議会会議録

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市長提案 令和5年 » 令和5年第2回臨時会(開催日:2023/07/18) »

提出議案の提案理由説明・質疑・委員会付託

質疑、質問者:宇田卓志議員、小松進也議員
発議者:市長、副市長
応答、答弁者:財産管理課長

議事の経過
 開会  午前10時
○徳久研二議長  議員各位には、御多用のところ御参集くださいまして、深く感謝いたします。
 ただいまから、令和5年第2回安芸市議会臨時会を開会いたします。開会に当たり、市長から挨拶があります。
 市長。
○横山幾夫市長  令和5年第2回安芸市議会臨時会の開会に当たり、御挨拶を申し上げます。
 本日、議員の皆様には御多用のところ、出席を賜りましたことに厚く御礼を申し上げます。
 初めに、最近国内では記録的豪雨が多発し、河川の氾濫、建物の浸水や道路冠水、土砂崩れなどが相次いでおります。被災された皆様に心からお見舞い申し上げますとともに、1日も早く平穏な生活に戻られますことを心よりお祈り申し上げます。
 さて、県内では観光博覧会「牧野博士の新休日〜らんまんの舞台・高知〜」が盛り上がりを見せております。安芸市におきましては、実に4年ぶりとなる通常規模での安芸納涼市民祭が、8月5日・6日に行われます。市民の皆様や観光客の方々、そして踊り子の皆さんが待ちに待った納涼市民祭となります。
 今臨時会に提案しました案件は、専決処分の報告1件、工事請負契約の変更案件1件でございます。工事請負契約の変更案件につきましては、安芸市新庁舎建設工事請負契約の一部変更に関するものであります。
 後刻、副市長から提案理由の御説明を申し上げますので、御審議の上、適切な御決定を賜りますようお願い申し上げまして、開会の御挨拶といたします。よろしくお願いいたします。
○徳久研二議長  これより本日の会議を開きます。
 日程に入る前に、事務局長から諸般の報告をいたします。
 事務局長。
○島崎留美事務局長  本日の出欠状況を報告いたします。
 定数14人、全員出席であります。
 以上で諸般の報告を終わります。
○徳久研二議長  これより日程に入ります。
 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。会議録署名議員は会議規則第88条の規定により、議長において小松進也議員及び川島憲彦議員を指名いたします。
 日程第2、会期の決定を議題といたします。
 お諮りいたします。今期臨時会の会期は、会期日程案のとおり本日1日といたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
    (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○徳久研二議長  御異議なしと認めます。よって、今期臨時会は会期日程案のとおり本日1日と決定いたしました。
 日程第3、報告第19号「専決処分の報告について」を議題といたします。
 ただいま議題となっております、本件について報告を求めます。
 副市長。
○竹部文一副市長  報告第19号「専決処分の報告について」につきましては、地方自治法第180条第1項の規定に基づき、議会において指定されている事項について、専決処分を行いましたので、同条第2項の規定により報告を行うものでございます。
 報告第19号につきましては、令和5年2月1日に、安芸市立赤野小学校敷地内において発生しました、人身事故に伴う和解及び損害賠償額を定めたものでございます。
 損害賠償額は9万5,555円で、損害賠償の相手方は議案書に記載しておりますのでお目通しをお願いいたします。
 この事故は、同日午前9時46分頃、消防設備保守点検業務のため、同校を訪れていた高知消防システム株式会社の従業員である相手方が、校内の消火ポンプ室へ徒歩で移動していた際に、校舎裏北東の側溝グレーチング蓋に左足を乗せたところ、固定部分の劣化によりグレーチング蓋が外れ落ち、転倒。左足膝下内側を8針縫うけがを負ったものでございます。
 相手方に瑕疵はなく、市側100%の過失割合で相手方及び保険会社との協議が整ったことから、速やかに損害賠償を行うため専決処分したものでございます。なお、損害賠償額の全額に損害保険が適用されることとなっておりますが、今回の事故を受けて、市・学校教育課において市内すべての小中学校を緊急点検いたしました。今後におきましては、各学校における毎月1回の定期点検の校内施設の細部まで行うよう徹底するなど、再発防止に努めて参ります。
 以上、専決処分の報告といたします。
○徳久研二議長  日程第4、議案第62号「安芸市新庁舎建設工事請負契約の一部変更の件」を議題といたします。
 ただいま議題となっております本件について、提案理由の説明を求めます。
 副市長。
○竹部文一副市長  提案をいたしました議案につきまして、提案理由を説明いたします。
 議案第62号「安芸市新庁舎建設工事請負契約の一部変更の件」につきましては、令和3年議案第70号により、契約の締結について議会の議決を経た同工事について、変更前の契約金額に2億8,585万7,000円を増額し、変更後の契約金額を34億5,341万7,000円とするための変更契約を締結しようとするものでございます。変更理由及び契約の相手方は議案説明に記載しております。また、図面を議案説明資料として添付しておりますのでお目通しをお願い申し上げます。
 変更の理由といたしましては、まず1点目として、工事請負契約締結後における建設資材の高騰や急激な物価上昇の影響による市場の実勢単価の変動を、請負金額へ的確に反映させるため、受注者からの請求に基づき、建設工事請負契約のインフレスライド条項を適用し、適用基準日である令和4年12月1日以降の残工事について、実勢単価による適正な請負金額へ増額するものでございます。
 次に2点目として、物流の停滞や材料品薄による製造元での受注停止や生産終了などにより、市場における建設資材の調達に影響が生じたため、使用資材の変更や規格を見直すほか、数量や設備機能を追加するもので、主なものとして、屋根材などの使用資材の見直しのほか、庁舎機能の確保に不可欠な災害対策本部室の映像音響設備や物置倉庫、各階・各室の壁面への掲示板及びホワイトボードの追加、排水側溝の構造変更、車寄せひさしの拡張、入退室管理設備の仕様変更などにより増額するものでございます。
 なお、増額の内訳といたしましては、物価上昇に伴うインフレスライドによるものが1億4,822万5,000円。使用資材の見直しや、数量・設備機能の追加等によるものが1億3,763万2,000円となっております。
 以上で提案しました案件の説明とします。御審議の上、適切な御決定を賜りますようお願い申し上げます。
○徳久研二議長  これより本件に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。
 4番 宇田卓志議員。
○4 番(宇田卓志議員) 令和5年第2回安芸市議会臨時会、議案第62号「安芸市新庁舎建設工事請負契約の一部変更の件」について質疑を行います。
 まず、受注者からの請求に基づき、契約のインフレスライド条項を適用し、適用基準日、令和4年12月1日以降の残工事について適正な請負金額に増額するとあります。
 工種ごとに何がどれだけ値上がりしたか単価と数量、その合計金額に、落札率92%乗じた金額の明示をしていただきたい。そして、皆さんが注目しておる屋根材。これは最初は瓦というような話もありましたが、その屋根材、排水側溝等使用材料の変更や規格の見直しについて、その資材名、数量、変更理由、変更金額見直しの妥当性の説明をお願いいたします。
○徳久研二議長  財産管理課長。
○大坪 純財産管理課長  4番、宇田議員の御質問にお答えをいたします。
 まず1つ目、受注者からの提供に基づき、令和4年12月1日を適用基準日とした、以降の残工事について、工種ごとに何がどれだけ値上がりしたか、単価と数量その合計金額に落札率掛かっているのかについて御説明申し上げます。
 まず、工種ごとに何がどれだけ値上がりしたかでございますけれども、インフレスライドは、御手元の資料配っておりますけれども、12月1日以降の残工事について再積算を行いますもので、その再積算にかかる工種というのは、建築工事、電気工事、機械設備工事。その中で、倉庫棟とか庁舎棟とか駐車場棟とか外構とか、様々なものに分かれておりまして、単にここで工種でどれだけ、前の単価がこれで変更後の単価がこれだけというのは、ちょっと示しにくいことでございますので、残工事における建築・機械・電気の上昇率でお答えさせていただきたいと思います。
 建築主体工事における残工事が、直工ベースで112.2%程度上がっております。電気設備工事につきまして、直工ベースで102.4%程度上がっております。機械設備工事につきましては、ほとんど上がっておりませんといいますか、残工事が残る前に早期の発注を要請しておりましたので、スライド額にほとんど影響は出ておりません。なお、今回変更に係ります契約額につきましては、当初の請負率92%がいずれも掛かっております。
 次、2番、屋根材・排水側溝・使用材料の変更や規格見直しについてでございますが、まず屋根材につきまして御説明申し上げます。資料の、本日配りました7ページの資料、6というところに、今回追加変更したもののうち、屋根材のことも書いております。屋根材につきましては、まず、庁舎棟、駐車場棟、車寄せ、駐輪場の屋根につきましては、亜鉛メッキステンレスからチタン亜鉛合金に変更しております。倉庫棟、機械室につきましては、フッ素ガルバリウム鋼板から厚膜ウレタンガルバリウム鋼板に変更しております。
 この理由につきましては、まず、庁舎棟、駐車場棟、車寄せ、駐輪場のチタン亜鉛合金の見直しにつきましてですが、メーカーの生産中止によりまして代替品を用意する必要が出てきましたので、耐食性やメンテナンス性が当初のものと同等のものを選択し、変更したものでございます。
 倉庫棟、機械室のフッ素ガルバリウム鋼板から厚膜ウレタンガルバリウム鋼板につきましては、資材供給不足の影響で、世界的にフッ素入手が困難となりまして、メーカー側が受注を停止したものですから、同等の性能を確保できる資材に変更したものでございます。
 変更金額につきましては、先ほどの資料6、直工ベースですけども、屋根材の見直し、5,926万1,000円となっております。以上でございます。
○徳久研二議長  4番 宇田卓志議員。
○4 番(宇田卓志議員) 資料を先ほどもらいましたので、まだ目を通しておりませんので誠に申し訳ないんですが、それに対する反論とか今からの質問が重複する場合もありますけれども、それは御了承ください。
 請負工事に含まれていない備品や材料や工種について、映像音響設備、物置倉庫、掲示板、ホワイトボード、ひさしの拡張、入退室管理設備の変更、避雷針設備等、最初から設計にないものについては変更契約でなく、新たな工事として入札により工事契約をするようになっておるんじゃないですか。
 それと、排水側溝について、今VS側溝をちょっと見ておって、その材料はこれ分かります。排水側溝について流末はどうするのか。例えば、排水側溝が排水勾配をつけるので、駐車場の勾配よりかずっと下がるはずです。そうすると、その周りの側溝に水が乗らんのではないか。既製の水路への取り合わせができないのではないか。排水管設備が必要ではないか。こう思いますがお答えください。
○徳久研二議長  財産管理課長。
○大坪 純財産管理課長  宇田議員の再質問にお答えをいたします。
 請負工事に含まれていない備品、材料、工種について、別途入札によりすべきではないかとの御質問ですけれども、先ほど仰っていただきました、例えば映像音響機器設備でありますと、当初設計の実施設計の中に、設備機器を取り付けるための電源供給に伴う配管とか配線工事、壁・床面の下地工事のみを計上しておりまして、備品購入で機器を調製する予定でしたけれども、土佐市とか宿毛市の先行事例で、前もって工事の中に組み込むことは後々の設置や動作確認作業において効率的であり、そごがないとの御意見も頂戴して、それを整理しまして、備品購入から工事に組み込んだものでございます。
 物置倉庫につきましては、資料のほうにも書いてありますけれども、現庁舎において、主に建設課等が資材として別途保管・管理している簡易アスファルト補修材であるとか、凍結防止剤の袋物、コーンとかバリケード、測量時に使用するポールや長尺はしごのほか、刈払機や乗用草刈機の保管場所として整備するものですけれども、単に物置倉庫を置くものではなかってですね、基礎工事が伴うものでありまして、基礎工事につきましては、掘削等々を元請にさした方が効率的で経済性が高いということが分かりまして、物置倉庫を追加するものございます。
 次、掲示板・ホワイトボードですけれども、これもともと備品購入で想定しておりましたけれども、ホワイトボード等につきましては情報発信や会議での即時のコミュニケーションツールとして活用する目的で、各部屋等に設置する目的でございますけども、建設本体工事が進捗をしまして、各課のレイアウトや設備の配置が決定していく過程におきまして、壁へのコンセントの位置とか、空調スイッチ類などが先行して配置されていますもので、後でそれが完成した後にホワイトボードを再測量して図面を起こしてやるには、非常に非効率であることがありましたので、工事の中に組み込むこととしたものです。
 ひさしの拡張につきましては、これはロータリー部のひさしのことでございますけれども、もともとセンターの支柱から2メートル50センチぐらいを傘として見ておったんですが、定例会を重ねていく中で、そのひさしの幅では、日照あるいは風雨に少し心もとないのではないかという意見が出ましたので、現場で検証した結果、さらに2メートル程度の追加が必要であると判断をしまして、追加したものでございます。
 入退室管理設備の変更につきましては、もともと標準的に、例えば電気錠であるとかシャッターの位置とか、そういうものを決めておりましたけれども、入退室管理の例えば生体認証とか、どこに誰が入ったらいかんのか、どこに誰が入ってもいいのかというところを確認していく中で、入退室管理のルールは決まっていきましたもので、今回当初のものに追加して変更するものでございます。
 避雷針設備につきましては、もともとR階、屋上階の機械施設に防災行政無線とか防災無線とかスピーカーとか付く予定だったんですけれども、県の防災担当課、あるいは危機管理課との防災系の機器の話をしていく中で、それほどR階の屋根にいろいろ建つんだったら、避雷針の追加が必要であるということが分かりましたので、本体工事で機械室の鉄骨補強工事が必要になってきましたので、その鉄骨補強工事と併せて避雷針を整備するものでございます。
 等々、他にもこういった事例が大小多々ありまして、その都度、定例会の中で意見交換を行い、取捨選択をし、必要なものは当然見ていくし必要ないものは当然省いていく。その中で、効率的なものを選択して変更に乗せておるということになっております。以上でございます。
 あと、排水側溝について、流末はどうするかと御質問ですけれども、資料の一番最後にちょっと断面的な図面をつけておりますが、ちょっと御覧いただけますでしょうか。これ、自由勾配側溝といいまして、右下に写真をつけておりますが、一番右のU字溝を反対にしたようなやつが自由勾配側溝でございます。
 議案書の説明資料の2ページ目の、平面図を御覧ください。
 これ駐車場の平面図を書いてありますが、赤い太線で排水側溝構造変更とあります。もともとここの位置ではないんですけれども、もう少し違った位置に、この今日本日お配りした資料の左側、スリット側溝というのを配置する計画でおりました。
 このスリット側溝は、コンクリート二次製品でありまして、駐車場のある地点に並べていって排水をするものですけれども、駐車場舗装にあたって高さを確認しますと、当然勾配がついておるんですけども、新庁舎棟とその外周の既に造成工事で整備しておりますU型側溝を結んだときに、当然勾配がついて水が流れるものの駐車場勾配が、すいません。縦断勾配がついていますけれども、横断勾配がレベルになっておりますので、この二次製品を並べたときに、駐車場勾配と同様に、水路勾配がレベルになるということがございましたので、このスリット側溝をやめて自由勾配側溝、この自由勾配側溝というのは、この空間の中にコンクリートの厚さを変えて、インバーターコンクリートと言いますけれども、勾配をあえてつけるというような製品になっておりまして、つまり道路面はレベルだけれども、通水断面上はコンクリートの塗り方によって勾配がつくということで、勾配を深くしておることになります。したがいまして、この駐車場におきましては、スリット側溝からVS側溝、勾配が自由に変えれる側溝に変更と、駐車場のアスファルトの高さを若干優位に変えたりして、しっかり水が取れるようにしております。
 なお、先ほど宇田議員から、この水は処理できるのかという御質問ですけれども、VS側溝の流末は、いずれもこの庁舎の西及び南の造成工事で既に設置しておりますU型側溝の底と言えば、高い位置にございますので、そこへ流れ込んで、その後に調整池のほうに流れる仕組みになっておりますので、排水系統としては全く問題がない状態となっております。
 以上でございます。
○徳久研二議長  4番 宇田卓志議員。
○4 番(宇田卓志議員) 先ほどの答えの中で、請負工事に含まれてない備品や材料、工種には、いろいろ新しく音響設備、物置、避雷針とかありまして、それらをこの契約に含めるという話があったんですが。これは、ということは随意契約をせないかんのやないかえ。変更で済むのかね、これは。ほんで随意契約の金額によっては随意契約をできないものがあるはずです。そういったものは随意契約のできることにちゃんと適合してるのかと。それを分からすために、こういった当初から設計のないものについてが幾らになるか。だからこれは私が言うておるよりか、市民に説明がつきません。これはね、随意契約すべきですよ。変更契約やなしに。
 はい、3番目の質問にかかります。新庁舎建設に関して費用の追加が多すぎます。一体今までに幾ら追加金額が発生したのか。変更予算や備品の追加も含め、時系列でまとめて提示していただきたい。
○徳久研二議長  財産管理課長。
○大坪 純財産管理課長  宇田議員の再々質問にお答えいたします。
 新庁舎建設に関して費用の追加が多過ぎるとの御質問ですけれども、それと今まで一体幾ら追加金額が生じたのかでございますけれども、新庁舎建設工事は令和3年から令和5年の3か年工事として債務負担行為により、令和3年の当初予算説明時に御説明をさせていただいたところでございますが、その際に資料としまして、新庁舎建設事業に係る概ねの費用は、47億円を見込んでおるという資料をお配りしておるところでございます。
 今回、新庁舎建設費に関して費用の追加といいますものは、今回初めて追加することになりまして、3か年の債務負担行為合わせて35億円に対して、当初請負金額は31億6,756万円でございます。
 本来この追加をするとしたらですね、仮に6月補正等で増額を見込んで、追加変更しておかなければならなかったかもしれませんけれども、その段から35億円は超えないという見込みが立っておりましたので、そもそも6月の補正では予算の追加計上しておりません。
 したがいまして今回、追加というのは初めてでございまして、いずれもインフレスライドによる追加と変更による追加でございまして、議案書に書いておりますとおり、2億八千何がしを追加するもので、当初の予定の内数であると考えております。なお、47億円の中には備品購入費でありますとか、移転引っ越し代とか、将来的な取り壊しも含んだ47億円となっておりますが、まだ不確定要素もありますので、今のところ47億円の内数には当然収まっておりますけれども、今後しかるべき時に何か措置をしなければならない場合には、また議会のほうに御相談するべきものと考えております。以上でございます。
○4 番(宇田卓志議員) ありがとうございました。
 質問を終わります。ありがとうございました。
○徳久研二議長  他に質疑はありませんか。
 5番 小松進也議員。
○5 番(小松進也議員) 議案第62号「安芸市新庁舎建設工事請負契約の一部変更の件」について質疑をいたします。
 追加2億8,585万7,000円の変更理由について、建設資材の高騰や急激な物価上昇の影響による市場の実勢単価の変更を請負金額へ的確に反映させるための変更分、いわゆるインフレスライド適用分1億4,822万5,000円と、物流の停止や材料品薄による製造元での受注停止や、生産終了など、各追加による1億3,763万2,000円についてお伺いいたします。
 1つ目。インフレスライド適用分の協議があった時の、契約時との物価上昇率の差は幾らか。また、直近の物価上昇率はどうなっているのか。その物価上昇率はどの機関が出しているのか。また、2022年12月1日時点の出来高と残り何%あるのか。
 2つ目。物流停滞や材料品薄による、製造元での受注停止や生産終了など、各追加で最も大きい金額と変更内容をお伺いいたします。
 3つ目、追加変更で増の部分は示しているが、減の部分はどうなっているのかお伺いいたします。
 以上3点、よろしくお願いいたします。
○徳久研二議長  財産管理課長。
○大坪 純財産管理課長  5番、小松進也議員の御質問にお答えいたします。
 まず1つ目。インフレスライド適用分の協議やったときの、契約時とインフレスライドを適用基準日12月1日時点の物価上昇率はどのくらいかとの御質問ですけれども、新庁舎建設工事は令和3年8月に入札を行いまして、その時仮契約を締結。令和3年9月議会の議決を経て本契約を締結しております。物価上昇につきましては、全国の建設工事の労務費単価や、建設資材の単価等を調査しております、一般社団法人建設物価調査会の資料によりますと、入札を実施しました令和3年8月時点から、事業者の請求のあった今回12月までに、建築費に係る純工事費ベースで約10%上昇しております。また、直近の物価上昇はどうなってるかの御質問ですけれども、それ以降本年6月までの物価上昇率で言いますと、さらに3%上昇しておりまして、契約時から直近までで言いますと、結果としましては約13%程度上昇しており、現在も物価上昇している状況と言えるのではないかと思っております。
 次、インフレスライド適用の12月1日の手前の出来高分と、残工事の割合ですけども、おおむね出来高30%、残工事70%でございます。
 続きまして、物流の停滞や材料品薄による製造元への受注停止や生産終了などで、最も大きい金額と変更内容を聞くとの御質問ですけれども、本日御手元にあります資料、それこそ7ページ、資料6に今回の追加変更に係る事業のものを抜粋しており、その中に内容として要約したものを書いておりますが、それぞれの項目につきまして、金額の大きいものについて、改めて御説明を申し上げます。
 まず、議案書の後ろには、新庁舎各階平面図を添付しております。その中には、主だった追加変更事項について図示をしております。資料6と併せて御覧ください。
 まず前段として、これまで現場事務所で工事定例会を74回ほど開催しております。協議を重ねる中で様々なことが意思決定されていましたが、当初設計を基に各室執務室や、議会議場、会議室や市民利用スペース、食堂らの使い方を決定、それに伴う備品什器類の配置や、それに関連する各種設備らのレイアウトが確定したほか、また外的要因として原油価格の高騰による資材単価への影響や、物流の停滞による資材調達の影響により、使用材料の変更を余儀なくされるなどの要因もございまして、状況に応じて適宜設計内容の修正や見直しを図ってまいりました。今回それら全体の追加変更につきましては、大きくは当初のものを見直したもの、新たに追加したもの、数量の増を図ったもの、構造規格を見直したもの、備品購入で想定していたものを経済性や効率性を重視し、工事に組み入れたものなど多岐にわたっておりますが、それぞれ追加変更した項目、多岐にわたっておりますけれども、直接工事費ベースで、増額金額が大きいものについて、御質問どおり説明をさせていただきます。
 まず1つ目として、当初のものを見直したものにつきましては、先ほど来、出ております屋根材の見直しですが、庁舎棟、駐車場、車寄せ、駐輪場の屋根材につきまして、当初予定しておりましたメーカーの生産中止によりまして、代替品を用意する必要が出てきたものと、倉庫棟、機械室の屋根材について、昨今の資材供給不足の影響で、世界的にフッ素の入手が困難となりまして、メーカー側が受注を停止し、同等性能の資材について変更をしたもので5,926万1,000円を増額するものでございます。
 2つ目として、新たに追加するものといたしまして、物置倉庫を追加するものでございますけれども、先ほど説明したものとかぶりますけれども、現庁舎において、主に建設課等が資材として別途保管・管理している簡易アスファルト補修材や、凍結防止剤の袋物、コーンやバリケード、測量時に使用するポールや長尺はしごのほか、刈払機や乗用草刈機の保管場所として、新たに整備します庁舎裏の新倉庫棟の倉庫に、他の課の物品類と一緒には置きづらい、これらのものを日々現場で使用するものの一群としてまとめ、現場準備の即時性や効率性、また消耗資材の補充のため、外部からのトラック搬入時の作業性を考慮して、北の進入路付近に新たに別途物置倉庫として新規設置するもので、438万円を増額するものでございます。
 3つ目として、数量の増を図ったものとしまして、各室電気コンセントやLANや電話端子の個数を追加するものですが、各階執務室や議会議場、会議室や、市民利用スペース、食堂らにおける机や備品、設備の配置レイアウトが、順番にそれぞれ決定していく過程におきまして、必要な各端子等の増設を図ったもので、510万8,000円増額するものでございます。
 4つ目として、構造規格を見直したものとしまして、新庁舎における入退室ルールの決定に伴い、入退室管理設備の仕様を確定するものですが、入退室管理設備につきましては、夜間・休日の庁舎への出入りや、個人情報を保管している書庫、サーバー室など、扉の施錠・開錠や人の入退室を一元的に管理し、不法侵入や保管情報の漏えい防止などに備えるセキュリティシステムで488万2,000円を増額するものでございます。
 5つ目として、備品で購入想定していたものを経済性や効率性を重視し、工事に組み入れたものとしまして、災害対策本部室の映像音響設備を追加するものですが、災害対策本部室の設備機能等につきましては、防災担当課の意向や整備方針を煮詰めた時点で、別途発注を予定しておりますけれども、設備機器との相性、互換性や、映像音響設備の構築に相当時間を要することが判明したため、協議の結果、建設工事に組み込むものとしたものでございまして、2,482万2,000円の増額となっております。
 次の質問で、それでは減の部分があるのではないかとの御質問ですけれども、新庁舎建設工事の発注に関しましては、設計段階から建物の構造、機器の種類や規格、材質・数量や容量など、設計事業者の持つ実績情報や、随時取得する見積情報から示される、それらの概算金額の確認と、設計協議を重ねてまいり、経験値から一般的にコスト縮減に繋がることをもって取捨選択しており、基本的には減らせる要素がないスリムな実施設計をもって、建設工事がスタートしております。着工後におきましては、工事工程や施工内容につきまして、施工者・管理者と協議、調整を重ねながら機能を確保しつつ、コスト抑制に繋がるものは、設計図書の見直しや修正を行ってまいりました。
 御質問の工事費が減となる部分に関しましては、それほどないんですけれども、各階・各室の空調機・換気設備の適正配置の確定によります約780万円。維持管理費の手間の軽減を図るため、庁舎棟周囲の植栽帯を取り止め、栗石置きに変更することに伴い、約40万円などの減額が挙げられます。以上でございます。
○徳久研二議長  5番 小松進也議員。
○5 番(小松進也議員) 再質疑をいたします。
 他の市町村では、物価上昇率が大きく、工事自体の延期や中止などをしているが、安芸市の新庁舎建築に向けて、契約時から物価上昇の話が出ていたとは思いますが、物価上昇を予測してどのような管理をしたのか。また、災害対策本部室、映像音響設備機械の追加内容はどういったものか、一番高い備品があれば説明もお願いいたします。
○徳久研二議長  財産管理課長。
○大坪 純財産管理課長  5番、小松進也議員の再質問にお答えします。
 契約時から物価上昇の話も出ていたが、物価上昇に対してどう取り組んできたかでございますけれども、全国の建設物価を調査しております建設物価調査会の資料を今回新たな資料としまして、資料5ページ、資料4に、ちょっと概念図的なものをつけておりますけれども、これによりますと、新庁舎の設計時に適用した令和3年2月の建築費、これは2021年2月ですけれども、それと2年を経過しました令和5年1月の建築費を比較した場合では、この資料によりまして……
    (「ごめんなさい。西暦で言うてもらえます。この資料の西暦」と呼ぶ者あり)
○大坪 純財産管理課長  すいません、もう一度言います。
 まず、今日本日お配りした5ページ資料4の資料を使って御説明申し上げます。
 新庁舎建設工事の設計が2021年2月の設計単価を適用しております。現在、2023年12月にスライド適用基準日を設けておりますけれども、その約2年間近くの上昇率を見ますと、この資料の説明ですけども、上から建築、純工事費、設備となっておりますが、建築は現実的なその建築主体工事に関するもの。設備につきましては機械電気設備に関するもの。その真ん中の純工事費というのが、電気・機械・設備・建築を含んだ直接工事費に共通仮設費を加えた純工事費となっておりますが、この純工事費のところで見てみますと、2022年12月と2021年2月を比較しますと、140.7から122.3を割りますと、約15%の上昇率となってることがわかります。
 また、他の自治体が進めております公共施設の建築費の状況では、新聞紙上によりますけれども、資材や設備価格の高騰によりまして、25%から大きいところでは、5割程度の事業費増が見込まれているところもございましたので、今回新庁舎建設工事についても、インフレスライドの上昇率にしては、危惧しておりました。
 実際的に、今回インフレスライドは、全体に対して4.7%の増額に収まっておりますけれども、新庁舎建設工事に現場着手しました令和4年4月1日には、原油価格の高騰による影響が出ておりまして、受注者・管理者とは常に市場における資材調達の動向などについて情報共有を図りながら、施工業者には資材や設備について早期発注に努めるよう徹底し、価格高騰の影響を抑制するよう取り組んでまいりました。
 なお、先ほど申し上げました新庁舎建設工事における物価上昇に伴うインフレスライドによる額は、1億4,822万5,000円で請負額に対する割合では4.7%増となりますけれども、この資料によります市場における建築費が15%程度上昇していることを鑑みましても、先ほど早期発注に努めるよう徹底した結果、価格高騰の影響を抑制していることができたものと捉えております。
 次の質問、災害対策本部室にどのようなものを追加したかでございますけれど、災害対策本部室には、災害対策を迅速かつ円滑に行うために、情報の収集や共有に必要な映像音響機器設備を整備するものでございますが、実施設計では設備機器に取り付けるための電源供給に伴う配管や配線工事、壁床面の下地工事を建設工事で行うこととしておりました。
 後に確定、整備する設備機器全般につきましては、土佐市や宿毛市などの先行事例において、前もって工事の中に組み込むことは後々の設置や動作確認作業において効率的でありそごがない、もともとの設計と後から入れたものに組み合わせがうまいこといかないとか、そういったそごがないとの話もあり、これらを整理して整備方針を決定した上で、今回建設工事に追加しましたけれども、その追加した主なものとしましては、気象情報や河川水位情報、災害現場のリアルタイムな動画、写真情報など複数の情報を共有するためのディスプレイのほか、会議運営のためのマイクスピーカー、ウェブカメラ。また、これら映像音響機器の操作するワゴン、設備配線の効率性や配置変更に柔軟に適用するため、OAフロアを追加するものでございます。以上でございます。
    (「一番高いやつ」と呼ぶ者あり)
○大坪 純財産管理課長  今、手元に個別、具体のその大きなその機器、先ほど言った中で何々が高いというのはちょっとごめんなさい、資料を持ち合わせておりません。申し訳ございません。
○徳久研二議長  5番 小松進也議員。
○5 番(小松進也議員) 再々質問をいたします。
 議案書の資料、A3のページ数4ページ。3階平面図、10どおりのB・D間にある空調・換気用ダクトスペース追加という部分があるんですけど、これについてはシャッターをやめて壁を追加したということですが、ここはそしたら1階から3階までの吹き抜け部分は、もう見えない室内になるんでしょうか。それによって、どういった影響があるんでしょうか。それとどうして変更したのでしょうか。
○徳久研二議長  財産管理課長。
○大坪 純財産管理課長  5番、小松進也議員の再々質問にお答えをいたします。
 議案書、平面図4ページ、3階平面図、10Bが重なっております、吹き抜け部分の3階のこの斜線でハッチングしておるところ、空調・換気用ダクトスペース追加の部分でございます。もともと、この10、11どおりの空間につきましては、1階のフロアレベルから上の屋根裏まで吹き抜けとする予定でございました。防火区画というのが建築基準法でいろいろ設定されておりまして、延焼防止であるとかそういうものの基準を守らないかん際に、もともと吹き抜けでありながら、有事のときにはシートシャッターがこの位置に下りてくる予定でしたけれども、このシートシャッターが材料品薄によりまして調達不能になりました。したがいまして、この空間は3階の吹き抜けとか3階の廊下と、こう一体的な空調管理にする予定でしたけれども、そういうものをシートシャッターが調達できないということから、ここにエレベーター付近の空調関係を整備する必要が出てきて、シートシャッターに替わってまずここに壁を作らざるを得なくなった。空調管理のため、ここに空調機や空調に伴う配管ダクトスペースを設けならざるを得なかったということになりまして、先ほど議員がおっしゃいましたように、もともと3階と3階の廊下というのは吹き抜け空間でありましたけれども、そこのところに壁ができますので、3階の廊下から1階の市民スペースを見下ろすことはできなくなってしまいました。したがいまして、シートシャッターが材料品薄により調達不能となりましたことから、防火区画を見直す必要が出てきたため、壁にダクトスペース、つまりダクトスペースと壁を設けることになった次第でございます。以上でございます。
○徳久研二議長  ほかに質疑はありませんか。
    (「なし」と呼ぶ者あり)
○徳久研二議長  ほかに質疑もなければ質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております本件は、委員会への付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
    (「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり)
○徳久研二議長  御異議がありますので、起立により採決いたします。
 本件は委員会への付託を省略することに賛成の議員の起立を求めます。
    (賛成者起立)
○徳久研二議長  起立少数であります。よって、本件は委員会への付託を省略しないことに決しました。したがいまして、本件は総務文教委員会に付託いたします。
 暫時休憩いたします。
     休憩  午前10時52分

添付ファイル1 提出議案の提案理由説明・質疑・委員会付託 (PDFファイル 271KB)

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