議会会議録

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ここに掲載してある会議録は、正式な会議録とは若干異なります。

一般質問 山下裕

質疑、質問者:山下裕議員
応答、答弁者:市長、財産管理課長、企画調整課長、危機管理課長、商工観光水産課長、上下水道課長、副市長、生涯学習課長兼女性の家館長兼図書館長

議事の経過
 開議  午前10時
○吉川孝勇議長  これより本日の会議を開きます。
 日程に入る前に事務局長が諸般の報告をいたします。
 事務局長。
○山崎冨貴事務局長  本日の出欠状況を報告いたします。
 定数14人、欠席1人、出席13人であります。欠席の安藝久美子議員は、所用のため欠席の届け出があっております。
 以上で諸般の報告を終わります。
○吉川孝勇議長  これより日程に入ります。
 日程第1、一般質問を行います。
 6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 通告に基づきまして一般質問を行います。
 1、庁舎移転について。昨年12月定例会最終日に、桜ケ丘町への庁舎移転案を突然出して、否決されました。そしてことしに入り、2度目の移転説明会を各公民館で開催し、市民の不安をあおるような文章や写真入りの資料で説明されています。庁舎移転には、賛成者、反対者、当然いますが、出席者に配付する資料や説明は正しい情報を発信し、決して偏った説明のみをするべきではないと、私は思います。
 それでは(1)移転説明会について伺います。
 2月17日、消防防災センターでの説明会で、市長の冒頭の挨拶では、「なぜ現在の場所から移転をする必要があるのか、なぜ急がなければならないのかなどの市役所の考え方について、市としての十分な説明や理解が得られていないと考えているところであります。そのために、今回各地区で2回目の説明会を行わせていただいているところでございます。建設案につきましては、昨年11月の説明会や、その後皆様からいただきました意見などを参考に、候補地を桜ケ丘に絞り込みました」と言っています。
 市長にお聞きします。
 まず1点目、十分な理解が得られていないと言われました。昨年12月4日、連合審査会で我々議員に出された資料には、13会場、出席者延べ207人、意見として、「県総合庁舎が隣にある。大丈夫では」とか、「移転しなくても強い建物にすればよいのでは」、また「土居周辺ではなかったのか」といった質問が寄せられたが、おおむね理解を得られたと書いてありますが、これは食い違うのではないですか。伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  防災センターでの説明会では、十分な理解がされていないということを冒頭で申し上げさせていただきました。
 11月の説明会では、一定の理解は得られたかなというふうに思っておりましたが、12月の議会へ提案した後ほど、結構住民の方からのそういう問い合わせとか説明を求められましたので、そういうふうに申し上げたわけでございますが、これは一つはその十分理解がされていないのと、そして十分に説明が行き渡ってなかったと。次の伊尾木公民館での説明会ではそういう表現をさせていただきましたが、両方意味もございます。行き渡ってなかったというのと、十分に理解されてなかったというふうに、そういうふうに思っております。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 防災センターの説明会は、もう既に何カ所か説明が済んでいるとこです。それでまだそういう発言をしてますので、やはりおかしいのではないかと思いました。
 そして、次に2点目です。
 2点目として、「皆様からいただきました意見などを参考に」と言っています。11月27日に集計された意見書は、1,332件。これは昨日も出てますが、その中で反対1,324件、賛成8件、うち西浜2件、桜ケ丘4件、その他2件です。昨日も当然質問されていますが、何を参考にして桜ケ丘町に絞り込んだのか不思議でたまりませんが、再度伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  先ほど11月の意見募集の御質問がございましたが、これも昨日も質問をいただきましたが、トータルで1,332人でございますが、そのうちの現地、現在地というのは1,324人でございます。これも先ほど議員がおっしゃられましたが、そのうちの署名で1,324人のうちの署名、名前だけで出された方が914人おられまして、実際意見を記入された方、意見のみを記入した方が20人で、一定様式を作成されていたみたいで、様式のところへ意見を記入された方が61人と、トータルで81人の方から現地についての意見をいただきました。それ以外で、先ほど言いましたが桜ケ丘が4人で、西浜が2人、その他が2人ということで、この意見募集ではそういう内容でございましたが、それとあわせて11月に各地区を説明会で回らせていただいたその意見を、総合的に判断をさせていただいたところでございます。
 その内容といたしましては、5月の意見をいただいた部分もちょっと合算して一緒になっていますが、ちょっと資料の区分けをしていなかったもんで、事前にその中身についてちょっとよう議員からお聞きしてなかったんで、その資料をお持ちしてないんですが、ちょっと説明会とそして5月と11月の分を合わせますと、移転を心配する意見としては、「公共下水などの新たなインフラ整備に費用がかかる」、「町から離れ過ぎない」、「公共交通など利便性を配慮すべき」、そしてこれは現地派の方ですね、「市役所を中心にして町は繁栄していくはず。その余地はない。」「利便性や将来性から現地建設がよい。」それから、「安芸ドームの隣接地は将来性もなく、安芸市の発展の可能性もない。現市役所の敷地が最適」と、それから「借金は少ないほうがよいので、工夫して予算をつくってほしい」という方もおりました。
 一方、桜ケ丘、西浜でございますが、「駅から近い、防災拠点に隣接する桜ケ丘町がよい」、そして桜ケ丘町に移転するべき意見として、また「次世代の子供たちに負担をかけないように、国の助成金を受けて早期に建設すべき」、「現在地と距離も離れておらず、デメリットを感じられない」、より高台へ移転するべき意見では、「ハザードマップは絶対ではないので、より高台へ移転するべき」とか、そういう意見がございまして、そういうものを総合的に判断させていただきました。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 冒頭に言いましたが、その資料や説明は正しい情報を発信し、ということを冒頭で言ってますが、先ほど市長言われてますけど、例えば第1回目の公民館説明会で、伊尾木公民館17人出席してまして、反対意見を述べたのは2人だけながです。あと、賛成意見も何も出てないです。で、この地区もおおむね理解を得られたに入ってるわけです。だから、その反対意見を述べた意見が全く考慮されてなくて、黙って聞いた方は理解したというふうに全部受け取ったような資料が出てます。それをちょっと言いたかったがです。
 続いて行きます。
 2回目の説明会で配付された資料ですが、これは昨日も出てますが、改めて質問します。
 まず1ページの、地震被害に遭った熊本の宇土市役所の写真が掲載されています。あたかも安芸市役所もこのようになるようなイメージを市民に植えつけていますが、このようになるとの説明ですか、伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  安芸市の東庁舎は、耐震診断の結果、震度6程度の地震で倒壊の可能性が高いというレベルのIs値、Is値が出ております。
 一方、もちろん同じ地震が安芸で起こるとは限りませんが、宇土市役所の庁舎は、安芸市よりも新しい庁舎ではあります。また、Is値も耐震診断の結果、安芸市よりは丈夫だったということがわかっておりますので、その事実を表記したものです。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 昨日出ましたが、気仙沼市役所は安芸市とほとんど変わらないですよね。で、ほとんど被害が出てない、そのやっぱり地震、直下型と違ったまた地震ということで、これ見たほとんどの方が、安芸市役所はこうなると言われてます。特に高齢者の方、私も何人かに言われましたけど。だからこの写真も、やはりおかしいです。
 それと2ページ目の、その東日本大震災津波襲来1週間後という写真がまたこれも載ってますが、これも安芸市役所周辺はこのようになるのか、再度伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  市役所あたりは、最大6.5メートルの浸水深が予測されておりますので、被災直後はこの東日本の写真以上の浸水が予測されるところでございます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 当然被災したときはすごい波が入ってくると思いますが、これ1週間後じゃないですか。で、1週間後も安芸市はこうなるととられてます、この資料見られた方々は。1週間後も安芸市はこうなってるんですか、伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  おっしゃるように、この写真に書いたキャプションは、東日本大震災津波来襲の1週間後という事実を示しております。
 で、一方安芸市は、東北のような長期浸水は予測されておりませんので、1週間後もこの状態になるものではないということについては、説明会でお話しさせていただいております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 済みません、説明会のときにその話をされてたら、聞いた方はわかってると思いますが、何人も私、言われました。このようになるやったら、それは困るぞと。これは移転せないかんやないかということを言われましたので、私は今言うたような説明をしてます。で、聞いた方少ないというか、おらんのではないですかね。
 次に3ページ目の、「津波浸水区域外に移転せざるを得ない」という文面ですが、建設費の70%助成(緊急防災・減災事業債)とあるが、区域内では助成が受けられないのか、伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  はい、そのとおりです。正確に言いますと、津波被害、被災後も継続して業務ができるかどうかということがポイントになります。ですから、単に浸水区域の外か中かということではございませんが、事実上浸水区域外にあり、アクセスが可能であることということが条件になりますので、現地で建設することを望まれる方は、市役所だけ高台にするか、市役所だけげた履きにしたらえいろという御意見もございますけれども、やはりアクセスができないために現在地では対象にならないという整理でございます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 私が聞いたのは、区域内はだめかということで聞きましたので。で、区域内がだめですと桜ケ丘町も区域内ではないですか。伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  先ほど申し上げましたように、現在0.3から1メートルの浸水深が予測されておりますので、1メートル以上のかさ上げをすることで浸水区域外とすることができますから、それによって緊防債の対象とすることができます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) その区域内・外の基準ですが、1メートルはかさ上げして区域外にならん、5メートルはかさ上げして区域外にならんという、その高さの基準はありますか。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  意味としては、浸水深がゼロでなくてはなりません。しかしながらその建物の場所だけではなくて、アクセス可能ということが、機能することということが条件になりますので、繰り返しになりますが、矢ノ丸では残念ながらアクセス可能ではない、機能しないということで対象になりません。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 地方債の手引きにはそういう詳しいことは書いてないですが、区域内でも可能性はあるということを書かれてます。
○吉川孝勇議長  企画調整課長。
○野川哲男企画調整課長  地方債の手引き、質疑応答集QアンドAにおきましては、発災後の庁舎へのアクセスや周辺の状況、業務継続の実効性など、高台移転と同等の効果が見込まれ、地域防災計画上に事業の必要性が位置づけられていれば、浸水区域内でも緊防債の対象になり得るとされておりますが、その前提として、地理的な制約がない場合という前提もございます。で、桜ケ丘町の候補地は0.3メートルから、1メートルの浸水、津波浸水が予想されておりますが、1メートル以上のかさ上げを行うことにより、高台移転と同等の効果が見込まれると判断しておりまして、緊防債の最終的な適用の可否については、起債申請時に個別に判断されることとなりますが、県の担当課からは、津波浸水対策の実効性が担保されれば対象となり得るというふうな回答をいただいております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) この件、ちょっと後でも出てきますので後へ回しますが、次に3ページの、津波被災した東北の市町村では、津波浸水区域内に庁舎を建設するところは一つもないと書かれています。陸前高田市役所は津波浸水区域の小学校跡地に建設予定ですが、昨日も出ましたが、再度伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  陸前高田市は、津波浸水区域であったところを、庁舎部分だけでなく周辺全体をかさ上げすることによって、津波浸水のリスクから逃れております。建設地の海抜は、何と海抜17メートルになるまでかさ上げをなさっておりまして、津波リスクを避けた状態での建設になっておりますから、県庁にも確認しましたけれども、津波浸水するところではないということでございました。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 市長も陸前高田市を視察していると聞いてますが、私も昨年11月に視察に行ってきました。職員の方に直接聞いた話では、市役所を高台を選択せずにあえてこの場所を選択した理由に、現在かさ上げした住宅地に家を建設するのを住民の7割の人が迷っていると。その住民の皆さんにもとの場所へ帰ってもらうためには、市役所だけが高台に逃げるわけにはいかない、商店街や町の活性化も願い、小学校跡地に決定したとのことです。
 市長はこの説明を聞いていませんか。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  先ほど議員のほうから、市長も陸前高田市のほうへ視察にということですが、お断りしておきますが、私は陸前高田市のほうへは視察に行っておりませんが、陸前高田市の市長と直接ことしの1月に、庁舎についてお話を伺いました。
 その中でさまざまな、向こうも庁舎問題でかなり市が賛否両論で、テレビでもやっておりましたが、もめたところでございますが、その町全体をまだ全部かさ上げはしてないですが、かさ上げをするという前提の中での庁舎位置の決定と。それでかさ上げも何もせずに、そこへ小学校跡地へそのまま建設することではないということは、口頭でお伺いをしております。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 何か質問の答弁になってないようですが、時間がないので先へ進みます。
 ただ、このかさ上げ区域もまだ想定外の津波が来たら浸水の可能性があるので、その地域から高台につながる道路も建設するということなんです。で、完全に安全とは言っていません。
 で、続いて防災センターでの出席者からの質問で、市OBの方だと思いますが、職員の意見はどれぐらい反映されているかの質問に、4案の予定地のときには現在地は26%だったと言われましたが、桜ケ丘町に決定して以降、職員の意見は聞かれましたか。伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  特にアンケート調査は行っておりません。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 職員の意見をもっと聞くべきではと思いますし、なぜ聞かないのか、ちょっと疑問に思います。無投票で投票すれば職員の考えも十分わかるのではないかと思いますが。
 次に庁舎移転地と決めた桜ケ丘町について、新庁舎建設地検討委員会の高知大教授の原委員長に相談したのかの質問で、市長は相談もしていなかったことがわかりました。私は、市長の判断は余りにも軽率ではないかと思いました。移転地を桜ケ丘町に決めるとき、原教授や地震・津波の専門委員の意見も聞かず、津波浸水の地図を見ただけで移転場所を決定したことになるが、これは市長の独断と言われても過言ではない。ちまたでは何か利権が絡んでいるのではとか、原教授や専門委員に聞いて反対されると移転ができなくなるので相談できなかったとか、私の耳に入っていますが、原委員長に相談しなかった理由を伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  球場周辺の2つの候補地を広報への折り込みの形でお知らせする前に、原委員長とはお会いしてお話をしておりまして、「検討委員会では挙げてなかったポイントではもちろんあるけれども、答申の趣旨に合致するのだから問題はない。何よりも早期の完成を望む」というふうにお言葉をいただいております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 説明会の話では、決まった後に報告したということを聞きましたけど、決める前に報告じゃなくて決まった後に報告したということを聞きましたが、間違いでしょうか。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  さまざまな意見をいただいた後、適地を探すに当たってその案としてのその段階でそういう相談を持ちかけました。それと先ほど、もとへ帰りますが、職員の意見を無投票で、だからもっと聞くべきやということでございますが、当然アンケート調査とか職員にやっておりませんが、課長会で始終経過報告をしながら、その都度意見はいただいております。
 以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 職員の意見の件は、市のOBの方、私が会う方ほとんどが移転はだめだという方が多いので、だからそういう元職員の方がほとんどそうやって言われるので、市の現在の職員もそういう考えが多いのではないかと思いましたので、聞いてみました。
 次に6ページに、現在地と桜ケ丘の建設費の比較表が出ているが、市が新たに出した現在地庁舎建設費は、面積4,200平米、19億3,200万円、高床が2,000平米、5億5,200万円、総建設費が26億6,400万円になっています。以前は30億円の金額が出てましたが、突然変わってきました。
 安芸市の未来を考える会が入手した新庁舎イメージ図では、西庁舎の面積が2,300平米あり、5,000平米にするには2,700平米の面積で建設すればよい、金額は12億4,200万円、そして高床が900平米で、2億4,300万円、総建築費が15億3,500万円で完成し、市が試算した26億6,400万円よりも11億2,900万円も安く新庁舎を完成できると提示しています。この資料です。
 で、今まで何度もこのようなイメージ図を作成するよう要望してきたが、12月4日の連合審査会では、このようなかさ上げ造成は非現実的という平面図しか出ておりません。で、これは現地ではやりたくない、やらないという理由をこじつけているとしか考えられませんが、伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  検討委員会で、げた履きで津波浸水の水からの被害は防げるかもしれないが、津波の、いわゆる津波火災とか瓦れきを考えた場合にかえって危険とも考えられるので、浸水区域でげた履きの建物を考えることは望ましくないといった御意見をいただいていること、また先にも申しましたが、建物だけが浸水を免れることができても、そこに被災直後からアクセスできないことは、役所が被災直後に機能しないということになります。それは職員のみならず自衛隊や警察、そういったところと連携しながら被災直後に動く業務がございます。それが住民の命を守る活動になります。そのためには、アクセスできない建物というのはそもそも想定できない。ただ、どうしても現地でという御意見もありますので、その中をとるっていうのは変ですけれども、もしそこをかさ上げしてやればどうなのかといった想定の試算をお示ししたものです。でも、その建設方法でもアクセス、周辺からのアクセスが被災直後にできませんから、緊防債の対象にもならないでしょうし、役所の機能は果たせないと考えております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) ピロティーの建て方、これ安全性はまた後で説明しますので、次に行きますが、この市の出したこの資料ですが、高床面積がどうして2,000平米なのか、その根拠を聞きます。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  これまでの議会でも御説明をしてきたと思いますけれども、高床になる場合は、そこはフロアはないけれども、いわば壁がないフロアをつくるということと同じふうに考えたほうがいいよと。で、通常の平米単価の、例えば7割だとか6割だとか、それぐらいのコストは壁がないその部分についてもかかるんだよということを、設計会社のほうから教えていただきました。で、設計会社によってその言われる割合が違いましたので、より安いほうを、比較のためでございますから、本来なら安全側で高いほうを考えるんですけれども、より安いほうを採択してみた場合には、このように2,000平米で5億5,200万円かかるだろうというふうに積算しております。で、反対される方々がつくられたチラシのほうでも、その床当たりの単価については同じものを採択されておりますので、それを見られた建築士の方もそれを根拠にされているのかと思います。
 で、一方2,000平米というのは、つまり2フロア分げた履きにするということで、仮に1フロア1,000平米ですと2,000平米分ということで、ここは積算したものでございます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 建築士の先生によってこうも違うかとびっくりしますけど、この未来を考える会の出してる面積が2,700平米、3階建てです。だから1フロア900平米ですよね。で、その下にこの柱ができてきてるわけです。これはお願いした方が、できるだけ最小の経費でということでお願いしてきたそうです。そしたら、これぐらいでいけますと言われてます。
 で、またちょっとこれも後で出てきますので、ちょっと先へ進みます。
 続いて、防災センターの説明では、現在地では仮庁舎も要ると言ってますが、未来を考える会が示した資料のように、北側に建設すれば東庁舎を使いながら新庁舎建設ができるが、伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  建設はもちろん可能でしょうが、被災直後に機能する役所という前提がございますので、その具体的な検討は意味がありますでしょうか。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) いや、その東庁舎を壊して仮庁舎をつくるという資料が出てるもんで、東庁舎を壊さずに新庁舎が北側に建設できるということを言いゆうがです。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  移転建てかえをせずに、暫定的な対策として仮庁舎で業務をするという前提の御質問ですね。失礼しました。
 その場合は、もちろん取り壊しをせずに仮庁舎をつくることはもちろんできますけれども、危険とされる建物をそのまま置いて保全しておくことがいかがかという課題は、一方出てくるのではないかと考えられます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 済みません、ちょっと答弁わかりませんけど、これは後で出てくると思いますが、旧庁舎を取り壊して仮庁舎を建設するのに何か3億円とか、後でこれ出てきますけど、その組んでるもんで、それは要らないですよということを言いゆうがです。だから残したままこの北に、東庁舎を使いながら新庁舎が建設できますということを言いゆうがです。
 ちょっと時間がなくなってきてますので、先行きます。
 で、この図を作成してくれました某設計事務所の所長さんからは、不明な点があればいつでも聞いてくれと言われてます。で、市長よろしかったら、聞きたければ一緒に行くことも可能ですので、連絡とってみますので考えておいてください。
 緊防債以外に庁舎建設の補助金はないのかの質問では、市長はないと言い切りましたが、防災センターでの説明会で、市役所建設には一般単独事業で国からの地方交付税、交付金が入ってくるはずだがとの質問がありました。横山市長は初耳と言われましたが、この件は確認できましたか、伺います。
○吉川孝勇議長  企画調整課長。
○野川哲男企画調整課長  庁舎の建設も一般単独事業債の対象となりますが、一般単独事業債には交付税措置はございません。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) それでは、そういう庁舎建設には全く国からの補助とかいうのはないということですね。
○吉川孝勇議長  企画調整課長。
○野川哲男企画調整課長  例えば、庁舎の内装なんかに木材を使うとか、あるいは省エネ対策を講じるとか、そういった部分での補助はあると思います。で、主体構造部建設に関する部分については、緊急防災・減災事業債、移転する場合が対象となりますし、浸水区域外で例えば建設をする場合は、市町村役場機能緊急保全事業でしたか、その事業が対象となります。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 市の職員の方々が知恵を絞ってそういう補助金云々を探すよう工夫すればあるということだと思いますが、緊防債も今は32年度までと言ってますが、自治体からの要望が多く出てくれば延長も考えられると、国会議員の先生には聞いています。
 次に行きます。(2)新庁舎建設地検討委員会の答申について伺います。
 現庁舎位置に否定的な意見をピックアップしました。25年度に発足した検討委員会では、海水が浸水した建物は使用できなくなる。そうなればまた建てかえをしなければならないとの意見でスタートしているのでは、伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  決してそういったことがベースになっているわけではございませんが、同じ質問は29年2月の総務委員会でもいただき、その後の議員協議会でも話題になったと思いますが、破損がなければ、津波を受けただけでは劣化しないんですが、十分な強度がない場合に、長期浸水などによって塩分が浸透することがあるようです。そして、時間経過とともに鉄筋がさびて膨張し、コンクリートにひび割れを起こすことがあるということです。
 東北学院大学の武田教授らによりますと、特に東北では、冬に凍結融解作用、つまり凍ったり溶けたりということが起こりやすく、地震動により発生した軽微なひび割れから塩分が浸透して鋼材を腐食させることがあり得るので、津波に耐えた構造物でも維持補修については懸念すべきであるという研究成果をなさっております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 東北の気候と高知の気候とは、比べにならないですよね。
 次に、現在地は最大浸水域より上からとせざるを得ず、利便性を考えると現実的ではないとの意見がありました。桜ケ丘でもかさ上げが必要だし、8階建ての高層建設になり、同じようにエレベーター使用になるが、どのような違いが出るのか伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  津波被害があった場合でも、震災直後から機能する役所の移転は桜ケ丘町では果たせるというふうに考えます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 続いて、現在地は津波襲来が早く、水量も多い。第2波が来ることを考えれば、瓦れきの堆積量も多い状態が想定される。これは当然桜ケ丘町にも当てはまるのではないか、伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  津波のリスクのあるところは、同じように、周辺の状況にもよりますけれども、同じようにリスクがございます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 現在地と桜ケ丘町の津波到達時間をお答えください。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  お答えいたします。
 現地も、桜ケ丘町の候補地も、いずれも到達時間は60分以上の予測となっています。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 次に、29年第4回定例会議事録の54ページ10行目、「したがって」から12行目までの内容を伺いますが、済みません、読んでもらえますか。54ページ。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  お待たせしました。
 これは12月議会の私の答弁でございまして、「したがって、消防防災センターの北部そのものを指したというよりも、消防防災センターの北部のような条件の場所を検討委員会は答申したという意味でございます。」
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 検討委員会の新庁舎建設に係る概算費用の資料は、防災センター付近となっています。で、課長が言う防災センターの北部のような条件の場所とはどのようなところなのか、伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  この件については何度も答弁してきておると思いますけれども、検討委員会での候補地は象徴的な場所でございまして、具体的な位置を示すものではございませんので、そういった趣旨での答弁でございます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) この28年度検討委員会の概算費用の資料は、防災センター付近で計算してるわけでしょう。だから、その条件のような場所というのは、やはりこの付近のことじゃないがですか。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  そのコスト計算については、インフラの関係を計算するために場所を想定してやっておりますが、例えば公共下水道への接続に当たって、その引き込み、延長がどれぐらいかといったこと、あるいは上水道を引き込むのにどれぐらい必要かっていうことを積算するために、A、B、C、D候補地のあのあたりで積算をしたものでございます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 最終的には、高規格道路から県道高台寺川北線付近の間が妥当であると出てますよね。違いますか。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  そのとおりです。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 次に、29年第4回定例会議事録67ページ22行目の、「まず」から27行目の内容を伺いますが、企画調整課長、読んでいただけますか。
○吉川孝勇議長  企画調整課長。
○野川哲男企画調整課長  「総務省の見解としては、まず1点、新庁舎建設地検討委員会の答申で、現在地での建てかえでは、地震や津波による瓦れきの堆積や火災のリスクがあり、新庁舎の条件を満たすことが難しいとされていること。また、2点目として、高台がないなど地理的な制約がある場合に津波浸水想定区域内でも対象となり得るが、安芸市には高台や津波浸水区域外があること、この2点が指摘されまして、現在地での適用は難しいというふうな回答でございます。」
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) まず1点目の、地震や津波による瓦れきの堆積や火災のリスクは、桜ケ丘町も同じです。いや、そのリスクは桜ケ丘町が高いと思います。これは後の質問にまた出てきますので。
 で、2点目ですが、安芸市には高台や津波浸水区域外があることで、現在地での緊防債適用は難しいという回答ですが、昨日も聞いていますが、桜ケ丘町も浸水区域であり、条件は同じだと思います。これもまた後で出てきますので、また。次に行きます。
 (3)市民に送付した郵便物について伺います。
 昨日、3名の議員よりも質問が出てますが、重複することもあると思いますが、伺います。全戸への発送で、費用は8,600部、33万円と聞きましたが、これは郵送代金だけですか、伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  印刷代も含んでおります。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) そうすると、約1枚38円の計算ですが、それぐらいでできるわけですか。あの厚い紙にカラーで印刷して、発送費も含めて、それぐらいの金額でいけますか。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  33万円の内訳は、印刷が9万3,000円ほど、郵送が24万円ほどでございます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) ちょっと私が聞いた話では、調べましたが、この紙の郵送料は30円から50円かかるということを聞いてます。その範囲はちょっとわかりません。安くできる場合もあるし、50円ぐらいかかる場合もあるということですけど、2万4,000円で、8,600部の2万4,000円ですと30円切ってますが、その金額でできてます。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  郵送費にかかったコストは24万800円です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 済みません、時間がないので先へ行きます。
 安芸市の未来を考える会の方々は、1軒1軒歩いて回り、チラシを配付していると聞いています。地道に一生懸命に住民のためを思い取り組んできています。市が使ったこの費用はどこから出ているのか伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  もちろん業務から出しておりますので、公費から出ております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 検討委員会の報酬に130万円ほど使ってます。それからあと、用地測量とか云々入れて、大体200万円ぐらい、今のチラシ入れて200万円ぐらいを費用として使っておりますよね。このような市民の金を平気で使う。安芸市は金がない、金がないと言っている。あなた方の考えはわからないですが、伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  お答えさせていただきます。
 今回の庁舎問題は市政にとって一番重要でございますので、できるだけ市民の方に市の方針を理解していただきたいという思いで、今回そういう郵送による広報を行わさせていただきました。
 ただ、広報あきへ時間的にちょっと間に合わなかったもので、今回こういう手段をさせていただいたところでございます。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) それでは、昨年11月とことし2月に行われた市民説明会は何だったのか、伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  お答えいたします。
 説明会、2度にわたり行わせていただきましたが、参加できなかった住民の方も結構おりましたので、そういう方からも声が上がったので、説明会でお配りした資料を、市のほうへ来られた方とか、欲しいと言う方にはお渡ししておりましたが、それでもなかなか市民の方に行き渡らないということで今回このような形をとらせていただきました。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 公金を使い、このような根拠のないことを書いています。市民1人当たり9万円、4人家族だと36万円という文面は、市民に不安感、恐怖感を植えつけているのではと思われる。この金額は、市民がどのように負担しなければならないのか、誤解を招く市民がいるように聞いています。16億円の根拠と市民サービスはどういうものなのかを伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  その広報に書いてありますように、今ラストチャンスとなっております緊防債で得られるはずの金額、国の助成額、それと緊急対策として仮設庁舎で業務をしなければならないとしたときのプレハブ庁舎、そのコストを合わせたものを住民の数で割った場合、1人当たりどれぐらいの影響が出るのだろうかということをお示ししたものです。そのサービスの低下につながるかもしれないということについて、どのようなサービスか、それはどのようなサービスっていうことは、個別にこれによって決定するものではございません。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) きのうもこの文面については大分出てますのでもう控えますが、やはりこれもちょっと市民に不安を与える文面だと思われます。議会は賛否両論が当たり前であり、市民から負託を受けた議員は責任を持って応えるべく努力をしています。その賛否を受けて行政は動かなければならないのに、この文面ではいかにも反対した議員の責任のような書き方に見える。議会軽視であり、市はこういうことをしてもよいのか、このようなやり方が許されると思うのか、伺います。市長に伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  市としての方針を市民の皆様にお知らせしたので、先ほど言いましたように賛否両論の方が、議員がおられますので、当然反対の方につきましてはいろいろ言い分ございますでしょうし、逆の賛成の方もいらっしゃいますので。そういうことでこの市としての方針をお知らせしたところでございます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 次に、子供たちとお年寄りの命を守るため、国の助成を受け、移転しなければなりませんと書かれています。市長は、市民の命を守るために桜ケ丘町に移転と申しておりますが、市役所がどこにあろうと、南海地震やいかなる災害においても、市民の生命、財産は守らなくてはならない義務と責任があります。あの未曽有の東北大震災の津波の情景がテレビで放送されたことは、想像を絶することでありました。多くの住民の人たちは堤防の上などで津波を眺めていて、足元に来て慌てて逃げる光景や、津波に向かって車を走らすことなど、どうして地震が起きればすぐに高台に逃げなかったのか。これは今だからこそ言えることだと思いますが、市長はあの状況がそのまま安芸市に当てはまると考えているのか、伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  そうならないために、今さまざまな取り組みを行っております。
○吉川孝勇議長  暫時休憩いたします。
     休憩  午前10時59分
     再開  午前11時5分
○吉川孝勇議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 安芸市としては、この教訓を基本に、市役所がどこにあろうが一人の市民の命も奪われることがあってはなりません。議会においても、南海地震対策特別委員会を設置し、保育園、学校を訪問し、子供たちの命を守る取り組みを進めています。東北大震災での教訓をしっかり受けとめて、あのような被害を出さないように努めなければなりません。市長は、桜ケ丘町に庁舎を建てなくては市民の命は守れないと言うのですか。庁舎はどこにあろうが市民の命を守るという考えはないのか、伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  私これまで何度か、議会の場でも説明会でも言わせていただきましたが、中学校、小学校、保育所など、今後高台移転を控える中、やはり財源というものが一番重要でございます。で、庁舎建設に当たっては国から7割の財政支援がある制度を活用しなければ、安芸市単独の財源では、これからの学校や保育所の高台移転はすぐにはいきません、困難でございます、長期的に見なければならなくなります、ということを言わせていただいております。
 で、桜ケ丘というのは、今回対象になる適地、現時点で対象になる場所として市が選定した所でございますので、あくまでも緊急防災・減災事業債が対象になる所で、有利な国の支援をいただくということが前提でございます。それによって財源を確保して、次の学校保育施設なんかを高台移転したいということでございます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 市長は、災害時、桜ケ丘町でなくては職員が庁舎に集合できないと強調していますが、職員は市内全域に散らばっております。庁舎がどこにあろうが同じではないか。また、職員も一市民であります。災害時はまず自分の命を、自分の命は自分で守る、家族を見守り、そして公の人として地域住民の手助けを行うように、職員行動マニュアルの見直しも必要ではないか、伺います。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  お答えいたします。
 現在の行動マニュアルにおきましても、勤務外の場合は、議員がおっしゃられたとおりの行動となっております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 伊尾木で行った説明会では、職員はすぐ参集しますという課長の話がありましたので、ちょっと今言わせてもらいました。
 続いて(4)の、移転候補地の津波対策について伺います。
 急傾斜土砂災害警戒区域とはどういうことか、再度説明をお願いします。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  お答えいたします。
 土砂災害防止法施行令第2条の基準であります、傾斜度が30度以上で高さが5メートル以上である急傾斜地の崩壊箇所に該当し、済みません、あそこのことでお答えさせていただきます。該当し、斜面の上には公共施設、下側には住宅と公共施設があることから、土砂災害警戒区域に指定されています。
 ただし、現地は傾斜地にはコンクリート構造物などによりまして崩壊対策が行われているため、特定の開発行為に対する許可を要する、また建築物の構造規制が適用される、そして建築物の移転等の勧告が行われるという土砂災害特別警戒区域の指定箇所ではないという状況です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) ちょっと私の調べた文面では、急傾斜地の崩壊が発生した場合には、住民等の生命または身体に危害が生じる恐れがあると認められた土地の区域で、当該区域における土砂災害を防止するために警戒避難体制を特に整備すべき土地の区域として、政令で定める基準に該当するものを土砂災害警戒区域として指定することができるとも書いてあります。
 例えば、降雨量が危険降雨量に達したときは土砂災害警戒情報を発令するとなっているが、発令されればその地域の住民はどうするのか伺います。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  お答えいたします。
 議員がおっしゃられましたように、今指定されております土砂災害警戒区域、桜ケ丘の場所は土砂災害警戒区域の急傾斜地の崩壊という指定に当たりまして、急傾斜地の崩壊等が発生した場合に、住民の生命または身体に危害が生じる恐れがある区域で、危険の周知、警戒態勢の整備を行う目的で指定されておりますので、このことにつきましては今現在県でも、先ほど言いました特定のところはレッドゾーン、が先ほど説明した当該地はイエローゾーンと言いますけど、その位置づけ、指定について今現在作業を進めている状況ですので、完了すれば地域防災計画に位置づけて避難の計画等を見直すということにしております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 近年では、全国各地で集中豪雨による被害がたくさん出ています。警戒区域とは、大雨による災害が起きる可能性が普通の地区よりは高いのではと思われます。
 続いて、平成29年6月に土砂災害防止法が改正されていますが、桜ケ丘高校も区域内の施設になると思いますが、伺います。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  お答えいたします。
 桜ケ丘高校の北側といいますか裏側の山も、同じ土砂災害警戒区域のイエローゾーンに該当しております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) で、危険が全くなければ警戒区域は解除されるのではないですか、伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  先に危機管理課長が答弁しましたように、傾斜度と高低差をもとに指定されることになっておりますので、その状況が変わらない限り、対策を講じても指定が外されるものではないということでございます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) それでは、安芸漁港に停泊している船は何隻か伺います。
○吉川孝勇議長  商工観光水産課長。
○山崎孝志商工観光水産課長  お答えします。
 173隻です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 放置船を含めると183隻になると思います。
 ここに、予定地周辺の地図をコピーしてきました。桜ケ丘町は海岸が近く、これほど近いと私も思ってなかったですが、約300メートルぐらい、港からの場所になります。で、すぐそばに漁港があり、港に近ければ、津波が起きると瓦れきとともにたくさんの漁船も流されてきます。東北の気仙沼市では、船の燃料に引火して大火災が起こったということも聞いています。桜ケ丘はまさにそういう条件が一致する場所ではないか、伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  例に引かれました東北の例は、船の規模が全く違います。単純に比較はできない規模だと思います。
 とはいえ、ハウスの燃料にせよ、行き交う自動車にせよ、御指摘の船舶にせよ、津波火災のリスクが伴うものであることはおっしゃるとおりです。
 で、桜ケ丘については幸いごめん・なはり線がある意味せきとめる形になるので、リスクは少なくなるかもしれませんが、とはいえ周辺の住宅に被害を及ぼす危険は変わりません。そういったことから、別途津波火災についての対策はそれぞれ講じていく必要があるのではないかと考えられるところだと思います。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 球場前から西八幡宮までのくろしお鉄道の盛り土の箇所で、一番高いところと一番低いところの高さをお聞きします。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  お答えいたします。
 球場前駅が標高で言いますと14.33メートルで、桜ケ丘グラウンドの東詰め付近の軌道の標高が10.67で、低いです。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 軌道下の通路は何カ所ありますか。通路。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  お待たせしました。
 土佐くろしお鉄道の縦断図でちょっとお答えさせていただきます。6カ所の表示です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) そうすると、球場下の駐車場並びに南側の国道の浸水深は何メートルか伺います。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 済みません、時間がないのでもう先行きます。
 私が聞いておるところでは、3メーターから最大深5メーターではないかと聞いてますが、違いますか。で、国道は海抜8メーターなので、3メーターでの水深高は11メーターになります。で、11メーターになると桜ケ丘前のグラウンド東側の盛り土は波がオーバーして入ってきます。もし5メーターであれば、ほとんどのところが越波することになります。で、6カ所ある、通路が6カ所ありましたが、6カ所ある通路からも浸水があります。第1波、第2波と押し寄せてきた波の行く先はどうなりますか、伺います。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  お答えします。
 行く先は、北側へ抜けてくると思われます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 北側は山で、抜ける場所がありません。で、この地域一帯に瓦れきも堆積し、火災が起これば裏山にも引火して大火災が発生することが考えられるが、その対策はできているのか伺います。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  特に対策は講じておりません。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 現庁舎地は津波災害のリスクが高いと言われてますが、先ほどの質問等を考えると、桜ケ丘町のほうがリスクが高くなるのではないかと思いますが、伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  津波浸水エリアに隣接する桜ケ丘町、そして津波浸水エリアの真っただ中にある矢ノ丸と比べた場合に、どちらにもリスクはありますけれども、裏山があり、また裏山には市道、北側、井ノ口方面に抜けられる井ノ口道路につながる市道を整備予定でございますので、おのずとそのリスクの大きさの違いはわかるのではないかと思います。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) その裏に山があるということを言いゆうがです。山があるということは波の抜けるところがないです。ここは波がずっと北まで抜けていきます。で、ピロティーというのはそれが抜けます、波が。で、これはまた後で説明しますけど、それは子供が考えてもわかることだと思いますが。
 続いて(5)の、現敷地での建設資料について伺います。
 12月定例会で、現在地での建設できる可能性のある3種類のイメージ図を要望したが、12月4日の連合審査会で写真、設計図等を示して説明済みであると答弁しています。西浜、桜ケ丘町の案1、案2のイメージ図と比べて、余りにも手抜きでお粗末な図面ではないか。現敷地での建設可能なのは、審査会で示したこの図面だけしかできなかったのか、伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  さきの御質問で、矢ノ丸で、げた履きの建物にすれば瓦れきは抜けるという予測をされておりますが、その予測のとおりになればいいんですけれども、検討委員会で専門家に伺ったところ、かえって危険だという御指摘をいただいております。なお、今のそのシミュレーションというか建築パターンについては、さきの質問でもお答えしましたように、そもそも被災直後に機能する役所という前提を考えた場合に、現在地であらゆる手段で安い建築ができないか、津波の水だけが抜ければいいという建築シミュレーションをすることの意味を見出せなかったために、そういった試算をしていないものです。
 しかしながら、前提が変わると計算というのは変わってまいりますので、その試算に当たってコスト削減するっていうのは、もちろんしていくべきです。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 市長に伺います。
 安芸市の未来を考える会で出したピロティー工法のこの資料ですが、これをごらんになってどう思いますか、伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  私、そのコピーのコピーで余り鮮明なやつをちょっとよう見てないんですが、ピロティー工法につきましては、当然現在地に限らずどこでもそういう工法はできますし、ピロティーというのは1階をどのように活用するか、もしくは1階がピロティーでなくてはならないという建物でございますので、今回この現地へというのは7メーター以上と、6.5メーター以上というピロティー工法になりますので、住民の方が役所へ、もし建てた場合、通常役所へ来るのにかなりの施設、スロープなり階段なりエレベーターなりも必要だと。これは桜ケ丘も同じ条件でございますが、ピロティー工法になりますとそういう部分が一番さっと頭に浮かびます。
 以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) それから、大城課長は2階から始まるときはこの計算だが、この建設ですね、高くなると無理ではと、市が聞いた設計事務所は言っていると言いましたが、その根拠を伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○大城雄二財産管理課長  その件については、伊尾木の説明会で同じようなやりとりがあって、その際に山下議員のおっしゃるピロティー形式の建築方法では、げた履きのげた部分はさほど高くないが、その上に4メートルぐらいの巨大なはりを渡した場合は、床の高さが6.5メートルよりも上のところから始めることができると。そうすれば、げた履きにかかるコストは削減できるという御説明でございました。そこは私どもが説明会で使った資料とは前提が違いますので、差があるところでございます。
 しかしながら、その言われるような巨大なはりを浸水深の中に構築するっていうことは、恐らくその設計された建築の方は、6.5メートルの浸水深という前提を示されてないのではないかなとうかがいます。けどいずれにしましても、先に申しましたようにコストダウン、建築のコストダウン方法というのはさまざまな方法がございますので、それは別途検討していく必要がございまして、桜ケ丘で建てるにしても検討できますから、矢ノ丸で採択できるコストダウン手法は桜ケ丘でも適用できるかと思います。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 時間がないですので、今課長が言われたはりの件は、これオーテピアの話です。で、後でこれ言おうかと思いましたけれども、出ましたので、オーテピアは3.7メーターの柱です。で、その上に約3メーターから4メーターのはりがあります。このことを言うたがです。はりがあるというような。この資料は、そんな厚いはりはないです。柱が7メーターになってます。そんな質問してないです、私は。これ見ていただいたらわかる、これ7メーターの柱ですよ、これ。それから2階、3階、4階と3層になってます。
 で、4メーターに近いはりというのは、このオーテピアの建物です。3.7メーターの柱にここははりが4メーターぐらいある、3メーター以上あります。で、このはりの中に免震装置を設ける。これ中間免震構造と言われてますけど、やってます。だから高くなれば高くなるほどはりが厚くなって、そういう構造をするそうです。で、このことを言うたがです。で、この庁舎のことではりが4メーターのがじゃって一切言うてないです。それは課長の聞き違いじゃないですか。伊尾木で言うたのは、このことを言うてる。これには、はり、そんな4メーターもついてないです。
 そうおかしいことをよく言いますので困りますが、で、このオーテピアは防災津波避難ビルとして3,000人の収容を想定して、3日分の水、食糧を備蓄し、自家発電装置は72時間稼働できる燃料を備蓄するとなっています。で、ピロティーのことでちょっと言わせてもらいますが、こちらの設計事務所の所長が、高さはまず絶対大丈夫ですと言ってくれてます。で、一度香川県庁を見てきなさいと言われました。で、香川県庁の資料をちょっと、今現在、耐震改修工事をやってます。で、33年度にできてます、ピロティーで。で、これは改修してる図面で、予想パースですが、これピロティー5.4メートルあります、高さが。で、こういうふうに改修の工事やってますが、この資料にも東館耐震工事資料あります。で、柱の下に入れてますよね、免震装置を。だからピロティーで間違いなく大丈夫だということをこの設計事務所の所長には言われてます。で、東北の大震災で助かった家屋というか建物、ピロティー形式のほうが多いです。これ、調べていただいたらわかります。で、この香川県庁は今、耐震構造してますが、このピロティーの建物で豊かな空間構成、特に県民のための空間を積極的に採用しているなど、国際的な評価を受けているところです。で、ちなみに先ほども言いました柱の高さ5.4メートルです。
 で、この、私もちょっとこのピロティーに興味持ったのでいろいろ調べてみましたが、近代建築の5原則というのがありますが、市長、ひょっと御存じですか。
 まず1番に、近代建築の5原則の1番に、ピロティー工法が入ってます。これは1階の部分にできる空間が高くなるほど、開放感ができるそうです。あと4つありますが、もう省略します。
 で、例えば安芸市庁舎も現地にピロティー工法で建設して、例えば地下の食堂1階か2階に構えて、市民がいつでも気楽に利用できる、そして自由に集える新しい庁舎を建設すれば、活性化にもつながるのではないかと思います。
 済みません、1点市長に報告しておきます。
 昨日11番議員との討論の中で、市長はまちづくりを検討しているのかという問いに対して、具体的なまちづくりは検討しておりませんという答弁をしています。当然、議員、そしてネット中継を見ていた市民の方、議場にいた傍聴人から落胆の声が届いております。ちょっと残念ではないかと思いますので、市長、議事録見て確認してください。
 続いて、ちょっと飛ばしてふるさと納税に入ります。
 29年度の安芸市のふるさと納税額は幾らになっているのか伺います。
○吉川孝勇議長  商工観光水産課長。
○山崎孝志商工観光水産課長  お答えします。
 平成29年度のふるさと納税の目標額は1億8,000万円でしたが、3月10日現在で約1億7,300万円の御寄附をいただいており、目標額は達成できる見込みです。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 市長はこの金額で満足していますか、伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  お答えします。
 その前に、先ほどの山下議員がおっしゃられたことでちょっと1点だけ。具体的なまちづくりということでおっしゃられましたが、11番議員から具体的なまちづくりはどうかということでしたので、具体的なまちづくりについてはまだ検討しておりませんという返事をいたしました。まちづくりの構想というものはございますが、具体的なところまでは至っていないのが現実でございます。
 そして、ふるさと納税につきまして、満足しているのかということでございますが、当然現状で満足しているはずはございませんが、ふるさと納税は生まれたふるさと、お世話になった地域、これから応援したい地域に寄附をする制度ですので、サイトの工夫や、今ふるさと納税額がふえてきております室戸市を参考にして、これから取り組んでいかなければならないというふうに考えております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 済みません、1つ抜かした、飛ばしたので、ちょっと水道課の、ちょっと質問、1件だけお願いします。
 被災後ですが、水道課の職員の参集はどのようになっているのか伺います。
○吉川孝勇議長  上下水道課長。
○山崎明仁上下水道課長  お答えいたします。
 上下水道課が平成24年1月に災害時行動マニュアルを策定しております。それによって行動するようになっております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 被災後すぐ参集ということになってないがですか。
○吉川孝勇議長  上下水道課長。
○山崎明仁上下水道課長  まず水道のほうの対策といたしまして、参集した職員より水道対策本部を設置し、参集職員の調査、それから緊急の被害調査と、参集できる、当然休日と深夜、時間帯にはよるんですが、休日の場合は当然参集できる職員を中心にそういうふうな調査を行うようになっております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 済みません、もとへ帰ります。
 奈半利町や四万十町と比較してどう思われますか、伺います。
○吉川孝勇議長  商工観光水産課長。
○山崎孝志商工観光水産課長  奈半利町と四万十町との比較ということですけど、やっぱりそれなりにその自治体の方は頑張っておりますし、安芸市の職員も頑張っておるというふうに私は思っております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 奈半利町は新聞にも掲載されていましたが、29年度は約40億円になる見込みで、町長は「生産者と職員の頑張りで奈半利ファンがふえている。経済が回っていて、これが本当の地方創生だと思う。町経済の底上げ、さらに施策を進める」と言っています。この差をどう説明しますか。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  議員のほうから奈半利町の例を出されましたが、当然奈半利町の内容についても調べて御存じだと思いますので、そこは安芸市は安芸市でも、奈半利町もそれぞれ地域性がございますので、先ほど答弁申し上げましたように、室戸市なんかを参考にしながら取り組んでいかなければならないというふうに考えております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 次の、今後どのように取り組むかですが、ちょっと飛ばして、横山市長は庁舎建設に約12億円の緊防債を利用しなければ市民に大変な負債を負わすなどと言っています。奈半利町は1年間でこれぐらいの収入を上げています。トップのやる気が違うような気がしますが、これは私だけが思うことでしょうか。市長の思いを伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  お答えします。
 先ほど、奈半利町はこれだけの収入を上げているということをおっしゃられましたが、その、これも先ほど言いましたが、内容的には議員御存じですよね。その返礼率とかいろんな部分で、これは当然手数料も要りますので、そこはこの収入はそのままということではなくて、安芸市も当然1億6,000万円、1億8,000万円ぐらいありますが、返礼分とかそれから手数料なんかで実質の収入は違いますので、それをちょっと言っていただければよかったと思っておりますが、現在本市におきましてはふるさと納税の寄附金の使い道を、ふるさとの自然を守る事業、スポーツキャンプのまちづくりの事業、ふるさとの文化と子供を守り育てる事業の3分野として御賛同いただける方から寄附を募っております。ふるさと納税の趣旨を考えますと、寄附金の使途につきましては、国や県からの財源措置のない単独事業であって、寄附者から賛同いただいた事業に活用すべきだと考えております。庁舎建設につきましては有利な地方債による財源措置が講じられておりますことから、有利な財源を優先的に活用して事業を進めていかなければならないというふうに考えているところでございます。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 私も市民の方からいろいろ言われます。何で安芸市はこんなに少ないがなと。で、緊防債もこればあ頑張ったら要らんやないかというようなことも聞かれてますので、やはり対策、もっともっとしていただきたいと思います。
 特に奈半利町はふるさと納税を活用して、国立大学進学者を対象にした返還不要の町奨学金給付制度を今年度から大幅に拡充することと出てます。また、四万十町は、ふるさと納税で30年度は子育て、高齢者支援など64事業を実施するとのこと。で、安芸市もせめてもう1桁丸をふやす工夫をしてほしいと思いますが、伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  最初に言いましたが、また同じ答弁になろうかと思いますが、サイトの工夫、そして近隣市町村、室戸市なんかの状況を参考にして、これからもっとふやしていかなければならないというふうに考えております。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 安芸市も奈半利町のように担当職員を2名ほど配置し、専属として取り組みができる体制を整えることができないでしょうか、伺います。
○吉川孝勇議長  副市長。
○竹部文一副市長  お答えいたします。
 ふるさと納税制度が始まりました平成20年度から平成26年度までは1名の担当職員のみで、寄附額がふえてきました平成27年度から28年度は1名の担当職員と1名の補助職員、今年度、平成29年度からは担当職員1名と補助職員2名で業務を行っております。ここ一、二年で寄附額をふやしております室戸市にも確認したところでございますが、担当1名、パート職員3名で通常業務を行っているとお聞きしております。
 議員から御提案もございましたが、ふるさと納税の専属職員の配置につきましては、現時点で現体制で業務に支障を来しているような状況ではございませんが、今後状況によりまして必要性が出てきたときには当然考えていかなければならないと思っております。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 大きくしようと思うと、兼任ではなかなか職員大変だと思います。それこそ負担がかかって途中でギブアップする可能性があります。これ以上ふやすつもりがなければ今の状態でかまんと思いますが、1桁丸をふやすような状況にしていくには、やはり専任の職員を配置して専属でかかるようにしていかないと無理ではないかと思います。
 続いて、観光事業について伺います。
 幕末維新博について、平成29年度に高知県を訪れた観光客が、龍馬伝が放送された平成22年の435万人を超え、過去最高の440万人となり、尾崎知事は引き続き歴史観光の磨き上げを行うとともに、自然を生かした体験型の観光基盤を充実させたいと言っています。安芸市の歴民館は、入館目標に対して入館数はどうなったのか、伺います。
○吉川孝勇議長  生涯学習課長兼女性の家館長兼図書館長。
○大坪浩久生涯学習課長兼女性の家館長兼図書館長  お答えします。
 歴史民俗資料館の入館者数の状況ですけども、3月4日にちょっと高知新聞さんのほうに、各24会場の入場者数の比較が載っておりましたので、ちょっと別とも比較したいのでこちらで答えさせていただきます。
 入館者数、歴史民俗資料館5,856人。目標の8,000人には及ばないですけれども、昨年と比較しまして1.41倍の入館者数でございます。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 安田まちなみ交流館が4,718名、田野町岡御殿が5,641人、中岡慎太郎館が9,471人です。これらを比べると、東部の拠点となるべき安芸市は少し物足らないように思いますが、田野町は着物の貸し出しやイベント効果で昨年の3倍以上にふえているそうです。歴民館周辺のガイドには、着物を着せるなどの案を言ってありましたが、そういうことをやって集客アップを図りましたか、伺います。
○吉川孝勇議長  商工観光水産課長。
○山崎孝志商工観光水産課長  お答えします。
 以前に議員からの御意見もありましたが、現在のところそれは実現に至っておりません。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 今年度は何か対策を考えていますか。
○吉川孝勇議長  商工観光水産課長。
○山崎孝志商工観光水産課長  ふだんからガイドさんとの話し合いにも努めておりますんで、その場で今後の対策について、できることについて検討させていただきたいと思います。
○吉川孝勇議長  生涯学習課長兼女性の家館長兼図書館長。
○大坪浩久生涯学習課長兼女性の家館長兼図書館長  お答えします。
 私のほうから、歴史民俗資料館、30年度の予定としましては、7、8月に特別巡回展、幕末維新写真展というものを行います。それから10月、12月、こちら目玉になりますが、企画展で岩崎彌太郎氏の長男久彌氏、3代目になりますけれども、この方の企画展を予定しております。それから来年の2月から3月には、安芸市の遺跡展ということで、出土遺物の企画展なんかを計画しております。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) そういう計画でぜひ今年度以上の集客、目標をオーバーするような集客を期待していますので、よろしくお願いします。
 続いて、道の駅大山の改修について伺います。
 3月2日のオープン日から3日間ぐらいの入り込み数、どうでしたか。
○吉川孝勇議長  商工観光水産課長。
○山崎孝志商工観光水産課長  お答えします。
 道の駅大山は3月2日にリニューアルオープンしましたが、オープン前日には新聞で告知いただき、またオープン当日は県内の全てのテレビ局にも取材いただいたことから、3日、4日は土曜日、日曜日となったこともあり、おかげさまで大盛況でした。
 議員御質問の3日間の、これ売り上げとかでも構いませんかね。人数。人数は、レジ通過数が684名でした。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 私もオープン2日目と11日の日曜日にレストランを利用しましたが、2日目は多分人が多いと思って少し時間をずらしていきましたので待ち時間は余りなかったですが、日曜日ちょっと昼に行ってみましたら20分から30分待ち時間がありました。人が多いので当然だと思いますが、一応道の駅大山の食堂というかレストラン、セルフでやってますので、セルフであんなに時間がかかるとやっぱり不満が出てくると思います。で、やっぱりスタッフがちょっと少ないのではないかなと思いました。で、まだまだちょっと不満もありますが、時間がないので先へ行きたいと思います。
 大山国民宿舎の跡地利用について、まず国民宿舎跡地の利用は今までに企業から一度もなかったのか、伺います。
○吉川孝勇議長  商工観光水産課長。
○山崎孝志商工観光水産課長  お答えします。
 一度もなかったかということですけど、つい先月ですけど、2月の21日に地元で事業をしている方から、旧国民宿舎の利用計画についての提案を受けました。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 多分同じ方だと思いますが、私も2年ほど前にその方からちょっと以前言ってあるということを聞いてますので、課長がかわられたので、前課長か前々課長かわかりませんけど、話は持ちかけているということを聞いています。28年第3回定例会で、私も国民宿舎の跡地は高台から朝日、夕日などが見られ、すばらしい場所で、宿泊施設が建設されれば県内外の観光客の集客に大いにつながるというようなことを質問しています。このときの答弁が担当課長が答えていますから、市長の頭に残ってないと思いますが、29年第3回定例会で、9番米田議員の国民宿舎の跡地利用の質問に、市長は「今初めてそういう議員からの御提案をいただきましたので、頭の中に入れておきます」と答弁していますが、何か進捗はありましたか、伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  いろんな、先ほどの市内の企業の方もそうですが、ただ、特に進捗はしておりません。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 29年の第3回定例会でも言いましたが、香南市は公募で集まった市民のアイデア、市職員らで開いたワークショップなどの取り組みをしている。安芸市としても、香南市の三宝山観光拠点化を参考に、国民宿舎跡地の利用に企業の公募などを検討できないものか。以前、道の駅大山を売り出すためのアンケートを市職員より募集すれば斬新なアイデアが出るのではとお願いしました。市長は余り前向きではなかったですが、ことし高知新聞に、高知市職員提案制が復活と載っていました。やはりいろいろなアンケートを取り入れ、新しい発想、チャレンジで観光振興を図ってほしいと思いますが、市長いかがですか。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  議員御指摘のとおりだと思います。以上です。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) 続いて伊尾木洞ですが、伊尾木洞整備についてお伺いします。
 30年度予算で、観光案内所の設置で待望のトイレも設置できそうですが、取りかかりはいつごろになりますか、伺います。
○吉川孝勇議長  商工観光水産課長。
○山崎孝志商工観光水産課長  お答えします。
 観光案内所の建設には、県補助金を見込んでおります。4月には県のヒアリングを行う予定となっており、それまでには平成30年度の予算審議のときにも説明していただきましたが、土地の長期契約の件もありますので、複数の土地の所有者の方の意向を取りまとめたいと考えています。
 工事の施工はいつになるのかという御質問ですが、現時点では県の補助金の交付決定後としかお答えできませんので、御理解をお願いします。
○吉川孝勇議長  6番 山下裕議員。
○6 番(山下 裕議員) せっかくの案内所及びそのトイレの設置が動き始めていますので、やはり早くやっていただきたいと思います。例えば29年度の予算で遊歩道の整備をしていましたが、いまだできておりません。この3月間際になってできるように聞いていますが、やはりこういうのはもっと迅速に早い取りかかりをしていただくと、地元の方とか保存会の方、喜びがすごくあるんですが、遅くなってくると喜びじゃなしに、何でこんなに遅うなったかという不満が出てくるわけです。やはり早く取りかかっていただいてと思います。
 ことし3月6日に伊尾木洞入り口へ、東山森林公園や道の駅大山などを含めた周遊観光案内板をやっと設置できました。市へも何度かお願いしましたが、金がないとのことです。ふるさと納税で頑張ればすぐにできると思います。見かねた国際ソロプチミストの方々が相談に乗ってくれて、今回、寄贈ということになりました。本当にありがたいことですが、これなどはやはり市が行うべきではないかと思います。4月から6月には、関西の旅行会社が初めてツアーを組んでくれるということも聞いています。尾崎知事が言われている、「自然を生かした体験型の観光基盤を充実させたい」は、伊尾木洞にぴったりと思います。癒やしのパワースポットとしてまだまだ集客が見込まれ、今や安芸市の観光拠点となり得る伊尾木洞と道の駅大山をセットにした周遊観光で魅力アップにつなげ、県東部を代表する観光地になることを願っています。
 安芸市は、庁舎移転問題で大勢の市民がどうなることか心配し、混乱しているように思います。市民の意見を聞き入れ、早急に解決することを願い、一般質問を終わります。
○吉川孝勇議長  以上で、6番山下裕議員の一般質問は終結いたしました。
 昼食のため休憩いたします。
 午後1時、再開いたします。
     休憩  午前11時57分

添付ファイル1 一般質問 山下裕 (PDFファイル 355KB)

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