議会会議録

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一般質問 山下正浩

質疑、質問者:山下正浩議員
応答、答弁者:総務課長、市長、財産管理課長、企画調整課長、教育長、福祉事務所長、危機管理課長

     再開  午後1時
○吉川孝勇議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 3月議会一般質問における積み残し分をまず伺っていきます。
 地方自治法第4条第1項から第3項までの条文を伺います。
 まず、第1項を伺います。
○吉川孝勇議長  総務課長。
○植野浩二総務課長  地方自治法第4条「地方公共団体は、その事務所の位置を定め又はこれを変更しようとするときは、条例でこれを定めなければならない。」となっております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 同条第2項の条文を伺います。
○吉川孝勇議長  総務課長。
○植野浩二総務課長  「前項の事務所の位置を定め又はこれを変更するに当っては、住民の利用に最も便利であるように、交通の事情、他の官公署との関係等について適当な考慮を払わなければならない。」となっております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) この第2項規定の条文を市長はどのように解釈しているのか伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  先ほど総務課長がお答えしましたとおり、第2項につきましては、市役所の位置決定に当たっては市民の利用に便利がよいように、交通事情や他の官公署との関係等について適当な配慮を払う必要があると認識をしております。
 また、この中で他の官公署との関係等につきましては、現代では交通網、交通手段が発達し、また今後情報化社会が一層進展する中、現時点のことだけを捉えるのではなく将来のことも当然考慮されるべきであると考えます。
 市民の利便性に配慮しつつ庁舎の機能性や南海トラフ地震などの災害への対応の観点も含めて、市全体の均衡を十分考えて総合的に判断していかなければならないというふうに考えております。過去・現在だけでなく、未来のことも当然考慮すべきであるというふうに認識をしております。
 以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 市長、そんな演説は要らんのやから、ほいたらこれに該当してないやろう。桜ケ丘は。
 同条第3項の条文を伺います。
○吉川孝勇議長  総務課長。
○植野浩二総務課長  「第1項の条例を制定し又は改廃しようとするときは、当該地方公共団体の議会において出席議員の3分の2以上の者の同意がなければならない。」となっております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) この第3項の規定も全くわかってない。出席議員の3分の2以上の者の同意があったらいい。この前の12月議会も3月議会もこのとおりじゃないですか。議会、何のためにあるん。議会で賛否が両論あって、それで議決されたらそれに従わないかんと違いますか。
 だとすると市長、第2項、第3項規定に照らしても、住民に一番適した場所は桜ケ丘町ではない、現在地であると思いますが伺います。イエスかノーで結構です。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  ちょっとイエスかノーでは答えにくいところでございますが、適したところであるかどうかというのは、やはり市全体で考えるべきものでありまして、ただ、前回3月議会につきましては、3月議会でも私説明させていただきましたが、桜ケ丘町について否決されたというふうに認識をしております。以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 特にね、市長、住民の利用に最も便利なところ、これ市長が判断することじゃないですよ。それを勘違いしちゃあせん。住民がこれは考えるべきじゃないですか。他の官公署も同じですよ。
 昨年12月の本市議会第4回定例会において、同月21日に議案第111号として追加提案された安芸市事務所設置条例の一部を改正する条例案が賛成8、反対6により3分の2に達していなかったことから、地方自治法第4条第3項規定、第1項の条例を制定し又は改廃しようとするときは当該地方公共団体の議会において出席議員の3分の2以上の者の同意がなければならない規定によって否決されました。この条例改正案に対しましては、日本共産党議員2名が賛成議員8名の中に加わり、また本議案に限って言えば完全与党の立場をとって堂々と賛成討論まで行っております。私はさすが揺るぎのない共産党だなあと感服しました。しかし、議案が否決されるや否や、市長は次の3月議会に何ら反省もせず再提出する意向を表明したことから、安芸市内随所でまさに風雲急を告げる反対運動が沸き起こり、連日のように集会や署名活動が行われているところであります。賛成した議員の思惑に反して、その議員を支持している人々も含め、大多数の市民が今回提出された場所への庁舎移転に反対しているのが現状であります。
 市長に伺いますが、大多数の市民が大反対しているにもかかわらず、どうして移転ありきで固執しているのかさっぱり私はわかりません。その理由を簡潔に伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  午前中の7番議員のところでも御答弁申し上げましたが、安芸市新庁舎建設地検討委員会答申におきまして、「市役所はいかなる災害」南海トラフ地震を想定しておりますが、「いかなる災害においても機能することが必要不可欠であり、有事の際には速やかな職員の参集、アクセスの確保が可能であること、また迅速なまちの復旧・復興に資する場所であることが重要です」との総合的な意見集約をいただいております。
 また、検討委員会答申での新庁舎の建設地は今後整備が予定されている阿南安芸自動車道・安芸中インターチェンジ(仮称)北側から県道高台寺川北線付近までの区域、そしてこの区域の中で来庁者への利便性に配慮し、南海トラフの巨大地震による津波浸水予測区域外に庁舎を建設しがたい場合は、浸水を避けるとともに庁舎へのアクセスを確保する十分な対策を講じることということでございます。したがいまして、検討委員会の答申の条件に適した場所を選定していかなければならないと考えております。以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 市長、大事な議会でそんなうそを言うもんじゃないよ。検討委員会が示したがは、そしたら桜ケ丘ですか。検討委員会が示したがは北やろう。そうしたら何でそれに従わなかったかね。今になってそんな言いわけするもんじゃない。
 単なるうわさだけとは思えませんが、前副市長と古参議員等が庁舎移転を強く主張して、市長は押されっ放しで同調せざるを得なかったと聞こえていますが、これは事実ですか。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  そのようなことは全くございません。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) これは証拠がないきん言うてもいかんけども。
 市長、副市長にそれぞれ伺います。
 さて、この庁舎移転問題に関して、日本共産党安芸市委員会の川島憲彦氏、千光士伊勢男氏、安藝久美子氏3名が発行した安芸民報2018年2月号について知っていたのか伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  知っておりました。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったら、これを見て感想はどうでしたか、伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  大変厳しい指摘もあったというふうに理解をしておりますが、ただ、その文書の中で、現在地の6.5メートルもの浸水地域に建設することは適当ではないと考えますという言葉が記載されておりましたので、その通りだというふうに認識しております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) この同委員会が発行、配布した機関紙によりますと、冒頭に命と暮らしの優先の災害対応と復旧・復興の拠点機能重視との専門的意見を参考にして判断し、市庁舎移転に賛成したとあります。これはすばらしいことです。しかし、取って返して、次の項目では、市長の桜ケ丘地域への移転案に対し、検討委員会で候補にも上がらなかった場所を突如出したことから混乱が生じたことや、強引な政治手法に対する反省を求めると批判しておりますが、さきの議会での賛成討論において、今後はあき病院近くから山越えの市道の建設が行われ、アクセス道路も新たに確保されると提示された移転場所を、党を挙げて賛辞こそすれ、一言も批判や不安視する言葉は発しておりません。ところが、本機関紙、安芸民報では、今後のまちづくり対策も視野に入れた移転先とすべき、市民と議会に丁寧に説明し、理解と合意を広げる責任があると締めくくり、あたかも当初から反対であったかのような表現に徹しておりますが、検討委員会で候補にも上がっていないことも、追加議案として突如提出してきたことも百も承知していたはずであります。そして、昨年12月の条例一部改正に対して、毅然とした態度で、移転案に対して賛成討論を行っていたにもかかわらず、これは何だったのか。市民から二枚舌と批判されても何ら反論はできない。当日議会に傍聴に来ていただいた方たちは、この安芸民報を見てさぞ驚いたことでしょう。私もこれにはさすがに驚きました。これだけではなく、12月議会後も、執行部において何ら変更、改善されないにもかかわらず、12月議会同様に、3月議会も同様に賛成討論を行っております。市長はこれについてどのように思ったのか、感想を簡潔に伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  安芸民報では、市長としての手法といいますか、それが強引な手法であるということで批判しているものであるというふうに考えますが、先ほど答弁いたしましたが、現在地の6.5メートルもの浸水地域に建設する市庁舎は適当でないという記載がありますように、移転すべきだとの意見だというふうに思っております。以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 今も市長言うたようにね、強引に行われたことはね、もともと知っちょったわけよ。だから、あたかも知らんみたいなことを言うちゃあせんですかということよ。
 市長、議会での質疑応答は執行部と議会との、いつも言いますが、私が、真剣勝負の場です。すり合わせやせりふの読み合わせなどはもうやめて、ちょうちょうはっしすべきじゃないですか。議会の質疑応答は最初から最後まで緊張感を持ってやるべきですよ。
 移転反対運動が盛り上がるや否や、その情勢を伺い、優劣の旗色を見きわめ、はたまた住民の顔色を伺いながら、じわりと移転反対の方向へかじを切り始め、その態度たるやまさに風見鶏、イソップ物語のひきょうなコウモリそのもので、その切りかえはさすが共産党で見事であります。市長、安心してください。相手は弱者の味方の共産党議員であります。よもや反旗を翻し、反対するのは皆無でありますが、これをもって市長は現在の心中、今後の対応はどのようにするのですか、伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  答弁がなかなか難しいですが、先ほど議員のほうからちょうちょうはっしという言葉が出てまいりましたが、私はいつも議場の場では汗をかきっ放しで緊張しっ放しでございますので。共産党に対する現在の市長の心中、今後の対応ということですが、これまでどおりの対応で対応してまいります。以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 広報あき2月号に折り込みの「市役所の移転建替えについて」の1ページ(経過)に記載されている3行目から6行目までの読み上げを願います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  「先の12月市議会定例会で市役所を桜ケ丘町に移転する条例案を提案させていただきました。採決の結果、過半数の賛成はいただきましたが、議決に必要な3分の2には達しませんでした。」
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 市長、だったらね、この今回の庁舎移転問題に限っては、過半数はいただきましたがという文言は関係ないじゃないですか。無意味であったと思いますが、市長の見解を伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  採決の詳細をお伝えをしただけでございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 採決の詳細を聞きやせんやろう、この3分の2というのは要らんじゃないですかと。過半数は。この件に関しての自治法は、それはまた後で説明する。
 さっきもね、地方自治法第4条第3項の条文で説明したじゃないですか。どこにほいたら過半数いうて出ちょりますか。市長、この文言は、単なる市民に対しての言いわけに過ぎん。全く卑劣きわまるものです。過半数はいただきましたなどの文言は書く必要はないこれに。市長等のやりそうなこと、これは。これは執行部の責任逃れの何物でもないやないですか。それと、市民をこういう文面で惑わすようなことをせられん。今回の件についての議決は、あくまでも過半数ではなく3分の2が必要とされているのはだったらどうしてなのか、その理由を簡潔に伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  市にとって事務所、つまり本庁の位置の変更が極めて重要な案件であることから、市役所の設置場所の変更については議会において出席議員の3分の2以上の同意が必要とされていると認識をしております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) それは、認識するのは当たり前。法において規定されちゅう。だったらここへどうして過半数やいうものを書きますかと言いよる。必要ないやろう、過半数は。
 市長ね、市民の代表・代弁者である議員の議会での採決の結果は、素直に尊重し、素直に従うべきじゃないですか、伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  当然、議会でのそういう採決は一番というか、それでもう決定でございますので、議員おっしゃるとおりなんですが、これも先ほど申し上げましたが、桜ケ丘町につきまして3分の2の同意が得られなかったというふうに認識をしております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 桜ケ丘町がいかんじゃない、移転を反対という。移転を反対で3分の2、なけりゃいかん。それなかったら議会に従わないかんですかという。そいたら、安芸市は独裁国家ですか。民主国家ですか、伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  当然民主制を敷いておりますので、独裁ということはございませんし、先ほども答弁申し上げましたが、現在地という方もおりますが、桜ケ丘でもない、現在地でもないという方も、それは議員のお耳にも入っていると思いますが、そういう意見もございましたので、今回、前回3月議会は先ほど申し上げましたが、桜ケ丘町について同意が得られなかったというふうに認識しております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったら今市長が言うことで歴然とした証拠がありますか。ないでしょう。ないものをあったようなことを言うもんじゃない。だから今も言うように、桜ケ丘がだめということやない。庁舎を移転が反対です。だったらそのがの否決されたらそれに、民主国家やったら従わないかんじゃないですかという。従うよばんのですか、伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  3月議会で桜ケ丘町が否決されたので現在地へ建てなければならないという意味でございましょうか。3月議会で桜ケ丘町が否決されましたので、その結果、庁舎は現在地へ建てなければならないということでございましょうか。現在地へ建てるという協議はどこまでちょっと行っているのか、私のほうも余り記憶がないんですが、桜ケ丘町についての論議、議論やったというふうに思っております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) そしたらその賛成反対の意見書とったときには、移転反対が99.38%あったんと違いますか。桜ケ丘町はいかんと。ほかの移転やったら構んいうて何もしてないよ。移転反対を99.38%反対。これ何回言うてもいかんけどよ。
 しかし市長、否決されたからといって悲観することはない。そのかわり裏工作などをせずに堂々と3分の2の賛成を取りつけたらいいだけじゃないですか。議会で議員から賛否があるのは当たり前です。前副市長や古参議員が、否決になったら議会を解散したらいいなどと豪語していたそうですが、市長や議員が独断で解散はできるものなのか教えてください。誰でも結構です。わからんやったらわからんでえい。
○吉川孝勇議長  総務課長。
○植野浩二総務課長  議会の解散につきましては、自治法の規定に基づいて行うこととなっておりますので、市長の判断で、独断でできるものではないです。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) これはね、総務課長の言うたとおり。だからここで議会があるんと違いますか。さっきも言うように、議会で採決の結果ね、出たらそれに従わないかんのと違いますか。だからそれ従わんやったら民主国家やなしに独裁国家ですかという。
 今現在、政府、国会において最重要課題として取り扱われている憲法改正に関しまして、改正手続は国会議員による原案の国会提出から始まり、衆議院は100人以上、参議院なら50人以上の賛同で提出できます。衆参両院の憲法審査会での議論を経て、それぞれの本会議で議員の3分の2以上の賛成で可決すれば国会が憲法改正を発議し、発議後60日から180日以内に国民投票を実施し、有効投票総数の過半数が賛成すれば改憲が実現すると思いますが、イエスかノーで結構です。
○吉川孝勇議長  総務課長。
○植野浩二総務課長  憲法第96条で憲法改正のことが規定されておりますので、その内容は今議員が言われたとおりでございますが、その国会議員が何人必要とか発議後何日以内に国民投票の点についてはちょっと今すぐにようお答えしません。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) このように、国民の財産、生命を守るための国の方向性を決める憲法改正という最も重要な案件については、他の法案を審議し、議決するのとは一線を画し、最終的には国民の過半数の判断を尊重こそすれ、それのもとになる国会での発議は国民の審判、信託を受けた議員の3分の2以上の意思を必要とするなど慎重を重ねるなどの細心の注意を払って決定されます。
 市長、私が何を言いたいかと申しますと、この市庁舎の移転問題は、憲法改正の手続に見るように、地方自治においてもそれほどに最重要課題と認定され、地方自治法にも議決には過半数ではなく出席議員の3分の2以上の同意を必要と明記されている点であります。庁舎移転によって市民生活における生活動態が一変するなど、各事業者や商工関係者におかれましては、まさに死活問題に発展する危険性をはらむほどの最重要案件であるということを、いま一度市長にかみしめてもらいたいから言ったまでです。
 3ページ、2行目から6行目までの読み上げを願います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  「建設地を検討した専門委員会では、市役所は地震が起きた直後から継続して人が集まることができ、機能を維持し続ける必要性を重視し、浸水区域外への移転が結論となりました。」
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  失礼しました。「また、国も東日本大震災で役所が被災した庁舎に限らず、浸水区域外に移転させる場合には、建設費等の70%を財政支援する制度(緊急防災・減災事業債)を創設し、移転を後押ししています。2020年度までのこの制度を利用した移転建替えでは、安芸市の場合12億6,000万円以上の助成が受けられます。」以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったら伺いますが、緊急防災・減災事業債の助成が受けられる適用期限は、2020年度末内の完成でなければ絶対受けることはできないのか伺います。
○吉川孝勇議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長 緊急防災・減災事業債につきましては、議員も御承知のように、現時点においては平成32年度、2020年度までの時限措置とされておりますことから、この年度末までに国との協議及び同意を受けた事業で、原則として当該年度内に完了するものが起債対象となります。ただし、やむを得ない不測の事由等により年度内完了が見込めなくなった場合には、地方自治法の規定に基づき翌年度に繰り越して使用することができるとされているところでありまして、絶対かどうかということにつきましては答弁を差し控えさせていただきたいと考えております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったら何で最初からそれを素直に市民にそういうふうに知らさんのかね。2020年の末、言うてきたろう、今まで、市民に。だったらそれは国からそういうふうに説明ありましたか。もしそうであったとしたら、緊急防災・減災事業債は100%受けることはできなくなるということですね、もしそうであれば、伺います。
○吉川孝勇議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長 その100%が絶対かどうかという趣旨とは少し異なりますけれど、補足説明申し上げます。仮に新たな場所に新庁舎を建設するとした場合、大まかに移転先用地の測量、用地取得、造成工事、建物の実施設計、そして建設工事といった手順を踏んでいくことになろうかと思います。新庁舎の建物が2020年度までに、仮に完成しない場合でも、例えば、用地測量や用地取得、造成工事は2020年度までに完成するとなれば、その部分には緊防債を充てることが可能ということになっております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) そしたら、用地買収して、もしそれが計画どおりいかざったと。そうなっても構わんということですか。
○吉川孝勇議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  新庁舎建設という大きいくくりの事業の中で、それぞれ例えば、用地取得・測量あるいは建物の実施設計と個別に起債の適債性が判断されますので、建設工事が仮に2020年度からおくれても、その手前で終わっている作業については起債の充当が可能ということを県の市町村振興課に確認をしております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったら、仮に庁舎を完成することができなかったとしてもそれは可能ですか。
○吉川孝勇議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  例えば、緊防債を充当して取得した用地その場所に、結果として庁舎が建たないということになれば問題はあろうかと思いますけれど、そうではなくて、緊防債を充当して取得した用地にその緊防債の期限を超えて庁舎が建った場合については、緊防債を充てた用地取得については適法なものであると、そのように理解をしております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったら緊防債で使うて、用地取得する。それは、結果的に庁舎を建てずにほかのものを建設するとか、ほかのものに利用してもそれは可能ですか。
○吉川孝勇議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  可能かというか、そこはちょっとはっきり申し上げられませんけれど、基本的には庁舎を建てるということで緊防債を充当した用地取得について、違う施設が建つということはまずいのではないかと。場合によっては何らかの対応を求められるのではないかと考えております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) そらけんどよ、今のところの国から調べたらはっきりわかることやろう。緊防債使うて用地取得する。仮にそれは建設できざったとしても、それは返還はすることはない。
 で、さっきも言うように、庁舎をほいたら、仮に建てざってもそれは返還などすることはないですかという。
○吉川孝勇議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  起債、緊防債、借金ですので、補助金であれば返還とかいうことになろうかと思いますけれど、あくまでも後年度に地方交付税で一定割合を措置してくれる、あくまでも有利な起債ということですので、その返還というようなことになるのかどうかについてはちょっと私の知る限りの中では申し上げられません。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったら、安芸市の場合、12.6億円以上の助成が受けられます、それは庁舎を建設せざっても受けられるということ、そうならんですか。この緊防債に、今まで説明してきたがは、全部あくまでも庁舎を建設のことやないですか。
○吉川孝勇議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  この12.6億円の財政支援につきましては、新庁舎建設に係る所要の全ての経費に対して緊防債を充てたときに、幾ら国の財政措置が受けられるかという金額を積み上げたものでございまして、例えば、建設工事費には緊防債が充当できないということになればそれ以外の部分については、逆に言えば、12.6億円よりは金額は減るということになろうかと思いますけれど、一定の緊防債は充当できる、財政支援は受けられるということになろうかと思います。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) そしたらこの緊防債のこれはあれかね、安芸市は庁舎のことでやったがじゃないですか。庁舎に限ったがと違いますか、これは。緊防債は。それを、用地を取得する、緊防債使うて。それがだめになって、別のもの建てたとしてもそれは可能ですかという、それは返還することないですか。それを聞きゆう。
○吉川孝勇議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  起債の借り入れの手続で申し上げますと、起債の計画書というものを国に提出をして、事前協議をして、今うちの実質公債費比率ですと同意という手続になるわけですけれど、そのときにはこれこれしかじかという目的で事業をする起債を借りたいがという計画を当然上げるわけですので、起債、緊防債を借り入れして取得した用地が結果として違う用途に使われるというようなことになれば、余りケースがないので、勉強不足の面はありますけれど、通常でありますと後年度に地方交付税で算入されて措置されるわけですけれど、場合によってはそれが措置されないとかいうようなことに、何らかのことになる可能性はあろうかと思いますけれど、何よりもまず、基本的に当初新庁舎建設ということで緊防債を充てて取得した用地がそれ以外のものに使われるということは想定をされていない、していないということだろうと思います。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 何ぼ言うてもこれ、堂々めぐりになるきやめるけんどね、そしたら、本来ならこれ使うてなかってよかったということですよ。今のこの時点でやったら。だったら市長、桜ケ丘は土地を買うことはない。だったら何でそのまま建てんのかね、庁舎を。議会のほんで、あれも議決にも全然ね、言うこと聞かんなら建てたらいいやろう、そのまま。緊防債ほいたら土地の購入費は要らんやろう。そしたら建てますか、市長。建てれますか、伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  土地が市有地で購入の必要がないということですが、当然、そこへ建てるには議会の議決が必要でございますので。そういうことでございます。
○吉川孝勇議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  済みません。私、先ほどの答弁で、国の財政支援、いわゆる地方交付税で措置される金額12.6億円には用地取得費から含めまして一連の庁舎建設費に係る総額に対する国の財政支援額と申し上げましたけれど、12.6億円につきましては、庁舎建設費を20億円と仮定した場合に、緊防債の充当率18億円充当できますので、その70%が交付税措置されるとして12.6億円ということで、庁舎建設に係る全ての費用に対して12.6億円しかもらえないということではなくて、仮に用地費等にも緊防債を充てますとその分の額はふえるということでの訂正をお願い申し上げます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だから今も言うたやろう、そんなこと言うても堂々めぐりやき。やめると、その話を。
 それで、市長に、土地を購入することはね、関係ないきん、議会と。そしたらそのまま否決されたにもかかわらず、3分の2で否決されたにもかかわらず、そしたら建てれるもんやったら建ててみなさいやという。だから、3分の2というのは重要なと、さっきから言いゆうやろう。
 25年11月23日に新庁舎建設基本構想検討委員会を設置、28年6月29日に新庁舎建設地検討委員会を設置して、いかにも真剣に建設地の検討を行っているかのごとく見せかけ、カムフラージュをしておりましたが、しかし、今になって化けの皮がはがれ明白となったのは、それは単なる議会や市民向けのパフォーマンスそのものであった。市長、多額の公費を使って、市民をだますような悪辣なことをしちゃいかんですよ。これにも140万円近う要っちゅうやろう、旅費とか。もうそれも聞かんけど。だったらその市民の大事な税金を使って何の役にも立ってない。そうでしょう。検討委員会は、桜ケ丘は1回も出てきてないですよ。あくまでも北を候補地として出いてきた。
 4ページ、21行目の読み上げを願います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  「残すべき窓口サービスも併せて検討します。」です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったら伺いますが、このように市民に約束しておりますが、(1)どの部署をどの程度の規模で残し、おおよそで結構ですので、(2)それに伴うざっくりの経費を伺います。
○吉川孝勇議長  総務課長。
○植野浩二総務課長  窓口機能として残す行政サービスにつきましては、2月に関係課において調整会議を行い、その時点では住民票の写しや印鑑証明、その他税務関係などの各種証明書を交付する機能を持たせたいとしておりました。2月で協議した内容になりますが、仮に現庁舎にそうした機能を残すのであれば、部署については特定の課の全てを残すというのではなくて、住民の便宜のために市役所まで出向かなくても済む程度の簡易な行政サービスを提供する窓口センター的なものを設置したいと考えておりまして、職員数につきましては、正職員、臨時職員含めて三、四名程度が必要ではないかと想定しておりました。それに係る年間の人件費につきましては、概算費用になりますが、仮に正職員2名、臨時職員1名で計3名配置するとなると年間1,200万円程度必要となります。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったら二重経費になりゃしませんか。何でそんな無駄なことするんかね。自分の腹が痛うない、懐から出る金やないきんそういうぜいたくなことを言える。民間やったらこんなことできんですよ。何が何でも庁舎移転をしたいから、そういう口から出任せのことが言える。そうじゃないですか市長。
 今回財産管理課が各家庭に配布されたと思われる「安芸市にお住まいの皆様へ」という文書は、私の知る限り、早い世帯で3月4日、遅い世帯で9日に郵送、配送されております。この時点ではまだ全戸には届いておりません。このような安芸市の根幹をなし、未来を創造する上で最も重要な庁舎移転の問題を説明する告知文書を市内一斉に郵送せず、議会開催日直前ではまだしも、我々議員が一般質問を通告する期限を過ぎた後日に配送されるように手配した、そのたちの悪い意図を大城前財産課長に伺うつもりでありましたが、今回議会に出席しなくてもよい監査事務局に計略的に異動させた市長に、その配布したその意図を伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  一つは、市内一斉に郵送せずにということでございましたが、これは市内全世帯へ郵送してもらうために郵便局にお願いしたわけですが、それはもう郵便局のほうで何日かかかるということを前提に、そういうことは郵便局のほうから連絡がございましたので、当初からそういう予定でございましたので、ただその時点でどこの地区が早くて、どこの地区が遅いとか、そういうことは私のほうも承知をしてはおりませんでした。
 それと、配布、郵送に至った経緯ですが、国の有利な制度を活用するためには3月議会で議決を得なければいかないというふうに最終的な期限だったと認識しておりますので、3月議会で議決を得なければならないというふうに判断して、説明会に来られなかった方々にも御理解いただけるよう、改めて市の考え、方針をお示しし、全戸配布したものでございます。以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 市民にそうしても我々議会に間に合わんように何でしますかと言う。だからそれは策略、作為的にやったでしょうと。そうとられても仕方ないやろう。これを練り上げたがもね、市長、市長だけやない、この取り巻き連中と作為的にやったんや。その証拠にほかの議員誰もこの点について、怒ったり追及せんじゃないですか。おかしいと思いませんか、それは。議員ならみんな、100人が100人怒りますよ。だったらその印刷代と郵便代をそれぞれ伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  この文書に係ります印刷代は9万2,880円で郵便代は24万800円でございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったら合計33万3,600円。こういう、これぐらいの公金を使ってね、こんな無必要な文書を配布するもんじゃない。市民をだますだけのことや。議員においても、この件に関する質問はおろか、その準備すらできない状態であるのに、一般の市民がこの文書をもって理解、納得できるはずがない。市民が理解し、納得するには余りにも時間が少なく、まさに動揺し、混乱しているすきに、そして反対運動がこれ以上盛り上がらないうちに、詐欺と言われても過言でない、自分たちの都合のよい一方的な文書を作成し、「早く決めてしまえ」的なたちの悪い意図がありありと見えてくるのは私だけでしょうか。
 また、冒頭の文書にこのように書かれております。1ページの4行目、5行目の読み上げを願います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  「これまでの説明が十分に行き渡ってないと考え、2月に説明会を開催しました。ご参加いただいた皆様にお礼申し上げるとともに、説明会に来られなかった方にも、改めて市役所移転の必要性をお伝えします。」
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 市長、このようなうそ八百もね、言いわけして、正当化しておりますが、だったらどうして昨年の早い時期に桜ケ丘町への移転方針を我々議会や市民に説明してなかったんですか。一度も説明してないじゃないですか、見解を伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  昨年の早い時期に桜ケ丘を示すべきでなかったかということでございますが、1月末に答申が出まして、2月の議員協議会でお知らせして3月議会、それから6月議会でそれぞれ質問を受けましたが、その時点ではまだ絞り切れてなかったというのが事実でございまして、それも議員のほうからも、複数の議員からも御指摘がございましたが、11番議員御指摘のように、本当にもう少し早い時期に候補地の選定をすべきだったというふうに思っております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 市長ね、絞り切れてなかったいうがは当然、これは出てないじゃないですか、桜ケ丘やいうのは、検討委員会で。絞るにも絞れんやろう。それで、検討委員会は、確か平成25年からやないがですか。約4年間やっちゃうはずや。この4年間で16回か18回やっちゅう。その間に桜ケ丘は1回も出てないですよ。絞るに絞れんち、そんな絞る方法がないやろう。検討委員会にその頭ないんやから。こんなね、どこまでも汚いやり方はね、他の自治体では全くないですよ。
 市長ね、こういう連中と一刻も早う手切らんと。安芸市もだめになるし市長もだめになりますよ。市民にしても、議会においても誰一人庁舎建てかえそのものに反対している者はおらんです。しかし、これまでにおいて一度も検討委員会で審議されていない、あるいは市民説明会または市民の代表者である我々議会においても一度も説明すらしていない桜ケ丘町に庁舎を移転するなどと、市民はもちろんのこと、我々議会にも考える余地も与える間もなく、しかも唐突に提案したことに対してげきりんに触れたものです。住民の激しい怒りに触れたのは記憶にも新しい昨年12月の議会のことです。わずかその2カ月後に住民の動揺と不安を招くことを想定、期待をして、このような卑劣きわまる文書を、しかも議会開催中に市内各世帯に大城課長が手配したことはまことに許しがたいですよ。その結果、行政に対する住民の信用を著しく、より一層に失したと思いますが、市長はこのことに対してどのように反省しているのか、簡潔に答弁願います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  有利な制度、緊防債の期限が迫っておりますので、それは市民の方にお知らせをすべきものだというふうに思っておりましたので、後でそういう制度をなぜ使わんかったかという御指摘も出てくる可能性もありましたので、そういう意味も含めて提案をさせていただきました。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) そんなことは最初からわかっちゅうやろう、平成25年のときに、もう既に緊防債はあったんじゃから。
 この文書の中に次のように記載されております。1ページの7行目の読み上げを願います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  「国の助成は、浸水区域外への移転が条件です。」
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったら移転をしなければ国の助成は受けれないと明記はされておりますか、伺います。
○吉川孝勇議長  暫時休憩いたします。
     休憩  午後1時59分
     再開  午後2時5分
○吉川孝勇議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 市長。
○横山幾夫市長  この国の制度は、高台移転、つまり浸水区域外、L2が対象で、への移転であり、浸水しないことが目的であるため、それと同等の効果が得られないものについては認められないとのことであり、同等の効果とは、津波浸水区域内でも、発災後直ちに職員等の参集やアクセス、関係機関が集まることができるというふうに理解をしております。以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったら桜ケ丘町は浸水区域以外ですか、それだけ伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  桜ケ丘町はL2で0.3メートルから1メートルの浸水が想定されております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったら浸水区域内、浸水区域外の範囲を伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  浸水区域外とは、浸水しないところで、浸水区域内とは津波による浸水がある区域というふうに理解しております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 質問の仕方が悪かったかもわからんけどね、浸水区域内、外、何メーターから何メーターの間が浸水区域内と、何メーターから何メーターになったらね、何メーター以下になったら浸水区域外、その範囲はありますか。だったら、桜ケ丘はどっちになりますか。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  桜ケ丘町は浸水区域内になります。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) そしたら浸水区域内のところへ建てろうとしよったがですか、市長。そうでしょう。だから何メーターから以下やったら浸水区域内やないと、それ以上は浸水区域になる。その範囲はありますかと。だったら、今言うたように浸水区域内やろう。それを何でそれをほいたらね建設しようとしよったですかと言う。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  これも先ほど答弁させていただきましたが、答申の中で浸水予測区域外に庁舎を建設しがたい場合ということは浸水区域内という意味でございます、区域内で浸水を避けるとともに庁舎へのアクセスを十分に確保するような対策を講じることということでございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったら現在地の建てかえにおいて、前から言ゆうように、埋め立てなどのかさ上げをして、高床式方式により浸水深予定以上の高地にする工法、構造にしても国からの助成は絶対だめなものですかと。イエスかノーで結構です。
○吉川孝勇議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長 イエスかノーかではお答えできませんけれど、津波浸水区域内でも緊防債が認められる場合としまして、総務省が作成した地方債の質疑応答集に似たようなQアンドAがありまして、自治体区域内に高台などの適切な移転先がなく、津波浸水区域内で建てかえせざるを得ないといった地理的な制約がある場合に限って緊防債が認められるということになっております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) それはまた特殊なことやろう。そんなところがないという。だから庁舎をかさ上げして、高床式にしたらいかんですかというだけ。それ何で検討せんやったかね、今まで。
 1ページ、11行目と12行目の読み上げを願います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  「子ども達とお年寄りの命を守るため国の助成を受け、移転しなければなりません」
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 大城課長は、今言うたように、子供たちとお年寄りの命を守るため、国の助成を受け移転しなければならないとやたらに国からの助成と移転ばかりやみくもに強調しておりますが、庁舎を移転すれば子供やお年寄りを庁舎移転によってどのように守れるのか、そのわけが皆目わかりませんが、守れるとするその具体的な理由を伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  浸水区域内にある小中学校、保育所、高齢者施設などの高台移転を今後進めていかなければなりませんが、これには多額の費用がかかります。そのため、建てかえが急がれる庁舎建設には、移転することで多額の助成が受けられる緊急防災・減災事業債を活用しなければいけないという趣旨で記載をしたものでございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 質問に答えてない。庁舎を移転して、子供やお年寄りをどうやって守りますかと。庁舎を移転にしてどのように守りますかと。庁舎移転によって年寄りや子供を守れますか。そんなへ理屈言うことはないきん、最初から。だったらさっきも言うように、市役所が高台に移転したとすれば、高台によって市民の命を守ることはできない。できますか。できんでしょう。庁舎移転によって守れるとするのであれば、現在地においてかさ上げや高床式を行って、庁舎建設を行ったとしてもどうして市民を守ることができないのか。そうやろう。だったら庁舎建設によって市民の命が守れますか。守れるとするその人の人数、その方法の3点を簡潔に伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  議員の言われますように、庁舎を移転することによって子供を守れるというものではございませんが、ここに記載した趣旨としては、先ほど私が御答弁したような趣旨で記載をしておりますので御理解いただきたいと思います。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったらほんで簡単なことやろう。庁舎移転によって市民と年寄りをどういうふうに守れますかというだけのこと。そんなことで守れるはずがない言う。
 だったら市民を守ることができるのは、市長、庁舎の移転ではない。むしろ各地区の避難タワーの設置じゃないですか。伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  命を守るのは避難タワーの設置ではないかという御質問でございますが、ちょっともとへ返りますが、庁舎を現在地に新設、建設した場合、これも今まで申し上げてきましたが、仮にL2が来たとして庁舎が残ったとしても勤務時間外であれば津波警報が解除になるまで市庁舎へ市職員を含め関係機関は集まることができません。東日本大震災では、これも今まで何回か言わせていただきましたが、大津波警報の解除まで29時間30分、津波警報解除まで11時間、合計40時間30分、警報解除後、市職……
○11 番(山下正浩議員) そんなこと聞きやせんやろう。
○横山幾夫市長  今まで申し上げてきましたが、結局それぐらいそこへ集まれないので情報収集、情報共有、調整会議等をすることができないということで、それが解除になってから皆さん集まって、そこから情報共有をして行動に移すということで、結局は救助に行くのもかなり遅くなるということで、すぐに発災後にそこへ集まることができるような位置であれば情報共有とかいろんなことができて、すぐ警報解除後行動ができるというふうに認識をしておりますし、現実に東北ではそういうことがございましたので、その教訓を守るべきだというふうに思っております。
 以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 市長ね、一般質問する原稿を見せてくれ、ほんでこっちは全部見せる。見せて一番嫌なのはそれや。一つ一つ全部弁解、言いわけばっかりやってくる。だから嫌なん。自分ばあ、人間えいがおらんろ、全部写真を撮っていたが。だからそこへちゃんと副市長、持っちゅうやろう、原稿、わしの、写真で写いて。それやったら素直にやってもらわんと嫌になるよ、今度から。
 だったらね市長、安芸川口から西、津久茂町までにおけるいわゆる旧国道から南側には、本町5丁目にわずか1カ所だけです、避難タワーは。それらの間の日ノ出町、寿町、清和町、千歳町に数基の避難タワーを設置して、この地区の人たちの命を守るのが行政として第一義ではないですか。庁舎が市民の命を守るなどとふざけたことを言うもんじゃないですよ。守れるはずないやろう、庁舎が。
 「安芸市にお住まいの皆様へ」に記載されている裏面2ページの4行目から6行目までの読み上げを願います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  「約16億円分の市民サービスに影響、市民1人あたり約9万円、4人家族だと約36万円」
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) この文章もさっぱり意味がわからん。何を言いたいやら、何を意味しているやらさっぱりわからんですよ。皆目理解できんですよ。市民1人当たり9万円、4人家族だと約36万円の市民サービスにどのようなことが影響するのか伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  早期に移転・建てかえできれば緊急防災・減災事業債12億6,000万円以上の助成と3億円程度のプレハブ仮庁舎の建設が不要となることで合計約16億円程度の違いができますので、医療、介護、福祉、インフラ整備など市民サービス全般に影響することとなるという趣旨の記載でございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) こんな脅しの文章書くことない。それはね、単なる行政としての仕事、責務のことやないですか、今言うたことは。この16億円に一つも関係ないことやろう。だから言いゆうやろう、どのような市民にサービスができないか。これはサービスやないやろう。
 同じく2ページの7行目から11行目までの読み上げを願います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  「国の助成を100%受けるためには、3月議会での決定が最終期限にぎりぎりとなります。庁舎の設計や工事に少なくとも3年以上かかることを考えると、3月議会で移転が否決されれば期限に間に合わず、12億6,000万円以上の国の助成が受けられるチャンスを逃すことになります。」以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) そしたらチャンスを逃したということやろう。
 庁舎移転反対議員6名により、3月議会においても12月議会においても、続いて見事に否決されております。だとすると市長、12.6億円以上の国からの助成は完全に受けることができなくなったと市民は判断しても構いませんか。確認のために伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  先ほど企画調整課長もこの制度について若干触れましたが、現行の制度では困難であると考えます。しかし、だめだからそのまま放置するのではなく、国等へ要望していかなければならないというふうに考えます。再度企画調整課長が言ったその一部対象になる可能性が大きいということでございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) これはね、市長、否決されたらね、他の自治体に恥さらしですよ。執行部だけじゃない。これは安芸市民みんなの恥さらしですよ。行政がしっかりせんと。
 そしたら、この助成金の12.6億円以上の融資が受けれなくなったとしたら、これ誰の責任ですか。責任の所在はあるでしょう。簡潔に伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  ちょっと簡潔じゃなくなるかもわかりませんがちょっと答弁させていただきます。
 市としてはこの有利な制度を活用しなければならないと努力をしてまいりました。結果として現在に至っております。責任は誰かにあるのではなく、現在地への建設では緊防債の対象にならないことはこれまで説明してまいりましたので、現在地へ建設希望の方はこの制度を活用するより現在の町並みの重要性を重んじておりますし、津波浸水区域外への希望の方は非常に有利なこの制度を活用して東北や熊本の役所がすぐに機能しなかったことから津波浸水区域外へ庁舎を建設しなければならないということでございますので、結果として現在に至っているというふうに思います。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だから写真写さすがやなかった。くどくどくどくど要らんこと言うきに。
 だったら2ページ、12行目から14行目までの読み上げを願います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  「この場合、小学校・保育所などの高台移転が優先されるので、庁舎移転は先送りせざるを得ず、来庁者や職員を危険にさらしている東庁舎の耐震対策が新たに必要となります。」以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 庁舎移転については、昨年12月議会と本年3月議会において完全に否決されて頓挫しております。庁舎移転を先送りして、小学校は、だったら(1)どこの高台に、(2)いつごろ移転するのか、その2点について工程表に基づいて伺います。工程表示して。
○吉川孝勇議長  教育長。
○藤田剛志教育長  お答えいたします。
 小学校につきましては、昨年来保護者・地域のほうに御説明に回りまして、御意見をいただいておるところでございます。厳しい御意見等もいただいておる中で、まだ具体的に進んでないというのが現状でございます。再度説明会等にも参りまして、市民の御理解に努めてまいりたいというふうに考えております。ただ、小学校は2校ということで、今統合の計画案を上げておりますが、1校は清水ケ丘中学校の跡地に清水ケ丘中学校の校区の小学校ということの計画を今持っております。安芸中学校校区の第一小学校につきましては、今現在全く候補地が示せれてない段階でございます。以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 庁舎移転を先送りして、保育と小学校をやらないかん。そしたら庁舎が今移転が頓挫したやろう。だから聞きゆう。そういう市民を戸惑わすとか紛らわすようなこと言われんで、市長。
 そしたら、庁舎移転は先送りして、保育所は(1)どこの保育所を、(2)どこの高台に、(3)いつごろ移転するのか伺います。
○吉川孝勇議長  福祉事務所長。
○山崎美佳福祉事務所長  お答えいたします。
 保育所ですが、平成28年3月の安芸市保小中移転・統合検討委員の報告ですが、安芸・染井保育所の統合ですが、昨年度実施済み。中期的には川北保育所の移転、長期的には矢ノ丸保育園の移転、土居・井ノ口保育所の統合、穴内・赤野保育所の統合、伊尾木保育所の環境整備ということを計画の方針としております。
 保育所の移転時期、移転場所につきましては、小学校の移転統合の動きや保護者、地域の皆様の御意見も参考にいたしまして検討していきたいと考えております。具体的な移転時期、移転場所については現時点では未定でございます。以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 検討しゆうことを聞きやあせん。ここではっきり言い切っちゅうやろう。だったらそればあの工程表があるわけやき。だからそれを聞きゆう。さっきから言ゆうように、何でそんな市民を惑わすようなことをしますかと。悪質なですよ、市長。
 来庁者や職員を危険にさらしている東庁舎の耐震対策が新たに必要となるとしておりますが、実際のこととして、耐震対策をするつもりはあるのかないのか伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  東庁舎の老朽化と耐震対策が急がれることは事実でございますが、早急に建設地が決まり、建てかえが進められればそのようなコストをかける必要はないと考えております。ただし、建設地の決定にめどが立たない状況となれば、プレハブ仮庁舎の建設などの対策が必要になるというふうに考えております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だから聞きゆうやろう。今頓挫しちゅうき。だったらいつしますかという。ほんでやりますか。やるはずないやろう。そういうこと何で言うのかな。する気はあるんかね、そしたら。市長、耐震対策やる気あるんかね。ないやろう、もともと。こうやっておびえさせゆうだけのことや、市民を。
 2ページ、15行目から18行までの読み上げを願います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  「国の助成が受けられないだけでなく、耐震対策に約3億円(仮庁舎建設の場合)の余分な費用がかかります(合計約16億円)が、最大6.5メートルの浸水が予測されている現在地では、発災直後から継続して人が集まれず機能できないことから、移転せざるを得ないと考えています。」以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 市長、これもね、単なる恐怖心をあおって、市民をおびえさせて、市民から同意を得ようとしたものだけやないですか。
 市長に伺います。3億円までかけて仮庁舎などどうして必要なのか、その理由を伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  現在地へ建設するということも、まだそういうことも決まっておりませんし、市としての方針、あくまでも方針ですが、方針としては移転ということですので、移転するという方針で、まだ案の段階ですが、進めておりますので、当然それが遅くなれば仮庁舎を建設ということになります。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 仮庁舎をもしやるんとしたらね、現庁舎を壊して、建てかえる場合には仮庁舎が必要ですよ。ここへ施設やらんと言うんや、この敷地へ。だったら仮庁舎要らんじゃろう。それまでここ使えるんと違いますか。だからこれも余分な、こんな金が要りますよいうて市民に吹き込んで、悪質ですよ、やることが。これどうしてほんで仮庁舎が要るか聞いてもよう言わんじゃろう、まともに。仮庁舎いうたらここへ壊して建てかえる場合には仮庁舎が必要ですよ。けど市長はここへやらんという。それで別へ建てるがやったらなぜ仮庁舎を先建てないかんですか。必要ないことやろう。子供だましみたいなこと言うもんじゃないですよ。
 だったら最大6.5メーターの津波発生の確率は(1)どこが、(2)何に基づいて言っているのか伺います。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  内閣府中央防災会議が地震学等の最新の科学的知見に基づき発生し得る最大クラスの地震津波の被害想定を実施したもので、この6.5メートルの被害想定をいたしました高知県は、これに基づき被害想定を行っております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 課長、間違うたらいかんで。まだそこまで聞いてないき。先に言うたら困る。だから、さっきから言ゆうように、これを見せられんがやった。
 だったら市長、桜ケ丘に移転したら人はどのような理由によって集まることができるのか、その具体的な理由を伺います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  先ほどの御質問にもありましたが、桜ケ丘町は、先ほど言いました0.3から1メートルの浸水区域内ですが、盛り土により浸水域外とする計画でございました。なお、この場所はすぐ北裏が浸水区域外であり、球場からあき病院への市道整備計画もあることから外部とのアクセスが可能であり、災害時に機能できると判断したものでございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) そのね、市道、市道いうけどね、これはそのために市道つけるがやないですよ。今まで黙っちょったけんど、これ前市長のときから市長までわしは言うてきたがで、自分で。災害があったときにはあそこを拠点にすると。ドームと球場を。だからいざということになったときは国道が使えんきほら。あれ抜いてあき病院そのまま行くようにしたらどうですかとずっと言うてきた。そしたらあれへ、庁舎が災害が起きん場合はあの道路通って来るばかおらんですよ。遠回りで。それは国道来たら早いやろう。
 だったら各商店、病院、農業、漁業、金融機関などはどのようにして守るつもりですか、伺います。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) この前も言うたけど、県総合庁舎とか安芸警察と労働基準監督署、地方法務局、この人らはどうやって守りますか。それで、横の連絡とれますか、この人らと。とれんでしょう。市長の考えはこういうことですか、市役所さえ助かれば市民の命はどうなっても関係ない。他の官公署がどうなろうと知ったことではない。市職員さえ助かれば他の人の命はどうなろうと構わないということでしょう。これは公務員の考えることやない、そんなこと。市民の命を守るや言うてうそばっかり。言うこととすることが全然違うやないですか。
 だったら地震・津波は昼間のみ起こりますか。夜間には起こらんのですか。夜間に起きたら職員おらんですよ。そうでしょう。そのときは市長らが言うように庁舎は助かる。けど市民とか職員は全部命はないやないですか。だから、さっきから言うように、庁舎で市民の命なんかは守れませんと。
 1ページの17行目後半から18行目の読み上げを願います。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  「南海地震は、今後30年以内に70〜80%の確率で起こると言われており」、以上でございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 市長、これもいかにも30年以内に大津波によって70%から80%の確率で最大6.5メーターの浸水が予測されるなどと、近い将来大津波が発生するがごとくうそ八百の出任せのことを言って、やたらに市民の不安をあおることに躍起になっておりますが、余りにも卑劣きわまるものです。どうしてそのようなあくどいことができるのか想像もつかないですが、市長は市民に虚偽の報告をして、市民を裏切り、平気でおりますが、私にはそのことがさっぱりわかりません。市民に申しわけないとも思わんのですか。
 だったら伺いますが、高知県が公表しているハザードマップでの現在地における最大クラスの地震・津波での予測浸水深を伺います。ここであなたですよ。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  6.5メートルが予測されています。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) そのようないわゆるL2と言われている津波発生の頻度は高知県が公表しているハザードマップではどのように記載されているのか伺います。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  高知県の被害想定調査結果には、現在の科学的知見では、発生時期を予測することはできないが、その発生頻度は極めて低いものと記載されておりますが、そのもととなっております内閣府中央防災会議の南海トラフ巨大地震についての最終報告には、千年に一度、あるいはそれよりももっと発生頻度が低いものと記載されております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) これも市長、今まで言うてきたん全部うそやろう。だったら、そうであったらね、安芸市が市民にお知らせしている津波の予測浸水深6.5メーターの津波は千年に一度、あるいはもっと低い確率で発生するとされている津波のことでしょう。イエスかノーかで結構です。危機管理課の課長でえいやんか。いま言うたに。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  L2です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だから、ほんでL2のことやろう、6.5いうたら。ほいたら千年に一度か、それより低い確率ですよ。1,000年前いうたら何しよったんかね、ほいたら。1,000年にこれがなったら地球ないかわからんですよ。何でそんなうそを言う、市民に。そしたら、ハザードマップでの現在地における発生頻度の高い地震の津波での予測浸水深を伺います。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  1.2メートルが予測されています。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) そうやなし、L1はおおむね100年から150年以内に1回程度の頻度で発生する津波ではないですか、伺います。
○吉川孝勇議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  そのとおりです。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったら何でそれを素直に言わん。
 だとすると市長、安芸市が市民にお知らせしている30年以内に発生するとした津波は、L2ではなくてL1のことじゃないですか。イエスかノーで結構です。市長に伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  ちょっとイエスかノーじゃないんですが、L1が来るのかL2が来るのかわかりません。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 市長、そんなひきょうなこと言うもんやない。L2かL1がどっちが来るって聞きやせんやろう。そしたら、今まで言うてきた30年以内に70%、80%言うたがら、これはL2じゃなくてL1のことじゃないですかというだけのことやろう。そしたら、L2やったら、今も言うように1,000年以上、そういうことやろう。それを何でそしたら市民によね、その30年以内に70%から80%の確率で6.5メーター、最大浸水深、なぜそんなうそを言いますかと。本当に、けんど悪質やね、市長、安芸市のやることは。もう市民も誰もね、信用せんですよ。
 だとすると、市長、安芸市が市民にお知らせしておる30年以内に発生するとした津波はL2でなくてL1のことでしょう。だったら安芸市がこれまで市民に説明をしてきた30年以内に70%から80%の確率で起こるとしてきたのはL1であって、6.5メーターの津波浸水深が予測されるとしてきたのはL2のことですよ。安芸市がこれまで過剰に市民の不安をあおり、おびえさせて、恐怖を与えてきた最大6.5メーターの津波浸水予測はL2のことであって、千年に一度、あるいはもっと低い確率で発生し、影響が甚大な最大クラスの津波浸水予測のことじゃないですか。市民にそんな誤解を与えるもんじゃない。これが正解やないですか。イエスかノーかで結構です。
○吉川孝勇議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  議員のおっしゃられますように6.5メーターというのはL2で、最大規模の津波浸水深です。建設地検討委員会の答申の中の災害対策の視点というのがございまして、この中で地震、津波対策については最大クラス、L2の浸水規模かつ最大の津波浸水を想定して考えることが基本でありということがございまして、最大規模の津波浸水深で想定しておるところでございます。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったら、市民になぜそのことを素直に説明せざったですか。2メーターか3メーターのことやろう。L1か。L1は。そのL1の浸水深を一つも1回も説明したことない、市民には。浸水深は、全部あくまでも6.5メーターばっかりを言うてきちゅう。そうじゃないかね。
 だったら市長、この過剰に不安を抱いている市民に対して真実を説明を見直し、市民の不安を取り除くべきじゃないですか。安芸市の主権者は市長でもない。我々議会でもない、市民ですよ。
 今回配布した安芸市にお住まいの皆様へとしたこの文書の内容は全てにおいて余りにも市民をだます醜い内容のものです。何が何でも移転ありきで、恥も外聞もかなぐり捨て、ただひたすらに市民の不安をあおることに躍起でありますが、市民をそこまでだまし、陥れ、庁舎移転にこだわる理由は何ですか、だったら。建設場所においては、当初から桜ケ丘町に建設すると決め込んでいたものである。そのあかしとして、12月議会に追加議案として提案するまで、ただの一度も表明せずも、隠し続け、計略的に、しかも唐突に議会に提出した卑劣きわまるものです。これまで数年にわたってあらゆる隠蔽工作を行い、また今回明らかになったことは全く無必要やった検討委員会と称して、公費を使って立ち上げていたこと。この検討委員会で検討したこと全然関係なかったじゃないですか、これ。そうやろう。何のための検討委員会よ。一つもそれを参考にもせず。
 次に行きます。
 市長は、職員全体の人事を把握している最高権力者であり、市役所の人事権は基本的に市長の専権事項であることは言うまでもありません。これは、人事を市長が掌握することによって市長の推進する市政が円滑に、そして生産性が効率よく最大限に引き出される業務遂行のための職員配置を判断することができると推計するところであります。加えて、同じ職員が長期間同職につくことによる不正や収賄等の不祥事につながる弊害を未然に防ぐためには必要不可欠な人事権の行使であるとも考えております。
 しかしながら、この専権事項をいいことに、仮に市長が自身の不正や不適切な市政を隠蔽するために公私混同や越権行為などを行ったとなれば、これらの問題を改善させるために市政のチェック機関である我々市議会は、そのチェック機能を発揮するために立ち上がるべきであります。
 本題に入ります。私の知る限り、今春の人事異動を除く過去の監査事務局長の職は、少なくとも直近3名とも退職前の職員を充てております。市の設置する監査室は、これまでも市政の、市のあらゆる行政の事務執行に目を光らせ、不正や不適切な処理をしてきたかどうかはこれまで数々の監査請求を提出し、ことごとく却下という憂き目にあってきた私は到底そのようには考えられません。全く真逆であります。しかし、行政の不正などに対する抑止力はもちろんのこと、発見や不適切な処理に対する是正勧告、あるいは市民からの行政訴訟に至るまでの最初の窓口といいますか、監査請求を経ないと訴訟までたどり着けないという、いわば第一関門となる重要な機関であることには間違いありません。その事務を統括する事務局長もまた重要なポストであることは疑う余地はありません。がしかし、前述のとおり、これまでの通例、もしくは慣習と申しましょうか、市長が大城課長に対して、これまで長年にわたって住宅新築資金等貸付問題、新庁舎建設問題等々について、議会でつじつまの合わない答弁を繰り返させて、苦しい思いをさせて悪かった、今まで御苦労さん、しばらくは心穏やかに今後はゆっくりしてくれと議会に全く出席しなくても、また厳しい質問を受けなくてもよい部署である監査委員事務局の事務局長として異動させております。今後はゆっくりしてくれ、これからも、もし住民からの監査請求が提出されても今までのようにのらりくらりと何とかごまかしてしまえ、却下してしまえば2度目の請求はできない、あとは裁判所へ訴訟手続をとるしかなくなると言わんばかりに、あからさまに私の追及、一般質問からの逃避させる目的が見え見えの今回の人事異動であります。
 市長、新庁舎建設事項は、安芸市にとって第一義と言っても過言でない懸案事項でないですか、伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  おっしゃるとおりでございます。
○吉川孝勇議長  残り10分です。時間。
 11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) その最重要案件に平成26年4月から約4年間携わってきた大城課長をいとも簡単に逃避させておりますが、ひきょうですよ、市長。これまで市長の執行してきた数々の不適切な市政執行に対し、つじつまの合わない答弁や虚偽答弁を繰り返し、都合の悪いことは全て隠蔽をし、市長を擁護し続けた職員が今回からは市政の不正に対する住民監査請求を受理し、審査する立場の監査事務局長に命じられ、真逆の職務につくとは開いた口が塞がりませんよ。そうじゃないですか。市長の真意を伺います。
○吉川孝勇議長  市長。
○横山幾夫市長  議員がおっしゃられるような理由で異動したわけではございませんし、通常の異動でございます。以上です。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) 数々の監査をしてきたほうから見たらね、決してそう思いませんよ。聞くところによると、彼はまだ55歳ということでありますが、ほとぼりが冷めたころに監査事務局長が退職の花道というこれまでの慣例を破り、第一線の課長として復帰させるのか、はたまたこれまでのつじつまの合わない答弁、虚偽答弁を繰り返し、私の追及を煙に巻いた功績で最側近の席を約束しているのか。疑いますよ。市長は信用してくれ言うたって信用できん。副市長、あなた笑いゆうけどおかしないかね。副市長、あんたのそこの席とられるかわからんで。笑いよったら。
 監査請求人から見れば、当該監査請求対象案件の担当課責任者としてつじつまの合わない、限りなく黒に近い灰色の答弁に終始した課長をこのたびはそれらの不正、不透明な行政を監視し、一定の判断を下す監査事務局の事務方責任者に祭り上げるとは、何とも理解しがたいものです。当該請求人を初め、市民をあざ笑うかのような任命劇であります。まるで昔の物語の西の市の蔵に入りし盗人の物語を聞いているような不可解な起用であります。阿漕が浦に引く網、すなわち人知れず行う隠し事も回数が多くなると結局は人に知られてしまう、たび重なることで悪事が露見するという例えがありますが、彼を先例にして、これからも目につけた職員に幹部登用をちらつかせ、教唆、扇動した上で重要な部署に、課長に任命し、不正や失政の責任を押しつけたあげく、のらりくらりとはぐらかす答弁を繰り返させて追及を逃れたとしても、いずれは真相が市民に知るところになり、そのつけは必ず市長はもとよりその手先となった者たちにも及ぶということを、甚だ不本意でありますがこれについての質問は終わります。
 前副市長は、ある説明会において、桜ケ丘町に庁舎移転をした場合には現庁舎に一部の課を残すなどと、財政を全く顧みない無責任なことを言っていたそうですが、だったら市長に伺いますが、(1)どの課をどの程度の規模で残すのか、(2)職員数、(3)年間の人件費の3点を伺います。
○吉川孝勇議長  総務課長。
○植野浩二総務課長  先ほどの御質問の中で、現庁舎に残す部署とか費用等についてお答えしたとおりでございまして、なお、前副市長が説明会で申した内容は、まだ窓口機能を現庁舎に残すとか本町に残すかについては、現庁舎の跡地利用が決まってない段階で申し上げておりますので、仮に現庁舎に窓口機能を残さない場合について触れた発言があったものと理解しております。
○吉川孝勇議長  11番 山下正浩議員。
○11 番(山下正浩議員) だったらね、おいしい話をするもんじゃないですよ。ここへまた窓口を残すとか。向こうへまた支所を残すとか、言いたい放題やないですか、市長。そうやって市民を裏切ってきたですよ。もうそれ何ぼ聞いてもわからんきもう聞きもせんけんど。だったらそういうことやったら二重経費が要るということをわかってないですか。
 親方日の丸やね、市長。今まで市長、行財政改革やったことは一度もないじゃないですか。あれもする、これもする言うて、こんなばかなところの経費を何で使うん。おいしい話ばっかりする。もう大概にそんなね、うそ八百なことやめてもらわんと困りますよ、市民は。その原資となるものはね、市民の血税等ですよ。1円たりとも無駄なことはせられんという感覚はないんかね。まだあるけど、もう時間がないきやめるけんど、いいかげんに市長反省してくださいよ。市長が右言うたらみんな右へ行くんじゃから、公務員は。何の反省もないですよ。質問を終わります。
○吉川孝勇議長  以上で、11番山下正浩議員の一般質問は終結いたしました。
 暫時休憩いたします。
     休憩  午後3時4分

添付ファイル1 一般質問 山下正浩 (PDFファイル 370KB)

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