議会会議録

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一般質問 令和5年 » 令和5年第3回定例会(開催日:2023/09/08) »

一般質問 山下 裕

質疑、質問者:山下裕議員
応答、答弁者:市民課長、農林課長兼農業委員会事務局長、建設課長、危機管理課長、市長、商工観光水産課長

議事の経過
 開議  午前10時
○徳久研二議長  これより本日の会議を開きます。
 日程に入る前に事務局長から諸般の報告をいたします。
 事務局長。
○島崎留美事務局長  本日の出欠状況を報告いたします。
 定数14人、全員出席であります。
 以上で諸般の報告を終わります。
○徳久研二議長  これより日程に入ります。
 日程第1、一般質問を行います。通告に基づき、順次質問を許します。
 9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 通告に基づきまして一般質問を行います。
 (1)看護学校について。(1)多機能支援施設整備の進捗状況について。
 令和3年第4回定例会市長挨拶で、東部9市町村等が参加する高知県東部地域医療確保対策協議会が開催され、副知事及び県健康政策部長から、看護師養成の機能を有する多機能支援施設の整備について説明がありましたという報告を受け、その後、2年過ぎました。
 多機能支援施設整備の予定は、令和4年度に設計業務を実施し、令和5年度から6年度にかけて改修工事を行い、令和6年度には一部機能を開始する案が報告されたということですが、整備は順調に進んでいるのか伺います。
○徳久研二議長  市民課長。
○植野浩二市民課長  お答えします。
 令和4年11月に、県よりいただいたスケジュールでは、令和4年度から令和5年度にかけて実施設計を行い、令和5年9月に整備工事費の予算計上後、令和5年度から令和6年度にかけて改修工事を行い、令和6年10月頃より一部供用開始する案が示されておりました。
 県に確認しますと、現在、実施設計中でありまして、改修工事費の9月補正予算計上が見送られているとのことでした。今後、仮に、12月に補正予算計上となると、昨年のスケジュールよりも少なくとも3か月遅れることになりまして、一部供用開始もその分遅れることになると思われます。
 それ以降の変更案については、今、まだ県のほうから届いておりません。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 整備のほうは、少し遅れるということだと思いますが、それでは、多機能支援施設とはどのような機能を有する施設なのか伺います。
○徳久研二議長  市民課長。
○植野浩二市民課長  令和3年の12月議会でも市長のほうから御報告させていただいておりますが、改めて報告させていただきます。
 高知県が整備する多機能支援施設につきましては、県東部の地域包括ケアの構築に向け、訪問看護の拠点となる訪問看護支援センターの東部サテライトや潜在看護師の復職支援、オンライン診療や、在宅服薬支援及び在宅歯科診療の連携拠点などのほか、懸案でありました看護師養成の機能を有する施設内容の計画が示されております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 看護師養成所は、1学年十数名程度で3年間の養成課程となる専修学校とするらしいですが、入学生のめどは立っているのか伺います。
○徳久研二議長  市民課長。
○植野浩二市民課長  当初の案でいきますと、早くて令和7年4月ということですので、今年度の卒業生じゃなしに、6年度の卒業生、例えば学生でいいますと、高校生でいいますと6年度の卒業生が対象になってくると思われますが、まだ、学生のめどに至ったというような報告は受けておりません。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) それでは、施設は市が無償貸与だそうですが、改修工事などの費用は全て県負担で行われるのか、市町村の負担はないのか伺います。
○徳久研二議長  市民課長。
○植野浩二市民課長  すみません、改修工事費につきましては、これまでも議会の場でも御説明しましたけども、改修工事費について、県副知事の説明では市町村に負担を求めることはないというふうに報告を受けております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 東部医師会が入居するような話を聞いていましたが、どうなったのか伺います。
○徳久研二議長  市民課長。
○植野浩二市民課長  郡医師会のことだと思われますけども、県に確認しましたら、郡医師会の判断により入居しないとのことでありました。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 私がちょっと耳にしたのは、入居賃、家賃がなかなか高いことを言われたので、断念したみたいなこともちょっと耳にしましたけど。それでは、福祉センターの入居の話はどうなったのか伺います。
○徳久研二議長  市民課長。
○植野浩二市民課長  社会福祉協議会の入居のことについてお答えします。
 工事完了後、一部供用開始する他の機関の入居に合わせて、できるだけ早い時期に移転する予定と伺っております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 今聞く答弁では、やはりちょっと進捗状況遅れてるいうことで、やはりもうちょっと早くできればいいんじゃないかと思いますので、安芸市のほうも要請のほう、よろしくお願いします。
 続いて、(2)の防災について。(1)豪雨災害について。有井堰復旧工事について伺います。
 「アユ遡上配慮せず、魚道確認なく災害復旧」、「アユが越えられなくなった伊尾木川の有井堰。原因を追うと、安芸市が災害復旧の際に取水機能のみに目を向け、自然環境への影響を軽んじた姿勢が浮かぶ」と、8月22日高知新聞に大きく掲載されていました。
 まずは、この魚道の機能が失われた原因を伺います。
○徳久研二議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○三宮一仁農林課長兼農業委員会事務局長  お答えいたします。
 有井頭首工につきましては、伊尾木土地改良区が農業用用水の取水のために設置された農業用施設でありまして、平成30年及び令和3年の豪雨により被災し、伊尾木土地改良区からの復旧要望を受け、市の農林課のほうで現在復旧工事を進めているところです。
 復旧内容としましては、堰本体と水たたき部の復旧、6トンの護床ブロックの設置、左岸側1号魚道と堰中央付近の2号魚道及び右岸側の斜路工が主な内容となっております。
 今回、新聞にも報道されておりますとおり、有井頭首工におきましては、右岸側に粗石つきの魚道の位置づけがあったものを、市農林課としましては、復旧予定である左岸側及び中央付近の1号、2号魚道で魚類が遡上すると考えていたところでありまして、右岸側につきましては、斜路式であった堰体の一部を魚類が遡上していたものと認識し、魚道として復旧することは考えておりませんでした。
 そのため、正規の魚道、斜路式の粗石つき魚道としての勾配は20分の1以下とされるものになりますけども、この機能を有していない斜路工を復旧し、現在の状況となっております。
 今回の原因としましては、農林課での魚道に関する専門的な知識不足が大きく、その結果、芸陽漁協との認識の違いにもつながり、現在の状態に至ってしまったものと考えております。
 以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) それでは、この工事は何年かかって費用はどれくらいかかっているのか伺います。
○徳久研二議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○三宮一仁農林課長兼農業委員会事務局長  有井頭首工の被災経過につきましては、当初、平成30年7月豪雨により左岸の取水水路付近から中央魚道付近にかけて水たたき部が被災を受けております。その復旧につきましては、2度の入札不調を経て、令和2年3月17日に契約に至り、復旧工事を進めておりました。その後、令和3年8月豪雨によりまして、30年災の一部復旧箇所も含めて右岸側まで堰本体及び水たたき部の被災が拡大し、令和3年災害として新たに採択を受け、その復旧が現在に至っておるものでございます。
 最初の被災から起算すると、現在は6年目となります。
 事業費のほうでございますけども、平成30年災の復旧事業費が9,097万円で、令和3年災の復旧事業費が3億6,016万9,000円、こちらの事業費につきましては、応急仮工事、応急本工事を含むものとなっておりますけども、現時点での合計の事業費といたしましては、4億5,113万9,000円となります。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) この工事は、災害復旧工事のはずですが、復旧とは元の状態に戻す工事ではないのでしょうか。なぜ、元のようになっていないのか伺います。
○徳久研二議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○三宮一仁農林課長兼農業委員会事務局長  災害復旧事業におきましては、原形復旧を基本に考えますが、伊尾木川の河床低下が著しく、中央付近から右岸にかけて斜路式の堰体に復旧しようとした場合、斜路の勾配がきつくなるなど、構造検討の結果、原形での復旧が困難であったことから、左岸側と同様に右岸側についても堰体部及び水たたき部を階段状に復旧する計画としておりました。
 この復旧計画は、被災前と頭首工の構造が変わることから、事前に芸陽漁協にも確認しており、その協議の中で右岸側での魚類遡上の点の意見もいただいておりましたので、右岸側に堰の維持管理のための管理道としての機能に魚類遡上の補助機能を有する斜路工として復旧することとしたところでございます。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 新聞報道によると、安芸市の対応は水産資源保護法に抵触すると指摘されていますが、どのように対処するのか伺います。
○徳久研二議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○三宮一仁農林課長兼農業委員会事務局長  お答えいたします。
 水産資源保護法とは、水産資源の保護培養を図り、かつその効果を将来にわたって維持することにより、漁業の発展に寄与することを目的とするもので、その法第25条では、遡河魚類と呼ばれますアユなどの海から川に遡上し産卵する魚類になりますけども、この通路となっている水面に設置した工作物の所有者又は占有者は、遡河魚類の遡上を妨げないように、その工作物を管理しなければならないとなっております。
 現時点の状況としましては、頭首工の復旧途中でありまして、1号、2号魚道については復旧予定であること、さらには、右岸側斜路工の改善によりまして、遡上機能を復旧する対応をしていくものでありますので、この頭首工において永久的に遡上機能が失われた状態にならないよう復旧するものでありますので、直ちに法に抵触するとまでは言い切れないものと考えております。
 今後の対応としましては、河川環境に詳しい専門家の意見も聞きながら、芸陽漁協とも改善策の協議を進めていくこととしておりまして、引き続き現状の改善に向け取り組んでまいりたいと考えております。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) この件につきましては、あと2名議員の質問が入ってますので、掘り下げた質問が出てくると思いますので、私はこのあたりでやめておきまして、次、イ、山間部の山崩れについて伺います。
 山間部では、豪雨により毎年のように山崩れが発生して、山間部の住民の生活道が通行止めになり、不便をかけている状況が続いており、今年も6月には、線状降水帯の発生により、市道34路線及び7河川でのソウカン等被災が確認されていますが、伊尾木川上流域での過去5年間の山崩れの状況を伺います。
○徳久研二議長  建設課長。
○近藤雅彦建設課長  お答えいたします。
 古井から別役地区におきまして、平成30年度から令和4年度までの過去5年間に建設課が所管しております道路及び河川で発生した災害の状況についてお答えいたします。
 補助災害及び単独災害復旧事業としまして、のり面崩壊や路側決壊など道路59件、護岸決壊など河川8件の合計67件、約17.5億円の災害が発生しております。
 そのほか、毎年10件程度の緊急的な委託業務としまして、小崩土や谷ばけ、倒木、落石等の撤去作業を実施しております。以上でございます。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 山の手入れするのに伐採する際ですかね、それで、その際に造られた林道や作業道の整備が不十分で、山が崩れているという指摘を山の住居してる方にちょっと指摘を受けたことがありますが、その件に関してはいかがでしょうか。
○徳久研二議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○三宮一仁農林課長兼農業委員会事務局長  お答えいたします。
 林道につきましては、安芸市が管理する施設でございまして、現在、15路線を管理しており、豪雨後の被災状況の把握につきましては、職員の林道パトロールや林道利用者からの通報を受け、被災箇所を確認しておるところでございます。
 被災状況につきましては、のり面や路側の崩壊、または路面の洗堀等、被災規模の大から小まで被災形態も様々でございます。崩土取り除きや路面整備、清掃等の維持修繕に加え、のり面、路側復旧工事等の災害復旧事業により対応しているところでございます。
 この林道の開設につきましては、県道や市道から山間部へ向けての開設となり、林道の種類にもよりますけども、基本的には急勾配な箇所も多く未舗装での整備となることから、未舗装路線では路面洗堀等の被害が多く、山側からの落石や倒木も頻繁に生じている状況ですので、林道の改修としまして、現在は林道正藤線での舗装と水路整備を計画的に進めているところでございます。
 また、作業道のほうにつきましては、山間部への主要幹線となります県道、市道及び林道のほうから枝葉のように整備されているものとなりまして、一定期間の使用が完了すれば、山に戻るというものが作業道となります。作業道の開設は、森林組合ですとか民間事業者などの林業施業者が山の所有者の同意を得て開設を行うか、山林所有者が自力で開設されております。開設してからの管理につきましても、林業施業者と山林所有者が管理を行うものでありまして、農林課のほうで全ての作業道の状況を把握できておりませんが、林道ほどではないと思いますが、一定被害を受けているものと認識しております。
 この作業道の開設及び補強や復旧に当たりましては、市からも補助金を交付できるようにしておりますが、復旧に対する補助実績はないため、被害を受けても施業の計画がないなどの箇所につきましては、当面復旧せずにそのままという箇所もあるのではないかと思っております。
 このことから、林業施業者や山林所有者には、補強や復旧に要する費用に対する補助金がございますので、作業道の管理や復旧に際して、この補助金を活用いただきたいというふうに考えております。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 特に、作業道の後の整備、行く行く自然に返るようにということで扱ってると思いますが、その自然に返る前に豪雨とかの災害に遭い、そこから崩れてくると、木が根こそぎ、根が張ってないので根こそぎ倒れてくるようなのが、今、川にごろごろ流れてきてます。だから、そういうことが原因ではないかと思います。
 市も補助金を出してる以上、やはりそういうことの対策も持ち主と話ししながらやっていただいて、その対策のお金より、倒木が流れてきて河川が氾濫してというほうの被害工事の費用のほうがずっと高くなりますので、そういった山の整備、もっと頑張ってやっていただきたいと思います。
 自然を相手ですので、なかなか事前に把握するのは難しいとは思いますが、日頃からの監視など、見回りを強化することにより、少しでも被災を防げる対策はできるようになればとお願いしておきます。
 続いて、ウ、河川堤防強化について伺います。
 今月、8日、9日、台風による大雨で、福島県、茨城県、千葉県では河川などの氾濫により大きな被害が発生し、茨城県日立市の市役所も浸水被害を受けています。この場所は、ハザードマップでは浸水区域に入ってない場所ということを聞いております。
 それでは、令和元年第2回定例会会議録60ページ、12行目のこれまでから、16行目までの読み上げをお願いします。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  読み上げさせていただきます。
 これまで安芸川、伊尾木川河口部の堤防かさ上げや、江ノ川河口部へのゲート設置等を県に要望してきております。現状としましては、安芸川水系河川整備計画案に対する意見募集が行われておりまして、その計画案には大規模地震・津波からの被害の防止または軽減を図るため必要に応じて堤防のかさ上げなどの対策を実施することが記載されております。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) この答弁は、東日本大震災では、河川を遡上した津波により、甚大な被害を受けており、震災後、多くの地域がかさ上げした堤防を建設しています。安芸川、伊尾木川も津波対策としての河川堤防の建設が必要ではとの、私の質問に対しての答弁でしたが、近年では、豪雨による河川氾濫が頻発しており、津波以上に雨による河川の氾濫も警戒しなければならなくなってきている状況です。
 令和元年第2回定例会答弁では、今進んでいるのは安芸川水系の河川整備計画ですので、こちらについては進んでいくと考えており、伊尾木川については今現在進んでおりませんとの答弁でした。
 それから4年過ぎ、どのように進展しているのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 伊尾木川水系の河川整備計画についてなんですが、河川管理者の高知県安芸土木事務所に問い合わせたところ、現在、策定に向けた国との協議用資料の作成は完了しており、今後、協議を実施していく予定とのことであります。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 4年も過ぎてまだ協議の段階です。
 だから、やっぱりその危機感、もうちょっと持っていただいて、もう協議はとっくに済んで実施のほうに入っていくようなならんといかんと思いますけど、後でも質問しますが、仮設住宅の計画なども含め、安芸市は危機感があまりないようです。河川のことは、県のほうにもっともっと積極的に要望し、市民の命を守るべく行動を起こすべきではと思いますが、市長の見解を伺います。
○徳久研二議長  市長。
○横山幾夫市長  市長の見解ということでございますが、議員がおっしゃるとおり、私も危機、もう少し県のほうにも危機意識を持っていただきたいと思っております。
 以前から要望も行ってきたところでございますので、再度また、私のほうも要望という文書ではなくて、ちょっと機会あるごとにそういうことは県のほうへ口頭でも要望してまいりたいと思います。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) ぜひ、強い要望をお願いしたいと思います。
 続きまして、長周期地震動について伺います。
 長周期地震動とは、どういうものか説明をお願いします。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 長周期地震動とは、規模の大きな地震が発生した際に生じる、揺れが一往復するのにかかる時間が長いゆっくりとした大きな地震動のことです。震源が浅く、マグニチュードが7以上の巨大地震の場合に大きくなりやすく、周期の短い波に比べて遠くまで伝わる特徴があります。
 さらに、大規模な平野などの軟らかな地盤が厚く分布する場所で揺れが増幅され、長時間にわたって揺れが続くことも特徴です。建物には、固有の揺れやすい周期があり、地震波の周期と建物の固有周期が一致すると共振して建物が大きく揺れます。共振すると高層ビルなどの高層階は大きく揺れる傾向があります。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 高層ビルやマンションの上層部ほど激しく長く揺れるとのことですが、この長周期地震動によって、堤防下の地質によっては深刻な被害をもたらすという新たな指摘もあり、さらなる対応が検討されているそうです。
 東日本大震災では、地震だけではなく、堤防自体の液状化も確認されており、堤防の耐震化では、液状化を防ぐことが肝要だと言われているそうです。市長も既に聞いたことがあるとは思いますが、今後はこういうことも考えた河川堤防の強化対策も必要ではないかと思いますが、市長の見解を伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  長周期地震動による影響のことについてですが、気象台に問い合せしましたが、長周期地震動による河川堤防への影響はちょっと確認できませんでした。
 しかしながら、河川堤防の下にある粘土質等の地質によっては、長周期地震動に限らず地震動による液状化の可能性はあります。
 河川堤防の耐震化につきましては、令和元年11月に高知県が策定した安芸川水系河川整備計画には、次のように記載されています。大規模地震、津波からの被害の防止または軽減を図るため、地質調査、堤防耐震検討の結果、液状化等により被災する可能性のある堤防については、災害防止のための対策を実施するとともに、必要に応じて減災のための構造上の工夫を行うとなっています。
 管理者の高知県安芸土木事務所に問い合わせたところ、現在、県下において優先度の高い堤防から耐震化を進めている状況であるとお聞きしており、安芸川堤防の耐震化の具体的な実施時期については、現段階では申し上げることはできません。以上です。
○徳久研二議長  市長。
○横山幾夫市長  先ほど、危機管理課長が答弁申し上げましたが、この堤防の耐震化につきましては、市単独ではなかなかできませんので、現実的に。県のほうへ進捗状況も、先ほどの河川整備計画と同じく、進捗状況を県とも密に連絡を図りながら確認しながら要望もしていかなければならないというふうには考えております。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 先ほど危機管理課長からも答弁がありましたが、ちょっと私の持ってる資料では、南海トラフ地震の影響が大きいと予測される地域では、軟弱地盤上に建設された堤防に対して、長周期地震動の影響調査の実施や地盤の深部まで鋼板を打ち込む工法など、新たな耐震補強対策の検討も始まっているということです。
 だから、起こってからでは遅いので、こういうことが出てる以上、やはり市のほうもそういう対策を考えて県のほうにも要望していただき、その優先度というのはどういう優先度かよく分かりませんけど、安芸川も30年決壊寸前にまでなってきてます。だから、どこで優先度決めてるかちょっと分かりませんけど、やはりこういう対策を今後は打ち出して、早急に取り組むようにしてほしいと思います。
 続いて、(2)津波対策について。浸水区域の避難について伺います。
 避難所・仮設住宅予定地などの進捗状況についてですが、市長は、南海トラフ地震への対応強化ということをよく言われてますが、安芸市内の津波浸水区域では、避難所として設置されている場所は、現在幾つあるのか、その場所も伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 地震・津波の避難所は67か所です。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 避難所と設置してある場所等は分かりますか。
○徳久研二議長  暫時休憩いたします。
     休憩  午前10時31分
     再開  午前10時32分
○徳久研二議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 代表的なところで構わないでしょうか。
○9 番(山下 裕議員) はい。
○千光士 学危機管理課長  代表的なところでは、安芸市総合運動場の安芸ドームとか、あとはおひさま保育所、それに伊尾木保育所とか、あとは清水の中学校とか、浸水区域外のところとか高台になります。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 先ほど聞きました避難所も平成30年第4回定例会で聞いておりまして、この際、発生時の被災状況に応じて臨機応変に避難所を開設することになるということも言われてますけど、ここ避難所もやはり今後は河川の氾濫云々も出てきますので、もっともっと広がってくるんではないかと思いますが、続いて、仮設住宅用地の確保の進捗状況を伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 仮設住宅予定地の進捗状況に関しては、8月末に発行した広報9月号に、安芸市防災協力農地登録制度について掲載しております。しかしながら、まだ反応がない状況です。
 これから田の稲刈りも終わる季節になりますので、仮設住宅用地などとして選定したリストを基に戸別に訪問することなどを行っていきます。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 仮設住宅用地の確保は、L2被害想定では3,458戸の建設用地が必要で、そのうち1,178戸は確保、残り2,280戸の確保が必要だということを、平成29年12月議会で聞き、6年たっても全く進んでおらず、令和5年第1回定例会で安芸市の危機感のなさを指摘しました。
 市長は、助かった命をつなぐ対策を着実に講じると言っていますが、現状では、助かった命をつなぐことにはなっていないのではと思われますが、市長いかがでしょうか。
○徳久研二議長  市長。
○横山幾夫市長  議員、御指摘、先ほどございましたが、確かに議員が質問されてから現実的になかなか進んでないところもございます。というふうに実感はしておりますが、一応、市としては、先ほど危機管理課長が答弁をいたしましたが、防災協力農地等の制度の活用ということで、そういうリストも作りながら、個々にこれから当たっていかなければならないというふうに考えておりますので、もう地道なそういう取組というのが、これから必要になってくるかなというふうに考えております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 次の質問にも関連してきますけど、下山地区の避難場所について伺います。
 令和5年第1回定例会で、避難場所の整備について質問していますが、名村川より東の地区の避難場所が十分ではない状況ですが、下山地区住民の助かった命をつなぐ対策は、その後どうなっているのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 下山の名村川から東の避難場所のことについてなんですが、地元の自主防災組織とも早急に協議してまいります。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) まだ進んでない状況だと思いますが、下山地区の国道沿いは、ほとんど津波浸水区域であり、裏山のほうに避難しなければならなく、避難した先でどうすればよいのか全く対策ができていない状態で、市民は不安でたまらない状況だと思います。早急な対応をお願いしたいですが、市長いかがでしょうか。
○徳久研二議長  市長。
○横山幾夫市長  これも議員御指摘のとおりだと自分も実感をしておりますが、自主防災組織と、これからどういう避難場所とかどういう避難の方法があるとかいう部分を、細かな部分を詰めていかないと、行政のほうでなかなか一方的にというわけにはいかないと思いますので、また、自主防災組織との協議、話を詰めていくことになると思います。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 下山のこの地区、避難路は4本あります。4本上がっていった先で何もないです。だから、以前もハウスなんかがありますので、そういったとこの交渉、空いた土地の交渉などもしていかなければということも指摘しております。
 だから、逃げてどうするか、下山の方、今不安に思ってるのは、あの避難路上がってどうしたらいいと、広い場所もなしテント張る場所もなし、どうするか、人家に逃げ込むか、それもなかなか無理ではないかということを聞いてますので、やはり助かった命をつなぐ対策、もっともっと進めていってほしいと思います。
 続いて、イ、防災訓練について。各地域の住民の参加状況について伺います。
 今定例会市長挨拶では、防災訓練の話が出なかったですが、9月3日には市内一斉で行われたと思います。津波浸水地域と河川氾濫区域の訓練参加状況を伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 津波、洪水の浸水区域内における、当日に報告のあった参加者は910人です。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) それでは、安芸第一小学校が避難場所になってると思われますが、今回の避難訓練での参加者数はどれくらいだったのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 安芸第一小学校屋上への避難訓練参加者は、今年は30人でした。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 参加した方にちょっと聞きましたら、その方が行ってる参加したときは10名ぐらいの人しかいなかったということで、何か新聞紙を折って、ちょっと忘れましたけど、避難のときの何か作るのをやったいうことを聞いてますが、ちょっと安芸第一小学校の避難場所には人数的には少ないような気がしますが。近年は、豪雨災害への関心が高まっている状況で、南海トラフ巨大地震のことは少し薄れてきているのではと思われます。安芸市もそのように感じられ、危機感の発信が少し足らないような気がしますが、伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 今年の訓練についてですが、コロナの影響を懸念して、コロナ前のように人が集う防災訓練を行えていない自主防災組織もあり、コロナ禍前に比べ、参加人数は確かに減少してきています。
 自主防災組織連絡協議会とも協力し、今後、参加率を上げる工夫をしていきたいと考えます。
 以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 伊尾木地区の緊急避難場所整備は、令和5年度中の完成に向けて取組を進めていると市長は言っていましたが、造成工事の完了はいつなのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 御質問の工事についてですが、用地取得に不測の日数を要し、予定より2か月ほど遅れることとなったため、来年度に繰り越しして令和6年9月初旬の完成を予定しています。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 車などの進入路は確保できたのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 車の進入路については、お宮の西を通って北へ向かう進入路を考えております。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 伊尾木地区の住民の方が言われますが、そのお宮の前を通って大きなトラックなんかが通って大丈夫かと、階段を上がったところながですよね。これは、市道じゃないですよね、その管轄は。そこ通っていって大丈夫か、あれ崩れたらどうするんないう声をよく聞きます。
 一番いいのは、保育所東側の用地が確保できればスムーズな車の乗り入れができるし、避難してきた方なんかもそこから行ける通路ができますが、いかがでしょうか。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 伊尾木保育所の東の田んぼの話だと思われますが、そこの地権者にもお話をさせていただいたことが以前にあるのですが、そこは営農を続けていく意思が強いかと思われて、地権者には売却の意思はないということで、この計画には入れておりません。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) お宮の前通ったりとか西側からの狭い道を何とかしてくれとか、いろいろ要望が出てますが、やはり災害が起きたときに一番通れる道を確保しておかなければいけないと思いますので、そういうことも考えて、用地の交渉をもうちょっと進めていただければありがたいと思います。
 それでは、緊急避難場所では何人が避難でき、テント数はどれぐらいを予定しているのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 伊尾木の緊急避難場所の予定は、収容人数は624人、テントは4人の一張りで156張りと想定しています。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 4人用と聞いていますが、例えば2人家族とか3人家族の方が避難した場合は、どういうふうに使うようになりますか、伺います。
○徳久研二議長  暫時休憩いたします。
     休憩  午前10時44分
     再開  午前10時45分
○徳久研二議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 2人世帯、3人世帯への対応ということだと思われますが、テントは4人が入れるテントということですので、大は小を兼ねるではないんですが、もうその4人のテントで今は考えております。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 心配されるのは、幾つかの家族が一緒にそのテントに入るというようなことを心配する声が出てます。やはり、4人1組というより、2人用のテントとか、そういったこともちょっとこれから考えていっていただいたらいいのではないかとは思いますが。
 続きまして、避難所の仮設トイレについて伺います。大規模災害用仮設トイレが設置できる避難所は何か所ありますか、伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 大規模災害用仮設トイレは、避難所になる予定である統合中学校分も含めますと、旧避難所に17基を現在まで設置しています。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) その地域では、仮設トイレの設置訓練は行っていますか、伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 設置されて以降は、市が把握している限りでは、統合中学校の分を除き最低1回、多いところは4回行ってきています。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) その設置訓練は何回行ってるか聞こうと思いましたが、もう課長が言ってくれましたので。それでは、その仮設トイレですが、地域の住民だけで組み立てできるようになっているのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 避難所を利用する地域の住民の方を想定しておりますので、逃げてきた方で協力して設置していただくこと、トイレブースを組み立ててもらうことを考えております。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) そういう避難対象の方が設置訓練に行ってたかどうかがちょっと疑問になるがです。
 だから、いつも自主防で取り組んでる方なんかが行ってやられても本番、本番というか、災害時にその方たちが行けるかどうか分からない。やはり、避難する方たちの訓練、今後検討していただきたいと思います。
 続きまして、その仮設トイレを設置するには、何人の人数が必要か、また組み立てる時間はどれくらいかかるのか、日中と夜間では時間の差が出ると思われますが、いかがでしょうか。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 メーカーに問合せしましたら、トイレユニットや目隠しのパーティション10基分を大規模災害用仮設トイレから取り出して設置するのには、平常であれば成人男性4人で約2時間とのことです。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 何時間言いましたか、もう一回。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 失礼しました。約2時間です。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) すみません、1基設置するのに2時間、例えば10基あって全部設置で2時間ですか。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 先ほど述べた数は10基分を設置する場合です。トイレブース1室当たりで見込むと、単純計算ではありますが、12分から15分程度と想定されます。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 今年の伊尾木地区の防災訓練でも仮設トイレの組み立てを行いました。地下貯蓄倉庫に4人入り、外で受ける人が4人いました。今回は、地元の消防分団員がやってくれましたが、メーカーの方に組み立ての説明を聞きながら行ったので、1組、1セットいいますかね、に約40分かかりました。それも人数、それだけの人数が行ってそれだけかかってます。日中です、それは。これ夜間になると、かなり時間が延びると思うがです。そういうことも、やはり今後確認して、また、そういう消防分団員みたいな若い方がやられてそれぐらいかかってます。
 そういうことが、一番出たのは、誰が見ても分かるような組立ての説明図というか、そういう図をちょっと作成していただいて、避難所に置いておいていただくと、大きなやつを。それ見ながら組み立てできるようなことにしておかないと、今回もメーカーの方が来て説明を受けて組み立てしてます。誰もおらんかったらよう組み立てんと思います。1年に1遍ぐらいやっては、去年もやりましたけど全く忘れてます。だから、そういう組立てのそういう訓練もやはり常備しておかないと、なかなか大変なことになると思いますが、どうでしょう、危機管理課、そういう計画はあるでしょうか。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 大規模仮設トイレの入り口辺りに設置マニュアルはたしか置いていたかと思うのですが、確認してないですか。
 分かりました。設置できてないようであったら、今後、置くことを検討させていただきたいと考えます。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) そのマニュアルもメーカーが作った小さいのやなしに、もっと大きなそういう誰が見ても分かるような、そういうがにしていただければありがたいのではないかと思います。
 続いて、地下貯蓄倉庫の上に屋根を設置できないのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 大規模災害用仮設トイレは、まず第一に、大規模災害時の避難所におけるトイレ問題の解消を考えて整備してきています。雨をしのぐ屋根に関しては、設置するタイミングを、例えば小雨になったら設置する工夫などが取れるものと思います。
 また、日常のふだん使いの施設管理の面からも、常設することも簡単にできるものではないかと思われますので、現状、屋根を常設で整備するという考えはありません。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 今回も設置訓練がお天気の日で、何もなかったですが、地下貯蓄倉庫から物を出します。結構力要ると思います。それに雨が降ってて、もっと。ちょっとこれはなかなか大変だと。それから、例えば伊尾木の場合は10基ですかね、仮設トイレ組み立てていきますが、大雨のときになかなかそれは無理やと思うんです。だから、そういう声も聞こえてますので、屋根はなかなかすぐには無理かと思いますが、そういう防げる対策も今後、検討していかなければならないと思います。
 現在、その周辺は電灯がない状況で明かりがないです。夜間での活動は無理だと思いますが、対策は考えていますか、伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 伊尾木保育所のことでよろしいでしょうか。
○9 番(山下 裕議員) はい。
○千光士 学危機管理課長  伊尾木保育所については、たしか駐車場にソーラーパネルをつけた誘導灯が1つあるかと思います。それと、あと伊尾木保育所の備蓄倉庫には、ランタンも備蓄しているので、必要に応じて使用していただきたいです。
 また、実際に使用するのは、避難所にやっぱり避難してくる方たちですので、訓練をして気づく点があれば、ちょっとできることできないことはあるかもしれませんが、危機管理課に教えていただきたいと思います。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 訓練が日中にやるので、夜間のなかなか分かりませんけんど、伊尾木地区では夜間訓練も行っています。保育所の中には入ってません。保育所のそのソーラーの明かりのあるところで皆集まって解散してますけど、やはり夜間になると全く保育園のほう、園庭のほう明かりがない状態です、見えません。そして、避難場所を南に整備すると、そこからトイレへ来る方なんかも全く真っ暗闇を来なければならなくなりますので、夜間のことも考えて、今後、そういう照明の設置も必要ではないかと思いますので、要望しておきます。
 この伊尾木地区は、昨年、今年と2年続けて仮設トイレの設置訓練をしました。訓練を重ねることにより、いろいろな課題が見えてきたので、今回の質問になりましたが、今まで、今のままでは災害が発生し、避難所に逃げてきても住民だけでこういったことの対処ができるのか疑問になります。助かった命をつなぐ対策が、ここでも見えてきていません。今後、対策よろしくお願いします。
 次に、災害時には、地下貯蓄倉庫がトイレになるが、何人が何日間使用できるのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 大規模災害仮設トイレに関して、貯留能力は500人が30日分貯留できるようになっています。
 以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) トイレは簡易水洗だと思いますが、設置場所には水道が引かれてないようでしたが、どのように対処するのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 大規模仮設用災害トイレに関しては、バケツとかも備蓄しておりまして、プールがあれば、プールがある避難所が多いかと思いますので、プールの水をくんでロータンクに入れて排便とかしたときの流し水に使っていただけたらと思います。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) そういったことを住民は全く知りません。だから、水が来てないのにどうやってあの水洗トイレ使うがないう話がどんどん出ました。やはり、そういうことも、一体誰がそしたらバケツに水入れてくるか、使われる方が水を入れて使って、次の方がまた水入れるのか、そういうことも全く話されていません。だから、そういうことも含めて、防災訓練のときに来ていただいて説明するとか、またほかの日に集めてそういう説明をしていくとかということをもっともっと進めていっていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 次、ウの広域火葬計画について伺います。
 大規模災害時に、被災自治体が犠牲者を火葬する能力が限界を超えることを想定し、周辺自治体の火葬場を利用することを定めた広域火葬場計画が全都道府県で策定されていますが、安芸市の計画を伺います。
○徳久研二議長  暫時休憩いたします。
     休憩  午前10時58分
     再開  午前11時4分
○徳久研二議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 広域火葬計画については、これは高知県が策定した計画になっています。広域火葬とは、議員もおっしゃっていたとおり、災害等で被災した市町村が自分ちで発生した御遺体の火葬を行うことが不可能となった場合において、県内や県外の火葬場を活用して広域的に火葬を行うことを計画したものとなっています。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 安芸市は、南海トラフ巨大地震が発生した場合、火葬処理は安芸市だけで対応できるのか、できない場合はどのように計画されているのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 まず、現在の南海トラフ地震による被害想定では、安芸市の死者数は1,800人と想定されています。将来的には、この死者数の想定を90人程度まで減らすことを目標に、現在各地震・津波対策を進めているところです。
 安芸市の火葬場である杜の聖苑は、躯体や火葬炉は耐震性を有し、大規模災害時にも業務が継続できるようBCPも策定されています。大規模災害時には、火葬炉2炉を並行して運転し、24時間体制で1日当たり16体の火葬を行うこととしています。対策が進めば、安芸市で発生する遺体の火葬は、安芸市だけでも対応可能となるものと考えています。
 しかしながら、もし逃げ遅れなどで死者数が多くなって火葬能力が追いつかない事態となる場合には、やはり広域火葬計画に基づき市外での火葬も必要になるものと思われます。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) あの火葬場周辺で大規模盛土造成地とか等ありますよね。だから、それと山道というか、切り開いて道路を造ってますので、仮に地震により道路が遮断されるということも想定しておかなければならないと思いますが、いかがでしょうか。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 高知県道路啓開の計画では、3日間以内、それと命の危険が迫る72時間以内にそういう対策を取るということとなっていまして、3日間に限って言えば、火葬場のほうでは自家発電に伴う重油とか、あと火葬に使う灯油もありますので、対応はできるものと認識しています。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) この件については、また次回以降質問していきたいと思いますので、次、エの避難タワー整備について伺います。
 川北地区3基の避難タワーは、伊尾木地区3基の避難タワーより1メートルほど低いと思われますが、いかがでしょうか。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 県営工事で建設した川北地区の3基と伊尾木地区の3基についてですが、おっしゃるとおり、川北地区の3基のタワーの高さは標高18メートルの位置、それと伊尾木3基のタワーの高さは標高19メートルでやっていまして、確かに1メートル違いはあります。
 このことでなぜということを県営工事をやっていた農業振興センターにもちょっと問い合わせしてみましたが、ちょっと詳しいことは分かりませんでした。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 津波だけの考えで川北標高が高いということで伊尾木より1メートル下がったのではないかと推測はしますが、近年では、河川の氾濫相次いでます。それで、川北地区は安芸川、伊尾木川と両側に川があり、津波の遡上により河川が決壊し氾濫すれば、津波の波プラス河川の水で水位は増える可能性があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 川北の浸水深は津波が安芸川、伊尾木川の両河川を遡上し堤防を越え浸水することも想定して算定されています。また、川北に限らずですが、津波ハザードマップに示した浸水深は、海岸堤防や河川堤防をないものとして推計しています。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 先ほども言いました日立市ですかね、ハザードマップでは浸水区域ではないというとこが、今現在浸水してます。
 前回でも言いましたが、浸水区域の浸水高見直しを今検討を東北のほうはしてるいうことですので県のほう、高知県のほうも急いでそういうことを取り組まなければいけないと思いますので、安芸市のほうもそういう対策よろしくお願いします。
 続きまして、現在整備されている安芸市の避難タワー10基には、前回も言いましたが屋根が設置しておらず、風雨対策にはブルーシートを設置するとなっていますが、川北の2地区の避難タワーでは、訓練を実施したということですが、その他の地域の訓練はどのように計画をしているのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 川北のように整備されたら、今後整備したらやっぱり同じように訓練をしていく予定でございます。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) それも先ほどから言ってますように、やっぱり早くしておかないといつ来るや分からない災害ですので、起こってからでは遅いですので、やはりそういった取組、もっと早急にしていただきたいと思います。
 それでは、令和5年第1回定例会会議録83ページの15行目の避難タワーをから19行目までの読み上げをお願いします。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 15行目から19行目でしょうか。
 では、読み上げさせていただきます。
 津波避難タワーを設計した建築士に確認したところ、津波避難タワーに屋根を増設することは、構造計算をしてみないと判断できないが、増設の設計は当初の設計以上に検討が必要であり、困難が見込まれる。また、2階部分を壁などで覆うことは可能であると考えるが、風圧などの検討及び増築の建築確認が必要である。ただし、構造計算をしてみないと判断できないとのことでした。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) その構造計算をしてみないと判断できないということを聞いてるということですが、このタワーを建設した設計士、設計業者が言ってるということですが、建設した業者なんかには確認は取ってますか、伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 建設した建築業者には、ちょっと確認は取っていませんが、港町、本町、土居の避難タワーを設計した事業者、設計士に再度確認しましたけど、やはり屋根・壁を増設することは構造計算を再度してみないと判断できないとのことでありました。
 この件に関しまして、再計算については、現在設計したコンサルと協議しているところです。
 以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 私も建設関係に詳しい方などにちょっと何人かお聞きしましたけど、屋根の増設など、鉄骨への加工はそんなに難しくはないだろうということも聞いています。それはどうか、ちょっとよくは私も素人ですので分かりませんが。その次に、今後よりよい方法があれば再検討していきたいとの答弁をいただいております。その後、再検討されたのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 よりよい方法でということでありますが、今現在、川北のところに設置しゆうものについて言いますと、各タワーの屋上の規格・設備に合わせ紫外線に強くマイナス35度の低温にも耐える強度のある高強度の12層プラスチックフィルム製の天幕を今現在整備しているところです。ブルーシートよりは強度の高いものと思われます。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) そのテント設置も川北地区だけしか今やってないと思いますので、ほかの地区全く分かりませんのでどのようにするか分かりません。そういうやっぱり訓練もどんどんしていかなければいけないと思いますが、高齢者や要支援者、障害のある方々などは高台への避難が難しく、近くにある避難タワーに避難するしかないと思われます。そのためにもふだんからタワーでの夜間も含めた避難訓練を行政が率先して参加し、地域住民とともに実施することにより、多くの課題も見えてくると思われます。風雨を防ぐためのブルーシートを張るなどの作業は、そういう方たちにはなかなか難しい作業ではと思われます。
 また言いますが、助かった命をつなぐためにも屋根つきの部屋が設置できれば、市民の安全・安心につながるのではと思いますが、市長の見解を伺います。
○徳久研二議長  市長。
○横山幾夫市長  先ほど危機管理課長が答弁申し上げましたが、屋根・壁を増設することについては、構造計算を再度してるんだということを現在、設計したコンサルと協議してると、問合せしてるということでございますので、その結果によって考えていかなければならないというふうに考えます。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。
 続いて、伊尾木地区にある3基の避難タワーですが、夜間の照明が暗いところがあると住民からの指摘があり、確認してきました。伊尾木駅のほうは、階段の照明が薄暗いのが1棟、明かりがついてない階が1棟ありました。JA跡地の避難タワーの階段は、全部明かりはついていましたが、防災倉庫のある階の電灯は全くついておらず真っ暗でした。災害はいつ発生するか分かりません。以前、避難タワーの夜間照明など定期的な見回りを議会でもお願いしてあったが、実施されていないのでは、伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 現在は、年1回ほど職員で点検しています。ほかにも備蓄品の入替えなどでタワーに入った際に、修繕が必要な箇所に気づくこともあります。もし、地域の訓練などで使用した際や前を通った際などに気づいたことがあれば、やはりこれも危機管理課にも教えていただきたいです。
 以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 今回も地区の住民の方から指摘があって私が見に行って分かりましたけど、やはりそういう電気が切れるじゃいうことはもってのほかで、備蓄倉庫を置いてある階が全く真っ暗で何も役が立たないような状況になってるということは、本当にもってのほかだと思います。もし災害がそのとき起こったら、大変なことになってます。
 それと、もう一つ備蓄倉庫のある階の電灯ですが、備蓄倉庫のそばに1灯ありまして、奥にないがです。奥にその電灯がないので、全部の倉庫は照らしてないですので、そこのとこまたちょっと確認して、夜ぜひ行っていただいて確認して今後の検討よろしくお願いします。
 それから、30年以内に発生のおそれがある南海トラフ巨大地震で、津波被害が予想される東海から九州の187市町村では、約3分の1の58市町村が2050年に浸水エリア内の住民の高齢化率は50%以上になる見通しであることが調査されています。安芸市は、沿岸部の住民の高齢化率はどれくらいになるのか把握できているのか伺います。
○徳久研二議長  暫時休憩いたします。
     休憩  午前11時19分
     再開  午前11時19分
○徳久研二議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  失礼しました。お答えいたします。
 安芸市の沿岸部に絞った高齢化率ではありませんが、安芸市全域での2050年における高齢化率は、国立社会保障・人口問題研究所の平成30年推計では、44.6%と推計されています。また、第2期安芸市まち・ひと・しごと創生総合戦略では、31.2%と推計しています。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 安芸市は、そしたら高齢化はそんなに進まないということだと思いますが、先ほどから申してます既存の保存タワーの整備費は市の負担だと思います。市役所、統合中学校と立派な建物が建設されているが、市民の命を守るためにもっと防災対策に金を使うべきではないかと市民からお叱りの声を聞いています。安芸市として、防災対策にもっと予算を投入し、安全・安心なまちづくりを目指すべきだと思いますが、市長の見解を伺うつもりでしたが、先ほど言ってくれてますので、構造計算をして取り組むということですので、早急な対策、ぜひお願いいたします。
 続いて、オ、住宅耐震化の進捗状況について伺います。
 揺れから身を守る対策では、住宅の耐震改修工事が大事だとして、耐震化率の向上に取り組むとし、安芸市は対策の強化を打ち出しているが、耐震化率の推移を伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 平成16年度から令和4年度末までの実績ですが、耐震診断は578件、設計は260件、工事は205件、耐震化率は89.8%です。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) それでは、耐震診断をした家屋には、後のフォローはしているのか伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 耐震診断をされていない方や以前に耐震診断をされたものの設計工事がなされていない方を対象として、年500棟以上を目標に訪問による勧誘を行ってきています。しかしながら、住宅耐震化の対象となるおうちにお住まいの方は、御高齢の方も多いことから、昨年まではコロナウイルス感染に配慮し、対面訪問をできるだけ避け、ポスティングを中心に勧誘活動をしてきました。訪問は、ほかの業務やその日の天候を考慮し、その日に回ろうとする地域のリスト、住宅地図を基に訪問しています。
 また、その地域に設計工事のまだの方がいれば、訪問するようにはしています。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 後のフォローの訪問は危機管理課の職員がしてるんですか、伺います。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 危機管理課に今勤めている会計年度任用職員の方に回っていただいております。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 以前もちょっと言ったことがあります。危機管理課の職員がちょっと足らないのではないかと、不足してるんではないかということを言いましたが、なぜかというと、耐震診断後、数年たっていますが、市のほうから何も連絡がないという声も聞いています。だから、耐震診断した後、そういったフォローは全戸に行き渡ってないと思いますが、いかがでしょうか。
○徳久研二議長  危機管理課長。
○千光士 学危機管理課長  お答えいたします。
 なるだけ取りこぼしがないように全戸、今まで耐震診断をやって次のステップに進めてない人は、なるたけ全戸行くようにはしていますし、また、耐震診断をしてですよね、耐震診断をして後ですが、例えば結果的に家を壊すという選択をした方もいらっしゃいますので、できるだけ取りこぼしのないようには行きたいと考えてます。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) なぜ言うかというと、例えば五、六年前に耐震診断を受けたとこと、最近耐震診断を受けたとことの助成金というか、取壊し費用とかそんなのが全く違ってるというようなことも聞きます。だから、例えば6年前に耐震診断を受けて、そりゃもうようせん言いよった人が、今の新しい助成とか助成金とか工事費、安くなってる工事費を聞いて、やろかと、せんといかんなという気にもなるかも分からんがですよね。それを全くフォローしてなかったらそういうこともあって分かりませんので、そういうことを今後しっかりフォローしていって取りこぼしのないようなことをしていただきたいと思います。
 続きまして、(3)観光振興について。観光への取組について伺います。
 NHK朝ドラの「らんまん」効果で、高知市牧野植物園は4月4万人、5月5万人を超え、昨年同期の約1.5倍から2倍になっており、2000年以降で最多になっていると聞いています。安芸市においても、4月のテレビ放映以降、例年以上にたくさんの観光客が訪れていると思われますが、どのような状況なのか伺います。
○徳久研二議長  商工観光水産課長。
○岡林 愛商工観光水産課長  連続テレビ小説「らんまん」の放送により、高知県が全国から大きく注目を集めたことや、コロナが第5類に引き下げられたことなどから、今年度は多くの観光客に本市を訪れていただいております。
 中でも、伊尾木洞や内原野公園など草花スポットの人気が高まっており、それに伴い多くの観光施設及びスポットが前年同時期と比較をし同等または増加をしている状況でございます。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 伊尾木洞のバスツアーを含めた4月以降の観光客数を伺います。
○徳久研二議長  商工観光水産課長。
○岡林 愛商工観光水産課長  伊尾木洞の観光バスツアーの受入れ件数につきましては、こちらはガイドを御利用いただいた件数でございますが、今年4月から8月の実績は24件、昨年同時期が22件ですので、大きな差はございません。
 一方、同時期に団体ツアーではなく個人で訪れガイドを利用された方は85件、226人と前年同時期43件、102人ですので、約2倍に伸びております。
 伊尾木洞の観光客の数ですけれども、4月から8月の観光客数について、スマートフォン端末から取得をしたGPSの位置情報データを分析したモニタリングツール、おでかけウォッチャーを基に分析をしたところ、伊尾木洞の観光客数は1万2,278人、前年比136%となっております。
 以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 私もちょくちょく観光バス止まってるの見ます。ガイド、観光協会を通してると、ガイドが来ておりますのですぐ分かりますが、やはりあまりガイドさん来てなくてそのまんまバス会社が案内してるようなのが多いようになってると思います。
 それでは、放映終了後の秋以降からの対策などは考えてるのか伺います。
○徳久研二議長  商工観光水産課長。
○岡林 愛商工観光水産課長  「らんまん」の放送を県東部の観光振興に最大限に生かし、今年度後半の盛り上げにつなげるべく県内外に積極的に働きかけてまいります。
 まず、先週末、9月16日、17日には、観光博覧会の一環として県東部の周遊を促進するイベント、まきのボタニカーニバルin高知県東部エリアを安芸広域公園にて実施し、2日間で3,500人を超える集客がございました。
 また、現在実施をしております市内の観光スポットを周遊する観光シャトルバスを「らんまん」放送終了後も引き続き11月末まで運行し、バスを利用された方への割引券つき乗車券の配布により、市内での消費拡大につなげてまいります。
 同時に、スタンプラリーも継続し、観光客への効果的な情報発信により、さらに多くの方々に安芸市を周遊していただけるように取り組んでまいります。
 このほか、高知県東部観光協議会と連携し、9月30日、10月1日に大阪市立長居植物園で開催されるMAKINO博高知県マルシェに参加をしPRを行うほか、11月にはJAL機内誌「SKYWARD」の紙面を活用した観光PRも予定しております。
 また、令和6年8月1日に市制70周年を迎えるに当たり、プレ事業とも関連づけて、高知大丸に隣接する野村証券高知支店のショーウインドー3面をお借りし、10月、11月の2か月間、伊尾木洞ほか安芸市の観光及びふるさと納税などのPRを実施いたします。
 さらに、令和6年1月10日には、東京丸の内の明治安田生命保険相互会社本社ビルにおきまして、安芸市単独の物産展と観光パネル展を開催する準備を進めております。
 それと、岩崎家ゆかりの地広域文化観光協議会との連携事業につきましても、11月19日には千葉県の富里市の産業祭、2月下旬には台東区浅草の千束通り商店街での物産展の開催が決定しております。
 今後とも、県や東部観光協議会、関係機関と連携をしながら、物販を通したPR活動を積極的に展開し、安芸市に興味を持っていただくことで観光振興を図ってまいります。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 令和5年第2回定例会で、市長は、「伊尾木洞に関しましては、「らんまん」のロケ地となったチャンスを今後に生かすべく、新たに北側に駐車場を造成したほか、仮設トイレの整備、伊尾木洞への誘導看板、コインロッカーの設置など行ってきました。」と答弁しておりますが、コインロッカーは、この答弁した6月19日時点でどこに設置されていたのか、市長に伺います。
○徳久研二議長  商工観光水産課長。
○岡林 愛商工観光水産課長  令和5年第2回定例会でお答えをしましたのは、伊尾木駅コインロッカーのことでございます。コインロッカーの設置につきましては、6月の9日に業者と契約を締結しており、既に着手済みという意味でお答えをしたものでございます。
 誤解を招く表現につきましては、おわびを申し上げます。
 なお、伊尾木駅のコインロッカーは8月の10日に設置が完了しております。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) これは市長が答弁しましたので、観光課の課長の答弁じゃなかったので市長に伺いましたが、それでは、今まで私が何度コインロッカー設置の要望をしてきたのか、市長は御存じでしょうか、伺います。
○徳久研二議長  市長。
○横山幾夫市長  先ほどのロッカーの設置の質問、私その後ちょっと、課長の後、答弁をしたかったんですが、先ほど担当課長が申し上げましたとおり、コインロッカーにつきましては、発注したけれども完成してなかったという現実でございまして、誠に申し訳ないというふうに思います。
 コインロッカーにつきましては、なぜそういう必要かということでございますが、以前からそういうお話が議員のほうからもございましたので、それにつきましては、もう議員御存じのとおりでございます。以上です。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 平成29年第2回定例会では、まず最初に業者に問い合わせているという答弁です。そして、平成30年第2回定例会で、設置は検討されたのかの私の問いに、伊尾木駅の建物の構造では、一部改修の必要となることや無人駅で常時監視ができない、防犯上の課題がある云々という答弁でした。続いて、令和3年第1回定例会に至っては、メーカー問合せにより屋外設置用がないとのことで設置に至っていません云々で、そして、駅への設置は考えておりませんと完全拒否の答弁をいただいています。私は、鉄道を利用している観光客が困っている状況で、伊尾木駅には屋根のある待合所があり、そこに設置できるのではと言ってきました。
 現在、その場所に改修工事などもせず普通に設置されています。だから、いつものことながですけど、行政は取り組む気がないときはできない理由ばかりを述べて、どうすればできるようになるかを考えようとしていません。だから、出来上がったらすぐ簡単な感じでできてます。何でこれが3年も4年もかかるのかというようなことを、南側の案内所もそうです。何年もかかってやっとできてます。そう取組は姿勢がよく、やはり遅いのではないかと思います。
 市長はこういうことについて、どのように思われますか、見解を伺います。
○徳久研二議長  市長。
○横山幾夫市長  南側の駐車場、そしてコインロッカーのこともございましたが、市が事業をするときは、国・県なりのそういう補助事業はないかということを一番先に模索をしてまいります。その中で、そういう事業があればそれへ乗っかってやるというのが通常でございますが、喫緊の課題、もうどうしても急がなければならないという部分は別にして、通常はそういう補助事業を導入しての事業開始と、実施ということをしております。
○徳久研二議長  9番 山下裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 私も何度も大きな荷物を下げて来た方が、荷物置き場に困ってる状況をよく目にしてます。公民館が開いてれば公民館で預けて行きますが、荷物預けられたら館長は時間が来ても帰ることができません。そういうような状態がずっと続いてきてましたので、言ってきましたけど。最後に、「らんまん」放映後の観光振興についてですが、県は、先を見据えた観光振興について議論を重ねてきており、基本理念は「極上の田舎、高知。」で、県内を広域的に周遊してもらうきっかけをつくるとして、9月県議会に関連予算案を提出する見込みだそうです。
 安芸市も観光振興に対してもっと積極的に取り組む姿勢を見せていただき、観光資源の掘り起こしも含めて観光客の熱が冷めないうちに、先々に向けた道筋をつけられるよう県内外へのPRも必要だと思います。県東部の拠点として、観光振興への積極的な取組をお願いいたしまして、私の一般質問を終了します。
○徳久研二議長  以上で、9番山下裕議員の一般質問は終結いたしました。
 10番 川島憲彦議員。

添付ファイル1 一般質問 山下 裕 (PDFファイル 362KB)

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