議会会議録

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一般質問 山下裕

質疑、質問者:山下裕議員
応答、答弁者:建設課長、農林課長兼農業委員会事務局長、危機管理課長、市長、教育次長兼学校教育課長、生涯学習課長兼女性の家館長兼図書館長、環境課長、財産管理課長、副市長

     再開  午後3時1分
○小松文人議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 通告に基づきまして一般質問を行います。
 1、防災対策について。
 初めに7月の西日本豪雨では、広島県、岡山県、愛媛県など広範囲にわたり甚大な被害に遭われ、復旧に取り組む中、台風20号・21号、北海道地震での土砂崩れ、そして昨日の台風24号など日本列島が異常ともいえる状況になっています。災害に遭われた方々には心よりお見舞いを申し上げるとともに、お亡くなりになられた方々には哀悼の意を表したいと思います。また安芸市におかれましても、家屋の浸水など特に河川流域のユズ、水稲などの農林水産物の被害が多く発生しました。想定外という言葉を何度も耳にしましたが、もはや想定外の想定外という現実が実際に起こっております。
 (1)7月の豪雨災害について伺います。11番議員、6番議員の質問とかなり重複する点があると思いますが、よろしくお願いいたします。
 まず最初に、国の災害査定のスケジュールを再度伺います。
○小松文人議長  建設課長。
○大坪 純建設課長  建設課が所管します、道路・河川などの公共土木施設におけます災害査定は、先月末の25日の週より開始されておりまして、現在予定では11月末までおよそ2週間ごとに災害査定が実施されることとなっております。
○小松文人議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○大坪浩久農林課長兼農業委員会事務局長  農林課所管のほうお答えいたします。
 農林課のほうは、農地と農業用施設の災害復旧事業と林道施設の災害復旧事業の査定が予定されておりまして、農地及び農業用施設につきましては、11月の9日と12月の10日に予定をされております。林道施設につきましては、去る9月の19日に3路線の査定を終えておりまして、11月と12月にも予定されておりますが、日のほうは未定となってございます。以上です。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 被災箇所、被災額が多く、県河川・道路もあり早期復旧完成の見通しはよいのか伺います。
○小松文人議長  建設課長。
○大坪 純建設課長  お答えします。
 市長挨拶でありましたように、公共土木施設だけで100件を超えておりまして、また県道・市道等々重なる部分がございます。本格的な復旧については、県・市とも災害査定後できるだけ速やかに復旧工事の発注に取りかかってまいりますが、県と市、地元業者かぶったりもしますし、どのような終期をもってできるかというのは、現在のところ未定ですけれども、できるだけ速やかに発注工事に取りかかっていきたいと考えております。
○小松文人議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○大坪浩久農林課長兼農業委員会事務局長  お答えします。
 農地と農業施設の復旧の見通しにつきましては、先ほどにも少しお答えしましたけど、農地につきましては査定前の着工ということで、黒瀬と入河内地区を実施しております。残る地域につきましてはユズの収穫も見えておりますので、査定後に農家意向も確認して、できるだけ速やかに復旧してまいります。
 それから林道の復旧につきましては、査定後に指令前着工という方法も含めまして、できるだけ速やかに復旧してまいりますが、林道施設の復旧事業には3年ルールというものがあるようですので、それまでの復旧を目指しておりますが、手前の県道・市道に工事車両が通行できるよう復旧することも急がれております。この3年ルールの緩和とか、県道等の早期復旧につきましては、県政要望等で現在要望もしておるところです。以上です。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 農地の流出、埋没など、復旧工事費の所有者の負担割合は何%になるのか伺います。
○小松文人議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○大坪浩久農林課長兼農業委員会事務局長  お答えいたします。
 通常農地の先ほどもちょっと前議員のところでお答えしましたけれども、災害復旧のメニューについては2つありまして、いずれも市が事業主体で工事を発注するものがございます。
 1つは国の農地災害復旧事業、いわゆる公共災と呼ばれるもので、負担割合は工事費に対しまして通常は国が50%、市が45%、地元が5%で、農家の方からは分担金という形で、市が工事を終えた後に徴収することになります。なお7月の豪雨につきましては、激甚災害という指定が国からございましたので、この国の50%の補助にかさ上げをするということが決定されておりまして、最終この補助率の確定は恐らく年度末になると思いますけれども、このかさ上げがありまして国が95%、市が4%、農家が1%程度になると想定をしております。
 また、2番目の市の単独耕地災害復旧事業というのは、いわゆる単災と呼ばれるものでありまして、公共災の要件にのれないものが対象となります。負担割合は市が65%、地元が35%という形になりまして、分担金としては先ほどと同様に、分担金として市が徴収するということになります。以上です。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) これは6番議員の質問とちょっと重複しますが、安芸市は負担軽減支援策を考えているのか、また市の単独の支援があれば早期着工をできると思いますが、それは検討してるのか伺います。
○小松文人議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○大坪浩久農林課長兼農業委員会事務局長  お答えいたします。
 市の独自支援ということですけども、2つありまして先ほどもお答えしましたけども、このたび災害の件数非常に箇所も多かったということと、ユズを何とかしたいという要望もありまして、農家自身が業者に発注をして、土砂を取り除きをする費用を援助する、いわゆる安芸市の小災害補助金の適応を決めております。これは1カ所の上限が40万円までで、市がその費用の85%を補助金として支払います。事業期間は今年度末というものです。
 またもう1つには、国の農地の災害復旧事業、いわゆる公共災、こちらのほうには災害復旧事業費に補助対象となる限度額というものがございまして、これを超過してしまいますと、その費用は農家の自己負担となるルールになりまして、農家の負担になるということで、今回の補正のほうにも盛り込んでおりますけれども、この限度額を超える分の復旧費用の80%を市が補助します農業災害復旧支援事業費補助金というものを創設をすることとしております。これによりまして農家の負担軽減と農地の復旧を支援していくというような形になります。以上です。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 安芸川、伊尾木川の濁水が続いております。特に伊尾木川の濁水は豪雨以来2カ月余りの長期にわたり、そういう状態が続いています。昨日の台風24号でまた濁りが増した状態になっております。用水として使用している基幹産業であるハウス園芸に悪影響が出るのではと不安が高まっています。当然川の生物の死滅、アユの味比べでグランプリを獲得したこともあったアユ漁もできない。川は人間生活の癒やしの場であり、早急な原因の究明と対策をお願いしたいが伺います。
○小松文人議長  建設課長。
○大坪 純建設課長  お答えします。
 台風24号まで想定しておりませんでしたけども、私も川を見ますと、また濁ったなという印象を持っておりますが、7月豪雨以降たび重なる台風や秋雨前線豪雨等によりまして、特に伊尾木川ですけども、伊尾木川上流・支流や山腹崩壊地からの濁水が本流に流入している状況にあると考えられることから、特に下流域に下るにつれまして、濁りが顕著な状況となっておりますが、特段7月豪雨以降の新たな大きなつえとかいうことは、県のほうからは特に情報入っておりませんので、この雨が続く関係で支流からのちょろちょろした濁りが本流に集まってるものだと考えております。以上です。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) こんなに2カ月以上続くというのは、誰に聞いても今までなかったというような状況続いていますので、早期の復興をできるだけお願いいたします。
 安芸市別役地区では、いまだにライフラインの確保ができていません。道路復旧などライフラインの解消は急がれるが、いつごろになるのか伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  ライフラインの電気の復旧状況について御説明いたします。
 尾川地区が7月7日午後1時5分に復旧しております。そして大井地区が7月12日午前11時41分に、畑山地区が7月12日午後3時55分に、別役地区が8月29日午後0時36分に通電を再開しております。次に電話についてですけれども、畑山地区と尾川地区が7月31日に、大井地区が8月4日に復旧し、別役地区は現在も復旧作業中とのことです。この復旧までの間は事業者と協力しまして、発電機と燃料の供給や衛星携帯電話の無償貸与によりライフラインの代がえを行いましたし、行っている状況です。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 豪雨災害後、私も別役地区へ行ってきました。片道3時間半かかりましたが、別役地区のクルマ谷上流で山腹崩壊の箇所が見られますが、確認していますか。市長伺います。
○小松文人議長  市長。
○横山幾夫市長  はい、私も徳島県那賀町のほうから、直接別役土居地区のほうへ被害状況の確認をしております。なお、7月の10日に国土交通省のヘリコプターに搭乗いたしまして、上空からクルマ谷も含みます安芸市全域の被害状況を調査を確認をさせていただきました。
 なお、平成26年の8月にもこのクルマ谷、現在の山腹よりもちょっと下のほうが崩壊いたしまして、市道側に住む地区の方、前の橋なんかがちょっと被害を受けたんですが、そのときも私そこでつくづく、そのときは擁壁なんかも全て決壊してましてかなりひどかったんですが、今回崩壊はあったものの擁壁が一部ちょっと被害をこうむっただけで、河川自体は何とか水が全てではないですが流れてましたので、そこの方が一応仕事として行っておりますアメゴの養殖については、支障はないということも確認をしてまいりました。以上です。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) この箇所は雨天時これからの豪雨により、土石流が発生する可能性が非常に高いんではないかと思いますが、緊急工事の必要があると考えられますが、いかがでしょうか。
○小松文人議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○大坪浩久農林課長兼農業委員会事務局長  お答えいたします。
 その対策につきましては、まず7月の19日に現場のほう、農林課、建設課、安芸林業事務所、それから地権者3名、それからコンサルタント会社とともに現地確認を行っております。関係機関で集落、それから下の公共施設等の影響と緊急性といったものを確認をしまして、地権者の承諾を得て、現在高知県から国の災害関連緊急治山事業というものがありまして、そちらのほうに申請をしていただいております。県としましては年内に内示を受けまして、30年度それから繰り越しの31年度も含めて、2カ年で谷止工1基の設置を目指したいというふうに考えているそうです。なお、山腹崩壊の箇所につきましては、通常県営で行っております国の治山事業で工事を行うようしておりまして、緊急性も確認をしております。以上です。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 早急の対策よろしくお願いします。
 続いて、伊尾木川流域の雨量計の設置場所は何カ所あるのか、伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  伊尾木川となりますと、高知県が管理する雨量計が古井と入河内にあります。以上です。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 以前は別役地区にもあったと聞いてますが、今は別役地区はないんですか。はい、わかりました。
 古井・別役地区にかけての、古井ですか、周辺の雨量の観測をされているはずですが、発表されてないのではと思います。この7月豪雨ですね。魚梁瀬では1,319ミリ、大栃850ミリ、宿毛市493ミリで観測記録を更新していると出てますが、古井地区の72時間雨量はどれくらいだったのかわかりますか。伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  7月豪雨の雨量につきましては、議員協議会の資料に添付しておりまして、72時間という集計はしておりませんけれども、累加雨量で古井観測所の累加雨量で1,617ミリ、時間最大雨量で100ミリとなっております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 別役、地元の方にお聞きしましたら、地元で個人的に測量してるみたいですが、800ミリぐらいまでは今までは対応できたが、今回はそれ以上降ってると思うと。対応できてないということを聞きましたので、ちょっとお聞きしました。
 それでは、当日の職員の参集状況と参集場所を伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  先の質問でちょっと答弁が抜かってましたので、まず雨量情報につきましては、インターネット上で公開しておりまして、高知気象台のホームページや国土交通省の川の防災情報、そして高知県の水防観測情報などで閲覧することができます。このことがちょっと答弁抜かっておりました。
 次に職員の参集状況ですけれども、7月5日午前9時に災害対策本部を設置いたしまして、配備体制は第1配備としておりました。その御質問の参集ですけれども、7月6日金曜日の午前3時には配備体制を第3配備に引き上げまして、職員に参集するよう指示しました。参集場所につきましては、電話受け付けと情報伝達体制を強化するため、災害対策本部動員計画の総務部情報班の一部の職員は防災センターへ、そのほかの職員はそれぞれの対応に当たるため、本庁に参集いたしました。参集状況につきましては、参集できていないという報告は受けておりません。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 今回ですが、通信障害が起きていましたが、今後大災害が起こり得る可能性が高くなっている現状で、再発防止の対策はできているのか伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  まず、今回7月豪雨の際に発生しました通信障害の状況から、まず説明させていただき、その後に対策について御答弁させていただきます。
 7月9日午前8時から午後6時までの間、NTT西日本が提供する光回線に通信障害が発生いたしました。NTT西日本の発表によりますと、光回線の中継線が被災したことが原因とのことです。市では携帯電話やSTNet、NTT西日本のメタル回線が利用可能であることが確認できましたので、市役所と防災センターへのメタル回線の電話番号を防災行政無線で周知するとともに、NHK高知放送局の番組内でテロップの表示を行いました。
 対策としましては、通信障害を回避する対策や発生した場合の利用者に対する広報につきましては、事業者でありますNTT西日本が行うべきことですので、事業者に対する改善を求めているとともに、市の通信システムを多重化するよう改善することで対応するよう考えております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 今後の安芸市における豪雨対策の取り組みを伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  豪雨対策の取り組みといいますと、まずはやっぱり被災、人的被害を発生させないためには、まず逃げるということがまず第一でして、その辺の各住民の意識向上は必要やと思います。そして行政としましては、的確にタイミングよくその情報を伝達することが非常に重要だと考えております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 災害復旧工事に携わっている業者の方が、現場より帰る途中道路が寸断され帰れなくなり携帯も使えずに困ったそうです。近くのダム事務所の衛星電話で連絡をとり迎えに来てもらったそうです。会ったときはかなりの立腹で、もっと通信網を拡大できないのか、強い口調で要求がありました。東川より奥地は携帯が使用できない。市のほうからも要望を出してほしいですが、いかがでしょう。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  議員がおっしゃられたとおりで、今回豪雨災害対応しまして、すごくこの山間部との通信網については、脆弱であるということをすごく課題に感じております。
 そのことに関しまして、7月豪雨に関しまして8月2日に衆議院総務委員会との意見交換会が開催されました。安芸市からは山腹崩壊や路面決壊により電柱等が被災したことで固定電話が不通となり、住民の安否確認に支障が生じたことから、山間部との通信網が脆弱であることを解消するために、携帯電話の通話域を拡大するよう求めました。今後も市長会等で所管庁である総務省に要望していきます。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 山林の荒廃に手を入れなければ、今後被害がますます増大すると思われますが、市としての対策は考えていますか、伺います。
○小松文人議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○大坪浩久農林課長兼農業委員会事務局長  山林の荒廃の対策ということですけれども、山林森林の環境の整備という面で、お答えをさせていただきたいと思います。
 本年の5月に森林経営管理法というものが成立をされまして、これは新たな森林管理システムって呼ばれておりまして、森林所有者の管理責任というものを明確化をされましたとともに、経営とか管理が適切に行われていない森林、手入れが行き届いていない私有林とかですね。そういったものについて、市町村が仲介役となって、森林所有者とそれから意欲と能力のある林業経営者をつなぐ制度というものが、スタートいたします。来年度からになりますけれども、対象森林等の抽出とか、森林所有者の意向調査なんかを行ってまいりますが、この制度が回ることによりまして森林の適切な経営管理が図られまして、災害防止や地球温暖化防止など森林の広域的機能の維持・増進につながればというふうに考えているところであります。以上です。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) (2)浸水被災のシミュレーションについて伺います。
 僧津の河川堤防が100メートルにわたって崩壊しているが、原因は何なのか伺います。
○小松文人議長  建設課長。
○大坪 純建設課長  お答えします。
 県の安芸土木事務所によりますと、当該箇所が河川の地形的に湾曲した特に水の当たる部分である上、経験したことのない未曾有の豪雨、水位の上昇によりまして、護岸堤防が侵食の影響を極めて強く受けたことによるものであるとのことでございます。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) この場所はある業者が言われるには、以前から危険があるということで、県のほうには何か言っていたということをちょっと聞きましたが、もしこの場所が決壊していれば下流地域はどのようになっていたのか伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  下流域に甚大な被害が発生したことは想像いたしました。御質問のことに対しまして、的確な浸水区域を想定するもととなる河川管理者が策定する浸水想定区域図がないため、詳しくどのような影響を想定していたのかにつきましては、なかなか現状お答えできない状況ですけれども、なおこのことにつきましては、安芸川、伊尾木川の洪水浸水想定区域図の策定につきまして、早く策定していただくよう要望してきておりました。なお本年度も要望してきております。この洪水浸水想定区域図が策定されましたら、速やかに市がハザードマップを策定し、各家屋等に配布する予定です。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) もし、今回の崩壊場所が仮に決壊したと想定して、土居小学校にはどれぐらいの高さの浸水が想定されるかわかるでしょうか、伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  先ほどの答弁でちょっと御説明したとおり、なかなか浸水深についてお答えできる状況にはございません。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) それでは浸水後、土居地区ではどのくらいの時間帯で水が引く予想ができるか、波の浸水と川の氾濫では、時間帯が違うというようなことも聞いておりますが、いかがでしょう。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  先ほどもお答えしましたとおり、シミュレーションというか、浸水想定区域図がないということと、それに伴いまして排水経路についても、その浸水区域からどのように排水していくかについても、ちょっとそのようなものが調査・策定されておりませんので、申しわけありませんがお答えできない状況です。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) それでは安芸川、伊尾木川の複数カ所が決壊したときのシミュレーションも当然できてないと思いますが、その取り組みは必要と思いますが、伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  必要と思っておりまして、早急なハザードマップ策定のもととなるものを強く県に要望してまいります。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 津波発生時は、波が遡上し奥地で河川の氾濫の被害が出ています。東日本では4キロメートル以上も遡上していると聞いているが、安芸市は波の遡上をどの辺まで想定しているのか伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  南海トラフ地震のことでいいですか。では、浸水想定の図はないんですけれども、河川の浸水深について。シミュレーションでは土居のあたりまで、遡上するシミュレーションとなっています。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 土居の天神坊橋あたりが4キロちょっとぐらいの場所でしょうかね。
 続いて(3)河川堤防決壊時のハザードマップを安芸市は作成しているのか、伺おうと思いましたけれども、作成してないがですよねこれは。
 そしたら続いて、岡山県倉敷市は過去にも大規模な洪水被害があり、2017年に洪水ハザードマップを作成しています。大きな被害を出した真備町はその予測と今回の浸水域はほぼ重なったが、多くの犠牲者を出しています。命を守れなかったのが課題が残ったということですが、理由としては危機管理の問題、マップを見たことがないなど、住民に意識の低さが浮き彫りになっているそうです。安芸市においても今後マップの作成、ハザードマップをこれからつくると思いますが、その後の住民へ徹底さす対策が必要であると思いますが、伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  被災した岡山では、議員が言われましたようにハザードマップがある中、そこが認識されていなかったということで、まずは安芸市におきましては早くハザードマップを作成して、その想定区域を周知していただくということが第一で、次にその地域に対してどのような行動が必要なのか、そして行政としてはどのような情報伝達をしなければならないのか、そういうことを再認識いたしましたので、そのようなことに取り組んでいきたいと思っております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) やはり市民の意識を高めるということが必要だと思いますので、よろしくお願いします。
 安芸川、伊尾木川流域の河川には、いまだに流木がたくさん残っており、大雨による流出が懸念されています。今回の24号でも伊尾木橋の上には若干やはり流木が流れてきてます。長さ20メートルの大木が根こそぎ引き抜かれて、漂流していたという話も聞きます。流木の撤去計画はどうなっているのか伺います。
○小松文人議長  建設課長。
○大坪 純建設課長  お答えします。
 7月豪雨以降応急対応もしていただいておりますが、県安芸土木事務所によりますと、この9月の大型補正により未着手箇所の流木撤去に順次取り組んでいくと聞いております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 先の台風21号では、岐阜県も1,000ミリを超える大雨が降り、大雨特別警報が発令され、複数の河川で水があふれ約1,000棟が床上・床下浸水したものの、全壊と半壊はともに3棟で死者は1人にとどまっています。被害が最小限に抑えられた理由は、2004年に大きな被害を受け、その後県や国交省が河川の掘削や堤防のかさ上げなどの対策を講じていたのと、住民の防災意識の高さを上げています。
 伊尾木橋の橋桁の台座のすぐ下には、大量の土砂が堆積しています。安芸川、伊尾木川の土砂の撤去を県や国に要望して、早急に対策をとらなければ大雨のときなど大変なことになるのではないかと思いますが、伺います。
○小松文人議長  建設課長。
○大坪 純建設課長  お答えします。
 御指摘の伊尾木川橋桁下を含めまして、僕もけさちょっと見させていただきましたけど、改めまして、県のほうからはこの9月補正で安芸川、尾川川等で土砂しゅんせつを鋭意順次対応していくと聞いておりますので、その動向を見ながら対応していきたいと思います。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 今回の豪雨は、たまたま満潮時や支流の増水がなかったので、不幸中の幸いというか、まだまだ被害が多くならなくて済みました。やはり先ほども申しましたが、住民が関心を持てるハザードマップの作成を早急にお願いいたします。
 以前も質問していますが、全国でため池の決壊が続いており、多くの決壊被害が出ています。農水省は2020年度までの土地改良計画に、ため池ハザードマップの作成を盛り込んでいるが、内原野や東山の竜王池など人家に被害を及ぼす箇所があり、安芸市も当然作成できていると思いますが、伺います。
○小松文人議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○大坪浩久農林課長兼農業委員会事務局長  農業用ため池につきましては、決壊のシミュレーション等につきましては、安芸市に影響のあるため池、芸西村にあります桜ヶ池、これメサイ川に流入しますが、これを含めて10カ所存在しまして、南海地震などにより大きな被害を受けて、決壊した場合の想定浸水区域について、高知県のほうが示した簡易ハザードマップというものがあります。こちらについては平成23年の9月の広報あきで掲載して周知した経過があります。簡易版でございますがハザードマップがございます。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) やはりそれも余り市民のほうに浸透してないみたいで、何か知らせる対策が必要でないかと思います。
 続きまして、(4)避難指示について。
 数十年に一度と言われる大雨特別警報が高知県を含め11県に及んだ。高知県では初めてで十分に機能したのか課題が残るみたいだが、避難指示に至るまでの手順を伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  避難準備高齢者等避難開始情報は、これ6番議員のときに内容は御説明しましたので、ちょっと省略させていただきますけれども、意味についてです。
 手順としましては、台風や大雨などの事前に到来時期が予測できる場合は、段階的にまず避難準備情報を発令しまして、今回の台風でも避難勧告出しておりますが、災害による被害が予想され、人的被害が発生する可能性が高まった場合は、避難勧告を出しております。そしてそれがさらに悪化した場合は、避難指示を出しておりまして、土砂災害やゲリラ豪雨など突発的な状況では事態に応じて、避難指示などの情報を発令する場合がございます。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) その避難指示というのを理解できずに、自宅に残って避難しなかったり、情報伝達がうまく伝わっていなかったように思われます。今回の豪雨の教訓として住民に迫る危機をどう正確に伝え避難に移せるか、検証と改善が必要ではないかと思いますが、伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  今回特に安芸川の堤防の突発的なことに対して、避難指示を出したことに対しまして非常に改善点が多くありますので、その辺は確実に取り組んでいくこととしております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 続いて避難指示を出した、これ先ほど6番議員が聞いてます。指示を出した地区、避難率を聞きましたが、岡山、広島、愛媛で平均で4.6%、ただ7市が1%未満だったという聞いております。一方ですが、広島県坂町といいますか、23.8%と最も高い避難率で避難準備情報の段階で、既に自主防災組織の役員らが戸別訪問などで避難を呼びかけたそうです。避難指示が出てから動くのは遅過ぎる、訓練で手順を確認していたということも役に立ったと言っています。やはりそういったことで市民に呼びかけていく。そして安芸市は避難率が9%でしたかね、この9%の避難率をどう捉えているのか。原因は把握できてますか、伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  まず、今回の7月豪雨で低かった原因につきましては、先の質問でもございましたが、なぜ避難指示なのかという情報がきれいに伝わっていなかったということですので、まずはそこは改善する必要がありますし、あとその低いときに後追いといいますか、低いことに対して再度避難指示の広報に回る、そういうことは必要と考えております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 以前から各地区で防災無線が聞こえない、肝心なときには役に立たないのでは、といった声をよく聞いていました。今回の豪雨の避難指示発令では、防災無線が役を果たしていないようだが、市としてどのように受けとめているのか伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  防災行政無線は、強風や降雨などの悪天候や屋内、周囲の騒音などの状況などによって、聞きづらい場面が生じております。防災行政無線が聞こえないということに対しましては、できる限りの改善は行っておりますが、なかなか苦情が減らないという状況にあります。情報伝達につきましては、防災行政無線だけでは伝わらない場合がありますので、さきの質問でも答弁しましたが、エリアメールやメール配信サービス、テレビやラジオなどの情報機関を活用して、情報発信の多重化を図ることが必要でありますし、今現在取り組んでおります。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) エリアメールとか、そういうスマホでの情報というのは、高齢者の方はなかなかそういうのは確認できん現状が結構あります。
 次に、災害時に自力避難が困難な高齢者や障害者ら災害弱者一人一人の支援や避難策を定める個別計画の策定は、安芸市はできているのか伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  災害時要支援者の個別避難支援計画につきましては、計画策定を進めている状況ですけれども、まず避難する方を支援する方の選出に苦慮しておりまして、現在の進捗は、個別計画の策定率が1.5%から停滞している状況です。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 今回の豪雨時に消防署への問い合わせなど、各地区の避難状況の通報などは、どれぐらいあったでしょうか、伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  どれぐらいの件数ということを、ちょっとなかなか大変な状況といいますか対応が困難な状況で、件数とか何件ということがなかなか整理つけていない状況でして、まず大まかに言えることは、夜間はなかなか寝ているとかいうことで、情報が入ってこなかったんですけれども、明け方からはもう次第に住民からの問い合わせがふえてきまして、なかなか対応が困難な状況でありましたが、配備体制を強化していたため、できる限りの対応は行ったんではないかと思っております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) (5)の避難所についてですが、これも重複する点がありますが、安芸市において避難所を幾つ設置し、どれぐらいの人数の受け入れを想定したのか、まず伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  この避難者数の想定につきましては、安芸川の堤防崩壊により発令したときにちょっと想定したものですけれども、想定避難者数3,545人に対しまして、避難所の収容人数は3,832名として開設いたしました。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 実際の避難者数はどうだったのか、その数に対してどう考えているのか再度伺います。
○小松文人議長  暫時休憩します。
     休憩  午後3時52分
     再開  午後3時52分
○小松文人議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  最大数値ですけれども、済みません、対象者から言わせていただきます。対象者3,822人に対しまして、避難者数354人ということで、9.3%です。さきにも答弁しましたが、1割を切っているというような状況で、大変低いと感じております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 矢ノ丸の方々は第一小学校までは、なかなか行くのは無理だということで、自宅におられたということも聞いておりますが、矢ノ丸には避難タワーがありますが、そのタワーの活用は考えていなかったのか伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  考えておりませんでした。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 避難タワーを開設しておれば、そちらに行かれた方がいるんじゃないかと思います。まして仮に決壊したとして浸水してくると、もう即そういう高いところへ逃げなけりゃいけないですが、どうしてそこは開設せんかったのか伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  基本、何と言いますか天候も天候ですし、避難タワー、本当に緊急避難場所としての施設で、ちょっと説明……。開設した避難所はいることに対してストレスといいますか、避難タワーではすごく、寝転んだり、そういうようなこともできませんし、そういう少しでもおることに苦痛がない場所を選択して開設しております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 実際、矢ノ丸から第一小学校遠過ぎて行けんいう方らが出てますので、そうするともし浸水してくると自宅で被災されたんではないかと思います。だからやっぱり緊急の場合は、とりあえずそういう高いところへ逃げる処置をとるべきだと思います。
 内原野体育館に避難した方に聞きましたが、増水している川の橋を渡って避難するのは、かなりの勇気がいったそうです。かなりの雨量の水が来てたらしいです。清水ケ丘中の体育館もそうだったらしいですが、だから橋を渡るより家にいたほうがましと考えて避難しなかった方もいるそうです。そういった避難者からの生の声や要望を聞くことも大事だと思うが、避難者からのアンケート調査は行ったのか伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  行っておりません。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 女性の方に聞きますと、やはりトイレが非常に困ったらしいです。内原野体育館中にありますが、やはり雨の中を外に出て陶芸館のトイレですか、そういったところを利用してたみたいです。やはり1日で済んだけど、何日も滞在するのは大変やという声も出てます。やはり生の声を聞いて、今後の対応をぜひお願いしたいと思います。
 続いて住宅の一部分が浸水して、家財道具や衣類など処分された方などの公的支援はあるのか、伺います。
○小松文人議長  暫時休憩します。
     休憩  午後3時57分
     再開  午後4時2分
○小松文人議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  お答えします。
 今回の7月豪雨では、国の災害救助法が適用となりましたので、半壊以上の方に対しまして支援制度がございます。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 今回の豪雨で避難生活を送った人は、長い人で何日間だったのか伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  避難指示によります緊急避難場所は、7月6日午前4時20分に開設しました。そして7月7日に閉鎖しております。その後に家屋の破損や集落の孤立により公民館や集会所等に避難所を8カ所開設いたしまして、避難者は最大で22名の方がいました。その開設した8カ所の避難所は最終8月31日に閉鎖いたしました。ただし孤立状態が継続している安芸ノ川の1世帯2名につきましては、民間宿泊施設に避難所を開設し、救助を継続している状況です。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) スフィア基準という国際基準がありますが、どういうのか伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  スフィア基準は、災害や紛争のなどの被災者が避難所等において受ける人的支援の国際基準で、トイレは一時避難所だと50人に1基、避難所だと20人に1基、避難所の1人当たりの居住スペースは、3.5平方メートルが定められています。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 安芸市の避難所は、この国際基準であるスフィア基準は満たされているのか伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  安芸市は、内閣府や国土交通省が示すガイドラインを基準に、避難所の災害用トイレの整備を50人に1基の割合で整備を進めています。また1人当たりの居住スペースは、3.0平方メートルとしています。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) そのスフィア基準でトイレですが、男性1に対して女性3という基準があるのではないですか、伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  済みません、知りません。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) はい、もうちょっと詳しく調べておいてください。お願いします。
 (6)の小学校の高台移転について伺います。
 伊尾木地区は、地震津波の際は保育所が一時避難所になっています。地震、津波、河川の氾濫などが重なれば、保育所だけでは避難者の受け入れは困難と思われます。以前から何度も言っていますが、小学校と公民館、そして消防屯所を一緒に高台移転すれば住民の避難所として十分に活用できるが、住民の命を守る取り組みをもっと考えなければならないのでは、伺います。
○小松文人議長  教育次長兼学校教育課長。
○植野誠一教育次長兼学校教育課長  お答えいたします。
 まず小学校です。本市の小中学校の高台移転ということで取り組んでおるところです。中学校を1校に、小学校を2校にという案を持っておるところですが、議員の言われます伊尾木小学校単独での高台は現在考えておりません。
○小松文人議長  生涯学習課長兼女性の家館長兼図書館長。
○長野信之生涯学習課長兼女性の家館長兼図書館長  お答えします。
 はじめに公民館の設置、対象区域について御説明させていただきますと、まず公民館につきましては、公民館活動の効果を高めるために人口、人口密度、地形、集落の形態、交通条件、社会教育関係団体の活動状況など、全てを総合的に勘案して設置場所を決める必要がございますが、既存の公民館につきましては、それらを勘案した上で、地域の皆様の利便性に配慮した立地となっていると考えられます。それらが高台へ移転した場合、地域の学習機会の提供や集会の場の提供といった諸活動への影響なども危惧されることから、現在のところ公民館の高台移転の計画はございません。以上です。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) その小学校を2校にするというのは、これは市長の独断ではなかったかと思います。検討委員会の答申ではないはずだが、検討委員会の答申はどのようになってたのか、改めて伺います。
○小松文人議長  教育次長兼学校教育課長。
○植野誠一教育次長兼学校教育課長  お答えいたします。
 平成28年3月に出されました安芸市保小中移転・統合検討委員会での答申の内容につきましては、中学校を1校に、小学校を5校にというものでございました。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 新庁舎建設では、市長初め執行部は口をそろえたように検討委員会の答申と答弁しているが、小学校の統廃合は検討委員会の答申ではなく、市長の考えだけで動いているようだが伺います。
○小松文人議長  教育次長兼学校教育課長。
○植野誠一教育次長兼学校教育課長  お答えいたします。
 安芸市保小中移転・統合検討委員会の答申に基づく小中学校の整備計画では、高台への統合が完了するのが、事業着手から15年目となっておるところです。小学校2校の方針と考えたのは、地震津波対策が待ったなしの状況の中で、子供たちの命に優先順位をつけることができないということから一気に高台移転を進めるもので、安芸市の宝物である子供たちの命を守るためです。
 あわせまして、今後の児童生徒数の減少や教育環境の充実などを図ることを視野に入れたことで、答申より一歩踏み込んだものにはなっておるところでございますが、今後保護者の皆様方や地域の皆様方の声をお聞きしながら対応していくところですので、御理解賜りたいと考えるところでございます。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) ちょっと時間がなくなってきましたので、この件につきましては今後の追及課題といたしまして、(7)の災害廃棄物の処理について伺います。処理施設は何カ所あるのか伺います。
○小松文人議長  環境課長。
○小松俊江環境課長  安芸市内には、安芸市最終処分場、こちらは現在受け入れた廃棄物を破砕するなどの前処理を行っております。溶融処理施設としては、伊尾木の安芸広域メルトセンター、また民間では下山の有限会社あきエコ、入河内の有限会社安岡重機の施設があります。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 今言われた施設で十分になるのか伺います。
○小松文人議長  環境課長。
○小松俊江環境課長  先日の7月豪雨災害に関しましては、この各施設からのこれ以上受け入れはできないというような話はありませんでしたので、現状では処理できているものと思います。しかしながら、今後大量の廃棄物が出るような災害になれば、廃棄物をまず広い場所で仮置きし、適宜排出して処理する方法、また市外の処理施設への搬出方法も必要だと考えております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 仮置き場の設置を聞こう思いよりましたら、もう既に答弁されましたので。そのメルトセンター周辺とか出ましたが、昨年県が公表した大規模盛土造成地が安芸市には7カ所あり、谷埋め型3カ所、腹つけ型2カ所の計5カ所は最終処分場からメルトセンター周辺にあります。大地震で地すべりを起こす危険性が指摘されており、その対策はできているのか伺います。
○小松文人議長  環境課長。
○小松俊江環境課長  まずは仮置きのことになりますが、メルトセンターにおきましては、こちらのほうはメルトセンターは、東部9市町村の広域のごみ処理施設であり、かつ一時避難所に指定されているため、仮置き場としては考えておりません。また災害時にはまず施設の災害故障も考えられますので、まずそちらのほうを考えた後、そちらのほうの復旧をまずはと考えております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) また、今後この大規模盛土造成地はまた質問していきたいと思います。ちょっと時間がないんで先にいきます。
 環境省が全国自治体につくるように求めている災害廃棄物処理計画を、安芸市はできているのか伺います。
○小松文人議長  環境課長。
○小松俊江環境課長  災害廃棄物処理計画は昨年度に策定しておりますが、まだ公表はしておりません。77ページにも及ぶものでありますので、コンパクトにした概要版を作成し、公表する予定をしております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 続いて2、新庁舎建設について伺います。
 (1)新庁舎建設地検討委員会について伺います。29年に庁舎建設地に関する答申が出されましたが、この委員会に建築の関係者がいたのか伺います。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  建築を専門分野とする関係者は入っておりませんが、防災学、地盤工学、地盤耐震工学などを専門とする大学教授には入っていただいておりました。これらの分野は建築分野にも関係がありますので、見識のある方は入っていたというふうに認識しております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) ピロティー形式は利便性を考えると現実的ではないとの答申があります。東北工業大学名誉教授の田中礼治先生は、2013年5月14日、河北新報朝刊に「いのちとちいきを守る」の紙面の「ピロティー構造もっと活用を」と題した論説で、はりと柱だけでつくられている壁のないピロティー構造の建物が、海岸部にあって原形をとどめていたことを調査検証。津波に強い地盤のかさ上げをピロティー構造で代がえ可能、経済負担が軽いなどの長所を挙げて、復興・復旧にピロティー構造の活用を提案しましたと掲載されています。建築の専門家が入っていればピロティーは現実的ではないという答申は、出てこなかったのではないかと思いますが、伺います。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  さきの議会でも御答弁いたしましたが、ピロティー形式による建築を否定するものではございません。現在地でも地震津波に耐え得る庁舎の建設は可能であるというふうに考えております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) この件は後でちょっと出てきますので、また後で質問します。
 県道高台寺川北線から北に入ると、車でのアクセスを考えても利便性で劣るとの答申があります。現在検討されている土居・僧津地区の(1)(2)(3)の新庁舎建設検討区域は、答申に沿っていないのではないか伺います。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  検討委員会の結論は、整備予定の高規格道路北側から県道高台寺川北線付近とされ、この中で浸水区域外に建設しがたい場合は、庁舎が浸水を避けることと、庁舎へのアクセスを確保する対策を講じることとされたものです。県道高台寺川北線より北側も現在の検討区域としていますが、答申の肝である地震津波時にも機能できる浸水区域外であり、利便性については対策可能であることから検討区域としていますし、答申の趣旨に沿っているものと考えております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 答申は、高規格道路から県道高台寺川北線付近までの間が妥当であるという答申だったと思います。前回の桜ケ丘のときも浸水区域外ということで言っていましたが、最終的には浸水区域内ということになってますが、この高規格道路から川北線の間は浸水区域ではないのか伺います。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  浸水区域もありますし、浸水区域外もございます。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 続いて(2)市民の命・財産を守る取り組み。
 海岸の防潮堤、河川の堤防、道路の強化等の対策を今までに何度となく言ってきました。7月の豪雨で思い知らされたはずです。河川・海岸堤防の強化を求め、尾崎知事が提案書を国交省へ提出したという記事がありました。安芸市の強化対策は進んでいるのか伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  まず私のほうから河川のことに対しましては、地震津波対策のL1対策について答弁させていただきます。
 河川堤防のかさ上げにつきましては、継続的に県政に要望を行ってきました。安芸川及び伊尾木川の河口周辺地域における河川整備計画は策定されている状況です。防潮堤につきましては計画はございませんが、昨日の台風におきましても高波により越波している箇所が多くありますので、その対策も含め要望を行っていきたいと考えております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 市役所が市街地の中心部にあり避難者の受け入れを可能にすれば、大勢の市民の命を守れることになるのでは、伺います。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  市役所を現地に建築することは、地震津波発生後直ちに市役所が機能できず、被災し避難し難を逃れた多くの市民の命を守ることができない上、幸いにも被災しなかった多くの市民生活にも影響を与えてしまうと考えています。
 東北の震災のように多くの震災関連死を生んでしまうリスクがあり、危惧をしております。また検討委員会では、市役所は一時的な避難所としてはよいが、効率的な避難者支援、復旧・復興を考えると避難所機能を持たせないほうがいいといった意見もありました。なお、現在の市役所は一時避難所としても指定しておりませんし、周辺の県の総合庁舎や避難ビルで一時避難者の受け入れ数は充足をしております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) この件もちょっと後でまた出てきますので。沿岸部海岸線の地域の方々の安全の確保は、どのような対策を講じているのか伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  済みません、確認ですけれども津波対策でしょうか。
 津波対策につきましては、浸水区域として御答弁させていただきます。浸水想定区域につきましては、津波避難タワー、そして津波避難ビル等、あと高台への避難路の整備により避難困難区域を解消する対策を行っております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 赤野地区には避難タワーが設置されていないが、特に国道南側の住民からは不満の声が聞かれます。今までに要望はなかったのか伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  確認しますと要望書としての形は、平成26年度に要望書が市長のほうに上がってきております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) どうしてできていないのか、わかりますか。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  これまで津波避難タワーの建設につきましては、津波避難計画の中の津波避難困難区域を解消するために進めてきたため、赤野地区に建設する計画がありませんでした。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) ますます高齢化が進む中で、国道を渡って北の山へ行くのはなかなか困難なという住民がふえてきているそうです。今後前向きに検討をお願いしたいと思います。
 (3)の市民の意見を取り上げる体制は、6月第2回定例会で市長は、移転反対の方もいるし賛成の方もいます、の答弁がありました。この賛否の比率を伺いたいです。
○小松文人議長  市長。
○横山幾夫市長  賛否の比率につきましては把握しておりません。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) それでは市長は、反対署名と移転説明会での状況とではギャップがあったというふうに考えていると答弁していますが、2度の否決を受けた移転問題なので、はっきりさすためにも住民投票で民意を確かめたらどうかと思いますが、伺います。
○小松文人議長  市長。
○横山幾夫市長  住民投票につきましては、御承知のとおり手続上常設型住民投票と個別設置型住民投票がございますが、常設型住民投票についてはあらかじめ議会の議決を得て条例制定した上で住民投票を行うものでありますので、本市の場合は個別設置型住民投票になろうかと思いますが、この個別設置型住民投票は自治体の長、議員、そして住民それぞれが請求が可能でございます。その都度可能でございますが、その都度議会の議決を得て制定される条例に基づいて行われるものでございますので、住民投票を否定するものではございませんが、以前答弁申し上げましたとおり、市としての住民投票は考えておりません。以上です。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 私の周りの市民の多くが市民投票をやったらいいということをよく言われていますので、今質問いたしましたが(4)の職員の参集について、第2回議事録の111ページ、30行目検討委員会の答申から32行目までを読み上げをお願いします。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  111ページ、30から32行目ですかね。
 「建設地検討委員会の答申で、現在地は地震津波に耐えられる建物を建設したとしても、瓦れきの堆積や津波火災のリスクが高くアクセスの確保が難しいという検討結果が出ておりますので、アクセス道路のシミュレーションは行っておりません。」
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) そのシミュレーションを行っていないのは、もともと現地では庁舎が被災して機能を果たせないとの前提で進んでいるので、シミュレーションを行っていないと思いますが、伺います。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  前回も御答弁いたしましたが、アクセスの確保が難しいという検討結果が出ているためでございます。繰り返しになりますが、ピロティー形式の建設により波は抜けるかもしれませんが、東北の大震災での光景のように多くの家屋、建物、車両などが瓦れきとなって流されてくれば、それが引っかかり堆積することが容易に想像できますし、そうしたリスクがあることから、現在地ではアクセスの確保が難しいと判断しているものでございます。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) その東北では、そのピロティー形式の建物が多く残っているという資料があります。だからもうちょっとそこのところは調べていただいて勉強していただかなければと思ってます。だから庁舎が被災を免れれば、以前から言っていますが、国道の啓開が3日で済めばアクセス道の確保は難しいとは言えないのではないかと思います。安芸市は県の計画を信用していないのか伺います。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  最大クラスの津波発生後に、仮に作業開始後道路が3日で啓開されたとしましても、浸水区域の現在地周辺は相当な被害を受け、これら町の復旧・復興には相当な年月を要することが東北の状況からも想定されますので、そういったことから津波リスクのある場所であるというふうに考えております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 職員は国道を通って庁舎へ来るのが一番だと思います。だからやっぱりそのためにも現在地のシミュレーションは必要だと思いますが、いかがでしょうか。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  先ほど御答弁したような状況などから、外部からアクセスが可能な道路の整備は現実的ではなく、アクセス道路のシミュレーションは意味がないというふうに考えております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) それでは県の職員の参集場所はどこになっているのか、伺います。
○小松文人議長  暫時休憩します。
     休憩  午後4時31分
     再開  午後4時31分
○小松文人議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 市長。
○横山幾夫市長  まず南海トラフが発生して、勤務時間中であれば総合庁舎は1、2階は浸水するという前提なので、3階以上へ避難すると。そのとき庁舎外にいる職員は、浸水予測域内にいる場合は近くの避難場所、浸水区域外にいる職員は、安芸市内であれば現時点では土居の建設協会へ集合ということをお聞きしております。勤務時間外であれば市外から通っている職員もおりますので、近くの県施設等を含む、市町村役場もこの中へ入ると思いますが、主に県施設を含む公共施設へ避難・集合ということをお聞きしております。以上です。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 近くの県施設というのは、総合庁舎が一番大きいわけですので、やはり総合庁舎に参集するわけですが、市長は災害発生後の関係機関との連携をよく言われますが、どのような機関との連携なのか伺います。
○小松文人議長  市長。
○横山幾夫市長  これまで御答弁申し上げましたが、高知県、高知県警、自衛隊、国土交通省を今まで御説明をさせていただいたと思います。以上です。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) この現地ですと、総合庁舎隣にあるのですぐ情報収集とか連携ができると思います。地震は津波だけではなく、山の崩壊、河川の氾濫、高速道路も不通になるなど、いろいろなことが想定される、3日で啓開される国道沿いが職員の参集を早くできると普通は考えられますが、伺います。
○小松文人議長  暫時休憩します。
     休憩  午後4時35分
     再開  午後4時36分
○小松文人議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  道路が3日で国道が啓開されたとしてもという答弁については、先ほど私が答弁したとおりでございますが、国道が啓開しましても、そういう周辺は相当な被害を受けていると思いますし、被災してない道路沿いに建設するほうが後のことを考えた場合には、いいんじゃないかというふうに考えております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 先ほども言いましたが、山の崩壊や河川の氾濫、高速道路の不通など、こういうことも想定されます。北のほうへ建設されてもその道がそこへ行けるアクセス道路が果たして利用できるか、そういうことが考えられます。まず発災直後からの多くの人が集まる場所という考え方のほうが、私は現実的ではないと思います。
 7月の豪雨では防災センターに職員が集まり初動体制がとられたが、防災センターでの初動体制で不備な点があったのか伺います。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  質問の不備ということはございませんが、改善点について今考えていることを御答弁させていただきます。
 参集場所は言われましたように、防災センターと市庁舎ということで、指揮命令は防災センターとなり、その情報についても主に防災センターへ入ってきますが、情報を共有することに労力を費やすことなど、改善する必要がすごく感じておりますし、関係機関が集まるスペースにおきましても十分でないので、そのどこに災害対策本部を設置すれば一番適切なのかについて、今現在検討し取り組みを進めております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 次に(5)現在地での建設について。
 6月定例会で財産管理課長は、東日本大震災ではピロティー工法で被災された庁舎があるのかとの質問によう調べておりませんと答えましたが、その後調べてくれたのか伺います。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  東日本大震災により被災した庁舎について調査をいたしました。所在地や施設名、被害概要等につきましてはわかりましたが、その庁舎の工法まではわかりませんでした。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 同じく6月定例会で市長は、ピロティー形式でも気仙沼なんかは被害に遭われた建物があると聞いていると言っていましたが、どういう施設なのか具体的に伺います。
○小松文人議長  市長。
○横山幾夫市長  施設の内容まではそこまでよう確認してないですが、元気仙沼市の職員の方にその周辺をその建物がなかったんですが、そこへ連れて行ってもらいました。そこでピロティー形式もやっぱし、いかんかったということをお聞きいたしました。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) この田中礼治先生の書いた本には、気仙沼ではピロティー形式の建物がたくさん残っていたいうことで、そのピロティーでも家庭の例えば駐車場3メートルぐらいのピロティーですと、そりゃ当然4メートルの波が来たら被災に遭いますよね。だからそこのところの問題があって、どれぐらいの施設なのかちょっとお伺いしたわけです。
 それでは、112ページ7行目の現在地の検討につきましてから、11行目まで読み上げをお願いします。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  「現在地の検討につきましては、被災後、役所がすぐに機能しなかったという東北の教訓でありますとか、発災直後から人が集まる場所であることが重要という答申をもとにやっておりまして、そういうアクセス道路を整備するためには、高架橋でずっと道路をつなげてくるとか、あるいは土盛りというような工法になると思いますけれども、それは現実的ではないというふうに考えております。」
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 被災後役所がすぐ機能しなかった東北の教訓は、どこのことか、どういう状況だったのか伺います。
○小松文人議長  財産管理課長。
○野川哲男財産管理課長  どこというふうに特定するわけではございませんが、庁舎が被災した市町村では、復興におくれが生じ、震災後の避難生活で体調が悪化して亡くなるなどの震災関連死も多く生みました。
 また津波で被災した東北の市町村では、津波浸水区域内に庁舎を建設したところは一つもございません。また高知県内でも安芸市と同様に津波の浸水が予測されている黒潮町、中土佐町は高台に移転しますし、つい先日宿毛市も高台への移転を決めました。これは全て広い意味で東日本大震災の教訓であり、それを生かす行動だというふうに考えております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 例えば陸前高田市の庁舎は、浸水区域内で被災して機能を果たせなかったと聞いております。この市は防災センターを建設しておらず、そのためだということもあり、復旧に当たり真っ先に防災センターを建設したと聞いております。陸前高田市は、浸水区域内に戻ってかさ上げして対策はしてますが、戻ってきて建てるということになってます。安芸市は、そのために防災センターがあり、初動体制は十分取れていると思いますが、伺います。
○小松文人議長  暫時休憩します。
     休憩  午後4時44分
     再開  午後4時44分
○小松文人議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 副市長。
○竹部文一副市長  現在南海地震等発生した場合、防災センターへ参集するということになっておりますけれど、L2レベルで発災しますと、防災センターにおきましても3メートルぐらいの浸水深ということでございますので、そういった発災後には防災センターへも参集できないということになっております。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 防災センターもかさ上げして、ピロティーといいますかね、そういう対策をとっておられます。そこでそうしたら津波が引く時間帯はどれぐらいになりますか。
○小松文人議長  危機管理課長。
○五百蔵優吉危機管理課長  防災センターの引く浸水深のシミュレーションはございませんので、わかりません。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) ちょっと時間がないので、先にいきます。
 安芸市は地震津波対策の取り組みは進んでいますが、豪雨対策についてはまだまだ準備不足だと言わざるを得ません。浸水区域外と言われる土居・僧津地区では河川の氾濫による被害が想定されるようになり、浸水区域外と言われても安全な場所とは言えなくなっています。7月の豪雨以降庁舎は北に移っても同じではとの市民の声が聞かれます。市長の耳には入っていませんか。伺います。
○小松文人議長  市長。
○横山幾夫市長  そういうようなことは、私の耳には入っておりません。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 私はかなりの声が入ってきておりますので言いましたが、庁舎建設は現在地以外になると、用地取得費、造成費、下水道対策など建設費用が大幅に増大します。安芸市の未来を考える会が、現在地で西庁舎を残しピロティー工法で建設すれば、15億3,500万円の概算見積もりが出ています。財政難に陥る可能性のある安芸市は、最小の経費で最大の効果を上げる取り組みをしなければならないと思いますが、いかがでしょう。
○小松文人議長  市長。
○横山幾夫市長  先ほど安芸市の未来を考える会の名称が出てきましたが、今まで最少の経費で云々ということでございましたが、前に戻ってもいけないんですが、市としては当初最少の経費で新しい庁舎をつくるということで取り組んでまいりましたが、今回否決になったわけでございますので。ただその最少の経費で新庁舎建設の前段で、6番議員の御質問でもございましたが、南海トラフが津波地震はいつ来るかわかりませんが、来るという前提でさまざまな取り組みを行ってますので、そのためもう6番議員が全て詳しく説明してくれましたが、そのためには行政職員という市の職員というのは、災害復旧の中心に立ってさまざまな取り組みをしていかなければならないということでありますので、その津波浸水区域外で職員が参集できるというところを今回検討に入れて、プロジェクトチームでさまざまな方向から検討しているところでございます。以上です。
○小松文人議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 庁舎建設に関しては、私は前向きに現在地を進めており、現在の建築工法では地震津波に対して十分対応可能な施設ができる、被災後の復旧にも早く対処できるという資料のもとに言っております。市長は現在地では庁舎を建設しないと言いますが、現在地で建設をという市民の意見も少なくありません。移転をとめるには、トップがかわらんといかんという声が聞かれます。多いか少ないかは市長が判断することですが、私はけっして少ないとは思いません。初心に戻られもう一度真摯に市民の意見に耳を傾け、住民重視の姿勢を心がけてもらうことをお願いいたしまして、一般質問を終了します。
○小松文人議長  以上で、7番山下裕議員の一般質問は終結いたしました。
 お諮りいたします。
 本日の一般質問は、この程度にとどめたいと思います。これに御異議ありませんか。
    (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○小松文人議長  御異議なしと認めます。
 よって、本日の一般質問はこの程度にとどめることとし、明日午前10時再開いたします。
 本日はこれをもって延会いたします。
     延会  午後4時50分

添付ファイル1 一般質問 山下裕議員 (PDFファイル 354KB)

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