議会会議録

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議員提案 令和5年 » 令和5年第4回定例会(開催日:2023/12/06) »

意見書案の提案理由説明・採決(議員提案)

発議者:川島憲彦議員、徳広洋子議員

○徳久研二議長  起立全員であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
 日程第3、議案第118号「オスプレイの訓練中止を求める意見書」及び議案第119号「子供のために保育士配置基準の引上げを求める意見書」の2件を一括議題といたします。
 ただいま議題となっておりますこれら2件について、提案理由の説明を求めます。
 10番 川島憲彦議員。
○10 番(川島憲彦議員) 議案第118号並びに第119号の意見書の提案理由の説明を行いますが、案文を読み上げまして、提案理由とさせていただきます。
 まず、議案第118号「オスプレイの訓練中止を求める意見書」
 上記の議案を別紙のとおり、安芸市議会会議規則第14条第1項の規定により提出します。
 令和5年12月21日
 発 議 者  安芸市議会議員  川 島 憲 彦
 賛 成 者  安芸市議会議員  千光士 伊勢男

   オスプレイの訓練中止を求める意見書(案)

 11月29日、米軍オスプレイが屋久島沖で墜落した。
 目撃者の話によると事故機はエンジンに火を噴いて墜落したという重大な事故である。
 オスプレイはかねてから「欠陥機」と指摘され、沖縄で2016年12月に事故を起こし、米国でも重大事故を引き起こしている。
 事故が人口密集地で発生すれば、重大な惨事を招きかねない。
 高知県でもオスプレイの飛行が目撃されており、重大な危機感を表明せざるを得ない。
 よって、市民の生命及び財産並びに安全・安心な生活を守る立場から、下記事項について要請する。

 1.事故の原因究明を確認、解決し、安全性への懸念が払拭されるまでオスプレイの飛行は中止すること
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
 令和5年12月21日
 提出先
 内閣総理大臣
 防衛大臣
 外務大臣
 続きまして、議案第119号「子供のために保育士配置基準の引上げを求める意見書」
 上記の議案を別紙のとおり、安芸市議会会議規則第14条第1項の規定により提出します。
 令和5年12月21日
 発 議 者  安芸市議会議員  川 島 憲 彦
 賛 成 者  安芸市議会議員  千光士 伊勢男
   
   子供のために保育士配置基準の引上げを求める意見書(案)

 保育所は、子育て家庭を支える施設であり、幼い子供の発達を保障し、命を守るための不可欠な社会資源となっている。
 保育所の機能拡充が進む一方で、職員配置や施設基準の改善は進まず、国際的にも低い状況などを踏まえれば、現在の保育基準は不十分であり、子供の命と安全を守るためにも保育士増員が急務となっている。
 政府は、国が直面する最大の危機である少子化を反転させるとして「こども未来戦略方針」を2023年6月13日に閣議決定した。その中で、「75年ぶりの配置基準改善」として、(1)1歳児の子供6人に対し保育士1人の基準を5対1にする、(2)4・5歳児の基準を子供30人に対し保育士1人の基準を25対1に改善することが盛り込まれた。
 この内容を踏まえ、国におかれては、必要な財源を確保し、下記の事項について実現されるよう、強く要望する。
 1.「こども未来戦略方針」に示した配置基準の改善を速やかに実施すること。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
 令和5年12月21日
 提出先
 衆議院議長
 参議院議長
 内閣総理大臣
 内閣府特命担当大臣(こども政策)
 こども家庭庁長官
 文部科学大臣
 以上であります。
 なお、保育所基準につきましては、すでに政府も保育基準を改めることを明言しております。それを1日でも早く実現させることを強く求めるものであります。このことは、保護者並びに保育士もこの要望を掲げておるところでございますというのを追加して意見とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○徳久研二議長  これより、これら2件に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。
    (「なし」と呼ぶ者あり)
○徳久研二議長  別に質疑もなければ質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっておりますこれら2件は、委員会への付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
    (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○徳久研二議長  御異議なしと認めます。よって、これら2件は委員会への付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。討論はありませんか。
 2番 徳広洋子議員。
○2 番(徳広洋子議員) 議案第118号、119号、この2件につきまして、反対の立場から討論をいたします。
 まず、議案第118号「オスプレイの訓練中止を求める意見書(案)」に反対の立場から討論をいたします。
 鹿児島県の屋久島沖で、先月29日、アメリカ空軍の輸送機オスプレイが、乗員8人を乗せて墜落した事件を受け、アメリカ軍は6日、調査の結果、機体そのものに問題があった可能性があると明らかにしました。
 また、海兵隊など、世界に配備するすべての種類のオスプレイの飛行を中止・停止。7日には、安全性が確認されるまでオスプレイを飛行させないという考えを示しました。
 岸田総理大臣は、7日、我が国は事故発生時から一貫して、アメリカ側に対し、国内に配置されたオスプレイについて、安全が確認されなければ、飛行を行わないことを明確に求めてきた。引き続き、アメリカ側から情報提供を受け、安全確保を確認する作業を行っていく。今現在、すべてのオスプレイが飛行を停止していることを周知していると述べています。
 屋久島町の住民は、事故の原因を突き止めて欲しい。飛行停止は当然で、事故があってからずっと心配でした。オスプレイの飛行はやめた方がいいなど、思いを語っております。
 オスプレイは、開発当初から事故やトラブルが相次ぎ、安全性を懸念する指摘が絶えません。今後、これから政府は、アメリカと粘り強く話し合い、飛行停止の要請にとどまらずに、住民の不安をなくす手だてを尽くすべきだと思っております。
 意見書には、事故の原因究明を確認、解決し、安全性への懸念が払拭されるまで、オスプレイの飛行は中止することと言われておりますが、現在、国はすでにそのような対応で進んでおりますので、この時点での意見書は成立しないことから反対討論といたします。
 次に、議案第119号「子供のために保育士配置基準の引上げを求める意見書(案)」に反対の立場から討論を行います。
 政府は、国が直面する少子化を最大の危機と捉え、2030年までがラストチャンスと位置付けて、すべての世代の国民一人一人の理解と協力を得ながら、次元の異なる少子化対策を推進しております。
 これにより、若い世代が希望どおり結婚し、希望する誰もが子供を持ち、安心して子育てができる社会。子供たちがいかなる環境、家庭状況にあっても、分け隔てなく大切にされ、育まれ、笑顔で暮らせる社会の実現を図るために、次元の異なる少子化対策を実現するためのこども未来戦略として、こども未来戦略方針を2023年6月13日に閣議決定をしました。
 公明党は、昨年、令和4年4月11日に子育て応援トータルプランを発表しておりますが、この閣議決定したこども未来戦略方針に最大限盛り込まれています。こども未来戦略方針では、加速化プランとして、今後3年間の集中取り組み期間において、できるだけ前倒しして実施する具体的な政策が多く挙げられております。その中の一つが、意見書で求められています。幼児教育、保育の質の向上、75年ぶり配置基準改善とさらなる処遇改善の項目。その中の職員配置基準だけに絞って、改善を速やかに実施することを要望されております。加速化プランには、これ以外にも、すべての子育て家庭を対象とした保育の充実、こども誰でも通園制度(仮称)の創設や、出産等の経済負担の軽減、出産期から切れ目のない支援、出産費用の見える化と保険適用、そして所得制限を撤廃し、高校生世代まで延長する児童手当の拡充や高等教育費の負担軽減、奨学金制度の充実と授業料後払い制度の創設、さらには、いわゆる年収の壁106万円、130万円の対象等々、安芸市にとっても必要な施策が数多く盛り込まれています。また、加速化プランを支える安定的な財源の確保についても、こども未来戦略方針の中に盛り込まれております。
 従って、意見書の職員配置基準の改善だけの実施を求めるものではなく、加速化プラン全体の実施状況を見守っていくべきと考え、反対討論といたします。以上です。
○徳久研二議長  他に討論はありませんか。
    (「なし」と呼ぶ者あり)
○徳久研二議長  ほかに討論もなければ討論を終結いたします。
 これより、議案第118号「オスプレイの訓練中止を求める意見書」を採決いたします。
 本件は原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
    (賛成者起立)
○徳久研二議長  起立多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
 これより、議案第119号「子供のために保育士配置基準の引上げを求める意見書」を採決いたします。
 本件は原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
    (賛成者起立)
○徳久研二議長  起立多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
 日程第4、特別委員会の継続調査の件を議題といたします。
 目下、阿佐線・国道整備促進特別委員会、議会広報特別委員会、議会ICT化調査研究特別委員会の3特別委員会から、調査中の本件については、適切な結論を得るに至らず、会議規則第111条の規定により閉会中の継続調査の申し出があっております。
 お諮りいたします。本件は各委員長からの申し出のとおり閉会中の継続調査に付することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

添付ファイル1 意見書案の提案理由説明・採決(議員提案) (PDFファイル 233KB)

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