議会会議録

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一般質問 吉川孝勇

質疑、質問者:吉川孝勇議員
応答、答弁者:財産管理課長、危機管理課長、市長

議事の経過
 開議  午前10時
○小松文人議長  これより本日の会議を開きます。
 日程に入る前に事務局長が諸般の報告をいたします。
 事務局長。
○山崎冨貴事務局長  本日の出欠状況を報告いたします。
 定数14人、全員出席であります。
 以上で諸般の報告を終わります。
○小松文人議長  これより日程に入ります。
 日程第1、一般質問を行います。
 通告に基づき順次質問を許します。
 8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) それでは、通告に沿って質問をしていきますので、どうかよろしくお願いをいたします。
 ことしの8月に植野地区に新しく市営住宅が完成いたしました。高台で環境もよく、入居された住民は気持ちよく暮らしておられます。安芸市には、まだまだ多くの老朽化した市営住宅が存在していますが、安芸市の人口は8月末現在1万7,534人となり、人口減少がとまらない現実の中で、市営住宅の現状、今後について幾つか質問をしてまいりますのでよろしくお願いをいたします。
 平成25年度及び29年度の2カ年でいいですけれども、市営住宅の現状について、まず部屋数、入居者数はどうなっているのかお伺いをいたします。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  平成25年度と29年度の市営住宅の住宅戸数と入居戸数につきましてお答えをいたします。
 平成25年度の住宅戸数は583戸で、うち入居戸数は460戸、29年度は住宅戸数559戸、うち入居戸数は427戸でございます。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) それでは、年間に募集した戸数と実際入居された世帯数についてお聞きいたします。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  平成25年度は、募集戸数16戸に対し入居されたのは11世帯、29年度は、募集戸数8戸に対し入居されたのは7世帯でございます。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) そうなると応募したけれども選考漏れになった世帯数が、先ほどから計算すればわかると思いますけれども、あると思いますが、それについてお聞きいたします。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  平成25年度は、16戸の募集に対し応募数が27世帯あり、実際に入居されたのは11世帯ですので、16世帯が入居できませんでした。29年度は、8戸の募集に対し応募数が18世帯あり、8世帯に入居決定をしておりましたが、入居決定後1世帯から辞退があったため11世帯が入居できておりません。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 入居漏れについては後でまた御質問をさせていただきますが、入居者の平均年齢ですね、そして年間の家賃収入、合計と未収入額があればお聞きをいたします。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  平成25年度の市営住宅入居者の平均年齢は50.5歳で、現年分の家賃収入額は5,666万7,933円、未収入額は8万円でございます。平成29年度の平均年齢は50.8歳で、現年分の家賃収入額は5,506万5,400円、未収入額はございません。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 未収入額の処理についてお聞きしたいですが、25年度は8万円あったのが29年度はゼロということですが、そういう状況になったいきさつですかね、内容についてちょっとお聞きをいたします。
○小松文人議長  暫時休憩します。
     休憩  午前10時6分
     再開  午前10時7分
○小松文人議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  まず、29年度は未収入額ございませんので徴収率は100%でございます。25年度の未収入額8万円は、これ1件が未収入でございまして、この未収入額につきましては、滞納額として翌年度へ繰り越しまして、過年度家賃として引き続き回収に努めましたが、結果的に不納欠損の処理を行っております。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) それでは、25年度及び29年度の住宅の修繕費についてでありますが、新しく入居さすための改装費と入居されている部屋の年間の修繕費はどれぐらいかかっておるのかお伺いをいたします。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  市営住宅を募集する前に、事前に修繕・美装を行っております。その費用は、平成25年度821万4,150円、平成29年度は739万8,000円となっております。
 次に、年間の修繕費についてですが、先ほどの入居前の改装費用に一般修繕と改修などの大規模な修繕を加えますと、平成25年度は3,911万817円、29年度は2,359万3,890円を支出しております。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 先ほどの選考漏れについてでありますが、市営住宅となれば一般の賃貸業者とは異なり、住宅困窮者で、しかも低い所得者である人たちが生活できるところを求めているわけであり、選考漏れになると困っておることではないかと思います。その選考漏れの人たちの対策として、考えておることがあればお聞きをいたします。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  選考に当たりましては、住宅の困窮度について厳正に判定をしておりますが、その結果、残念ながら入居に至らなかった方には、次回御希望に合う住宅が募集された場合に再度応募していただいております。住宅のお困りの方に満遍なく住宅を供給したく、応募の際には第2希望までお伺いしておりますが、今後は住宅の希望、第3希望までとって、応募者の選択肢をふやし、入居できる確率を高めたいというふうに考えております。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) わかりました。それでは選考漏れについては先ほど答弁がありましたように取り組んでいくということでありますけれども、一方、部屋数をふやすことになろうかと思いますが、現実に空き部屋は多く見かけます。募集対象に上げていない、相当、入居できるのに、この部屋はどうしてだろうとかいうことを考えられる状況がありますが、募集対象に上げていない何か理由があればお聞かせください。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  市営住宅の入居の募集をした場合、応募が集中する住宅がある一方で、住宅の形態や立地条件などで希望に沿わない住宅には応募がなく、そのまま空き室となって残っておるケースもございます。また、老朽住宅など取り壊し予定住宅は、退去者が出ても公募せず、空き室のままとなっております。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 今後、選考漏れをより少なくするためにも、先ほど改修費等を挙げていただきましたけれども、改修費等を最低限に抑えて、入居できる部屋をふやしていくことに努めていただきたいと思います。できる限り希望される市民の要望に応えるように取り組んでほしいと思っております。御意見があれば、答弁があれば、なし、わかりました。よろしくお願いをいたします。
 先月、6月議会においても質問がありましたが、現在入居されている住民に対して、市役所の都合で住宅を移る場合保証人が2人必要とされておりましたが、これは3月議会においても2人から1人に緩和されたということでありまして、これは当然のことだと思いますが、今後、老朽化した危険な住宅を取り壊した場合、住んでおられる住民にお願いをして、新しい安全なところに移ってもらうことが多くなろうかと思いますが、こうしたときは新しく保証人を求めていくのかお聞きをいたします。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  建てかえ事業等によりまして市営住宅から市営住宅への住みかえとなった場合でも、移転に伴い従前の住宅の保証契約は終了となりますので、条例に定められました新しい市営住宅の入居手続をしていただくことになります。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 先ほど申したように住宅困窮者で所得の低い人たちが、一般の賃貸住宅には到底入れない市民が新しく市営住宅を希望しているわけでありますので、相手の立場に立って考えていただきたい。今どきそう簡単に保証人にはなってくれない。高齢者となれば一層厳しいことであります。市も保証人に頼ることだけを考えることではなくて、契約時に契約をしっかり説明し、契約内容のとおり履行していかないときにはすぐに対応すると、日ごろから市営住宅の住民とも注視して住民との距離を縮めておくことがより必要ではないかと思います。市営住宅に入居されれば、当然のことながら生活の拠点としてほとんどの住民は人生の最後を迎える考えでおられることではないかと思います。そうなれば、保証人という名を背負って生きていくわけであります。その点、今後、保証人についての考えをお聞きいたしますが、保証人は必要ない方向にはならないのか、先ほど答弁があったように、家賃収入の未収入はなくなっているような状況の中でありますので、その点どう考えておるかお聞きをいたします。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  連帯保証人につきましては、昨年4月から要件を緩和し、人数を2人から1人に、また居住地につきましても、市外の方でもなれるようにし、以前に比べ見つけやすくなるよう条例を改正しておりますが、連帯保証人が見つからないと相談を受けるケースがあります。現状では何とか見つけていただくようお願いしておりますが、今後も高齢者などの身寄りの少ない方や人間関係の希薄さなどから保証人を確保することが困難になることが予想されますので、連帯保証人の資格要件の見直しや、法人保証の導入についても検討しなければならない課題であるというふうに考えております。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 市営住宅ということで、安芸市民の住民の要望にかなうような、今後も取り組みをしていただきたいと思います。
 市営住宅についてはいろいろお聞きをいたしましたが、特に将来に向けて、今後市営住宅を運営していく上において、取り壊しや新築等進めていくことになろうかと思いますが、将来像、計画をどのように推し進めていくとお考えかお伺いをいたします。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  市営住宅の今後の計画につきましては、安芸市市営住宅建替え計画及び安芸市公営住宅等長寿命化計画におきまして、市営住宅の今後の利用計画を定めております。計画では、老朽住宅や耐震補強が困難な住宅は解体し、浸水予想区域外での建てかえを行うことを基本としております。公営住宅のうち桐ヶ内団地は取り壊し後、現地での建てかえを計画しており、2020年度末の完成を目指しておりますが、津波浸水区域にある伊尾木の一部、日ノ出町、港町の各団地と急傾斜地崩壊危険箇所にある高台寺団地は現地での建てかえは行わず、取り壊しを予定しております。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 積極的に進めていただいて、市営住宅を利用しておる住民の皆さんが、安心・安全に暮らしていけるようによろしくお願いをいたしておきます。
 次に、(2)の南海地震への対策についてでありますが、(1)の津波避難タワーの現在までの建設状況と今後についてお聞きをいたします。
 安芸市には、津波避難タワーとして10基建設していますが、このうち安芸市が建設したのが4基、そして県が6基だと思いますが、これに相違ありませんか。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  言われましたとおりでございます。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 安芸市には、最初に港町1丁目津波避難タワーができたと記憶しておるところでございますが、それから最後に建設されたのが、土居春日の避難タワーでありますが、土居春日の津波避難タワーは総額1億5,376万円の建設費がかかっているようですが、その費用の内容についてお尋ねをいたします。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  先ほど議員が言われましたとおり、費用は、設計・建設工事等を含めまして1億5,376万円を要しております。このうち国の交付金が約9,471万円、そして市が負担したものが約5,905万円となっています。そして、市の約5,905万円の内訳としましては、一般財源が約245万円、起債が約5,660万円です。この起債に対しましては交付税算入が約2,395万円でありますので、実質負担額は3,510万円です。以上です。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 安芸市には避難タワー10基あるわけですけれども、費用内容はほとんど今御説明があったとおりの状況ではないかと思います。
 他の自治体においては、避難タワーは、今ではいろいろと改良されて建設をされておるのを見かけますが、雨、風をしのげるような屋根つきや、一時食料や水も備蓄されていると聞きますが、現在の10基ある安芸市の避難タワーの現状についてお聞きをいたします。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  まず発災に備えまして、まず備蓄を行っておりまして、建設した翌年度に水、ブルーシート、アルミ保温シート、簡易トイレ等の備蓄品を整備しております。平成29年度に整備した2基の津波避難タワーにつきましては、本年度備蓄を入れることとしております。以上です。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 備蓄はわかりましたが、これ言いましたかね、雨風しのげるようなことは取り組んでおられる。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  失礼しました。安芸市におきましては、緊急避難場所ということで整備してきた経緯もありまして、そのような考えでの、雨風をしのぐというような構造になっておりませんでして、備蓄品のブルーシートによりしのぐという、風を前提に、雨もそうながですけど、そういうようなことでブルーシートを備蓄しております。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) ほかの自治体においては、外部から見ても家になっておると、形がですね、高い状態でなかなか風なんか、今耐えられるかどうか心配ですけれども、そういうような自然に取りつけたものが現在できているような状況でございます。今後、現在ある10基のうちを何か改造してどうとかするということはなかなか厳しいことではないかと思いますけれども、一時避難にしろ住民がそこで雨に当たるようなことでは、せっかく避難して、命をつなぐことができないということになりかねないと思いますので、今後そういう状況を踏まえた何とか取り組みをしていただきたいと思います。
 そして、住民の避難訓練に子供からお年寄りまで、実際避難タワーに逃げる訓練も欠かせないことではあろうと思いますが、その点、10基ある避難タワーの今の状況について、住民がその避難タワーをどういうふうに活用しているのかをお聞きいたします。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  まず、避難タワーの活用ということですが、まず市の総合防災訓練におきまして活用しております。そして、地域によりましては、自主防災組織が独自に行う避難訓練におきまして利用しております。そのほか事業所、社会福祉協議会とか矢ノ丸保育所、そして安芸第一小学校の校外学習で利用した経緯があります。以上です。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) せっかく10基もある避難タワーでありますので、そういうような突然地震・津波が来て逃げても、初めて逃げましたというようなことのないように、日ごろからそういうところへ逃げる訓練ですね、それは10基のうちほとんどしていただきたい。前向きに考えて取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。
 南海地震については、専門家の人よりいろいろ言われております。30年以内に70、今は80%ですか、とかの割合で来ると言われておるわけでありますが、起こることは確かでもいつ起こるということは地震のことでありますのでわかりません。タワーは大きなお金を使って建設をされているわけで、何かタワーを有効利用を考えてみてはどうかと思いますが、地域の住民からの要望があれば有効活用、許可をしていくつもりであるかお聞かせください。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  津波避難タワーの条例にも記載されておりますけれども、平常時、避難施設としての用途を妨げない限度におきまして、地域の活性化のための行事等に使用できているものとしておりますので、ここの辺につきましては、用途につきましては、協議した上で適切な活用なのかどうか御相談した上で使用許可を出したいと考えております。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 相談があればひとつ前向きに、条例がいろいろあろうかと思いますけれども、市民の活用できるような方向に進めていただきたいと思います。
 南海地震は、多くは海底で起こるということを想定をしているわけでありますが、先日の北海道巨大地震を考えてみると、地震はどこで起こるかわからないわけで、今後震度7程度の地震が起こっても、10基ある津波避難タワーは巨大地震にも耐えられる建物となっていることとは思いますけれども、全国でも頻繁に地震による災害が起こっておる現状では心配をするわけでありますが、その点を担当課として説明があればお聞きをいたしたいと思います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  御質問の件につきましては、設計委託業者、そして、県の事業担当課に確認しました。その結果、建築基準法の耐震基準に基づき、震度7に達する大規模地震を想定した設計により建設されているものとお聞きしております。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) わかりました。これから津波避難タワーを安芸市としてふやしていく考えはないのかについてお聞きをいたします。
 南海トラフ地震防災対策推進区域に国から安芸市は指定をされておる今、国の指定を活用して安芸市も高齢化が進む中で、住民からの要望があれば増設していくべきであると思いますが、市として今後どう判断し、市民の要望があれば応えていく考えなのかお聞きをいたします。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  まず現状としまして、津波から身を守るための津波避難タワーの建設や本年度整備が完了する予定であります高台への避難路整備によりまして、避難困難区域の解消は図られます。今後は、避難する最短ルートが通れない場合などを検証した上で、津波避難タワーの建設の必要性につきまして自主防災組織等と協議していきたいと考えております。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 今、日ノ出町の住民から避難タワーをつくってほしいとの要望を聞いております。その点について住民からの要望があれば担当課はどのように対応していくのか。また、地震・津波に対して、市民は自分の命は自分で守る、これを基本にしておるわけでありますが、高齢者となり、また不自由な体でも、できる限り近所他人に迷惑をかけない気持ちで生活をしておるところであります。ですから、余計に逃げる場所が時間のかからない近くに考えるのは当たり前だと思いますが、担当課は日ノ出町からそういう要望があることに対して前向きな考えをお聞きいたしたいと思います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  先ほどの答弁が今後の基本方針でありまして、今後、先ほど申し上げました繰り返しとなりますが、避難する最短ルートが通れない場合などを検証した上で、まずは要望箇所について検討していきたいと考えております。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 避難タワーについてはこの程度にしておきますけれども、今後地元の方々から要望などがあろうかと思います。日ノ出町は特に目の前すぐ海であります。市民の、住民の命を何としても守る立場で、今後そういう要望があれば積極的に相談に乗っていただくことをお願いをしておきます。
 次に、(2)の地震による土地の液状化についてであります。
 地震・津波による市民の、先ほども申したように、1人の命も奪われることのないよう、安芸市管理下においても取り組みを積み重ねて進めておるところでございますが、先日の北海道地震、震度7を観測し、土砂崩れなどで41名もの住民が亡くなられ、住民の生活にも多大な被害が影響し、いまだ住民はもとの生活に戻っていない状況が続いているようでありますが、突然に起こる地震の恐ろしさを痛感したわけであります。
 今回の地震で土地の液状化現象が、例えば道路の陥没、住宅の倒壊、土砂流出など確認をされておることもテレビも通じて拝見をしてきたわけでありますが、特に安芸市は水には恵まれ、土地柄であり、反面、造成等で僧津や井ノ口地区でも地面を掘れば水が出てくると聞きますが、津波避難タワーの建設されている場所においては地質液状化はないのか、調査はしているのかお伺いをいたします。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  設置している10基全てのタワーにおきまして、地質調査を行っております。そしてその結果をもとに建設の設計に反映させております。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 頑丈な避難タワーを見ればそう簡単には倒れるような、傾くようなことは考えにくいわけでありますけれども、液状化となれば地面の底から来るわけで、傾くとなかなかそれが有効活用できないということになっても困るわけでございます。
 今後地震が起きた場合、避難路が、今積極的に避難訓練や避難道路を整備しておるところでありますが、避難路が液状化により道路が寸断され、避難行動に支障を来したり、歩行が困難になると思われますが、担当課はその点どのように考えているのかお聞きをいたします。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  議員がおっしゃられますように、液状化が発生すると建物の倒壊や道路の沈下が起こることが考えられ、通行が難しくなる場合があると思います。ただし、液状化に対する事前対策というのは、液状化マップはございますが、実際ボーリング調査しているわけではございませんので、そこで液状化が起こるのかどうなのか、そして事前にそこを液状化する対策もなかなか地質をセメント等で強固なものにするとかいうような対策はなかなか困難ですので、まず今できることにつきましては、ブロック塀の撤去等の対策を行い、避難路の安全確保を図ることが重要と今考えております。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) それでも最大限そういう液状化現象については、その地域も関心を持って取り組んでいただくように、避難路に対してもよろしくお願いをいたします。
 そして、こないだテレビを見ておったら、県は液状化区域の危険マップを作成しているとのことでありますが、担当課はどう把握しているのかお伺いをいたします。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  高知県の防災マップに液状化予測図が公表されております。この液状化予測は、建物の被害想定を行うために最大クラスの地震の揺れ、マグニチュード9.0ですけれども、この揺れにより液状化する可能性を推計したものとして捉えております。先ほども言いましたけれども、本当に液状化するかどうかにつきましては、地質調査により判定する必要があると考えます。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 取り組みをよろしくお願いを、県のマップなんかにも十二分に対応して、安芸市においてどうかということをしっかり取り組んでいただきたいと思います。今後におきましても、箱物建設、また建築する場合においても液状化に対する、今まで余り言われてなかったんですが、対する地質調査はしっかりと行っていただきたいと思います。
 それでは、次に、(3)の防災無線の現状についてであります。
 防災無線は、消防庁舎が老朽化して現在の場所に移転した平成25年度までの総合事業費3億3,000万円をつぎ込んで完成をしたものでありますが、当初から市民より放送が聞き取れない、何を放送しているのかわからないなどの苦情が頻繁に寄せられてきておりました。議会においても市民の要望に応えて、議員の皆さんからも再三にわたる質問がなされてきたわけでありますが、近年、災害が起こるにつれて市民の苦情や要望がふえているように思いますが、担当課はどう思っているのか。整備してから5年たつわけでありますが、その間苦情・要望に対する解決策や取り組んだ内容についてお伺いをいたします。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  先ほど議員が申されましたとおり、これまで市民の皆様よりさまざまな御意見をいただき、そのたびに改善に努めてきましたところでございますが、その取り組みとしましては、子局の増設、そしてスピーカーの増設や既設のスピーカーの向きを改善、そして、放送につきまして、放送の速度や伝達文に適切な区切りを入れるなどの対策により対応してきたところでございます。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 取り組んできたことに対しては、まだまだこないだの台風時においても苦情が上がってきているような現実であると思います。例えば、ソフトの面で今2回繰り返している放送を3回にするとかいろいろな工夫を今後取り入れて、1人でも多くの住民にしっかり伝えれるような防災無線にしていただきたい。防災無線の放送により、市民の命にかかわることが左右されるといっても過言ではありません。今後、市民の安全・安心のために一層頼れる防災無線としてどのように取り組んでいくのか、先ほども答弁がありましたが、その上でどのように取り組んでいく考えなのかお伺いをいたします。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  通常の放送につきましては、わかりやすい文章、放送内容につきまして改善を努め、言われましたように回数もふやすとかいうようなことに工夫していきたいと思います。また、特に防災情報につきましては、言われましたように命にかかわることでございますので、これまでもやっておりますが、エリアメールや防災行政無線の放送内容が後で、後でといいますか確認できるメール配信サービスの活用をしていただくとか、そしてシステムとしてLアラートいうものに情報を入力しますと、報道関係へ内容が伝達されますので、それによりましてテレビやラジオ等への情報が流れ、テロップ等で流れるようなことになっておりますので、そのようなことなど情報発信の多重化を図っていって対応していきたいと思っております。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 先ほども申したように、この防災無線については3億3,000万円、大金をつぎ込んで整備をしたわけでありますが、特に費用対効果、効果を上げるように今後も、ほかの自治体にはどうか、ほかの自治体はこういう防災無線をほとんどやっておられると思いますが、その点、ほかの自治体の考えやいろんな取り組み方法も十二分に吸収をして、よりよい防災無線として市民に伝えれるようにお願いをしておきます。
 次に、(3)の安芸市事務所設置条例の一部を改正する条例の否決と今後についてであります。
 市庁舎の問題については、当時1期目のほとんどの議員も真剣に賛否の質問もされておられましたが、ことしの3月議会において2度目の議案提出があり否決されたわけであります。市長も50年に一度と言ってもよい、最も重要案件として取り組んでおられることと思います。私は過ぎたことは申したくありませんが、今後のことも十分関連をいたしますので申し上げます。
 市長は、2度目の賛同を得られなかった時点で首長として、市民に信を問う、出直し選挙、また議会解散の考えはなかったのか、市長にお聞きをいたします。
○小松文人議長  市長。
○横山幾夫市長  お答えいたします。市民に信を問う出直し選挙または議会解散の考えはなかったのかという御質問でございますが、出直し選挙につきましては、以前の議会一般質問でもお答えいたしましたが、桜ケ丘町へ市の事務所を設置ということの提案については、あくまでも現地では建設するものではないというふうに考えておりますので、今回仮に否決されることによって辞任ということではございませんというふうに答弁したとおりでございます。
 また、議会解散の考えはなかったのかにつきましても、これも以前の議会一般質問で、総務課長のほうから答弁させていただきましたが、同じことの繰り返しになりますが、長による議会の解散につきましては、地方自治法第178条の規定に基づいて、長に対する不信任案が議決された場合や、地方自治法第177条の規定に基づいて、予算案の提案時に災害復旧に要する経費及び感染症予防に関する経費を削除または減額されたときに、再議に付してもなおその経費を削除または減額したときに不信任とみなすことができるとしており、その場合には議会を解散することができることとなっております。あくまでも地方自治法の規定によるもののみとなっております。
 以上です。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 自分も市民から負託を受けた議員として、当然議会内においてもいろんなことを執行部のほうから提案され、それについて自分らも十二分に考えて検討をしてきて、十分いろんなことは承知をしているわけでありますけれども、こういう一般質問、それからまたせっかくのチャンスである一般質問という時間を利用して、一人でも市民の多くに、自分らは当然わかっておっても市民にわかっていただきたいということで、いろんな質問をしてきたわけであります。
 やはりネットや、また議会だより等々で市民にできるだけ、安芸市はどうなっておるかと、どんな質問をしゆうのかとかいうことも知ってもらうために一番重要であるということは認識しておりますので、2度言ったからとか3度言ったとかいうことではなくて、再三にわたる質問には、市長初め全員が積極的に答えていただきたいと思います。
 市民のために働いておられる275名の職員が老朽化した危険な場所で仕事をしている状況では市長も責任もあるわけで、早く建てかえなくてはならないことは当然議員全員の考えも同じだと思います。市長は、提出した議案に賛同されなかった後の話では、市民に説明が不十分で理解が得られなかったと申しておりましたが、今後このような反省がないことを願っております。
 今、副市長以下幹部職員による場所の検討をされておりますが、庁舎は市職員が市民のために働く場所であり、今回の冒頭、市長挨拶の中でも市職員の意見を募集とありましたが、方法はどうあれもう少し突っ込んで、市職員275名に対して全員にアンケートなど、まず足元の市職員の意見を聞くことが必要ではないかと思います。市長の考えをお聞きいたします。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  職員アンケートにつきましては平成27年4月に実施しています。当時のアンケートは、検討委員会の意見がまとまらない状況下で、市街地に当たる現在地とすまいる・あき周辺、郊外への移転となる防災センター付近と県道高台寺川北線付近の4カ所で意見聴取、集約を行っております。結果は、各課ごとの集約方法に違いがあったため、財産管理課において調整をして、算出しておりますが、187人から回答があり、市街地に残すべきとの意見が34%、移転すべきとの意見が66%という結果でございました。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 今回のことについてはアンケートをする予定はないわけですか。
○小松文人議長  暫時休憩します。
     休憩  午前10時56分
     再開  午前10時57分
○小松文人議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  現在、庁内のプロジェクトチームを立ち上げまして候補地案について検討しておりますので、職員のアンケートにつきましてもそのプロジェクトチームの中でまた検討していきたいと思っております。
○小松文人議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) できる限り市役所職員の、結果はどうあれ一人一人の意見を聞くのも非常に大事ではないかと思います。その上に立って、やはり主権者である市民の意見をしっかり聞いていくということをひとつ今後とも説明責任を果たしていただきたいと思います。
 市長の市政運営については、市長も首長となられた、市長となられたときからの基本方針として、これは私はそういうように理解をしておるわけでありますが、対話による信頼関係の構築、温かみのある持続的な行財政運営、市民の思いや力を結集などと市民との対話を重点において市政運営を行っていくことが基本姿勢と受けとめておりますが、今の決意に何も変わりはないことを願うばかりであります。これからも最も重要課題であります庁舎問題については、特に市長の威信をかけて、主権者である市民との対話と信頼関係を忘れることのない、今後責任ある市政運営をお願いをいたしまして質問を終わります。ありがとうございました。
○小松文人議長  市長、何か答弁ありますか。いいですか。
 以上で、8番吉川孝勇議員の一般質問は終結いたしました。
 暫時休憩いたします。

添付ファイル1 一般質問 吉川孝勇 (PDFファイル 247KB)

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