議会会議録

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その他 令和5年 » 令和5年第2回臨時会(開催日:2023/07/18) »

委員会審査報告・討論・採決

発議者:川島憲彦総務文教委員長、山下裕議員

再開  午後 1時17分
○徳久研二議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 お諮りいたします。総務文教委員会に付託しておりました、議案第62号「安芸市新庁舎建設工事請負契約の一部変更の件」を日程第5に追加し、議題とすることに御異議ありませんか。
    (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○徳久研二議長  御異議なしと認めます。
 よって、議案第62号「安芸市新庁舎建設工事請負契約の一部変更の件」を日程に追加し、日程第5として議題とすることに決しました。
 日程第5、議案第62号「安芸市新庁舎建設工事請負契約の一部変更の件」を議題といたします。
 ただいま議題となっております本件について、総務文教委員会の審査の報告を求めます。
 総務文教委員長、川島憲彦議員。
○川島憲彦総務文教委員長  総務文教委員会の審査報告をいたします。
 本日の臨時会におきまして本委員会に付託されました議案第62号「安芸市新庁舎建設工事請負契約の一部変更の件」につきまして、審査の概要と結果を報告いたします。
 本委員会は7月18日、委員全員の出席のもとに委員会を開催し、審査を行いました。所管課からの説明は、本会議での議案説明があったことから省略し、直ちに質疑を行いました。
 委員からは、「約2億8千万円という増額で、これだけの説明では不十分である。なぜ、その都度、議会に諮らなかったのか。追加した工事は別途、契約すべきではないのか」との質問があり、「土木工事でも建築工事でも変更が生じるものと認識している。3か年の契約で約35億円という事業費を債務負担行為で認めていただいた範囲内であり、この度の変更は契約書の18条協議、19条協議で対応できるものとして行った。変更額が1千万円を超えると議決が必要である」と回答がありました。
 他の委員からは、「既に議決した契約が資材の変更や物価スライドによる影響で変更になったことは理解できるが、倉庫や災害対策本部映像音響設備機器の設置については、変更の範囲であることに疑義がある。当初備品購入で対応するものを工事に変更することなどは、事前に議会へ説明が必要ではないか」と意見がありました。
 委員からは、手続きに不備があるのではないかとの意見もありましたが、執行部のこれまでの説明等に不備があったことを指摘し、今後は議会への説明に努めることを意見として付したうえで、採決の結果、全会一致で可決すべきものと決しました。
 以上で、本委員会に付託されました議案の審査報告を終わります。
○徳久研二議長  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
    (「なし」と呼ぶ者あり)
○徳久研二議長  別途に質疑もなければ、質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。討論はありませんか。
 9番 山下 裕議員。
○9 番(山下 裕議員) 議案第62号「安芸市新庁舎建設工事請負契約の一部変更の件」に反対の立場で討論を行います。
 今回の変更に伴う建設費増額に対しては、多くの市民の皆さんより反対の表明をして欲しいとの声を受けており、討論を行います。
 新庁舎建設については、今年度9月には完成、10月には引き渡しの予定だということ聞いています。本体工事の入札が令和3年8月に行われ、予定価格31億3,000万円に対して、工事最低価格の28億7,960万円。ぴったりの金額での落札には驚くとともに不信感も湧き、建設費がぴったりなのはおかしいのではないかと、多くの市民の方からの声も耳にしました。
 令和元年11月策定の安芸市新庁舎建設基本計画概要版、概算事業費の欄に、基本設計や実施計画の段階において庁舎規模の検証や、コスト縮減につなげる構造、仕上げ、設備機器などを積極的に採用し、事業費を可能な限り抑制するなど、機能的で効率的な設備整備に努めますと書かれております。しかしながら、平成31年3月には、総事業費28億円、建設工事費23億円、延べ床面積500平米、1平米単価46万円の報告から、令和元年9月には、総事業費39億1,000万円、建設工事費29億円、延床面積5,800平米、1平米単価50万円。その内容は、建築単価の見直し1平米単価46万円が50万円に、延べ床面積は元気館、危機管理課、水道課職員を入れるとの報告で、6億円の増額、総事業費11億1,000万円の増額をしています。さらに、令和元年12月には、建設工事費は29億円と変更はありませんでしたが、用地追加取得費及び造成工事事業費の増などで、総事業費45億円、約6億円の増加の報告を受けています。そして、令和2年9月には、市場価格の上昇、建築単価の見直し、1平米単価52万7,000円で、建設工事費2億円増額の31億円。総事業費47億円という事業費の推移を確認しています。
 今回の議案説明では、使用資材の変更や規格を見直すほか、数量や設備機能を追加するもので、屋根材などの使用資材の見直しのほか、もろもろの仕様変更により2億8,585万7,000円増額するということです。この金額を市民に説明すると、皆びっくりして、ただただあきれるばかりでした。
 当初屋根材は、私の記憶では、武家屋敷の歴史的景観に調和し、イニシャルコストは高いが、ランニングコストを含めるとチタン亜鉛合金屋根が最も安くなるとの説明でしたが、いつの間にか、価格の面で亜鉛メッキステンレスに変更されていたが、材料確保が困難だということでチタン亜鉛合金板に再度変更、5,900万円の増額との説明がありました。
 今まで火葬場を初めとして、公共施設の建設に際し、低い価格で契約を結び、事業が進み始めてから、増額費用の提示が何度もありました。
 安芸市の常套手段だと思いますが、金額が高騰すれば、その分市民に負担がかかってくるわけで、事業費を縮減することにより、少しでも市民の負担を軽減できるような施策が必要ではないでしょうか。今回の増額は、物価上昇率が52%含まれると聞いています。物価が高騰し、木材・機材が高騰すれば、どこかでその分を削減するなどの処置も必要ではないかと思います。安芸市はすべて業者の言いなりではとの噂も耳にします。
 私ども議員が、市民に納得できる説明ができるような金額提示をお願いいたしまして、反対討論といたします。
○徳久研二議長  ほかに討論はありませんか。
    (「なし」と呼ぶ者あり)
○徳久研二議長  ほかに討論もなければ、討論を終結いたします。
 これより、議案第62号「安芸市新庁舎建設工事請負契約の一部変更の件」を採決いたします。
 本件に対する委員長の報告は可決であります。
 本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
    (賛成者起立)
○徳久研二議長  起立多数であります。
 よって本件は原案のとおり可決されました。
 以上で、今期臨時会に付議されました事件はすべて議了いたしました。
 閉会に当たり、市長から挨拶があります。
 市長。
○横山幾夫市長  令和5年第2回安芸市議会臨時会の閉会に当たりまして御挨拶を申し上げます。
 議員の皆様には、提案いたしました案件につきまして、御審議いただき、御決定を賜りましたことに厚く御礼を申し上げます。
 議案第62号「安芸市新庁舎建設工事請負契約の一部変更の件」につきましては、変更に係る事前説明が不十分であったことにお詫びを申し上げます。今後におきましては、議員の皆様への十分な説明に努めてまいります。
 四国地方は間もなく梅雨明けが発表される見通しでございます。しかしながら、豪雨をはじめとする風水害への警戒が必要な季節は続いており、常に危機意識を持って対策に取り組んでまいる所存でございます。
 厳しい暑さが続いておりますが、これから夏本番を迎えます。議員の皆様におかれましては、どうか健康管理に十分留意されまして、市政発展のためにますます御活躍されますことを御祈念申し上げまして、閉会の御挨拶といたします。
 本日は誠にありがとうございました。
○徳久研二議長  閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
 今期臨時会は会期1日間でありましたが、適切な結論を得まして日程が終了できますことを厚く御礼申し上げます。
 議員並びに理事者各位におかれましては、御自愛の上、御活躍されますようお願いいたしまして、閉会の御挨拶といたします。
 これをもって、令和5年第2回安芸市議会臨時会を閉会いたします。
     閉会  午後1時30分

添付ファイル1 委員会審査報告・討論・採決 (PDFファイル 140KB)

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