議会会議録

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一般質問 長野弘昌

質疑、質問者:長野弘昌議員
応答、答弁者:市長、副市長、教育長

○小松 進副議長  以上で、12番安藝久美子議員の一般質問は終結いたしました。
 1番 長野弘昌議員。
○1 番(長野弘昌議員) 小松進副議長より許可をいただきましたので、通告に基づき一般質問を行います。
 まず1番の市長挨拶について、(1)市民一人一人が幸せを実感できるまちについてお伺いさせていただきます。まず最初に、過去の議会質問での提案に関して、現在どのような位置づけにあり、今後、予算化の検討・実現に向け、どのように取り組まれるのか、それぞれお伺いいたします。
 まず、平成28年第3回定例会で述べました書道自治体連携構想についてお伺いいたします。
 先日、第36回安芸全国書展表彰式懇親会が開催されました。全国27都府県より1,404点の出品があり、入賞作品は8月12日日曜日まで安芸市立書道美術館で展示されます。書道文化の振興、次世代へとつなぐ、さらに外国人観光客など多くの方々に対しその魅力を発信できるのは、多くの書家を輩出した安芸市の強みではないでしょうか。当時、御答弁をいただきました横山市長にお伺いいたします。
○小松 進副議長  市長。
○横山幾夫市長  平成28年第3回定例会で、先ほど議員のほうから御質問ございましたが、書道自治体連携構想についてという御質問がございまして、その議員の御質問を受けまして、その後、書道にかかわる自治体同士の交流をということで、先ほど言いました書道自治体連携構想の取り組みにつきまして、筆の産地でございます広島県熊野町、和紙の産地である高知県いの町、すずりの産地である高知県三原村との交流に向けて安芸市書道振興協議会会長も含めて協議をしながら取り組んでおりますが、現在のところ、安芸市を含めて4つの自治体で調印を行うというところまでは話が詰まっていないのが現状でございます。
 現在熊野町とは、毎年、安芸全国書展の最高賞の副賞として熊野町の業者の方から熊野筆を御寄贈をいただいておるなど、本市とのつながりも続いております。また、県内の自治体であります、いの町と三原村につきましては、それぞれいの町長と三原村長とは、たびたび会議なんかで同席をするわけですが、その都度にこの3人で書道を何とかならんろかという話を、いつも会うたんびに本当に頻繁に行っております。時期はまだ決まっておりませんが、書道に関する協定を結ぶことで、この三原村といの町と安芸市で今、進めております。これにつきましては、本市の書道振興協議会の会長のほうにも話をしているというのが現状でございます。以上です。
○小松 進副議長  1番 長野弘昌議員。
○1 番(長野弘昌議員) 市長からの御答弁で、いの町と三原村に関しては、時期は未定だが協定を結ぶ方向で進めてるという御答弁いただきました。ありがとうございます。
 今までもですね、安芸市の歴史・文化について協定として締結されているのが、今回の市長の開会挨拶にもありましたが、岩崎家ゆかりの千葉県富里市、そして東京都台東区と岩手県の雫石町が岩崎家ゆかりの協定を結ばれております。また、童謡に関しては、兵庫県のたつの市、そして安芸の名称つながりで広島市安芸区との防災協定がなされております。
 このようにですね、安芸市の強みを生かした協定、また先ほどのお話にもありましたが、いの町では第1回土佐和紙振興プロジェクトチーム会がこのほど開催されております。土佐すずりの三原村、土佐和紙のいの町ということで、県の東部・中部・西部にそれぞれ位置しております。また、広島県熊野町との交流も深めていただき、それぞれ今後連携し、書道という一つの文化を全国に発信していただきますように、今後とも引き続きよろしくお願いいたします。
 では次に、平成30年第1回定例会のスポーツキャンプを通じた関西圏でのマスメディア戦略についてお伺いいたします。
 この件については、竹部副市長に御答弁をいただいてから日数が余りたっていないので、なかなか難しいとは思います。質問時には、安芸市単独で提案をしましたが、財政状況などによっては、安芸市、室戸市、そして徳島県の阿南市のAMA連携も考えられます。現状を竹部副市長にお伺いいたします。
○小松 進副議長  副市長。
○竹部文一副市長  お答えいたします。
 この3月議会におきまして、議員より御質問がございました。関西圏でのマスメディア戦略におきましては、その後まだ日がたってないということもございまして、具体な協議・検討には至ってないというのが実態でございますが、今回AMA連携も考えられるのではないかというような御提案でございますが、関西圏における安芸市の観光や移住等のPRにつきましては、本年3月にAMA地域連携におきまして、それぞれの魅力を効果的に発信するため、関西地区でメディアキャラバンを実施したところでございます。このキャラバンでは、大阪、京都の新聞社等メディア6社を訪問し、関西地区の新聞紙面だけでなくウエブサイトにも掲載していただき全国に向けてPRができたところでございます。また、京都市内ホテルのレストランにおきまして、朝食フェアを実施し、AMA地域の食材を使った御当地グルメの提供など、地域のPRも行っております。
 関西圏へのマスメディア戦略につきましては、今後におきましても効果的な宣伝方法や費用対効果を考慮しながら、観光や移住促進につなげてまいりたいと考えております。
○小松 進副議長  1番 長野弘昌議員。
○1 番(長野弘昌議員) ありがとうございました。
 ことし3月にAMA連携で行われたということで、大変うれしく思います。
 やはり野球、スポーツ合宿、そういったくくりで考えますと、安芸市は阪神タイガースの強みがあると、室戸市さんのほうも高校・大学、そういった合宿が最近ふえてきていると、阿南市も野球のまちづくりをされているということで、野球に共通した3市が連携することによって、また東四国ですかね。そういった取り組みも、また身近に感じていただけるのではないかと思っております。ぜひ引き続きこちらもよろしくお願いいたします。
 次に、2番目の高校再編統合についてお伺いいたします。
 市長の開会挨拶にもありましたが、先月14日、県立高校の再編振興計画を検討する県教育委員会協議会にて、安芸高等学校と安芸桜ケ丘高等学校を統合する案が出され、安芸桜ケ丘高等学校を使用することが想定されるとのことであります。
 まず、そこで、森田前教育長時代の県に対する安芸市の要望・意見の内容について藤田教育長にお伺いいたします。
○小松 進副議長  教育長。
○藤田剛志教育長  お答えいたします。
 この件につきましては、昨年11月に県の教育委員会の協議会が安芸市で開催をされました。議題といたしましては、東部地域の県立高等学校の再編振興計画についてという議題の中で、地域からの意見聴取といたしまして、室戸市、田野町それから安芸市のそれぞれの教育長に意見が求められました。その中で、前教育長からはですね、本市にある2校の県立高校は、普通科、工業科、商業科があり、両校とも本市のまちづくりや健康福祉・教育文化・スポーツ・地域防災など多様な分野で相互に連携・協力し、地域社会の発展に寄与することを目標に地域と密着した取り組みがされていることから、地域等からも高く評価をされているという意見を述べております。
 このようなことから、両校にある学科は残していただきたいとの要望はしておりますが、安芸高校と安芸桜ケ丘高校の統合については、明確な意思は示してなかったというふうに思っております。
○小松 進副議長  1番 長野弘昌議員。
○1 番(長野弘昌議員) ありがとうございました。
 先ほどお話にもありましたが、私もですね、昨年末になりますか、高校再編に関し県教育委員会にそれぞれの高校の地域での活動などをまとめた意見書を1枚紙で提出させていただきました。
 平成30年第1回定例会で、市民図書館の蔵書移転に触れたのも、安芸高校の南舎改築工事が行われたため、県立安芸中学・高校が存続し下校時に学生が利用できると考えていたので、今回少し違った印象を持ちました。ちなみに県立安芸高等学校は1900年設立で2020年に120周年を迎えます。
 今後、県により卒業生や学校関係者への聞き取り、再編の検討を行うとのことですが、市として今後の日程スケジュール、県立中学校に関してなど、地域への情報提供をどうお考えかお伺いいたします。
○小松 進副議長  教育長。
○藤田剛志教育長  お答えいたします。
 3点お聞きされたと思います。
 今後のこれについてのスケジュール、それから県立安芸中学校の問題、それから今後の周知ということでございます。若干、答弁がちょっと長くなるとは思いますが、御了承ください。
 本年の5月に、議員がおっしゃられておりましたように、県のほうから後期実施計画の中間取りまとめが公表されました。その中には、県立安芸中学校・高等学校と安芸桜ケ丘高校のあり方について案が示されております。
 案1といたしまして、県立安芸中学校と高等学校、それから安芸桜ケ丘高校を統合いたしまして、安芸桜ケ丘高校の校地に一本化するという案でございます。それから、案2といたしまして、県立安芸中学校の募集を停止をいたしまして、安芸高等学校と安芸桜ケ丘高校を統合し、安芸桜ケ丘高校への校地に一本化するという2案が示されております。いずれも統合の校地につきましては、安芸桜ケ丘高校の校地に一本化するということが示されております。
 今後におきましてですが、県教委が主導となりまして、来月7月にまた本市で協議会が開催され、再度提示する案に対して意見聴取の場が設けられるとお聞きをしております。12月の県立高等学校再編振興計画後期実施計画策定に向けて、県といたしまして9月県議会にパブリックコメントの案について報告、その後、県民にパブリックコメントをいただき、最終的には12月県議会で取りまとめをした後期実施計画を報告する予定であるとお聞きをしております。
 次に、県立安芸中学校の存続の関係でございますが、先ほど申し上げましたように、県がお示ししておりますが、東部地域の市町村教育委員会は、県立安芸中学校へ生徒が進学することによって市町村立の中学校は生徒数が少なからず減少となることからですね、学校運営にも支障を来す状況が想定をされますが、子供の立場から考えると、進路に対する選択肢が広がることとなります。そういったことから、県下の子供の公平性の見地から考えていく必要があると思っております。
 最後に、周知についてでございますが、来月本市で開催されます教育委員会協議会につきましては、県におきましてはホームページ等への掲載を考えているとお聞きをしておりますし、安芸市といたしましても協議会の開催日時等につきましては、ホームページ等で積極的に情報発信をしていきたいなというふうに考えております。以上でございます。
○小松 進副議長  1番 長野弘昌議員。
○1 番(長野弘昌議員) ありがとうございました。
 2案が出されており、来月7月に安芸市で開催ということで、そうですね、地域のまちづくりにもかかわる一つの案件になってくるとは思いますので、市としてホームページという御答弁だったんですけども、例えばチラシを入れるとか何かそういう広報に間に合うかどうかわかりませんけど、そういったやり方もぜひちょっと御検討いただければと思います。
 次に、最後になります。安芸市の将来ビジョンについてお伺いいたします。
 まず、先に私の思いを述べさせていただきます。
 横山市長の開会挨拶にもありましたが、人口減少、少子高齢化の中、財政・経済面で持続可能な都市経営をどう維持するか、市役所新庁舎、小中学校、そして先ほどの高校再編、看護学校など地域内の不確定要素も多い。まちづくりに関して、個人的に集約化・コンパクト化で考えるなら、高知、南国、土佐、須崎、四万十の各市が取り組んでいる国土交通省の立地適正化計画が挙げられます。これは、住居、病院、商業といった生活拠点を公共交通などの交通網を整備し移動する考え方であります。高規格道路の早期整備とごめん・なはり線、そして東部交通などの交通網と合わせて考えると、安芸西インターチェンジの球場前駅、安芸中インターチェンジの安芸駅、安芸東インターチェンジの伊尾木駅周辺になるのではないかと思います。さらにあわせて、南海地震の津波被害など、災害に対する安全性などが確保される区域が想定されます。
 平成30年第1回定例会の最終日に述べさせていただきましたが、県議を通じて新庁舎問題に関し、県に問い合わせさせていただいた末に断念せざるを得なかった県立あき総合病院周辺も、北側に安芸おひさま保育所があり、東部交通や元気バスが乗り入れ、ごめん・なはり線の新駅構想が県で検討されるなど、現役世代の親の介護、子供の送迎などのダブルケアに対応、そして災害時も含めた医療福祉ゾーンとなります。
 先月の産業厚生委員会の視察で、岩手県紫波町、雫石町、宮城県岩沼市を訪れた際には、官の情報、民の企業・人材・投資スピードなど、それぞれの強みを生かした官民連携により、不動産価値を高め、住民の幸福度・満足度につなげたとの印象を持ちました。安芸市に当てはめて考えると、岩崎家などの歴史・文化、基幹産業の農業、スポーツ合宿による宿泊・飲食サービス業、ふるさと納税などで外貨を稼ぎ、次世代の子育て、教育支援に回す地域内経済循環の取り組み、地域の強みに特化した予算編成、東日本大震災を教訓にした災害に強いまちづくりが、今後求められるのではと感じております。
 先日、県内の経済活動別市町村内総生産が発表され、最新平成27年度データで、農業では39億6,900万円と平成20年度の40億3,100万円に、1次産業の合計では平成19年度の46億2,600万円に迫る46億300万円まで回復していることが示されております。
 これまで、既存のもののかけ合わせ、そして三方よしの考え方で議会で提案をさせていただきました。課題解決に向け、今後前例がないことにも対応しなければなりません。行政、議会、そして地域で想像力、生み出す力がより求められると思いますが、市民一人一人が幸せを実感できるまちに向け、横山市長の思いをお伺いいたします。
○小松 進副議長  市長。
○横山幾夫市長  市長の思いを伺うという御質問でございますが、これまで何度か市の将来ビジョンやまちづくりにつきまして、私の思いを述べさせていただきました。皆様から御信任をいただいた当初から、揺るぎない思いで市政に取り組ませていただいておりますので、これまでと同じような答弁となりますが、どうか御容赦をお願いしたいと思います。
 議員が申されましたように、人口減少や超少子高齢社会におきまして、財政・経済面で持続可能な都市経営を今後どのように維持していくのか、また南海トラフ地震を想定した新庁舎の建てかえや小中学校の高台への移転統合、医療や介護などさまざまな分野での人材不足、そして地域コミュニティーの維持など、多くの課題を乗り越えていかなければなりません。このような課題は安芸市のみならず、県東部や高知県、そして日本全体の課題でもあります。人口減少・少子高齢化問題は、もはや困難として位置づけられ、人口対策は国づくりそのものというふうになっているというふうに思います。今後、国も本腰を入れ人口減少・少子高齢化対策に取り組むこととしておりますが、人口対策は待ったなしの状態でありますので、本市では総合計画や総合戦略にある各種施策を着実に実行し、どういった施策がベストなのか評価・検証しつつ取り組みを継続してまいります。
 あわせまして、行政サービスや経済・文化・人材交流など、あらゆる面でより一層広域的な視点を持ち、また圏域全体の利益を意識して取り組みを進めてまいりたいと考えております。
 大まかな自分の思いを述べさせていただきましたが、議会や市民の皆様の力を結集し、人口減少、少子高齢社会に打ち勝ち、市民一人一人が幸せを実感できるまちの実現に取り組んでまいりたいと考えております。以上です。
○小松 進副議長  1番 長野弘昌議員。
○1 番(長野弘昌議員) ありがとうございました。
 市長の思いをお伺いさせていただきました。
 よく、今議会もそうなんですけど、緊防債の質問がよく出ております。市長会などでも確か安芸市は緊防債の延長に関して要望を出されておりますし、それが県、そして四国地域、国へと要望が上がっていくのではないかと思っておりますが、今回、いろいろ宿毛市議会さんの状況も出ましたので、議会としてこれができるのかどうかわかりませんが、宿毛市議会と安芸市議会、共通課題として緊防債の延長に向けて取り組んでいけたらなと、個人的には思ってますし、私も上京した際にはですね、微力ですが、そのような県選出の議員とかにですね、お願いをできるように態勢を継続していきたいと思っております。
 以上で、私の一般質問を終わります。
○小松 進副議長  以上で、1番長野弘昌議員の一般質問は終結いたしました。
 お諮りいたします。
 本日の一般質問は、この程度にとどめたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
    (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○小松 進副議長  御異議なしと認めます。
 よって、本日の一般質問はこの程度にとどめることとし、明日午前10時再開いたします。
 本日はこれをもって延会いたします。
     散会  午後3時1分

添付ファイル1 一般質問 長野弘昌 (PDFファイル 197KB)

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