委員会や議員協議会でも現地に置くべきだという議員の強い御意見なども伺い、また市民意見を聞いてから判断すべきじゃないかといった御意見などもいただいたことから、広報で市民意見を募集しましたところ、移転すべきだという意見が多く寄せられましたけれども、反対意見もまたございました。
 それは、江ノ川をあふれさせてしまっている排水問題への懸念や市街地から離れてしまうことへの不安などです。それらを踏まえて改めて市街地から離れ過ぎない浸水区域外の場所を探すことになったことから、今の候補地にたどり着いております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 聞きやせんことをぺらぺらぺらぺら言うことない。これで聞きゆうのは検討委員会に審議1回もされてないところをどうして候補地に出しましたかと言いゆう。何年も全然検討委員会に諮ってないやろ、こんなもん。審議してないところやろ。それをまた唐突に出してくる。そればあひきょうな人間おらんですよ。前副市長の任期満了により退職した退任年月日を伺います。
○吉川孝勇議長  総務課長。
○植野浩二総務課長  前副市長の退任年月日は平成29年12月20日で任期満了によるものでございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 議案第111号として、議案書を議会に提出した。だったら提出年月日を伺います。
○吉川孝勇議長  総務課長。
○植野浩二総務課長  追加提案した日は昨年29年12月21日でございます。
○11 番(山下正浩議員) 提出年月日。議案書を提出した年月日。その前やない、採決の。
○植野浩二総務課長  議会提案という正式な手続は12月21日ですが、前もってその資料は前日に配付させていただいたと思っております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったら市長こういうことになりますよ。退任日と議会に議案書の提出と同じ、同日ですね。これは何を意味するものですか。副市長の退任の日と議会へ議案書を提出した同日。これは何か意図があるがですか。なかったらなかったでえい。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  意図は全然ございません。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 再度伺いますが、前副市長の退任年月日と議決を行った採決日をそしたら伺います。採決日。
○吉川孝勇議長  総務課長。
○植野浩二総務課長  退任日は平成29年12月20日で、議案の採決の日は平成29年12月21日でございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だとすると市長、採決日の前日に退任をしております。間違いないですかね、伺います。イエスかノーで。
○吉川孝勇議長  総務課長。
○植野浩二総務課長  間違いございません。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 前副市長とその仲間、これは悪知恵が働いてたちが悪いですよ。退任したのは議会閉会の前日。議案採決日の前日に退任しております。だったら市長、その翌日から副市長は役所におらんですよ。議会での採決の日にはもうとんずらしちょる。何を聞かれることもない。既におらんじゃなかったですか。議会で追求することをおそれて、避けるために議会の最終日の前日に急遽追加議案として提出してきたものであると私は確信しておりますが、真実を市長に伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  先ほど議員がおっしゃられたようなことはございません。以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 市長はこういう計略的な策略、ようする人間じゃないと思う。誰と練ったがですか、そしたらこれを、この策略を。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  策略とかそういうことはございません。先ほどから御答弁申し上げておりますが、前日のそういう一般質問の中で議案として提出しないと論議が議会でできないということと、国からの有利な支援の活用期限が迫っているというこの2つでございます。以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 市長はそういう答弁するしかないわけよ。けんど一般の傍聴人が聞きよっても、それは信用できんですよ。最終日の前日に一般市民として考えられない莫大な退職金を手に入れて、はいさようならと執行部から消え去った。そういうことになりますよ。納税者から見たら。
 参考までに伺っておきますが、副市長の退職金は一般職員からしても一般市民からしても夢のような、夢のような、まだ夢で、な話で、わずか4年間で約730万円と思います。伺います。もしわからなければ結構です。
○吉川孝勇議長  総務課長。
○植野浩二総務課長  お答えします。
 退職金につきましては、正確な数字で申し上げますと761万3,280円となっております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) これは別に守秘義務でも何でもない、安芸市長等の退職手当に関する条例第3条第1項第2号に規定されております。ちなみに市長の分も言うておこうか、副市長は100分の306、市長希望するやったら言うて構いませんよ、100分の何ぼか。
 市長、大多数の99.39%の住民が現在地への庁舎建設を望んでいるにもかかわらず、これを無視して安芸市桜ケ丘地域への移転庁舎建設にこだわり、固執しておりますが、どうしてもそこまで執拗に執着するのか、桜ケ丘に。構わなければ伺いますが。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  固執をしているということではございませんが、現在の庁舎を建設するではそこしか適地がなかったということでございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 裏に誰かが引くに引けない何かの事情があるんじゃないですか。庁舎移転は誰の案で、誰が決定したのか。その事実を伺いたいですが、絶対言わんこれは。聞くがやめる。
 市長ね、気をつけちょかんと、ある人物とある業者とのうわさが市民の間で聞こえておりますよ、これは気をつけとってください。火の気のないところに煙は立たん。昔から言いよる。単なるうわさだけやったらいいけど。
 庁舎建設問題は建設地検討委員会において、28年6月29日から29年7月16日まで、6回審議しております。その桜ケ丘地域については、ただの一度も審議はしていないと思いますが、審議をしたかしてないか、だけでいい。伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  先にも同じ質問をいただきましたが、審議しておりません。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 前副市長は当初からこの検討委員会の7人のメンバーにおると。委員会の中で何しよったんやろうね、これは。突如候補地として挙げてきた。ある酒場のことですが、古参議員の1人があの桜ケ丘への庁舎移転をせらしたのはわしやと、みんなの前で自慢気に豪語しておったそうですが、そのとおりでしょう、市長。はなから市長の案じゃなかった。そう私は思いますが、事実はどうか伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  先ほど議員おっしゃられた事実とは異なります。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 市長、私は議員になってからモットーとしてきたことは議場は戦場ですよ、戦いの場ですよ。だから歯に衣は着せんけんど、うそは絶対言わん。そっちは歯に衣を着せてもうそばっかり。虚偽答弁ばっかりや。これはこれでまともな質疑応答ができると思いますか、一般の職員がこれを聞いたらみんな情けないと思いますよ、こんな課長の下についた部下はかわいそうなもんや。その課長も市長、副市長みたいな部下になったら情けないと思いやせんかね。
 現庁舎の新築移転案件につきましては、阪神淡路大震災以降の巨大地震を想定した地域防災計画策定を機に、分析や検討を加えた上で、地域・地区懇談会が行われてきたとおりであります。このように万全の体制で庁舎新築移転を検討し、時間をかけて説明してきたにもかかわらず、検討委員会の市街地北部への移転答申に対し、市は主な理由として、該当地である優良農地の開発手続に時間がかかるなどと、卑劣なことを言いわけをしておりますが、それで断念をして表明しています。このことは、うそ八百じゃないですか。
 これまで費やした時間や費用、特に検討委員会で慎重な審議や判断及び準備に追われた職員の苦労は一瞬のうちに水泡に帰したわけで、それらの人たちをないがしろにしております。まず該当地には優良農地の開発手続に時間がかかるとしたことについてであります。
 そもそもこの当該移転候補地は農業振興地域の中で区域内にあるほとんどの農地が農用地区域の1種農地に指定されております。転用が簡単にできないものであり、新庁舎計画を策定し、実施してきた当事者の市であったら十分把握・承知していたはずですよ。財産管理課長、そのことに見解を伺います。把握しちょったかしてないか。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  農振の用地であることなど、もちろんその形状についてもよく存じ上げております。しかしながら先に答弁しましたように、2月の議会での説明会で優良農地を潰すことなどについて反対の意見をいただいたことなどから、時間をかけて皆さんに説明をしてきたという間に時間を失ってしまい、手続の猶予がなくなったということから、候補地を選び直すことに至っております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だからこのことを知っちょったろというだけのことや。そんな演説聞きやせんのやから。市長、このことは前副市長もこのことはとうの昔から知り得ておったでしょう。そうじゃないですか、市長。知らざったですか、伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  直接本人に確認してないですが、多分知っていたことだろうと思いますが、この検討委員会では先ほどから担当課長が申し上げておりますが、場所、結果的に検討委員会であのような安芸道路建設予定地から川北高台寺線の間という土地の選定といいますか、そこまで指定をしていただきましたが、もともとは4カ所の代表的なイメージした地区についての議論から始まったものでございます。以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 検討委員会やね、1種農地ということは知らざったやろ。それは市のほうから教えちゃらないかんことやないが。市はとっくに最初からわかっちょったことやから。
 これでよね、該当地には優良農地の開発をするときに時間がかかるとしたことについてでありますが、そもそもこの当該移転候補地は農業振興地域の中で区域内にあるほとんどの農地が農用地区域の1種農地に指定されており、転用が簡単にできないものであることは新庁舎計画を策定し、実施してきた当事者の市であれば十分把握・承知していたはずですよ。そうじゃないですか、わかってなかったですか。財産管理課長。第1種農地ということを。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  わかっておりました。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) わかっておったら、せられんやろ、最初から。まあこれは後で言うけんどよ。それをちゃんと見過ごしてこういうところをやっちゅう。
 財源として市は国の緊防債の適用期限内の完成が必要と説明しております。確かに多額の庁舎建設費用等にこの財源問題は避けて通ることはできませんが、これは庁舎移転問題が議論されたときに既に発生したもので、何も今に始まったことではなく、ましてや第1回検討委員会の市長挨拶において、要約しますが、庁舎の耐震等の対策については多額の財政負担が必要だったが、市民及び市議会議員の協力により、取り組んできた財政健全化に一定のめどが立ち、一定のめどが立ったって言いよるに、整備に向けた第一歩として整備の基本方針となる新庁舎建設基本構想の策定に着手する。財政健全化に一定のめどが見えたいうて。緊防債のことは言うてない。
 財源は一定のめどがついたと言う。緊防債でついたじゃない。だったら市長、これは整合性がないじゃないですか。答弁しにくいろきやめるけんどね、緊防債のことは全然触れてないですよ。そして最終的には市役所を中心とした新たな市街地形成、まちづくりの問題であります。平成25年11月の22日の第1回安芸市新庁舎建設基本構想検討委員会議事録に記載されている委員の意見を見ますと、ほとんどが現在の場所において津波対策を施した庁舎あるいは津波浸水区域を外れる東部自動車道以北の意見でまとまっておりましたよ。
 この検討委員会の委員には、先ほども言ったあの前副市長、小松敏伸も委員であったでしょう。今の庁舎は昭和34年に、この前も言いましたが、現在の東庁舎が完成し、環境課がある事務所が昭和52年、西庁舎が57年、選管や第1、第2、第3会議室等が平成6年。介護支援センターが平成12年に西庁舎に隣接し、そのほか別敷地になりますが、平成2年に北側の道路を隔てて水道庁舎、平成12年に健康ふれあいセンターを旧安芸中跡に、そして平成25年に消防防災センターが西浜に移転されたことは記憶に新しいところでございます。
 このように現在の安芸市は市役所を中心に約60年の歳月を経て、他の官公署を初め、民間の施設等で街が形成されております。しかし、民間活力に乏しい当市においては不況からの脱却にあえぎ、歯どめのかからない人口の流出等により、この町並みもすっかり寂れ、歴代市長が推進して鳴り物入りで実施した本町商店街の整備をもってしても、そのにぎわいは戻らず、他は旧態依然のままで閑古鳥が鳴き、商店主も泣いております。市長に伺いますが、市長はこの現状を十分知っているのか、またこの現状をどのように思い、どのようにするのか3点あわせて伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  把握をしているつもりでございます。現状のままではますます安芸市、商店街だけでなく安芸市全体が寂れると。今のまま放っておけば寂れるということも実感として思っておりますが、何らかの手を打たなければならないというふうに考えております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 副市長、退屈なそうやきね、今同じこと聞きます。市長と同じこと、簡単でいい。
○吉川孝勇議長  副市長。
○竹部文一副市長  お答えいたします。今の安芸市の商店街とか、この市街地の開発等、今後の発展につきましては、先ほど市長が答弁しましたように、現状のままでは衰退をたどっていくというような懸念もございますので、今後そういったことのならないような対策も考えて取り組まなければならないと思っております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) ありがとうございました。今回、市長が挙げた桜ケ丘町安芸ドーム東は従来からの4候補地を差しおいて、これまで一度も市民、議会にも説明なしに唐突に示された卑劣なものです。
 現在候補地として示されている安芸ドーム東、この候補地は旧安芸町の端であり、この場所に移転してしまえばもとの町並みを取り戻すことは現実的に不可能な場所であります。市の財政力、民間活力を鑑み、悲観的観測の立場から見れば、ゴーストタウン化にまっしぐらと言わざるを得ません。
 市の言い分は市街地周辺から離れず、駅やバス拠点に近い、大規模災害時の対応拠点のなる、球場に隣接しているとの理由などこじつけておりますが、何とかいわんやですよ、これ市長。ていよく言いわけのへ理屈であって、とんでもない見当違いも市長甚だしいですよ。
 その検討委員会委員の意見の中にも東京大学の古村先生の1000年に一度のことで考えるのか、100年で考えると市民の利便性などからこの場所が悪いことではないという言葉を引用されていました。財政力に富む大都市や民間活力が豊かな地方都市ならまだしも、この新たな候補地周辺の開発には多額の民間活力、財力が必要になるものの、疲弊したまちにはその余力はなく、加えて途方もなく長い歳月がかかります。
 地方自治法にも自治体の事務所の位置の決定や変更をするためには住民の利用に最も便利であるように交通の事情、他の官公署との関係等について適当な考慮を行うこととあります。市長は同法第4条第1項から第3項まで記載をしてございますと言っておりますが、市長、これは単に記載されておるものじゃないですよ。法において遵守されておるものです。規定されておるものですよ。そうでしょ。単なる記載しちゅうがじゃないですよ。大城課長、住民の利用に最も便利なところ、交通の事情、あるいは他の官公署の関係などで一番適しているのはどこですか。桜ケ丘ドームですか。現在地じゃないですか。副市長に伺います。
○吉川孝勇議長  副市長。
○竹部文一副市長  庁舎の立地的な条件等で申しますと、現在地が一番利便性もあるというようなところでございますが、市としましては、やはりその国及び県から南海トラフ大地震におきまして、津波浸水被害、それから強い揺れ等から被害想定が出されておりますので、やはり市としましては、そういった被害想定をもとに災害対応を考えなければならないと思っておりますので、そういうことを総合的に考えた場合は移転ということで考えております。
○吉川孝勇議長  暫時休憩いたします。
     休憩  午後1時59分
     再開  午後2時6分
○吉川孝勇議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) どこまで行ったかわからんけんど、多分ここやと思う。
 さきの本市議会、昨年6月定例会における質疑において、総務課長が同法第4条第1項から第3項まで読み上げ、さらには市長みずから条文のとおり、市役所の位置決定に当たっては、市民の利用に便利がよいように交通事情や他の官公署との関係等について適当な配慮を払う必要があるというふうに記載をしてございますので、そういうふうに認識をしております、とも答弁をしておりますが、市長、だったら市長はこの時点で市民の利便性や他の官公署の関係性について十分な認識を持っていたはずでありますが、大城課長、この候補地は現庁舎と比較すると、到底そのように考えられませんが、多くの市民が納得できる説明を願います。簡潔に願います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  なるほど利便性だけを言いますと、矢ノ丸現庁舎が最適でありましょう。しかしながら、津波被害のリスクが現実に想定されておりますので、それに備え、事前復興を考えるのは役所の務めだというふうな検討委員会の指摘もございました。それを受け、浸水区域外への移転を選択しているものでございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 財産管理課長よう聞かないかんで。誰もその津波や何や聞きやせんやろ。この同法第4条第1項から第3項までのことを聞きゆう。ここに津波やてどこに出てきますか。利便性だけやないろ。他の官公署との関係も重要やないかと。それがこの規定されてないですかと、この条文に。それを聞きゆうやろ。そんなわけのわからんへ理屈言うもんじゃない、議会で。
 同法第4条第1項から第3項までをこういうふうに規定されちゅうやろと。それを総務課長も言うて、市長もその認識しちゅうと、だからこれに適したところどこですかと言いよる。そんな津波のがほいたらどこにこの条文にありますか。ほんまにわけわからんな。
 計画着工時は東日本大震災以前であったとはいえ、隣接の県総合庁舎、すぐ西方に安芸警察署、安芸労働基準監督署、高知地方法務局安芸支局、裁判所、検察庁、北には税務署、ハローワークが存在しており、官公署間の連絡、連携にはこの上なく利便性のよい立地となっております。そうじゃないですか、ここは。だったら桜ケ丘に行ったらこれに適したところですか。市長、議員の皆さんもそうやけど、これら官公署の皆さんを見捨て裏切って行くつもりですか、だったら。
 みんな安芸の市役所ができた後でここへ固まって来たがですよ、そうじゃないですか。この盤石の立地条件をあえてかなぐり捨ててまで市街地の端に移転する必要が市長、果たしてあるのですか。加えて何よりも、安芸市、県及び関係市町村が昭和40年来熱望し続けた土佐くろしお鉄道が開業し、その基幹駅である安芸駅が徒歩5分の位置にあること。この鉄道を官民一体となって育政治、経済、そして交通のかなめとして育てていかなくてはなりません。しかし、もし安芸ドーム東に庁舎移転するのであれば、現在の安芸駅同様の駅にするのか1つ。またできると思っているのか、2つ目。3つ目、また予算額の3点を伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  そもそも役所の近くに主要駅を立地する必要があるという考えはないと思いますけれども、おっしゃるような同程度の新たな駅の整備計画というのはそもそもございません。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 何を聞きゆうかね。その第4条第1項から第3項までは市民の利便性や他の官公署との関係について十分な認識を持っていたか。これが条文に規定されちゅうことやろ。そやないかね、総務課長。わけのわからんがに質問してもいかんわ。
○吉川孝勇議長  総務課長。
○植野浩二総務課長  地方自治法第4条の中にそういった規定がございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) ええわ。だったら話は進みますが、追加議案は通常どのようなときに提出されるものですか、もう一度伺います。もう1回。
○吉川孝勇議長  総務課長。
○植野浩二総務課長  定例会における当初の議案提出の段階でまだ提出できる要件を満たしてなかったものが、その後の事情によって議案として提出すべき事情が発生したことで追加提案をするということでございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったら、今回のこのことは追加議案に出てくるもんじゃない、本当は。従来は。通常のあれへ出てこないかん。それも唐突にやってくる。そればあ、あくどいことはないですよ。
 そもそも市長がこのたびの庁舎移転場所の問題を持ち出し、議会及び市民を混乱のるつぼに陥れたのはさきの12月第4回市議会定例会開催中の20日に追加議案として唐突に提案してきたこと。そして翌21日に強行的に採決したことに始まり、市長これが裏目に出たものですよ。まさかこんな反対に遭うと思うてなかったろ。追加議案というものは、緊急、やむを得ない場合に執行部がとる緊急の手段ではないですか。
 この庁舎移転事案は何も最近に始まったことでなく、平成25年11月22日、安芸市新庁舎建設基本構想検討委員会を立ち上げ、これにも前副市長は委員として入ってましたけど、次に28年6月29日に安芸市新庁舎建設地検討委員会を立ち上げ、これも副市長は入っていましたよ。数年前から学識経験者の意見を取り入れながら、候補地を4カ所選定し、時間をかけて議論した上での市民説明会に臨んできたはずであります。そういうふうに考えると、この20日の追加議案提出というのは当初から市長、前副市長、古参議員らでじっくり練り上げたものと詮索、憶測を呼び起こしますよ。
 と申しますのも、この日は先の小松敏伸副市長が任期満了による退任の日であるという、これ事実です。これは何を意味するか。つまりこの移転問題が副市長先導で行われ、それにあおられ賛同するに至った多数の若手・古参議員の後ろ盾を持ったことから、自分の何らかの欲望が湧き上がり、満たしたいためにそのような追加議案などと称して20日に提出したものと思われます。
 しかし、それに対する猛烈な批判や質問は受けたくないがために、市長や古参議員と結託してそのような市民、議会を愚弄したひきょうなことを平気でやって、翌21日に共産党が特に指摘し、最も嫌う強行採決を行っております。どこまでも卑劣な人間ですね。
 市の将来のまちづくりを無視し、ないがしろにした前副市長に踊らされた賛成議員らも隠れみのに丸投げすれば責任問題はおのれ自身に降りかからない。まさにイタチの最後っぺということになりましょうが、いやそうでもなくて、限りなくそれに近いと思うのは私だけではない。このたびの庁舎移転に反対する数多くの市民がそう思うでしょう。仮にそうでないのであれば、通常の議案として提出し、堂々と質疑に応じた上で、採決に望み、結果を見きわめた上で任期満了を迎えるべきじゃなかったんですか、副市長が。副市長は副市長の気持ちはわかるろ。新副市長として、あなたはこの行動についてどのように思うのか、見解を伺います。
○吉川孝勇議長  副市長。
○竹部文一副市長  お答えいたします。真意のほどは私にはわかりません。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) よくわかりました。何らかの利害関係に絡んでいるから、追求を避けるために計略的に追加議案として唐突に提出をしたものでしょ。市長に伺います。そう思われても、市民から思われても仕方ないじゃないですか。副市長と同じですか、答弁も。同じように伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  先ほど議員がおっしゃられました、そのような事実はございません。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 確かに現在地が津波想定浸水範囲内に位置していることは、国や県の調査結果や資料により明白であります。ちなみに安芸市消防防災センターの所在地と現市庁舎の浸水深予測は最大何メートルであるのか伺います。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  お答えします。消防防災センターの最大津波浸水予測は約3.5メートル、市庁舎は約6.5メートルと予測されております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったらいずれにしても、双方とも浸水するわけでありますが、あえて消防防災センターを浸水予測区域にどうして建設をしたのか、その理由を明確に伺います。副市長、知っちょったら副市長が言うてくれますか。知らざったら、市長に。
○吉川孝勇議長  消防長。
○松本龍二消防長  お答えします。平成24年第3回安芸市議会定例会会議録141ページに前消防署長が答弁しております。消防の日常業務の大多数は、年間1,400件にも達する救急業務です。事故や急病などの救急車を要する事案は国道沿線や人口が集積している地域が多くなります。
○11 番(山下正浩議員) そんなこと聞きやせんやろ。どうして浸水予測区域に建てたかと言ゆろ。
○松本龍二消防長  消防防災センターの構造を5.5メートルの高床式としまして、2メートルから4メートルの津波が来ても中の下の車両を逃がすことにより、消防力を温存し、ちなみに72時間の自家発電装置もございますんで、通信機器も2階以上に置いておりますので、通信体制も守れるという判断で、このとき決定しております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だから高床式にしたんじゃろ。だからこの庁舎も高床式にしたらどうですかと言いよる。一緒やろ。ほいたら消防庁舎は2階、3階に置いていますか。1階やろ、津波が来たら全部流れると違うんかね。だからそんなへ理屈ばっかり言う。
 高床式にしたら、ここでも、現庁舎でも十分行けると言う。そうやろ、市長。消防長はそういう答弁しかできんの、気持ちはわかる。この消防防災センターの位置決定の経過を見る限り、巨大地震発生時の対策本部の設置及び救助活動の指揮はこのセンターで十分に担うことが可能である。イエスかノーで、市長。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  防災センターと市役所本庁と機能は違いますので、防災センターでは役所機能は果たさないというふうに思います。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) そしたら今、地震津波が来たら全然できんということやね。一時でも消防のあそこでやらないかんと違うのかね。仮にの。
 移転方針の中で市役所はいかなる災害時にも機能することが必要で、まちの復旧・復興に資する場所であることと位置づけられております。確かにそのとおりでありますが、あえて申しますといかなる場合にも想定外というものは発生します。今回市が提示した場所では、仮に10メーター超の津波発生という想定外の災害、つまり市の主張するいかなる災害時に機能することは不可能となりますが、伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  確かに想定以上の津波浸水深に襲われた場合は、下層階は被害を受けることになろうかと思います。つまり能力は限定的になります。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったらこんな市民受けの文句は要らんのよ。いかなる災害時にも、そういう文言はいかんやろ。
 だったら課長ね、桜ケ丘の候補地は北が切り立っております。津波が来れば数メートルも水が駆け上がりますよ。東日本のときもそうでした。津波の水は一番低い川や港から駆け上がってきます。だったら桜ケ丘は港から瞬く間に波が押し寄せると思いますが、伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  津波が地形や建物にぶつかって駆け上がる現象につきましては、これまでに議会でも何度か御質問をいただき答弁しておるとおりでございますが、私どもが今回の候補地を決めるにもとにした県のハザードマップは駆け上がりを考慮したものでございますので、おっしゃるような心配は大きくないと考えております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) ああ言うたらこう言う、へ理屈ばっかり。東日本もそうやったろ。駆け上がっちゅうやん何メートルも。一番ほいたらどこから上がってくる。川や港やないかね。一番低いところは。
 私は決して揚げ足をとるような意地の悪い質問をするつもりは毛頭ありません。常に安芸市の未来を見据え、公正な市政の実現、発展を願うための討論、質問こそ私の信念であります。私はこの信念に基づき、これまで不透明で不正が疑われる事案を追求し、数々の監査請求、行政裁判を提訴してまいりました。これが住民の生命・財産を守るために特化すれば、少々話が違ってきます。
 執行部は言い逃れをして、隠蔽をしてまで急遽発表した市庁舎移転問題につきましては、あえてこの言い逃れの揚げ足をとってまでにも大多数の移転反対を求める市民とともに阻止をしていく決意を新たにしているところであります。
 想定外の災害というものは、あの東日本大震災以降、随所で活発に議論、論議されていることは十分承知しております。これから起こり得る巨大地震に対する備え、特に人命に関しては何者にも優先して万全の対策を講じておかなければなりません。しかしこの巨大地震の発生確率や予測に関しては、これまでの過去に起きたデータをもとに想定されたもので、現在の科学や研究者、学者の英知を結集しても正確な日は特定できておりません。
 いずれ襲来するしかるべきその日のために、これまで築き上げてきた文化や生活基盤、その上に形成された現状の町並み、日常の市民生活を全て御破算にしてまで庁舎を移転する必要があるのか。どちらに重点を置くのか、改めて副市長の見解を伺います。財産管理課長はいかん。
○吉川孝勇議長  副市長。
○竹部文一副市長  お答えいたします。私も先ほどから御答弁させていただいておりますが、やはり利便性、庁舎の建てかえにつきましては、利便性等を考えますと現位置ということになりますけれど、やはり先ほどから御説明しておりますように、今度将来起こるであろう南海トラフ地震を考えた場合には、東日本大震災の教訓をもとにしていかなければならないというふうに考えておりますので、そういった場合に災害時の発災直後の庁舎機能を確保するといった意味では移転ということで考えております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 副市長、顔が変わっても一つも変わらんね、前副市長と。言うこと、することおんなしや。うり二つや。何ぼ言うてもわからん。
 市長、庁舎建てかえについて、津波を心配するのであれば、現在地へ庁舎北側の駐車場へ2メートルぐらい埋め立てて、かさ上げをして1階部分を4メートルぐらいを高床式として、浸水を防ぎ、その下に通常は全て公用車専門の駐車場として利用する。そういうすることにより風雨から車両の劣化を防ぐことにより、効果が生じる。そうでしょ。先の消防庁舎も同じこと言うた。高床式にして。こっちはまだそんな緊急のときに行く車やないき構んけんど、向こうは緊急の場合もせないかんがですよ。それの高床式にしちゅうやか、高床式に。そのどういう考えかちょっと伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  ちょっと質問の意図からずれたら済みません。津波が来なかったら当然もう現地です。津波が来るということで今回のこういう議論になっているわけでございますが、先日も3.11、テレビでやっておりましたが、安芸市の庁舎が今のところであれば、庁舎が仮に残ったとしても、例えば、勤務時間外であれば津波警報が解除になるまで市庁舎へは市職員も警察、自衛隊など関係機関は集まることができません。津波は仮に引いたとしても、津波警報の解除までは東北では約2日ぐらい解除にならんかったので、そこに行けなかったということも聞いておりますので、その間ずっと庁舎へ近寄ることができません。
 ということは、東日本大震災では、その発災後の情報の共有ができていなかったために、救助に行くも、別の部隊が救助していたり、逆に救助に別の部隊が行ったと思っていたのが行ってなかったりと、そういう効率的に救助ができなかったということを聞いております。つまり情報の共有ということは1カ所のところへ集まって、それぞれの機関が段取りをしながら行動するということです。それができなかったということを聞いております。
 そういうことですので、当初から申しておりますように、発災後にすぐに職員、多くの方が継続して集まれる場所でないと庁舎としての機能は果たさないというふうに思っております。済みません、長くなりまして。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) そんな演説聞きやせんがやから。もう今度から市長に質問せん。副市長に頼む。もし桜ケ丘に移転新築した場合の公用車の駐車場はどのような構造にするのですか、簡単に言うてください。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  浸水を逃れるため、立体駐車場の上の階に置くプランでございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったらそのプラン、何台ぐらいの駐車場のスペースとして、1。2、工事費用、どのぐらいの見積もりになっているのか、もしくはどれぐらいの見積もりを立てているのか伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  候補地南側の今駐車場になっている部分の一部1,500平米を立体化して、上の階を公用車置き場にする予定でございますが、詳細な設計はしておりませんが、現在の概算の計画では、来客用とする1階部分が現在の倍100台程度は確保できます。また工事費は平米当たり12万円で算定しておりまして、1億8,000万円を見込んでおります。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だからその駐車場だけでも1億8,000万円要るやろ。そんなことは全部隠して、向こうが安いように言うて、こっちやったら要らんやろ。1億8,000万円が。それで台数もこっちがよけ置けるやろ。来客用を聞きやせんろ。その屋上の上に何台置けますかと言ゆう。それは公用車ですか。一般の来庁者やないろ。
 新庁舎建設については、現在地の庁舎の北側の駐車場に新庁舎を建設し、現庁舎を取り壊して来庁者の駐車場に利用してもらう。またいろいろなイベントの会場にも使用できる。既に下水道、排水路、道路等のもろもろの設備のインフラ整備もされておりますよ。
 だったら桜ケ丘東の建設であれば、真逆でそれらの費用だけを見ても数億円また駐車場費用に要りますよ、これ。これ、それで何億円要りますか。現庁舎跡と桜ケ丘と比較しても市長、一目瞭然じゃないですか。何億円も。住民からささやかれているように、業者との利害関係絡んでいるんじゃないですか。市長。
 もし、桜ケ丘に移転した場合、1、どのようなインフラ整備が必要か。2、それらの総事業費はどのくらい必要とするのか伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  先の御質問で駐車場についても矢ノ丸のほうが安いという御意見でございましたが、桜ケ丘は浸水深3メートルの想定がありますので1億8,000万円での立体化を計画しておりますが、6.5メートルの浸水深が予測される矢ノ丸では1億8,000万円ではとてもできる計算にはならないことを申し添えておきます。
 インフラについての御質問ですが、先の7番議員の御質問でも答弁しましたので重複するかもしれませんが、12月議会でもお二人の議員から同様な質問をいただきました。下水道等のインフラは整備されておりまして、追加コストは不要な旨お答えしてきたかと思います。インフラ側ではなく、受益者側として雨水や汚水の排水は延長300メートルで410万円など、水道や下水の接続費用は建設費の中に計上しております。
 なお、候補地と鉄道の間の市道は幅員が十分でないところがございますので、改良する必要がございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だからさっきから言ゆうやろ、そっちはいろいろなインフラが要るけど、こっちは要らんと。私を含む大多数の市民は現在の庁舎跡に耐震津波対策を兼ね備えた新庁舎を建設の道を検討すべきだと住民アンケートからしても明白であります。津波想定、浸水場所の問題はありますが、災害時にいち早く職員や来庁者の避難する体制をとれば、安全が十分確保されているにもかかわらず、どうしていつまでも桜ケ丘東にこだわり続けるのか、理解できませんが、市民誰もが納得できる答弁ください。
 それからさっきの桜ケ丘の答弁言いよったけどね、車の浸水なんか誰も言いやせん。命をとにかく守ったらええだけや。市民の。ほんでそんな要らんことの答弁は要らんと最初から言いゆう。今のこの質問にお願いします。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  公用車の浸水は関係ないかのようにおっしゃっておりますが、東北の教訓として津波で公用車を流された役所では、復興業務に大きな支障を来しております。そのことから、公用車が津波浸水から守られる必要があると考えております。
 また、矢ノ丸でも津波対策は十分でないかといった御趣旨の質問かと思いますけれども、先ほど市長が申しましたように、津波警報解除まで東北の事例は2日以上かかっております。その後も瓦れきや津波火災で当分近づけない可能性もありますから、単に建物の安全が守られるだけではなくて、被災直後から業務ができる、職員が参集できる、あるいは関係機関が参集できる場所でないといけないということが検討委員会から提示された考え方でございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 最初から言うちゅうやろ。質問だけに答えてくれいうて。そんな演説聞きやせんのよ。そしたら安芸のそしたらあれか、車両だけ助かって、ほかの全部官公署の車全部いかんですよ。だったら最初も言ゆうように警察もいかんですよ、消防庁舎の車、全部いかんやろ、津波が来たら。そういうへ理屈を言うことはない。命を守ったらえいだけのことよ、市民の。そうやろ。だったら市民の乗用車全部いかんなるやろ。もうこれは副市長に質問するしかない。答弁がまともよ。ただし文書、データなどが災害で損壊する危険性を避けるために浸水想定場所以外、このときも消防防災センターは使用できませんか、市長。
 市長、想定外の事態発生を前提にまちづくりをするとなると、想像を絶するほどの莫大な費用と時間かかると思いますが、副市長に伺います。
○吉川孝勇議長  副市長。
○竹部文一副市長  議員御指摘のとおり、全てハード面で防災対策をするということは難しいと考えております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) そんなこと聞きやへんやろ。想像を絶するほどの莫大な費用がかかると違いますかと。想定外の事態発生を前提にしたら。
 市長は新庁舎建設は将来の子や孫らのため、住民のために50年、60年の先を見てしなければならないと簡単に言っておりますが、だったらはっきりと聞いておきますが、桜ケ丘ドームの東の候補地の西側にはケイコヤ墓地、東側には西八幡宮、南側にはごめん・なはり線、北側はグラウンドなど、四方を挟まれて小さい盆地のようなもんです。狭いです。このような場所に50年、60年かけてどのようなまちづくりを構想しているのか、大体で結構ですが、市長はどのようなことを描いた青写真を、あるのか、具体的に挙げて説明願います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  具体的ということでございますが、議員御質問のような具体的なまちづくりにつきましては、具体的に検討しておりませんので、お答えすることができません。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 市長、特に本市にとっては、最も適格で即応性のある考えであります。災害発生時には、速やかに市が鳴り物入りで建設した消防防災センターに対策本部を移し、ここを中心として災害時にいかに対処し得る体制をとるのが私は重要であると思いますが、副市長、簡潔に伺います。
○吉川孝勇議長  副市長。
○竹部文一副市長  お答えいたします。防災センターにつきましては、レベル2ぐらいの災害が起こりますと、なかなか庁舎機能を据えた災害対策本部はできないと考えております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 市長、本町筋、三間道路、海岸道路を一度歩いてみたらどうですか。道路にはほとんど人影見えんですよ。特に夜の商店街は1人も見かけんときが多いです。商店街の活性化、人口増、企業誘致、若者の定住などと言いたい放題言っておりますが、これは単なる口から出任せやないですか。休日に一度管理職引き連れて巡回してみたらどうですか。そうすればひどい状態がわかると思いますが、見解を伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  お答えいたします。議員がおっしゃられるように確かに日曜日、本町、三間道路、海岸沿い、人影は以前に比べると少なくなっているのは私も実感をしております。ただ議員のほうから御指摘がございましたが、人口減少、少子高齢化その他安芸市の活性化を図るためには当然あらゆる手を使ってやっていかなければならないというふうに思っていますので、ただ口で言うだけではなくて、やはりこれは行政だけでするもんではないですので、皆さんも新しいアイデアを出していただきながらともにやっていきたいというふうに思っております。
 やっぱり行政だけでは今までもそうですが、よく議員の皆さんにも指摘をされていますが、行政だけではなかなか今の時代、安芸市の活性化に向けていうのはなかなか難しいところもあると思いますので、市民の方、商店街の皆さんからそういうアイデアを、また議員の皆様からもアイデアをいただいて安芸市を活性化していきたいと思います。よろしくお願いします。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) これは市長、余談ですがね、生まれてくる子供は年間100人、亡くなる人300人です。300引く100、毎年200人減る。単純な計算じゃろ。
 市長、市民が街に出たときに、ちょっと市役所に寄っていこう。困ったことがあるから市役所へ相談に行きたいと言えるような市役所のあり方が本来の姿であると私は考えます。これから先の人口が減り続ける予想は覆りません。市庁舎は街の中心にあって、商店街などと一体化して協力し合うことが必要で、近隣地域の活性化に含んだ全体像で進んでいくことも重要であり、市民と職員が一体となる周辺の商業施設で日ごろの買い物をすることができ、また楽しむことができる場所であることが最重要だと思いますが、市長の見解を簡潔に伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  議員が御指摘、述べられたとおりだと私も思います。ただ今のところに新しく庁舎が建ったとしても庁舎が新しくなっただけでございますので、移転する移転しないにかかわらず、現状のままではますます衰退するだけですので、何らかのそういうアイデア、提言をいただきたいと思っております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 市庁舎がそのような場所にあれば、高齢者や障害者など、社会的弱者に優しく利便性がよいまちづくりにつながり、かつこの中心部を活性化することで、中心市街地らしいまちづくりに寄与できる新庁舎の未来の観点は、多くの機能の付加や集約することで日常生活における行動時間が短縮され、その余裕ができた時間を有効活用し余暇を楽しむなど、ゆとり生活が期待できるというのが私の考え方であります。そのためには、市庁舎移転建設ではなく、99%超の住民が望んでいる現在地への庁舎建設をしてやることが執行部、我々議会の責務だと思いますが、副市長に伺おうか。住民誰しもが納得できる答弁をお願いします。簡潔でいい。
○吉川孝勇議長  副市長。
○竹部文一副市長  お答えいたします。先ほどからも答弁させていただいておりますが、利便性での考えでございますと、議員の御指摘のとおりだということにはなろうかと思いますが、やはり市としましては災害対応を考えてのことでの判断しておるところでございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 市長、公共と民間の違いがあっても、地方公共団体という法人を株式会社の法人に例えるならば、市長は代表取締役、その他は取締役及び社員に該当し、市民は企業の所有者である株主であります。我々行政に携わる者は市民の委任によって安芸市という企業の経営に参画をしていると言えるのであります。企業の経営を誤れば、民間であればたちまち倒産の破綻を招き、株主の在位を消失し、そして取締役は株主から責任を問われる結果になるのが当然であります。
 公共法人、民間法人ともにこの原理は同じでありますが、出資金が税金であるがゆえに、公共法人の当事者は、ここで言う当事者は市長と副市長ですよ。市民への使命感や責任感の当事者意識に欠け、事業の失敗や税金の無駄遣いなど、市民への背任行為をしても悔悟の念はおろか罪悪感さえも持てない一種の倫理音痴に陥るのであります。
 庁舎建てかえ問題については、多くの市民の意見を無視して桜ケ丘ドーム東へ庁舎移転を決行すれば、未来を託す子や孫に将来において大きな禍根を残す結果となることは目に見えておりますが、これでも市長は多くの市民の意見を尊重せず、無視して古参議員と一緒になって桜ケ丘ドーム東にこだわり続けるのか、市長の見解を簡潔に伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  99.39%の方が現地ということでございますが、これも午前中の7番議員のところだったかな、お答えをいたしましたが、各地の説明会でそれぞれ説明させていただいたときに、この99%の方が反対という感触ではなかったと。ただ、数字は把握しておりませんので、そこは御了承願いたいですが、その説明会を行った上でこの99%という数字は感じませんでしたので、それが一つと、それと今まで申してきましたとおり、津波というそういう事象がなければ当然ここですが、津波という東北での想定外のそういうのが来ましたので、やはり安芸市をこれからも継続的に運営していくためには現地以外が重要であるというふうに考えております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 何を言うても一緒、だったらその桜ケ丘は浸水域じゃないですか、そうやろ。ほいたら浸水域は何メートル以上がいかんの。何メートル以上が可能、それはありますか。その線が。1メートルは構いませんか、そしたら。5メートルは構いませんか。桜ケ丘はそうやろ。だから津波を心配するんならここを埋め立てて、高床にしたらそれはクリアしやせんですかと言う。
 市長、当然人間である以上、間違いも失敗もあることは否定できません。しかしそれはあくまでも社会通念上として、誰しもが評価できる行為を確固とした信念で懸命に努力した結果、心ならずも意に反した場合、一般市民は納得するものであります。市長、問題は過ちを犯したら直ちに素直に謙虚に非を認めて改める、良心と勇気がなければ過ちの解決はできないのであります。
 市長、旧来からそれが見事に欠落しているのが安芸市の行政である。議員にしてもしかりで、執行部から提出してきた議案に対して、何ら精査などもせずに盲目的に、はい賛成、はい賛成ばかりで市民の負託に応えておらず、市民に対して申しわけないと思わないのか不思議であります。
 市長は前副市長の言いなりになっております。今回の新庁舎建設候補地の問題は、これらのものが秘密裏に策略してきたものと思うが、市長、隠さずに真実を伺います言うてもまた真実を言わんやろ。
 市長、今回候補地として急遽発表した桜ケ丘ドーム東はまさに典型的な悪意を持って行ったものです。私たち現地へ建てかえを主張している議員には完全に無視をし、秘密裏に策略をして急遽、議会議案提出をしただけでなく、それも卑劣にその翌日に採決をしたもので、どこまでもあくどいものですが、これも前副市長と古参議員と市長等がぐるになって市民を裏切ったことでしょう、市長。そのあくどいことは、どのように行ったのか、伺います。
○吉川孝勇議長  暫時休憩いたします。
     休憩  午後3時
     再開  午後3時6分
○吉川孝勇議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 市長。
○横山幾夫市長  議員から想像とか想定ではなくて事実であると断定的におっしゃられたように感じられましたが、そういう事実は全くございません。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 時間の都合によって消防のほうへ行きます。
 安芸市消防職員の服務に関する規程第9条を伺います。
○吉川孝勇議長  消防長。
○松本龍二消防長  お答えします。安芸市消防職員の服務に関する規程第9条「職員は、市内に居住しなければならない。ただし、特に消防長が認めた場合はこの限りでない。」以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったら基本的には市内に居住しなければならないということですね。イエスかノーでいい。
○吉川孝勇議長  消防長。
○松本龍二消防長  そのとおりです。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 現在市外に居住している職員はいるのか伺います。もしいるとすればその理由と人数を伺います。
○吉川孝勇議長  消防長。
○松本龍二消防長  お答えします。家庭のトラブルで家にいれなくなって市外に出た例が過去にはございましたが、指導により現在は市内に居住しています。また妻子が市外に居住する職員が複数おり、そのようなことが疑れましたが、職員に聞き取り調査をしたところ、市外に居住している者はいません。今後も疑いがあれば調査し、服務規程違反があれば是正するように指導していきます。以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 第15条を伺います。
○吉川孝勇議長  消防長。
○松本龍二消防長  安芸市消防職員の服務に関する規程第15条「職員は、住所に変更があったとき、又は婚姻等により身分に異動があったときは、速やかに消防長に届け出なければならない。」以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) ここに一市民から私に対して消防職員に対する疑問の投書が来ております。読み上げるので聞いてください。「消防職員で市外から通勤をしている人がいるらしい。地震、津波を言われる中、もしあればすぐに出動もできない。安芸市の決まりはあなたはどう思いますか。」このような投書が私に来ています。
 もう一度確認の意味で伺っておきます。現在この投書にあるように市外から通勤している職員はいないのか。もしそのような疑いがある職員もいないのか伺います。
○吉川孝勇議長  消防長。
○松本龍二消防長  同じ答えになりますが、職員に聞き取り調査をしたところ、そのような職員はいませんでした。以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) これもまるっきりないところからね、言うてこんと思う。もう一度調査してください。
 福祉事務所についてお伺いします。先の高知新聞において問題となりました保育料の過大徴収についてであります。このことにつきましては、去る1月25日付の同紙朝刊に掲載され、市民に対し、市政への不信を与えたことをどのように考えているのか、まず市長に簡潔に伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  市の施策の重要事項として子育て支援の充実に取り組んでいる中、私ども市の誤り、ミスにより保護者の方から保育料を過大に徴収してしまい、保護者の方はもとより市民の皆様の市への信用を失墜させたことにつきまして深くおわびを申し上げます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 今後の対応について市長は新聞紙上ではいつものごとくお決まりの再発防止に向けチェック体制を強化し、今後は適正な事務処理に努めると陳謝しておりますが、チェック体制を強化するとは具体的にどのようなチェック体制をするのか伺います。
○吉川孝勇議長  福祉事務所長。
○山崎美佳福祉事務所長  お答えいたします。
 国・県からの通知は担当任せにせず、係内、事務所で情報共有いたします。特に制度改正につきましては、案が示された段階で情報共有を徹底していきます。日ごろから国の施策の方向性や予算案の概要など、常にアンテナを立てておき、係内、事務所内で共有していきます。また、規則の改正等の際には、改めて国・県からの通知に当たり、緊張感を持って基本に返り慎重に正確に複数人で確認していきたいと考えております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 私はこの件に限っては、当時は年度当初ということや6月19日に迫った統合保育所の開所を控え、慌ただしさは例年の新年度スタートと異なり、担当職員の精神的、肉体的状況は幾ばかりであったかをおもんばかるに、その労苦に対し謝意を示し、理解いたすものであります。しかしながら、当該年度に新所長として着任した山崎所長はかつて同福祉事務所こども係長として平成24年4月1日から25年3月31日までの1年間、その保育行政を統括し、その事務には精通していたはずであります。したがってその失態は本来、申し開きができる立場ではありませんが、着任早々でもあり、いたし方なかったことで気の毒だったと思います。
 それを見越した上で管理職に昇進させた市長の判断については疑問視せざるを得ません。私はかねてから事あるごとに2年や3年ぐらいでの安易な人事異動は行政の遅滞、遅延を危惧する旨の持論を当局に伝え、危惧してまいりました。短期での異動や単に定例の慣行としての異動がまさしくそれであり、加えて何らかの事情による不必要な異動は現に慎むべきことであります。
 その結果、長期に渡り現職にとどまる職員に対しては、個人の意見を聞くなど、ヒアリングなど心身のケアを十分に行うことは言うまでもありません。確かに人員の適材適所や行き詰まった問題を打開するための人身一新策、あるいはマンネリ化に伴う職員の意識改革や同じ人物が長期間同職につくことによる不正や収賄等の不祥事につながる弊害を未然に防ぐためには、必要不可欠な人事権の行使ではあります。
 しかし短い人でわずか1年で人事異動もあっております。市長、民間では全くこのようなことは考えられません。市長、そのような単なる形式で慣行での異動を行っていれば、いつまでたってもプロは育たんですよ。腕の立たん単なる素人ばかりの烏合の衆になり、職員数は削減できんし、これについての見解を簡潔に伺います。
○吉川孝勇議長  総務課長。
○植野浩二総務課長  職員の異動につきましては、職員からの異動希望調書や所属長ヒアリングを通じて最終的には判断をしておりますが、当然のこととしまして、業務の連続性や専門性に配慮し、短期間の異動は避けておりまして、職員の異動率はここ数年20%で5年に一度の割合の異動となっております。そのうち1年の異動実績につきましては、平成29年度は1名、28年度は2名となっております。
 議員の言われたとおり単に定期的に異動にするのではなく、それぞれの業務についての専門性に配慮した上で長期的な視点に立って人材育成、プロフェッショナルの育成に努めるとともに、効果的な人員配置を行い、適正な職員数の確保に努めていきたいと考えております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 市長ね、だから役職が上になりゃなるほどね、あるいは真面目な職員ほど真剣に悩み、苦しみ、体調を崩すことになる。そういう職員に対しては、大変気の毒と私は思います。なれない職場へわずか数年で変えられる職員はたまったものではないと思いますが、ここを副市長に伺おうと思ったけんど、やめます。
 このたびの不祥事は福祉事務所の特に煩雑な年度に保育行政に精通した人物を起用、抜てきしたものでしょうが、管理職昇進後の新所長にとりましては少々荷が重かったことと思いますが、無理もありません。このたび起きた保育料の国の支援措置、幼児教育無償化拡大に伴う本来無料とすべき園児20人分の約40万円に上る過大徴収は、当該保護者に対して1人当たり4,500円から4万500円とはいえ、単に額の過大過小の問題ではなく、ひとえに市民、特に乳幼児を抱える保護者の行政への不信や、家計への不安を抱かせる結果となりました。
 先ほど申し上げましたとおり、これは人事権を掌握する市長に対して一議員が宣言するものではなく、あくまで市政執行の上で遅延、遅滞、不祥事を招くことがないように、お願い申し上げるものです。
 前任の所長もこども係長として、長年保育行政に従事し、そのまま福祉事務所長として昇進し、平成23年4月から29年3月までの6年間勤め上げております。本件事案はその引き継ぎの間に発生した事案であるとはいえ、なれ親しんだ職務で、かつ継続した目で注意して監督していれば、いち早く誤りに気づき、防げた可能性があります。
 市長、今後においての人事異動はただ単に定例のものとして、あるいは目先の懸案事項の処理目的ではなく、長期的視野に立った上で適材適所へ配置する人事を敢行すべきでないかと特に思います。見解を伺おうと思うけど、もう時間がない。
 第2階層の第2子を無償とする多子世帯に係る特例措置の拡充のもとになった子ども子育て支援法施行令の一部を改正する政令及び特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準及び子ども・子育て支援法施行規則の一部を改正する内閣府令の公布日及び施行年月日を伺います。
○吉川孝勇議長  福祉事務所長。
○山崎美佳福祉事務所長  お答えいたします。
 公布日は平成29年3月31日、施行日は平成29年4月1日でございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 政令の公布日及び国から通知、それを受けて県知事から市町村長への日を見る限りでは、公布日、施行日までに何らかの情報あったとしても、前福祉事務所長には責任はありません。新聞紙上では本来無料とすべき園児20人分の約40万円に上る過大徴収は当該保護者に対して、1人4,500円から4万500円と金額のみ公表されておりますが、何月分から何月分まで、それは書いてなかった。まあそれはえい。時間がない。
 その期間分の分について過大徴収分を全額返還するとしておりますが、それは当たり前のことですよ、市長。その返還額について還付加算金は発生しないものか伺います。
○吉川孝勇議長  福祉事務所長。
○山崎美佳福祉事務所長  お答えいたします。
 還付加算金の発生はございません。市が誤って徴収いたしました保育料の還付につきましては、地方税により計算いたします。最大のケース、4月分4,500円を5月1日に徴収した分で計算いたしまして、56円となり、1,000円未満となりまして、還付加算金は発生いたしません。ほかのケースも同様でございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) もうこれだけでもうやめますけんど、市長、緊張感がないんとちゃいますか、職員に。もしこれが金融機関であれば金融機関で過不足の不祥事が起きたとすると、担当職員は当然ですが、支店長代理も副支店長も、もちろん支店長までも全員何らかの処分は受けます。そういう民間はそういうことですよ、市長。謝るだけじゃいかんの。終わります。
○吉川孝勇議長  以上で、11番山下正浩議員の一般質問は終結いたしました。

添付ファイル1 一般質問 山下正浩 (PDFファイル 413KB)

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