vol.24 「いのちの教室」の取材に行ってきました!!
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担当 : 企画調整課 / 掲載日 : 2025/12/10
“大切な命”を感じた、4年生と妊婦さんの特別な時間
安芸市では、平成9年度から「いのちの教室」を開催しています。
この授業では、子どもたちが妊婦さんや助産師さんのお話を聞き、体験を通して学ぶことで、性や生命の始まり、自分と他者を大切に思う気持ちを育み、命の尊さを学ぶことを目的としています。
今回は、土居小学校4年生15人の児童が参加しました。
講師としてお迎えしたのは、妊娠9ヶ月の里見さん。里見さん自身も小学生の頃に「いのちの教室」を体験しており、今回はその思い出とともに授業に臨みました。
命を宿す“今”を、子どもたちと分かちあえた貴重な体験でした
里見さんは、この日を迎えるにあたり、
「地元の小学生に、妊娠して感じていることを伝えられる貴重な機会をいただき、嬉しかった」と話してくれました。
授業中は、助産師さんの話も自分の話も、子どもたちが素直でまっすぐな表情で聞いてくれたことが印象的だったそうです。
「何より、お腹を触る子どもたちの目がキラキラしていたのが特に印象に残りました」
お腹に触れるときは、子どもたちが赤ちゃんの名前を呼びながら、興味津々に手を当てる姿を見て、里見さんは改めて**「来てよかった」**と感じたとのことです。
“生まれてくる命”を前に、気づきがいっぱい
子どもたちは助産師さんのお話を聞きながら、妊娠後期(8〜9ヶ月頃)の重さ(約7kg)や動きにくさを再現できる装具をつけたり、赤ちゃん人形を抱っこをするなど、いろんなことを体験しました。
お腹の中の赤ちゃんは“しゃっくり”をしたり、“あくび”をしたり、足で蹴ったり……。
妊婦体験装具をつけた時は、おなかが重くて妊婦さんはよく耐えられるなと思ったり、クラスのお友達のお母さん達もみんな体験してるってすごいなと思ったり...
初めて知ることがたくさんありました。
質問タイムや妊婦さんとの交流コーナーでは、実際にお腹に触れたり、エコー写真を見たりしながら、子どもたちは目の前のお腹にいる赤ちゃんの様子に、命の力強さを感じる時間になったようです。
いのちの教室を振り返って
里見さん
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命を授かること自体が奇跡で、お腹にいる短い期間でこのような体験ができて本当に良かったです。夫には改めて支えてくれた感謝を伝え、出産・育児も一緒に頑張ろうと思います。
子どもたちへメッセージ
両親への感謝の気持ちを忘れず、いろいろなことにチャレンジし、成功や失敗を繰り返しながら成長していってください。
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子どもたち
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いのちの学習を通して、お母さんが命をかけて出産してくれていたんだと思いました。世界にたったひとつだけの命。大切に大切に守っていきたいです。
赤ちゃんへメッセージ
お母さんからしっかり愛されてますよ。無事に生まれてきてね。
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助産師さんからは、こんなお話がありました。
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みんなには、お父さんやお母さんなど、“自分を大切に思ってくれる人”がいます。
ときには、自分のことが好きになれないときや、お友達のことを好きになれないときがあるかもしれません。
でも、それはみんな同じです。お友達にも”その子のことを大切に思っている人”が必ずいます。
だから、どうか自分を大切にする気持ちを忘れないでください。
そして、お友達のことも同じように、大切な存在として感じてもらえたら嬉しいです。
みんなの命も、お友達の命も、たくさんの人に守られ、願われて生まれてきました。
そのことをどうか心の片隅に覚えていてくださいね。
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命を大切に思う気持ちや、相手を思いやる優しい心について、改めて考えるきっかけになった時間でした。
里見さんにとっても、子どもたちにとっても、かけがえのない貴重な体験となったようです。
企画調整課
電話:0887-35-1012