HOME > STOP!地球温暖化

STOP!地球温暖化

環境課 : 2009/08/24

STOP!地球温暖化

[地球温暖化とは]
地球を包んでいる大気には温室効果ガス※という気体が含まれています。温室効果ガスは太陽から降り注いでくる熱を逃がさないようにして、生物が生活しやすい温度にしてくれています。
しかし、この温室効果ガスが増えると、熱が地上にたまり、さらに地球を暖めてしまいます。これが地球温暖化です。

※温室効果ガスとは
温室効果ガスには、二酸化炭素のほかにもメタンやフロンなどがあります。中でも「フロン」は、もともと自然界にはない、人間が作り出した化学物質で、二酸化炭素よりも強い温室効果があります。わずかな量が大気中に出ただけでも温暖化の大きな原因になるのです。

[市の取り組み]
(1)「安芸市地球温暖化対策実行計画」
市では、地球温暖化の問題に対する取り組みとして、平成16年度に「安芸市地球温暖化対策実行計画」を策定しました。この実行計画では、平成14年度を基準値として、市役所庁舎をはじめとする市内公共施設のエネルギー消費量の削減を目指しています。
○クールビズの実施
○省エネナビの設置
○CO2CO2(コツコツ)消灯・省エネの実施
○リサイクルの推進
○公用車にクリーンエネルギー自動車(電気自動車・ハイブリッドカー)を導入 など

(2)新エネルギー機器の導入
市では、地球温暖化防止のため一般家庭への省エネ推進のほか、子ども、家庭、地域が密接につながりあう保育所や小学校、公民館などへ新エネルギー機器を導入し、体験型環境教育に取り組んでいます。

●ハイブリッド街路灯の導入

下の写真は、平成19年3月に安芸市立伊尾木小学校に設置した、環境にやさしい太陽光と風力を利用した「ハイブリッド街路灯(太陽光・風力)」です。市内3か所に設置しました。
ハイブリッド街路灯(1)
ハイブリッド街路灯(2)

●太陽光発電システムの導入

下の写真は、平成20年2月に安芸市立伊尾木保育所の屋上部分へ設置した「太陽光発電設備」です。
太陽光エネルギーは、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーです。
太陽光発電設備(1)
太陽光発電設備(2)

安芸市住宅省エネルギー連携推進事業について

現在安芸市では、「市民と歩むエコ都市・安芸」のまちづくりを進めており、一般家庭の省エネを推進し、二酸化炭素の排出量の削減を目指しています。

その一環として、四国電力(株)と共同で平成18年度よりNEDOの補助事業※を活用した「安芸市住宅省エネルギー連携推進事業」を実施し、市内166戸の家庭への高効率電気給湯器(エコキュート)・省エネナビを導入しました。(募集は18年度で終了しました)

※NEDOの補助事業(エネルギー供給事業者主導型総合省エネルギー連携推進事業)
“地球温暖化”は気候変動だけでなく、私たちの生活環境にも大きな影響が心配されます。このため、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)では、エネルギー供給事業者が、専門知識やエネルギー使用に関する情報を活用しながら、地方自治体と連携して、地域における省エネを計画的・効率的に推進する補助事業を実施しています。

「エコキュート」とは

ご家庭で使うエネルギーの3割は給湯用です。二酸化炭素削減には、この給湯分野での省エネを進めることがとても効果的です。高効率電気給湯器「エコキュート」(CO2冷媒ヒートポンプ給湯器)は、エアコン等に使われているヒートポンプ技術を使って、大気の熱を利用してお湯を沸かす新しいタイプの給湯器です。エネルギー効率が非常に優れているため、光熱費を抑えることができるなど、環境にも家計にもやさしい給湯器です。
エコキュート
「省エネナビ」とは

「省エネナビ」は、現在お使いの電気使用量や電気料金、二酸化炭素排出量などをリアルタイムで表示します。省エネ効果がひと目で確認でき、ご家庭で楽しみながら省エネに取り組めます。
○現在お使いの電気使用量をリアルタイムで確認できます。
○削減した電気使用量を電気料金に換算して表示。省エネ効果がひと目で分かります。
○省エネ目標値の設定や、省エネ達成率の表示ができます。
省エネナビ

安芸市住宅省エネルギー連携推進事業の成果

[補助事業全体における二酸化炭素削減効果]
補助対象者166戸のご家庭より提出いただきました「使用エネルギー量報告書」をもとに、導入前(平成17年度)と導入後(平成19年度)の二酸化炭素削減効果を算出しました。
166戸のご家庭の合計では、一年間で、原油換算で約49キロリットルの省エネ効果、151.3トンの二酸化炭素削減効果が得られました。

一年間で
 
■省エネ効果
 2リットル入りペットボトルに換算すると、約24,000本分(1戸あたり約140本)の原油が削減されました。
ペットボトル
■二酸化炭素削減効果
杉の木の二酸化炭素吸収量に換算すると、約10,800本(1戸あたり65本)を安芸市に植樹したのと同じ効果になります。
杉
※樹齢50年の杉の木は、年間約14キログラムの二酸化炭素を吸収すると試算されています。
(出典)環境省・林野庁「地球温暖化防止のための緑の吸収源対策」

導入前 (平成17年度) 導入後 (平成19年度) 削減量 1戸あたりの 削減量
原油換算量 約409キロリットル 約360キロリットル 約49キロリットル 約290リットル
二酸化炭素排出量 694.6トン-CO2 543.3トン-CO2 151.3トン-CO2 910キログラム-CO2
※166戸のご家庭から提出いただいた「使用エネルギー量報告書」に基づき、地球温暖化対策の推進に関する法律施行令第3条及び平成17年度四国電力実績値の二酸化炭素排出係数により算定

[補助対象者の声]

 「安芸市住宅省エネルギー連携推進事業」によりエコキュートと省エネナビを導入され、「地球環境にやさしい暮らし」への意識を高められた方の声を一部紹介します。

■「エコキュート」について
○環境にやさしいし、子どもたちへの意識づけになりました。
○お湯の沸かしすぎや使用量が調節でき、無駄が少なくなりました。家族も「今日は湯を使い過ぎたかな」等モニターを見て使用に気をつけるようになりました。

■「省エネナビ」について
○電気代のことを意識する気持ちが家族に広がりました。
○どの時間帯に電気を多く使っているか分かるので、気をつけてこまめに減らす習慣ができました。
○電機製品によって使用量に違いがあるとわかりました。使用量の大きい時は無駄に使わないようにしています。
○1つの家電製品(例えば電子レンジ、ドライヤー)だけでも電力消費が舞い上がることがタイムリーにわかり、なるべく短時間ですむように意識して使うようになりました。

※安芸市住宅省エネルギー連携推進事業の詳細については環境課へお問い合わせください。
【地球にいいこと始めよう!毎日の暮らしの中でできることがたくさんあります】 地球温暖化の原因の一つである二酸化炭素の排出量を削減するには、家庭でのエネルギーの使用を効率的にし、エネルギーの使用をできるだけ少なくすることが必要です。高効率給湯器に変えるだけで、こんなにエネルギーの消費量を減らすことができました。もちろん、家庭では給湯器だけでなく、照明や家電製品などを使うことによってもエネルギーを消費しています。これらの使用による消費を私たち一人ひとりが意識することが、実は大きな力となって地球温暖化の防止につながるのです。
あなたも身の回りのことから、省エネルギーを心がけましょう。
ぼくらCO2削減隊

省エネ生活のススメ(家庭やオフィスでできる省エネ)

皆さんの身の回りには様々な二酸化炭素の減らし方があります。より身近なところで実践していただけるようアイデアを紹介いたします。

◆夏
○日差しの当たる窓にはカーテンやブラインドを利用し、太陽光の入る角度を調整する。
○冷房中の温度は28度を下回らないように設定する。
○不必要なエアコンの使用を控える。
○エアコンのフィルターは月に1回か2回掃除をする。
○雨水やお風呂の残り湯などで、朝夕、外壁やベランダ、地面、道路など打ち水をして冷やす。
○給湯温度を低く設定する。
○炊飯ジャーはできるだけ保温機能を使わないでおく。
○着る物を工夫し、冷房機器に頼らないで過ごす。
○夏の窓辺にミントやラベンダーなどのハーブを一鉢起き、涼しげな“香り”で涼しさを演出する。
○冷房機器を使用した場合、せっかく冷やした空気を逃がさないよう窓やドアはきちんと閉める。

◆冬
○エアコン、ガス・石油ファンヒーター等の暖房器具は、室温が20度を目途に過度にならないように設定する。
○エアコンのフィルターは月に1回か2回掃除をする。
○暖かい空気は高いところに集まります。暖房器具に風向き調節板がついている時は、風向きに気をつける。
○扇風機とセットで使い、暖まった空気を循環させる。
○室外機のまわりに荷物などを置かないようにする。
○電気カーペット、電気こたつなどの温度調節はこまめに行う。
○電気カーペットは直接床の上に置くのではなく、断熱マットなどを敷いて熱が床に逃げにくいようにする。
○厚手のカーテン、カーペットなどで熱が逃げないように工夫をする。
○入浴後はすぐにフタを閉め、間隔を開けずに入る。
○温水洗浄便座は、温度設定をこまめに調節し、使わないときはふたを閉めるようにする。
○食器を洗うときには、給湯器の給湯温度を低くする。
○洗濯はお風呂の残り湯を活用する。(残り湯を使うと節水になり、さらに水で洗うより水温が高いので、その分汚れ落ちが良くなります。)

◆一年間を通じて
○エアコンを使用しない季節はコンセントからプラグを抜く。
○不必要なテレビのつけっ放しはやめる。
○冷蔵庫に物を詰めすぎると冷気の流れが悪くなり、余分な電力を消費しますので効率的に使用する。
○電気ポットを長時間使用しないときは、コンセントをプラグから抜く。
○洗濯物は容量の8割程度が効果的、まとめて洗い効率的に使用する。
○洗剤の量を守る。(余分な洗剤は、すすぎ時間を増やし、電気も水もムダになります。)
○給水口を古くなった歯ブラシなどで時々掃除をする。(汚れがたまると水の出が悪くなり、洗濯時間が長くなります。)
○掃除機を使用する際には、あらかじめ部屋を片づけた後、ごみパックの手入れなどを心がけ、効率的に使用する。
○家族団らんの時間を増やし、使わない部屋の照明などはこまめに切るようにする。
○蛍光灯は白熱電球に比べて寿命が長く、消費電力が少なくて済みます。また、省エネ型蛍光灯に換えると、更に省エネになります
○テレビ、ビデオ、携帯電話充電器などの電気製品を使用していない時は、主電源を切り、コンセントからプラグを抜く習慣をつける。
○入浴時のシャワーの流しっ放しはやめる。
○お風呂を効率的に使用する。
○買い物時、マイバック・マイカゴを持参する。
○買い物時、詰め替えができるものは詰め替え用を選ぶ。
○買い物時、地球にやさしい商品(エコマークやグリーンマーク)のついた商品を選ぶ。
○短距離の移動に際しては、自動車を利用せず、なるべく徒歩を心がける。
○エコドライブを心がけ、自動車を利用する際は、駐停車時のアイドリングストップ、急発進・空ぶかしの抑制、タイヤの空気圧の適正化を始めとする点検・整備の励行など自動車の適正な使用に心がける。
○電気製品、自動車などを購入する際には、エネルギー効率の高いものを購入する。


PAGE TOP