議会会議録

当システムは、汎用性を考慮した文字で構成されており
人名など会議録冊子と一部異なる場合がありますので、御了承ください。
ここに掲載してある会議録は、正式な会議録とは若干異なります。

一般質問 令和5年 » 令和5年第1回定例会(開催日:2023/03/03) »

一般質問 山下 裕

質疑、質問者:山下裕議員
応答、答弁者:学校教育課参事兼学校給食センター所長、市長、教育長、危機管理課長、消防長、環境課長、商工観光水産課長、生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長

○徳久研二議長  以上で、10番川島憲彦議員の一般質問は終結いたしました。
 9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 通告に基づきまして一般質問を行います。
 1、市政全般について。(1)統合中学校について伺います。
 (1)開校予定日についてですが、令和5年1月には開校準備委員会7回目を開催して、制服や体操服などを決定し、準備が着々と進んでいるようですが、開校日に向け、予定どおりなのか、進捗状況を伺います。
○徳久研二議長  学校教育課参事兼学校給食センター所長。
○秋山真樹学校教育課参事兼学校給食センター所長  安芸市立統合中学校の建設につきましては、2月末現在で予定どおりの進捗率16.5%となっています。屋内体育館棟、プール棟の基礎工事が完了し、躯体工事に取りかかっています。校舎棟は基礎工事が始まり、来年度はいよいよ統合中学校の姿が見えてまいります。新築工事につきましては、令和6年1月31日が完成予定となっており、現在、令和6年4月の開校に向けて取組を進めているところです。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 開校は予定どおり進んでいるということだと思いますが、(2)統合中学校の教育方針、そして、本市の目指す学校像への取組について、進み具合はどのような状況なのか、具体的に伺います。
○徳久研二議長  学校教育課参事兼学校給食センター所長。
○秋山真樹学校教育課参事兼学校給食センター所長  教育方針につきまして、具体的には、生徒に自己決定の場を与えること、自己存在感を与えること、共感的人間関係を育成することが必要で、この生徒指導の3機能を教職員一丸となって実現し、健全で落ち着きある学校、規律正しい学校、生徒間に触れ合いのある学校とします。
 次に、プログラミング教育の一環として、卒業時までの自分の生活を設計することを推進します。自分の夢の実現に向かって中学校生活をどのように過ごさなければならないかを計画を立て、日々取り組み、うまくできているか自問自答しながら生活していくよう指導していきます。学校生活は、将来、社会へ出ていく上で必要なことを様々な経験する場です。時にはうまくいかなかったり、納得できないことも生じるかもしれません。しかし、どんな困難な状況にも決して諦めない、努力を惜しまない、自立した早速の利く生徒を育てることを意識し、生徒の人間力を高めます。
 こうしたことを現在の両中学校の先生方に示しまして、今年度、4回、合同職員会という会を定期的に行ってきております。この中で、現在、統合中学校に向けた校訓、それから、学校教育目標、校訓は夢、志、学校教育目標は未来を開く優しさとたくましさを持った生徒の育成ということで、順次両校の先生方が話し合って、形づくりをしていただいております。この、先ほど申しました校訓や学校教育目標につきましては、令和5年度から、清水ケ丘中学校と安芸中学校におきましても、これで進めていって、統合に向かっていこうということでいっておりますので、そういったところで準備を進めているところでございます。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 以前お聞きしたときは、生徒が楽しく快適に学べる学校、そして、誰もが行きたくなる、行かせたい中学校を目指してというのが基本構想ということを聞いておりまして、その中に、一つお聞きしたいですが、大手進学塾などと連携して外部講師を招き、学校で無料学習塾を開講するという説明が以前ありました。そのことについては、取組はもうできているのか伺います。
○徳久研二議長  学校教育課参事兼学校給食センター所長。
○秋山真樹学校教育課参事兼学校給食センター所長  大阪府寝屋川市の事例を参考に、大阪府寝屋川市のほうは、希望する中学生を対象に、休日、学校の一部を開放して無料塾を開講しています。個々の生徒の学力に応じた指導をやっております。無料塾の受講により、学習に対する意欲を高め、生徒自らが家庭学習にも取り組み、日々の授業と無料塾、家庭学習時間の増加などの相乗効果をもたらし、学力向上につなげてきたというところを、これを参考に現在検討しておるところです。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 現在検討しているということですね、よろしくお願いします。
 続きまして、各種部活動への取組ですが、文化部と運動部はどのような部を予定しているのか伺います。
○徳久研二議長  学校教育課参事兼学校給食センター所長。
○秋山真樹学校教育課参事兼学校給食センター所長  部活動の決定権は学校にありまして、先ほど申しました両校の合同職員会の中で、令和6年4月の教職員の配置人数などを想定した上で、スポーツ系は、野球部、サッカー部、卓球部、バスケットボール部、バレーボール部女子、ソフトテニス部、陸上部。文化系は、吹奏楽部、科学部、美術部で行うように決定しております。
 以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) これも以前頂いた資料ですが、生徒がやりたいクラブ活動を選択できる体制をつくる。そして、外部アドバイザーの活用など、トップクラスの指導者誘致や練習環境を充実させ、全てのクラブを県下トップレベルに持っていくという説明がありました。そのための取組は既に始まっていると思いますが、具体的にはどのような動きをしているのか伺います。
○徳久研二議長  学校教育課参事兼学校給食センター所長。
○秋山真樹学校教育課参事兼学校給食センター所長  まず、生徒にいろんな選択肢を与えるという点につきましては、これまで清水ケ丘中学校の生徒は卓球部がありませんでした。そして、安芸中のお子さんについては、ソフトテニス部と科学部とか、陸上部もありませんでした。バスケットボール部もなかったということで、この部活決定によって選択肢が増えたということになります。あと、県下トップクラスの部活動のことでお話しいただきましたけど、安芸中学校と清水ケ中学校の連合チームが、8月の県中学校野球大会でベスト8に入り、試合を勝ち進むにつれ、試合会場での野球部の保護者以外の応援が増えていき、地域に元気を与えたことは記憶に新しいことと思います。
 このように、統合して力を合わせることによって、可能性が広がるというふうに考えています。その可能性を後押しするために、今年度、野球部とサッカー部で行った外部講師を招き指導していただく取組を、開校後は全ての部活動において定期的に実施ができるように考えています。このことによって、正しい知識を理解し、体の使い方などを教えていただき、練習や日常生活で大切なことを学び、以後の取組内容の向上につなげていくようにいたします。これを繰り返し行う中で、一定レベルに達したら、部員同士が話し合い、自己決定をしていく風土を育てて、自立した部活動といたします。自主的で熱心に練習に取り組むことから、成果も出てくるものと考えています。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 東部地区を見てみますと、ほとんどの地区で野球はもう統合というか、どういいますか、各2校、3校でメンバーを組んで出ているような現状ですので、統合されて一緒になると大分違ってくると思います。ただ、4年度の野球部の成績、私もよく聞いてますけど、やっぱり選手が、いい選手がおり、いい指導者がおりということが一番大事ですので、すぐにはなかなかそういうのはできないと思いますので、そういうことを頭に入れてお願いします。
 どのような部に、今後、外部指導者を考えているのか伺います。
○徳久研二議長  学校教育課参事兼学校給食センター所長。
○秋山真樹学校教育課参事兼学校給食センター所長  今申しました専門家を招いてというところにつきましては、開校後は全ての部活動において定期的に実施できるように考えております。
 以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 市長は、以前、生徒に夢を与えると言っていましたが、それを実現するために、現在、どのような取組をされているのか、先ほど参事も言われましたが、市長の考えをお伺いします。
○徳久研二議長  市長。
○横山幾夫市長  どのような夢を与えるかということでございますが、夢も生徒によりましてそれぞれ目標がございますので、その夢、目標を見つけられるような教育内容、学校環境いうのが前段にあるんではないかというふうには考えておりますので、やっぱり教育環境というのが重点になってくるんではないかというふうに考えております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) それでは、当初予算に計上されている部活動ユニホーム約300万円について伺います。
 この予算は、運動クラブに対しての予算と聞いていますが、理由を伺います。
○徳久研二議長  学校教育課参事兼学校給食センター所長。
○秋山真樹学校教育課参事兼学校給食センター所長  基本、部活動にかかる費用は保護者負担ということになっております。今回のユニホーム購入に係る予算計上は、令和6年4月の2、3年生が、1、2年生のときに既にユニホームを持っておるということで、全ての部活動の顧問の方にお聞きしたわけではありませんが、現在、野球部は合同チームが認められておりまして、市立安芸中学校と清水ケ丘中学校のユニホームをそれぞれの選手が着て、試合に出場しています。サッカー部は、対戦相手のユニホームと色を違える。そして、同じチームで色違いのユニホームでは出ることができないことから、1試合目は市立安芸中のユニホームを両校の選手全員が着て、2試合目は、清水ケ丘中学校のユニホームを両校の選手全員が着るなどして工夫をされておるというふうになってます。それが統合されて、安芸中学校になった場合は、清水ケ丘中学校と書いたユニホームを使うことはルール上、認められないということで、また、統合されてるのに清水ケ丘中学校のユニホームを使うというのはおかしいので、2度ユニホームを買わなければならないという保護者の負担を軽減するよう、学校現場から要求が上がってきたものを計上したものでございます。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 統合されれば新たなユニホームを購入しなければならないので、少しでも負担を軽くしてあげる狙いだと思いますが、このことについて反対しているわけではなく、当然、試合などに出場すればユニホームはそろえるわけで、家庭への負担が増えるのは大変だと思いますし、少しでも家庭の負担が軽減されることはありがたいことだと思います。しかし、それをするならば、学生服はどのように考えているのか。今年の新1年生は安芸中、清水ケ丘中、別々の制服だと思います。令和6年度入学生は新しい制服になり、そうなれば、新たに購入したい生徒も出てくるのではと思われます。そういうことは考えていないのか伺います。
○徳久研二議長  学校教育課参事兼学校給食センター所長。
○秋山真樹学校教育課参事兼学校給食センター所長  議員が言っていただきましたとおり、令和6年4月からの新1年生以降は、新制服を指定するようになっております。県内でも採用することが増えているスカートとスラックスが選べる、そういう制服の流れに乗りまして、みんながそれぞれ個性で選べる、上が紺、下がグレーのブレザータイプのものを採用するように予定しております。
 そして、既にそのとき2、3年生になる生徒がそれで通うことはできないのかというところにつきましては、校名の決定や校章の選定など、様々な取組におきまして先行する県立安芸中学校の取組を参考にしてきています。県立安芸中学校では、令和3年度の新1年生から新しい制服を指定しており、2度制服を買うという保護者の経済的負担も考慮し、その時点の2、3年生は旧制服のみとしているようです。統合中学校も同様に、令和6年4月からの新1年生以降は新制服を指定するというふうに考えておりますので、現時点ではそのように考えております。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 今年度の新1年生にちょっと聞きますと、3年間、今の制服でいいということを皆さん言われます。ただ、新しい制服になり、その制服が魅力があれば、当然そちらの制服にしたいという子供さんも、生徒さんも増えてくると思います。特に、女子学生なんかはそういうのは多く出てくると思いますので、やはりそういったことを今後、検討材料として提案しておきたいと思います。
 次に入ります。
 令和4年、スポーツ庁の有識者会議では、公立中学校の運動部活動指導を地域の団体や事業者に委ねる地域移行を提言しています。このことは、県内の部活動顧問らの間で波紋を広げていると聞いています。安芸市としては、この地域移行については、どのような考えを持っているのか。そして、部活動の位置づけはどのように考えているのか伺います。
○徳久研二議長  学校教育課参事兼学校給食センター所長。
○秋山真樹学校教育課参事兼学校給食センター所長  まず、統合中学校開校時点のところで、私のほうが答弁します。
 開校時点では、部活動の地域移行をする受皿が育っていないため、スポーツ系の部活動と吹奏楽部の顧問の先生を、競技経験者や以前同じ部活動の顧問を経験したことがある方を配置できないかということを、高知県教育委員会と協議しているところです。その上で、先ほど申しました、外部講師を招き、指導していただく取組を進めていくことで、部活動の向上につなげていきたいというふうに考えております。
○徳久研二議長  教育長。
○藤田剛志教育長  部活動の地域移行について、私のほうから申し上げます。
 部活動につきましては、私自身は学校教育の一環であるという捉え方をしております。授業だけで見つけることのできない生徒のよいところを部活動の中で見つけることができたり、部活動での活躍をきっかけに日頃の学校生活が向上したり、また、部活動に所属し、活動することによって、勝ち負けだけではない自分の居場所を見いだす生徒もいることから、教育とは切り離すことができないと考えております。
 部活動の地域移行、連携においては、このようなことを理解して、部活動に関わってくれる外部指導員を確保すべきですが、全ての種目において、このような指導員を確保することは難しいと考えております。移行するに当たっては、学校現場の声を聞きながら、段階的な移行を図っていく必要があるのではないかというふうに思っております。以上です。
○徳久研二議長  昼食のため、休憩いたします。午後1時再開いたします。
     休憩  午前11時57分
     再開  午後1時
○徳久研二議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 午前中に教育長のほうからも、部活動は教育の一環だということを言われましたが、私もそういう声は聞いております。地域のスポーツクラブに移行となれば、選手としての能力アップにはつながってくると思いますが、教育の一環ではなく、スポーツ選手として育てる指導になってくるのではと思います。それがよいか悪いかは別にして、学業のほうは少しおろそかになる可能性もあるのではと思います。中学校の教職員の先生方は、自分の時間が取れるとか、その分、学業のほうに専念できるとかいう声も聞こえてます。この地域移行や教育のことに関しては、次回以降、質問していきたいと思いますので、またよろしくお願いします。
 (2)の防災対策について。(1)避難タワーについて伺います。
 日ノ出町避難タワーが2月6日に完成、赤野住吉避難タワーも工事中で、今年度は2基の避難タワーが建設されます。この2基の建物には屋根がついていると思いますが、何階にどのような形式で設置されているのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  お答えいたします。
 日ノ出町の津波避難タワーにつきましては、2階と3階が避難スペースになっておりまして、2階は全部屋根がございます。3階の避難場所につきましては、一部屋上からの救助のためのスペースを確保しておりますので、大体半分から3分の2程度が屋根になっております。
 次に、赤野の津波避難タワーにつきましては、2階、3階とも屋根がありまして、敷地の関係がありまして、建物を細くというか、敷地の関係で2階、3階が屋根がありまして、3階の上の屋上がヘリからの救助スペースとなっております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) この2基の避難タワーに部屋を設置した理由を伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  津波避難タワーに部屋ができた理由につきましては、議会からの御意見や、これまでに津波避難タワーを建設した地域の自主防災組織の代表で組織した自主防災組織連絡協議会タワー部会の意見、地域住民の意見を反映し、避難した際に風雨に耐えられる避難室を整備しました。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) この2基以前に建設された避難タワーは、県、市ともで何基あるのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  これまでに整備しました津波避難タワーにつきましては、市が4基、県が6基で、合計10基でございます。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) これらのタワーに部屋が設置されているのは何基あるのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  これまで建設しました津波避難タワーには、部屋はございません。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) それでは、改めて部屋を設置する考えはないのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  既存の津波避難タワーへの部屋の設置につきましては、過去にも答弁いたしましたが、津波避難タワーを設計した建築士に確認したところ、津波避難タワーに屋根を増設することは、構造計算をしてみないと判断できないが、増設の設計は当初の設計以上に検討が必要であり、困難が見込まれる。また、2階部分を壁などで覆うことは可能であると考えるが、風圧などの検討及び増築の建築確認が必要である。ただし、構造計算をしてみないと判断できないとのことでした。
 このことから、自主防災組織連絡協議会タワー部会と協議した結果、既存の津波避難タワーについては、ブルーシートを加工して簡単に設置できる天幕を整備し、風雨の対策をすることに決めました。
 今後、他市の動向を注視しながら、よりよい方法があれば再検討していきたいと考えています。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 建設済みのタワーには、新たな部屋は設置できないということを言われてますが、市長の施策方針で、助かった命をつなぐ取組をと言われています。設置できないのではなく、どうしたら設置できるのか、国・県ともに考えていく必要があるのではと思います。まだそういう絶対に設置できないということではないという、課長の答弁だったと思いますので、まだまだ考えて、そういうことを設置できるような動きができるんではないかと思いますので、よろしくお願いします。
 先ほど課長も言われました、避難タワーにブルーシート云々ということを言われましたけど、この避難タワーには、例えば、伊尾木地区を想像しますと、高台に移転できない高齢者の方々が多分行くようになると思います。若い方々は高台のほうに移転していくと思います。そういう高齢者の方が多く避難タワーに避難した場合に、例えば、真冬の深夜や雨風が吹きぶる中でそういう一夜を明かすことは大変だと思います。その安芸市内の地域で、仮にタワーに上がり、シートを張って雨風をしのぐ避難訓練を行った地域はありますか、伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  今年度、津波避難タワー6号(川北片町)及び7号(川北新町)に天幕を整備し、川北自主防災会及び自主防災組織連絡協議会タワー部会に声をかけ、設置訓練を行いました。比較的簡単に設置することができました。来年度は、伊尾木地区の3基に整備する予定で、訓練を重ねながら対応できるよう、確認していきたいと考えております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 現在2地区ということだと思いますが、そのときに、高齢者の方はたくさん参加していたかどうか覚えてますか。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  訓練を開催した日が、昨年の12月23日で、ちょうど高知県下で大雪が降った日でありまして、参加者についてはかなり少ない。ただ、自主防災組織の方も高齢者の方がおりますので、そういった方も参加して、比較的簡単に設置することができたかと思います。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) だから、そういう大雪とか大雨とか、そういうときに避難訓練するのが大事で、自主防災も高齢者の方も大分おると思いますが、ただ、私が心配しゆうのは、逃げれる方は高台とかそういうとこへ避難すると思うがです。だから、遠いところへ逃げれない方が、そういう避難タワーを利用する割合が多いと思うがです。だから心配してるがです。そういうブルーシートを張ったりする経験が全くない方なんかが集まると、どうしようもないと思うがです。
 特に、先ほども言いましたけど、夜中、寒いとき、そういうときにブルーシートも張れずにタワーで一夜を明かすというのは、本当に大変なことで、やはりちょっとそこのほうの対策がまだ遅れているんではないかと思います。せっかく助かった命を、その避難タワーで大変な思いしてつなげれない可能性も出てくると思いますが、もう少しその避難タワーでの対策を考える必要があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  もう少し対策をということですが、先ほども御答弁したと同じになりますけれども、他市町村の動向などを注視しながら、よりよい方法があれば検討していきたいというふうに考えております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 他の市町村との確認も大事です。そういう対策があればじゃなしに、安芸市ではどういう対策ができるかということをもっと考えていってもらいたいと思いますんで、市長、よろしくお願いします。
 次、(2)の地震津波対策について伺います。
 安芸市は、津波避難対策特別強化地域に指定されているのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  本市は、南海トラフ地震津波避難対策特別強化地域の指定を受けております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 南海トラフ巨大地震の発生が高まったとして、気象庁が臨時情報を出した場合、高知県では約9万6,000人の住民に事前避難が求められるということですが、安芸市においては、事前避難者の把握と避難先の確保はできているのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)が発表された場合の、本市の避難想定者数は、令和元年8月に高知県南海トラフ地震対策課より公表されておりますが、5,250人と推計されております。避難先については、13か所想定しており、6,093人収容が可能で、確保はできていると考えております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) このことは、市民には周知できているのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  市民への周知につきましては、市ホームページに掲載し、自主防災組織連絡協議会で説明を行っております。また、今年度配布しました安芸市防災のしおりに臨時情報についての掲載をしております
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 私が聞くところによると、あまり市民のほうに周知されてないような気がしますので、もう少し市民が分かりやすいような方法があればお願いしたいと思います。
 その次に、災害後の仮設住宅用地の確保は進んでいるのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  平成29年3月に策定しました安芸市応急期機能配置計画では、L2被害想定において、3,458戸の応急仮設住宅の建設が必要となっており、そのうち1,178戸の建設用地を確保しております。残り2,280戸の建設用地の確保が必要となっております。
 本年度、高知県住宅課から、応急仮設住宅の建設用地確保に係る調査についての依頼があり、仮設住宅の建設が物理的に可能と思われる民有地の抽出を行いました。今後は、民有地の所有者などの連絡先の整理を進めていきたいと考えています。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 先ほど危機管理課長が言われましたけど、その平成29年に3,458戸の応急仮設住宅の建設が必要ということは私も聞いてます。2,280戸が不足するということ、それも聞いていますが、それ平成29年です。今、令和5年になって、まだそういう答弁をいただいてます。だから、ここでこういう、私がこれ平成29年12月の議会で聞いてます。そのときにそういう答弁をいただいてますので、それから進んでないように思います。やはりもう少し危機感を持って進めていかないと、それこそ地震、待ってくれません。これぐらいの年数がたってれば、そこそこ進んでいるんではないかと思って今回お聞きしましたけど、全くそんなような状況ですので、もう少し安芸市として危機感を持って取り組んでもらわなければいけないと思いますが、市長、どうでしょうか。
○徳久研二議長  市長。
○横山幾夫市長  議員御指摘のとおりだと思います。ただ、先ほど担当課長から答弁ございましたが、高知県の住宅課から、今年度、そういう調査ものが来ておりますので、それに基づいて取り組んでいかなければならないというふうには考えております。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) そのときに私も質問しておりますが、学校の校庭での仮設住宅は、後々、東北では問題が出たいうことで、そのときの答弁も、大きな問題がありますので、早く校庭から仮設住宅を撤去できる対策も講じていくという答弁をいただいてます。このこともまだ進んでないと思いますので、こういうことも含めて対策、お願いしたいと思います。
 次に、南海トラフ地震対策として、南国市から土佐市まで18キロの区間の堤防補強が、令和4年10月に完成してます。安芸市の海岸線は全く手をつけていない状況と思われますが、国・県への要望はどのようになっているのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  令和4年5月に高知県議会のほうへ、海岸堤防等の地震津波対策についてという要望を行い、8月に回答をいただいております。内容につきましては、高知県管理の川北海岸、安芸海岸、西浜海岸については、平成25年度までに代表的な断面で耐震診断を実施した結果、発生頻度の高い地震については、一定の耐震性を有しており、L1想定の津波高に対しても天端高が確保できている。また、安芸市赤野、芸西村和食、西分の三つの海岸から成る芸西海岸については、平成24年度に耐震診断調査を行い、平成30年度から令和2年度にかけて、目視や簡易計測による防潮堤等の劣化や変形等の把握調査を行った結果、防潮堤については、地震後、沈下した場合でも想定される津波の水位より高い値となり、また、コンクリートのひび割れや剥離等が見受けられたものの、防護機能に影響するほど損傷は確認されていないことから、早急な対策は必要ないものと考えている。今後も長寿命化計画に基づき、施設の維持管理を行っていく。また、他海岸を所管する関係機関との連携を図りながら一体的な対策を取るように努めますとの回答がありました。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 安芸市の海岸堤防は、危険度があまり高くないということでしょうか、伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  先ほど回答したとおり、L1想定の津波高に対しては一定対応できておるとの回答のことから、この回答を得ております。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 津波高に対する高さは基準を満たしていると、それに対する耐震力も基準を満たしているということですが、以前お聞きしたときには、水圧に対する耐力は、現在調査中という答弁が返ってきておりますが、それから基準を満たさない場合は改修を行うという答弁でしたけど、その件はどうなってるでしょうか、伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  以前のところはちょっと今確認ができませんですけれども、今回の回答としましては、そういった回答を得ておりますので、安芸の海岸ぶちについては、施設の維持管理、長寿命化計画に基づいて維持管理をしていくというふうな回答を得ております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 私ども素人ですけど、安芸の海岸を見て、そういう耐えれる堤防かなということは疑問が残りますし、そういう声も多いですので、取りあえず、県へは要望をどんどん出しておいてほしいと思います。
 次に、事前復興支援を強化するために、沿岸市町村の事前復興まちづくり計画の指針を県がまとめていますが、着手はできているのか、計画策定への補助金も設けていると聞いていますが、いかがでしょうか。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  東日本大震災の教訓を踏まえ、南海トラフ地震による被災後であっても住民が早期に生活を再建し、希望を持って地域に住み続けることができるように、事前に復興まちづくりの準備を進めておくことが重要であることから、先ほど説明していただきました、高知県は市町村が発災後速やかに復興まちづくりに着手できるようにするために、事前に復興まちづくり計画を作成するに当たって参考となる高知県事前復興まちづくり計画策定指針を、令和4年3月に作成しております。本市については、この作成指針に基づき、令和6年度から事前復興まちづくり計画を作成する予定としております。
 それから、補助金につきましては、県のほうでつくっていただいておりますので、それを活用して作成していきたいというふうに考えております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) ぜひ早急に取り組んでいただきたいと思います。
 3月12日の高知新聞に、三重防護、世界に誇れるという記事が掲載されていました。浦戸湾周辺の三重防護について、完成すれば世界に誇れる体制になると、高知工科大学の学長が言っています。高知新港沖に三重防護事業の最前線に位置づけられている巨大ケーソンの設置が進んでいると聞いています。室戸沖でも既に2基目に着手していると聞いていますが、安芸沖にはそのような計画は全くないのですか、伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  お答えいたします。
 ちょっと私のほうでは把握しておりません。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 続きまして、東日本大震災の1.2倍という津波新想定が公表され、沿岸自治体の防災対策の見直しが、東北の各県で新たに公表されていますが、高知県では、新想定の議論が行われていないのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  現在の南海トラフ地震の被害想定は、平成24年から平成25年に取りまとめられ、平成26年に対策の基本計画が決定されています。それから約10年が経過したことから、内閣府は、本年2月3日に、南海トラフ巨大地震の被害想定見直しに向けた有識者検討会の初会合を開催しております。最新の科学的知見を踏まえ、津波の高さや被害などを推進する方法を議論し、政府の中央防災会議で、令和6年春をめどに新たな被害想定と対策を盛り込んだ基本計画を改正する方針としております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 先日ちょっとテレビをつけますと、ちょうどこの件に関してニュースというか放映されてましたけど、その中で、宮城県名取市閖上地区では、浸水しないとされていた場所に家を建築したが、新想定では浸水すると言われ困り果てているということを言ってました。この閖上地区は、私ども議会でも視察にも行ってます。かさ上げしてずっと商店街とか人家が建てられていましたけど、そういうとこに浸水があるということになってるそうです。岩手県久慈市では、既に建設された避難タワーは、高さ9メートルとされていましたが、新想定では10メートルになり、避難場所としては取りやめるということも言っていました。だから、まちづくりの見直しが必要になり、今までの想定を考え直すようになっているようです。安芸市も今後の課題としては、新想定が公表されれば、まちづくりの見直しが必要になるのではと心配しますが、いかがでしょうか。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  先ほど答弁しました、令和6年の春に新たな被害想定と対策を盛り込んだ基本計画が出されるということで、それを受けて高知県のほうが新たな計画を作成して、それに基づいて本市のほうも対策をしていかなければならないというふうに考えております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 令和6年に取りかかるということですけど、東北はもう取りかかってます、東北地方は。だから、そういうことがあるということを前提において、安芸市としても県のほうにもっと早急に取りかかれんかとか、そういうことに対策を取っていく必要があるのではないかと思いますので、これも市長、よろしくお願いします。
 続いて、(3)感震ブレーカー設置について伺います。
 震災後、地震時にブレーカーを落とす必要が言われ、揺れを自動感知して電気を遮断する感震ブレーカーの普及が進んでいると思われます。高知県の設置率は15.5%にとどまっているようですが、安芸市の設置率はどのような状況なのか伺います。
○徳久研二議長  消防長。
○仙頭稔史消防長  お答えします。
 配布を行った感震ブレーカーの数は、1,248個。配布世帯は、ブレーカーが複数ある住宅もありますので、1,226世帯でございます。配布地区につきましては、本市の重点推進地区となる本町1丁目から本町5丁目、日ノ出町、久世町、庄之芝町、寿町、清和町、千歳町、染井町の国道から南となっております。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) そういう指定された区域は90%以上配布されているということですが、今後、ほかの地域はどうなるのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  指定地区外で感震ブレーカーの設置を希望される方につきましては、本市の家具転倒防止対策事業費補助金事業は、感震ブレーカーも補助対象となりますので、1世帯当たり上限2万円の補助金を活用して対策をしていただきたいと考えております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) それは各それぞれに申請しないと取付けはしてくれないということですか。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  補助金ですので、申請をしていただいて、決定を受けて補助金を出すという形になります。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) そういう申請の手段も、手だても分かるような、市民に分からすようなちょっと知らせることもお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。
 次、(4)の下山地区の避難所について伺います。
 下山地区の大山岬より東側の地域の避難所、避難路について伺います。その地区の避難場所は下山駅になっているが、地元の方より、なぜ小学校ではないのかと聞かれましたが、理由を伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  下山小学校が避難場所となっている理由につきまして、当時、下山小学校の津波の浸水深は、最大で約5メートルが予測されており、下山小学校の2階の高さがGL4.2メートル、3階の高さが7.8メートルで、2階まで浸水すると想定されており、下山小学校の裏に避難路を整備したことから、より高い場所へ避難していただくために避難場所に指定していません。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) それでは、下山小学校の3階から最上階と、下山駅のホームの高低差はどれぐらいなのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  質問とちょっと違うかもしれませんが、下山駅のホームの標高というか海抜ですけれども、下山駅のホームに、ここのホームの高さは海抜16.6メートルと表示されております。下山小学校の標高は、国土地理院の標高データで確認したところ、10.7メートルとなっておりますので、先ほど答弁しました2階の高さが4.2メートルですので、2階で14.9メートル、3階の高さが7.8メートルですので、18.5メートルとなります。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 私も下山の駅のホームで立てって、小学校の学校を見ましたが、どう見ても学校のほうが高く見えます。その駅のホームが16.7メートルと言いましたけど、海岸、標高からいうとそれで、小学校もっと高いんじゃないか思いますけど、私の目の錯覚でしょうか。一度課長、もう一回調べ直してほしいと思います。どう見ても下山小学校のほうが高く見えましたので、下山小学校のほうに立てって駅を見たら、駅が高く見えるかも分からんがですけど、ちょっとそういうふうに感じましたので、今回ちょっとお聞きしました。
 それから、この区域の避難想定人数と駅ホームの受入れ人数を伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  大山岬から東の地区で避難対象人数は132人です。下山駅ホームの収容人数ですが、190人になります。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) ホームに190人というのは確認が取れてますが、このホームに避難された場合に、どのような状態でおれるのか想像がつきません。先ほども言いましたが、真冬の真夜中に避難した人のことを思うと、とても駅ホームでは対処できないのではと思います。寒さを防げる対策はあると思えないですが、いかがでしょうか。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  緊急一時避難場所のそういった対策につきましては、施設管理者と協議した上で、可能な範囲で備蓄品を整備していくという方針が高知県から出されておりますので、そういった箇所に、協議した上で設置できるようであれば、備蓄倉庫なりを設置して、備蓄品を整備していきたいというふうには考えております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) その下山駅の北側は山があり、海から来た波の行き場所がないと思われます。行き場所のない波は、そこを駆け上がっていくと思いますが、その駆け上がる波の高さは想定していますか、伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  令和4年3月に、津波災害警戒区域、イエローゾーンの指定を受け、津波が建物等に衝突した際のせり上がり高さを加えた基準水位が公表されており、下山駅の駆け上がりにつきましては、基準水位が想定されていないことから、駆け上がりはないものと判断しています。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 以前も議会で言ったことがありますが、宮城県気仙沼市では、避難場所にしていた裏山に想定外の波が襲い、避難者が多数亡くなられたと聞いています。下山駅のホームの場所は、まさにそのような場所になり得るのではと思われてなりません。先ほども言いました新想定では、見直しも必要になり、裏山がある場所は考え直さなければいけないのではと思いますが、いかがでしょうか。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  新しい想定が出まして、下山駅のほうが新たにそういった浸水区域等になったりとか、裏山にそういった危険性があるので避難場所に適さないという方針が出されたようでありましたら、見直しをしていきたいというふうに考えております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 東北地方のそういうこともちょっと頭に入れて、やはり教訓としてこれから取り組んでいかないといけないと思います。
 次に、下山地区の避難路の整備について伺います。
 下山小学校裏に避難路がありますが、それから東には幾つの避難路を設置しているのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  下山駅裏の避難路から東側の避難路につきましては、下山水谷川西避難路、それから、下山水谷川東避難路。
○9 番(山下 裕議員) いくつで、何か所。
○久川 陽危機管理課長  何か所、整備した箇所は4か所ありまして、それ以外に市道が2か所あって、6か所の避難路があります。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) この避難路を使い、避難訓練はできているのか、伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  下山東地区の避難訓練につきましては、令和元年度に実施した後、令和2年度は台風のため、令和3年度、令和4年度は新型コロナウイルスのため中止となっております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 先月、私も下山地区の4か所の避難路がどのような状況なのか確認してきましたが、駅裏の避難路は、上の人家まで何メートルあるのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  下山駅裏から高台の人家までの距離ですが、市のGISで計測したところ、約300メートルです。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) この避難路ですが、夜間は人が通れるような状態ではなく、昼間でも上にある人家まで行くのにはかなり時間を要しました。というのは、草木が生い茂って、通れるような状態じゃないがです。本当に擦り傷をつけながら行きましたが、このような状態は恐らく把握できてないと思いますが、いかがでしょうか。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  御質問の避難路につきましては、昨年、私のほうが1回歩いたのと、質問があった後に現地も見てきまして、なかなか草が生い茂っているような状態であります。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 基本、地元が管理するということになってると思うがですけど、市として避難路を設置しただけで、あとは地区で勝手にしなさいでは、市民の命を救う対策にはならないと思います。行政側より地区住民に声がけをして、一緒になって命を守る対策をしなければならないと思いますが、市長、考えがありましたらお伺いします。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  避難路の整備につきましては、地元自主防災会等で管理をお願いしておるところではございますが、なかなか管理ができないというところもありまして、来年度ですけれども、高知県のほうが今検討しておるという状況ですけれども、地域防災総合補助金も活用して、一定その補助金、避難路の整備に補助金を出そうという動きがありますので、もしそれがあるようでしたら、補助金を活用して避難路の整備を、地域の方と一体として進めていきたいというふうに考えております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 水谷川西避難路は、上に上がると防災倉庫があります。地元の方に聞くと、あるけどどうしたらいいか分からんというような声もちょっと聞きました。時間がないので一緒にお聞きします。水谷川東の避難路は、上に上がるとビニールハウスと人家が数軒あります。この地区の方々、それと、昨年新しくできた避難路、あれはなかなか急な階段で、私も上がって苦労しました。高齢者の方がなかなかあれは上がっていくのは大変だと思います。こういうのも地元の方の声を聞いてるのか、ただ、この3か所の避難路を上がった後の避難場所はどこになるのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  3か所の避難場所ということでございますけれども、上がったところの先に熊野神社というところがありまして、地域ではそちらを避難場所にしております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) それでは、避難した方々がそこで避難場所として一昼夜明かすことができるような体制が取れてますか、伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  今のところそういった対策は取れておりません。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 以前から私も気になってましたけど、名村川から東の地区の避難場所は、恐らくないと思うがです。西の方は大山岬の上に逃げれる可能性があります。小学校裏の避難路も、ちょっと地震が来たらこの道は大丈夫かなと、地元の方も言われてます。通行止めになります。だから、以前聞いたときは、下山の小学生は、国道を通って大山のほうに逃げるようにしてますということも聞いてます。避難路を使ってということは聞いてません。そういうことで、やはりちょっと下山地区の対策、遅れてるんではないかと思いますので、今後、しっかり検討して、取り組んでいただきたいと思います。
 次に、(5)防災無線について伺います。
 令和5年1月4日の火災放送について伺います。内容は、伊尾木地区建物火災という放送だったが、どういう建物なのか伺います。
○徳久研二議長  消防長。
○仙頭稔史消防長  メルトセンターの中のごみが燃えたものです。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) その火災の発生の原因は何だったのか伺います。
○徳久研二議長  消防長。
○仙頭稔史消防長  お答えします。
 最初のごみが燃えた原因は不明ですが、一度消したごみの火が、時間の経過とともに再燃したものです。原因として推測されるものは、可燃性ガス充填容器からのガス漏れ、廃棄物による可燃性ガスの発生、リチウムイオンバッテリーを一般ごみに廃棄したものが考えられます。
 以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 安芸市のホームページに、1月8日、リチウムイオンバッテリー、それを混ぜると燃えちゃうの見出しで、環境課より一般ごみに混ぜて捨てられるとパッカー車の中で発火する危険性がありますと、ホームページに載ってました。絶対に一般ごみに混ぜないでくださいということですね。続いて、広報3月号には、リチウムイオンバッテリーを一般ごみに混ぜて捨てないでくださいと写真入りで掲載しています。ほかにもパッカー車内で火災を起こす原因になるものはないのか伺います。
○徳久研二議長  環境課長。
○島崎雅行環境課長  リチウムイオンバッテリー以外でいきますと、市民が日常的に利用しているものの中にライターやカセットこんろのガス、ヘアスプレー、エアゾール式殺虫剤、シンナーなどの可燃性の高い物質を含んだ商品が多く存在します。こうしたものが、中身を残したまま分別されずに搬出されますと、収集や運搬時にごみ運搬車、パッカー車のことですけれども、車載部内で破損したことにより、これらが流出して、それに電池を抜かずに排出されたストーブや湯沸かし器、ガスこんろなどの着火装置が車載部内で誤作動することによる引火が考えられます。
 本市におきましては、カセットこんろのガスやスプレーなどは資源ごみとして、ストーブやガスこんろなどは金属ごみとして、別途収集運搬しておりますが、時折、金属ごみに混入している場合が見受けられます。ごみの分別については、市民への周知を図ってきたところですが、火災の危険性を織り込みながら、引き続き広報紙などによる啓発を進めていきたいと考えております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 課長、先ほどの質問は、原因になるものは何かの質問ですので、そこ先言われると、私の質問ができなくなりますので、よろしくお願いします。
 パッカー車内での火災は過去に何件発生してるのか伺います。
○徳久研二議長  消防長。
○仙頭稔史消防長  お答えします。
 安芸市内で平成18年に1件発生しております。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 私が思っていたより少ないみたいで、そうすると、市民はちゃんとそういう分別をして出してると思いますが、メルトセンターの火災は、そしたら何件ありましたか。
○徳久研二議長  消防長。
○仙頭稔史消防長  1月4日の火災1件です。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 私がちょっと耳にしたのは、パッカー車では時々そういった大なり小なりの火災があったみたいなこともちょっと耳にしてます。1件、1件ということで、そんなによけはないがですが、そういう火災発生の原因になるものが幾つかありまして、メルトセンター、パッカー車で発生してる現状ですが、それを市民はほとんど知りません。さきの伊尾木地区建物火災の後も、私のとこへも電話もかなりありましたし、翌日も聞かれました。伊尾木のどこが燃えたがなということで、やはりそういうときに火災放送、鎮火の後にでもそういうメルトセンター内でこういう火災が起こりましたということも知らせるべきではないかと思います。それはなぜ言うかというと、行政が悪いのではなしに、そういうごみを捨てた市民のほうが悪いがです。だから、そういうことはしないようにという注意をするのも行政の務めではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○徳久研二議長  環境課長。
○島崎雅行環境課長  おっしゃられるとおり、火災の原因となるものを未然に防止していく対策は大変重要なことと考えております。
 なお、メルトセンターにつきましては、安芸広域市町村圏事務組合が管理する施設でございますので、構成市町村の安芸市としましては、メルトセンターの事務局のほうに原因の究明と再発の防止対策を立てた上で、各構成市町村に、その報告をするように申し添えております。
 安芸市としましては、先ほど議員おっしゃられたとおり、パッカー車の火災ということをまず念頭に、ごみの分別をしっかり行っていただいて、パッカー車で起こる火災というのは、当然、メルトセンターでも起こり得ることだと思いますので、その辺も含めて改めて周知もこれからやっていきたいと考えております。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 伊尾木地区の主婦の方に聞きましたら、メルトが燃えたらごみはどうすると、すぐその返事が返ってきました。だから、1月4日なんかは家庭ごみがいっぱいある、正月明けでごみがあるとこで、たまたま翌日が伊尾木地区の収集日だったと思いますが、すぐそういう反応が出ました。やはりメルト、パッカー車、そういうところは火災を起こすと大変だということを、その市民の方にもっともっと周知させていただいて、今回の広報に載ってるのも、環境省のホームページより抜粋としてますので、人ごとだと、よそごとだと思ってる方も結構おります。だから、これは安芸市でもこういうことがありますよということを、もっともっと市民に分からせてもらうようなことをしてほしいと思いますので、よろしくお願いします。
 次に、(3)公民館活動について。(1)地域における公民館の役割について伺います。
 公民館は、文化、健康づくり、地域づくりなどの推進、生きがい促進など、多くの事業に取り組み、地域の重要な施設であると思われます。公民館の果たす役割、位置づけはどのように考えているのか伺います。
○徳久研二議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○藤田隆史生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  お答えいたします。
 公民館の役割は、地域住民が文化、教養、地域課題などを学び、生きがいや健康づくり、仲間づくりなどを目的とした総合的な社会教育施設であるのが公民館であると思います。また、教育活動を営む教育機関であることから、社会教育活動の目的は、単なる知識や技術の習得ではなく、事業という形を取りながら地域住民の組織化を図り、地域課題の解決を目指して住民の要求に応えていく役割があると認識しております。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 各公民館へ毎年、行事に対しての補助金が支給されてると思います。公民館により金額は多少違っていると思いますが、この補助金はいつから現在の金額になっているのか伺います。
○徳久研二議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○藤田隆史生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  お答えいたします。
 公民館の地域生涯活動推進事業補助金の金額につきましては、令和4年度、合計で190万5,000円になっております。この金額につきましては、令和2年度からこの金額になっております。
 以上でございます。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 令和2年度から上がったということですね。それまで過去なかなか低い金額で推移してたと思いますが、その補助金額で各行事が十分賄えていると思っているのか伺います。
○徳久研二議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○藤田隆史生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  お答えいたします。
 この数年は、新型コロナウイルス感染症の影響により公民館活動が制限されたことに伴い、補助金の一部を返納される公民館がありましたが、今後、コロナ禍以前と同様の活動が再開された場合、補助金は満額利用の公民館が多くなると思われます。十分ではないかもしれませんが、この補助金を活用してもらいたいと考えております。以上でございます。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 各公民館は、独自でいろいろな行事を開催していますが、一番苦労しているのが資金不足ではないかと思います。この資金不足を少しでも補うために、イベントを行い、手作りの料理や産物を販売することにより、各種の行事が運営されている現状ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○徳久研二議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○藤田隆史生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  お答えいたします。
 これまで各地のイベントで資金調達の一つとして、イベントの行事というのがあるというとこは認識しております。以上でございます。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) そういうイベントでは、ちらしずしや炊き込み、おにぎりなど、一番手早く大量にでき、売上げにもつながります。そういう米を使った料理が今年度より、公民館の調理施設では作ることができなくなりましたが、その理由を伺います。
○徳久研二議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○藤田隆史生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  お答えいたします。
 令和3年6月の食品衛生法の改正に伴い、公民館のイベント等で食品を提供する場合、これまで提供できていた米飯類の取扱いが厳しくなっています。提供できる食品は、現場で最終的に加熱して、そのまま提供する食品に限られており、営業所が許可施設において調理、包装、表示をして販売する場合を除き、ちらしずしやおにぎり、カレーライスなどの米飯類は提供できなくなっております。以上でございます。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 地域づくりを推進していかなければならないのに、逆に地域の衰退化になるのではと思われます。市としてもう少し県との交渉をして、何とか公民館の調理室を許可施設として利用できるよう、保健所との交渉が必要ではと思いますが、交渉はされたのか伺います。
○徳久研二議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○藤田隆史生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  お答えいたします。
 今まで保健所との交渉は、過去に口頭での確認ぐらいではあったかと思いますが、今後、公民館から要望がありましたら、各種調整が必要となってはきますが、安芸福祉保健所と許可施設の取得について協議していきたいと考えております。以上でございます。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 私も何件か公民館の館長に話を聞きまして、各公民館館長、困ってるみたいです。要望も、活動指導委員会では、もう既に出てると思いますが、もっともっと要望が出れば動いてくれるということだと思いますが、ただ、その営業許可施設にするには、どのようなハードルがあるのか伺います。
○徳久研二議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○藤田隆史生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  お答えいたします。
 イベントで米飯類を販売するとなると、食品衛生法の規定に基づく営業許可を受けた施設で調理を行う必要がございます。その許可を取得するためには、食品衛生法で定められた施設基準に適合しなくてはならないということになっております。また、食品衛生法施行令に定める事項としまして、食品を取り扱う施設として、流水式手洗い設備、食材器具等の洗浄設備、給湯設備、蓋つきごみ箱などを設ける必要があるというところでございます。加えて、通常の公民館の調理の利用者との調整が必要となりますので、各公民館と協議していきたいと考えております。
 以上でございます。
○徳久研二議長  暫時休憩いたします。
     休憩  午後1時57分
     再開  午後2時3分
○徳久研二議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) コロナ禍の中、何年も行事が縮小されており、地域の活性化が薄らいできている中、今年度からは各種イベントが例年どおりに開催される見込みですが、活気を取り戻せるようになるのか、各公民館館長は不安があるようです。そのためにも、担当課職員が地域の活性化のためにも、今までどおりのイベントができるよう知恵を絞り、動いてくれるよう、お願いしておきます。
 続きまして、(5)観光振興について。(1)「らんまん」放映前の取組について伺います。
 2月1日に、南国土佐観光びらきの式典が、2年ぶりに高知市で行われ、浜田知事は、県観光のV字回復に全力を取り組む力を込めたと高知新聞に掲載されていました。その後、首都圏の若い女性観光客を呼び込もうと、「感!高知」キャンペーンを展開し、3日、4日には、東京駅でイベントも開いているそうだが、こういうキャンペーンに安芸市としてはどのような売込みをしているのか伺います。
○徳久研二議長  商工観光水産課長。
○岡林 愛商工観光水産課長  東京駅グランスタでのイベントは、高知市が観光キャンペーンの一環で実施したものでございます。安芸市関連のイベントといたしましては、2月16日に、安芸市、室戸市、阿南市が連携し、大阪駅前ダイヤモンド地下街において、AMA物産・観光PRin大阪と称する、物販及び観光PRイベントを実施し、「らんまん」のロケ地、伊尾木洞をPRしてまいりました。また、岩崎家ゆかりの地広域文化観光協議会の構成団体の一つである東京都台東区の御協力もあり、2月23日から1週間、台東区浅草の千束通り商店街において、安芸市の特産品の物販に加え、伊尾木洞をはじめとする観光PRを独自に実施し、台東区長はじめ多くの方々に関心を持っていただきました。
 5月には、新型コロナウイルスの位置づけが5類へと引き下げられることから、都市部にお住まいの方々にもぜひ安芸を訪れていただき、自然や食、文化を体感していただきたいと考えております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 安芸市もそういった形で県外でPRしていってくれてるのでうれしいと思います。
 県内全域で3月に開幕する観光博覧会「牧野博士の新休日〜らんまんの舞台・高知〜」への機運を高めようと様々なプレ企画が始まり、佐川町では、牧野富太郎ふるさと館のリニューアルをまちが実施し、2月4日に完了し、お披露目されています。高知市においても、プレイベントとして、2月4日、県立牧野植物園で冬のラン展を開催し、多くの観光客を出迎える体制を整えているが、安芸市としては、開幕に向けてどのような取組を考えているのか伺います。
○徳久研二議長  商工観光水産課長。
○岡林 愛商工観光水産課長  連続テレビ小説「らんまん」を生かした観光振興につきましては、本市の伊尾木洞がロケ地に選ばれ、放送を契機に観光客の増加が期待されますことから、今月25日から開幕する高知県観光博覧会、牧野博士の新休日と連携しながら観光振興に取り組んでまいります。具体的には、市内の草花スポットや観光施設を周遊するバスを、春、夏、秋の3シーズン、土日・祝日に運行するほか、周遊バスを利用いただいた方を対象に、体験施設や土産物販売施設などの割引補助やスタンプラリーを予定しております。
 また、2月には、伊尾木洞入り口にライブカメラの設置が完了し、現在、ユーチューブでライブ配信をしております。これにより、川の水量等がリアルタイムで確認できますので、議員の皆様も「伊尾木洞ライブカメラ」で検索してみてください。
 そのほかにも、QRコードを読み込むと、音声で観光情報を知らせてくれるデジタル音声ガイドの導入や、安芸市観光ボランティアガイドの会による草花ガイドツアーの実施など、様々な取組を実施し、安芸市の魅力を発信してまいります。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 佐川町は、2月に入り、「らんまん」関係で何度か高知新聞に掲載され、27日朝刊には、佐川町、朝ドラへ整備着々と大きな見出しで「らんまん」の放送開始に向け、同町が観光客の受入れ準備を進めているが、安芸市はどうなっているのかとよく問われます。先日、私の知人が、龍馬マラソンを走った知人がおりまして、ちょっと記念にもらったやつの中にこういうチラシが入ってまして、龍馬マラソン、今年何人走ったか分かりませんが、1万人走ったかな、分かりませんけど、全員に行ってるそうです。記念品としてもらった中に入ってるパンフレットで、これ、牧野博士の新休日プレイベント情報ということで、高知市の牧野植物園は当然ですが、佐川町、越知町、大きな見出しのチラシが入ってます。それと、その中に、北川村、南国市西島園芸団地、土佐清水足摺椿まつり、四万十市、香南市が二つと本山町というふうに、草花を楽しむイベント情報というのも載ってます。
 先ほど課長がおっしゃられたように、そういう企画があるなら、やっぱりこういうのでも発信するのが大事じゃないかと思います。これどういうとこで、観光協会のほうから出てるかちょっと分かりませんけど、安芸もそろそろ内原野の観光びらきもあります。そういうのも載せれると思いますので、やはりそういう情報発信、大事ではないかと思いますので、今後、こういうことも検討しておいてほしいと思います。こういうPRが足らないような気がするのは、私一人ではないようですので、12日にはあなごう保存会の呼びかけで、「らんまん」放映前にと伊尾木洞の清掃を行い、ボランティアガイドの方や市職員を含め約60名の参加があり、その日の夕方にはNHKテレビでも放映されました。神木隆之介さんが唯一撮影のあった伊尾木洞を、市としてもっとPRする動きがあってもいいのではないかと思いますが、市長の考えを伺いたいですが。
○徳久研二議長  商工観光水産課長。
○岡林 愛商工観光水産課長  伊尾木洞をはじめとする本市の観光PRにつきましては、今後も積極的に実施してまいります。3月26日には、東京八重洲の移住・交流情報ガーデンにおいて実施される安芸市独自のイベント、安芸暮らしフェア2023において、別途観光PRブースを設置し、伊尾木洞ほか安芸市の魅力を発信してまいります。
 さらに、議員にもお力添えをいただきましたロイヤルホテル土佐のロビーにおけるパネル展示につきましても、今月中の展示に向けて、現在、準備を進めております。伊尾木洞の美しい自然を視覚的に示すことで、ホテルに宿泊する観光客に安芸市をはじめとする東部地域にも足を運んでいただけるように努めてまいります。
○徳久研二議長  市長。
○横山幾夫市長  先ほど担当課長が申し上げましたが、NHKの連続テレビ小説「らんまん」放送開始に当たって、これも先ほど議員がおっしゃられましたが、神木隆之介さんが高知県内で唯一撮影を行った伊尾木洞をはじめ本市の観光情報、物産等につきまして、先月、これも先ほど担当課長が言いましたが、岩崎家ゆかりの地広域文化観光協議会の構成メンバーであります東京都の台東区に、私が出向きまして、台東区長をはじめ職員の方々、そして、台東区浅草の千束通りの商店街でのPR、そして、三菱グループ関係では、昨年10月以降、かなり三菱グループの方が、様々な企業の方がおいでくださいましたが、その際、そのPRは全て挨拶の中で言わせていただきました。特に、三菱広報委員会、金曜会、そして、三菱の取締役・若手次世代セミナーというのが安芸市でございまして、そのときもそのPRをさせていただきました。可能な限り私のほうはPRをさせていただいております。
 ただ、議員御指摘のとおり、情報発信といいますか、そういう部分では不足のところはあるようですので、また御指摘を受けまして、また様々な機会でそういう情報発信のパンフレット等配布していかないかんかなというふうには思っております。また、残念なことに安芸市単独でメディアへの露出が何か少ないかなという部分も今後の課題かなというふうには考えております。
 以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) その神木隆之介さんのポスターも、ぽつぽつ貼られている場所がありまして、そろそろ動きが出てきたんではないかという思いがあります。
 先日の2月12日、市職員の皆さんには休日にもかかわらず清掃活動に参加いただき、御苦労さまでした。保存会のメンバーからは、感謝しているという声を聞いていますので、この場を借りてお伝えしておきます。
 (2)伊尾木洞駐車場内のトイレについて伺います。
 現在のトイレは、男子トイレと女性用トイレと多目的トイレが設置されていますが、トイレ内が狭い上に数が少なく、大型バスが来るとトイレの順番待ちで列ができている状況を御存じでしょうか、市長に伺います。
○徳久研二議長  商工観光水産課長。
○岡林 愛商工観光水産課長  伊尾木洞観光案内所のトイレにつきましては、女性用に洋式が2基、男性用には小便器が2基に洋式が1基、バリアフリートイレには洋式1基が設置されております。これまでゴールデンウイークなどに職員が駐車場整理を行った際には、多くが自家用車での来訪ということもあり、順番待ちの行列ができる状態ではありませんでした。一方、ツアーで高知市近郊から直接伊尾木洞を訪れ、その後、室戸市方面に向かう行程のバスが到着した際などには、トイレ利用者が列をつくる状況があるということは承知しております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 市長も知っていましたか、それ。
○徳久研二議長  市長。
○横山幾夫市長  担当課から一応報告は受けております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 4月から放映される「らんまん」により、伊尾木洞にはたくさんの観光客が見込まれ、駐車場も新設しています。新駐車場は乗用車専用とのことで、現在ある駐車場は大型バスを受け入れるスペースを確保するよう準備しています。現在、大型バスが1台入れば、35人から40人の乗客で、そのうち10人から20人ほど乗客がトイレを利用します。先日もトイレの前に10人以上並んでいる光景を見ましたが、観光地として、県内外から観光客を迎えるに当たり、現在のトイレでは十分なおもてなしができないのではと思います。仮に1台で10人から20人のトイレ利用者がいれば、2台、3台とバスが来ればどうなるのか想像できると思いますが、市長、いかがでしょうか。
○徳久研二議長  商工観光水産課長。
○岡林 愛商工観光水産課長  まずは、混雑の状況を把握するためにも、今後の観光客の動向を注視してまいります。
○徳久研二議長  市長。
○横山幾夫市長  議員御質問のように、大型バスが2台、3台と来ればどうなるか、議員おっしゃるとおり想像はできます。また、仮にそれ以上のバスが来るとしたならば、どこまで対応できるものかという部分も、先ほど議員のお話を聞きながら考えました。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 最近でも2台止まってたときなんかもあります。今後、恐らく2台、間違いなく止まってる状況が何日か見られると思います。
 それと、以前から言いますが、観光協会を通してくるバスと通さないバスはどちらが多いかというと、今、通さずに来るバスのほうが多いです。だから、そういうバスの状況が多分安芸市は把握できてないと思います。恐らく倍以上のバスが通さずに来られてますので、だから、観光協会を通すと時間の振り分けとかそういうことも多少できると思いますが、通さずに直接来るとバッティングするのがたくさん出てくると思います。2台来て、トイレの前に並ばれて、ずっとおられると、やはり私ら見よって恥ずかしい思いがします。
 それと、ガイドの方も、やはり時間のロスがすごく出てくるので困りますということも聞いてますので、当然、トイレの増設は必要になるのかと思いますが、市長、いかがでしょうか。
○徳久研二議長  商工観光水産課長。
○岡林 愛商工観光水産課長  伊尾木洞観光案内所トイレには、現在、40人槽の合併浄化槽が埋設されておりますが、便器を増設する場合、さらに規模の大きい浄化槽の設置が必要となります。ただし、安芸市浄化槽指導要綱において、浄化槽の設置は、用途が同じ場合、同一敷地内に1基と定められておりますので、追加設置はできません。既存のトイレを増設改修し、浄化槽を大容量に埋設し直すとなりますと、補助金の返還等も発生することから、今後の見通しも含めて慎重に検討する必要がございます。
 そこで、間もなくスタートする観光博覧会に向けた対策といたしましては、まずはバスで伊尾木洞を訪れる旅行会社に対し、観光情報センターや安芸駅ぢばさん市場、改修後の道の駅大山など、トイレを備える観光施設に立ち寄っていただくよう、あらかじめ周知を行い、トイレ混雑緩和への御協力をお願いしたいと思います。また、混雑の状況によっては、仮設トイレを設置するなどの対応について検討いたします。
○徳久研二議長  市長。
○横山幾夫市長  先ほど担当課長が答弁申し上げましたが、様々な手だては取ってまいりますが、既存のトイレで対応できない状況が発生するならば、仮設トイレなどで一時的に対応しなければならないというふうに考えております。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 一つの施設に2基が駄目だということを言われましたが、それも何か工夫次第で何とか、観光地で2か所あるような、トイレがあるようなところ、私も見たことありますけど、何か工夫してできることがあるのではないかと思います。
 先ほど課長言われましたように、観光会社と話し合って、ぢばさんとか情報センターでトイレを行ってもらうとか、多い場合は仮設トイレでということが出ましたが、これ何年前にこういうことをやったか覚えてます。伊尾木洞に、あそこに、案内所、トイレがないときがそういう措置をしよりました。公民館を利用してからずっと公民館をあまりにも利用するのでということで、その仮設トイレもつけましたし、観光協会へ来るバスは情報センターで先にトイレは済ましていただいて来てもらうというようなことを、今のトイレができる前、ずっとやってました。今のトイレができて、私も最初にあのトイレは小さいと、少な過ぎるということもそのとき言いましたけど、予算云々ということで、多目的トイレを一つだけ増設しただけで今の現状になってます。だから、常に人が来て、どうなりゆうかというのは、現場のもんじゃないと分かりませんので、見てくれてないですけど、だから現場のもんの声をもうちょっと聞かないと、やっぱりこういうふうに後々大変な思いをしていくようになると思います。やっぱりトイレはどうしても必要やなと現場のもんが皆言ってます。現在、あなごう保存会が取り組んでいる直販所計画がありますが、行く行くは昼の食事もできる食堂も考えているそうです。直販所でお土産や地場産品を購入し、ちょっと一息する場所の提供があれば、十分なおもてなしにもなり、その近辺にトイレがあれば、バスの乗客ともども便利に利用できるようになると思いますが、何とか前向きな考えで取り組んでほしいと思いますが、市長、いかがでしょうか。
○徳久研二議長  商工観光水産課長。
○岡林 愛商工観光水産課長  先ほど答弁しましたとおり、要綱において浄化槽の設置が、用途が同じ場合は同一敷地内に1基というふうに定められておりますので、直販所近辺への新たなトイレ増設につきましては、現時点では考えておりません。一定仮設トイレ等で様子を見るような形にはなろうかと思います。
○徳久研二議長  市長。
○横山幾夫市長  トイレの増設につきましては、議員のほうから何とか工夫をしてという御指摘がございましたが、たしか現在の休憩所、トイレを設置するときは、私の記憶では計算式があって、それで40人槽いう、何かそういうことではなかったかなというふうにちょっと記憶してるんですが、それがそういう例外的なものが可能かどうかという部分も、現時点ではちょっとはっきりよう答弁はしないんですが、ただ、4月3日から始まりますので、それを踏まえた中では、現時点では仮設トイレで対応していかざるを得ないのかなというふうには思っております。
 なお、増設については、再度、県の担当課のほうともちょっと相談してみたいかなというふうには考えております。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) たくさんの人が来ることは誰もが分かってますし、それに対応できるようなこともやはりしていかなければならないのではないかと思います。だから、私ども、「らんまん」だけでなしに、それ以降もという考えもありますので、市のほうもやはりそういうところ、考えを持って協力していただきたいと思います。
 最後になりますが、3月3日、浜田知事や国会議員の先生方が出席して行われた会がありました。その中で、知事は、4月に「らんまん」が放映されれば、伊尾木洞にはたくさんの、多くの観光客が訪れるようになるだろうと言われ、国会議員の先生は、伊尾木洞の中のすばらしさと帰りのコースの景観をPRしてくれました。本当にありがたいことです。国や県にも観光地として認められた伊尾木洞で、県、市、保存会が一丸となって地域を盛り上げていき、観光客へ十分なおもてなしをするために協力し合い、また、洞窟内に避難路を早急に整備することにより、観光客の命を守る取組もお願いいたしまして、一般質問を終了します。
○徳久研二議長  以上で、9番山下裕議員の一般質問は終結いたしました。
 1番 西内直彦議員。

添付ファイル1 一般質問 山下 裕 (PDFファイル 388KB)

PAGE TOP