議会会議録

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一般質問 小松進

質疑、質問者:小松進議員
応答、答弁者:企画調整課長、市民課長、農林課長兼農業委員会事務局長、市長

     再開  午後2時1分
○小松文人議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 5番 小松進議員。
○5 番(小松 進議員) 通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。よろしくお願いします。
 まず7月豪雨で、台風21号で住宅や農地に甚大な被害を受けられた市民の皆様にお見舞いを申し上げ、一日も早い復旧・復興を願っております。
 それでは、今回の一般質問の表題は、安芸市未来の人口対策について伺います。
 1、Iターン・Uターンについて、2、高知県婚活サイト「高知で恋しよ」について伺います。
 昭和29年の大合併で安芸市が誕生し3万1,158人で始まった人口は、31年後の昭和60年2万5,009人となり、その25年後、平成22年1万9,547人と2万人を切りました。平成30年8月末では1万7,534人と、この8年で2,000人も減少しております。少子高齢化で平成29年度は308人が亡くなり、子供は90人しか生まれていない急激な自然減や社会減により超高齢化がますます進んでいる安芸市です。平成27年策定の安芸市まち・ひと・しごと創生総合戦略を横山市長は2060年、42年後の人口将来展望を1万4,000人としていて、自然減対策では、出生率を段階的に2.27人まで回復させ、社会減対策では若い世代が年間40人移住することを目指し挑戦してまいりますと議会で答弁しています。ちなみに日本一の出生率は鹿児島県伊仙町で2.81人です。第3位が沖縄県宮古島で安芸市の目標とする2.27人でした。ちなみに平成28年の安芸市の出生率は、何と1.11人と残念ながらとても厳しい人口減少の現状です。ちなみに、市民課長にいただいてますが、1975年、昭和50年に特殊出生率が2.16、20年後の1995年に1.58、40年後の2015年、平成27年が1.38です。総合戦略の立て方自体も確かにおかしいですが、本気で安芸市が取り組んでいかなくてはいけない人口対策ではないかと考えます。そのためにも具体的で緻密な未来予想図が必要です。
 そこで1番、Iターン・Uターンについて伺います。6月議会で6番徳久研二議員が一般質問されていますので重複しますが簡単にお聞きします。(1)最近の実績を伺います。
○小松文人議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  お答えいたします。
 Iターン・Uターンについてのお尋ねでございますが、移住者ということでの答弁させていただきます。まず移住者の定義でございますが、市民課窓口における転入手続の際にアンケートにお答えいただいた方のうち、転勤と就学以外の理由で安芸市に転入してきた方を移住者というふうに定義をしております。この移住者の実績ですけれど、平成28年が76組131人、29年が118組206人、30年が9月現在で86組122人となっております。なお、お尋ねのIターン・Uターンの区別につきましては、これまでアンケートをとっておりませんので、詳細は不明でございますが、ことし4月からアンケート項目を若干修正したところでありまして、今後はそういった数字の分析検証も一定はできるようになるものと、そのように考えております。
○小松文人議長  5番 小松進議員。
○5 番(小松 進議員) ありがとうございました。移住者も含めまして、安芸市においでた方の職業の把握はできているか伺います。
○小松文人議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  先ほど申し上げましたアンケート様式の転入理由としまして、1つが転職・就職、2つ目に起業、3つ目に1次産業(農林水産業)、4つ目に結婚等というような選択項目の設定をしておりまして、個人のプライバシー等への配慮から現在のところ職業については調査をいたしておりません。
○小松文人議長  5番 小松進議員。
○5 番(小松 進議員) ありがとうございます。6月の議会での企画調整課長の答弁で、転入理由が就職、次に結婚、3番目に介護等の理由で両親のそばで暮らすとありましたが、安芸市で育ったUターン者は、地元出身者が進学や仕事をきっかけに都市部で暮らした後、再び地元安芸市に戻って生活する方です。Uターン者をふやすには、まず仕事の紹介、結婚したい市民の婚活サポート、大切な家族を守れるシステムです。Iターン者は、生まれも育ちも都市部出身者の方が地方生活を求める移住者です。このように安芸市で育った安芸市に興味のある方々に対して(3)安芸市の支援策を伺います。
○小松文人議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  お答えいたします。
 移住につきましては、何か1つの条件を整えると移住をしてくださるということではなくて、先ほど議員が申されましたように、まずは仕事になろうかと思いますけれど、そうした中で、安芸市としては生活全般におきまして既存の国・県の制度のものとか、もしくは市独自のものとか種々の支援事業を準備はしておりますけれど、ここでは本市独自の移住支援策につきまして御答弁申し上げます。まず1つが本市におきましては3世代が同居または近居となる、近くに住むという意味ですけれど、近居となる移住者に対しまして住宅費などの一部を補助する安芸市三世代同居等移住支援事業補助金でありますとか、2つ目に介護または障害者福祉サービス事業所に就労する移住者に対し住居費などの一部を補助する安芸市介護障害福祉人材確保対策補助金のほか、空き家バンク登録物件の改修に係る費用の一部を補助する空き家改修費等補助金などの独自支援策を設けております。
 また、先日、囲みにはなりますけれど新聞報道もされておりましたが、去る9月12日に独立行政法人住宅金融支援機構と長期固定金利住宅ローン、いわゆるフラット35の中の地域活性化型という商品がございますけれど、その商品の推進に向けた相互協力協定を住宅金融支援機構のほうと締結いたしまして、移住者などが住宅を購入または改修する際に既存の市補助金と合わせて、このフラット35の融資を受けて活用していただきますと、その借入金利が当初5年間、年0.25%引き下げで御利用いただけるということになっております。以上です。
○小松文人議長  5番 小松進議員。
○5 番(小松 進議員) ありがとうございます。本当に一人でもふえる、本当に基本の人口がふえることを願っております。
 それと、ことしの春でしたが、2月ぐらいでしたが、北川村の知り合いから連絡がありまして、知り合いの子供さんが清水でサッカーをやりたい、安芸市へ清水ケ丘中学校に入るにはどうしたらいいだろうという連絡をいただきました。それで、学校教育課のほうに確認して大崎君が担当してくれましていろいろと教えていただいて、まだ、そのおうちは小学生の弟さんがいて、お母さんと弟は北川村で、お父さんは住所を安芸に移して子供さんは無事清水ケ丘中学校に入って、今現在通われております。いろんな方面からいろんな切り口で突っ込んでいけば、結構人口ってふやすことができるんじゃないかなと感じております。ぜひそういう努力をよろしくお願いしたいと思います。
 次に2番、高知県の婚活サイト「高知で恋しよ」について伺います。結婚に向き合うお2人のためのコンセプトの高知県が運営するマッチングシステムです。高知で恋しよマッチングは、御結婚を誠実に希望する二十歳以上の独身男女の1対1の出会いをサポートするものです。入会登録料は1万円、高知で恋しよマッチングの確認後、メールアドレスを登録してエントリーは終了です。会ってみたいと思うお相手をタブレット端末で検索できます。引き合わせサポーターが調整して結婚までサポーターがお手伝いします。高知出身もしくは関連の方との出会いの場です。安芸市出身のつながりの場をつくる安芸で恋しよが実現できないのか、(1)安芸市の取り組みをお伺いします。
○小松文人議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  高知県の婚活サイトに関連いたします安芸市の取り組みにつきましては、平成29年度から民間団体等が実施する出会いの場を創出するイベントへの助成事業を、これ上限30万円の補助金ですけれど実施しておりまして、平成29年度には4組のカップルが成立しております。また、御質問の県が実施する高知で恋しよマッチングへの登録案内につきまして、安芸市のほうでは28年度から市の広報に加えまして、市外者にも周知いたしますため、安芸市移住ポータルサイトやフェイスブックでも情報発信いたしますなど、県と連携して取り組みを進めているところでございます。
○小松文人議長  5番 小松進議員。
○5 番(小松 進議員) ありがとうございます。(2)番目で、最近の安芸市の婚姻数をお聞かせください。
○小松文人議長  市民課長。
○畠中龍雄市民課長  お答えいたします。
 婚姻数につきましては、人口動態調査がありますので、それに基づいて答弁させていただきます。まず10年前の平成20年度におきましては婚姻数は78組、5年前の平成25年度は66組となっておりまして、直近になります平成29年度は50組となっております。以上です。
○小松文人議長  5番 小松進議員。
○5 番(小松 進議員) ありがとうございました。若者が減っているわけではないですが、どうしても婚姻数も減って、まだ出会いの場のない方もたくさんおいでると思います。
 引き続き、次に(3)TBSの婚活番組のナイナイお見合い大作戦についてお聞きします。
 ナインティナイン岡村隆史・矢部浩之さんの人気番組で前回の五島の花嫁はツイッターでいいねが5.5万人のPR効果の高い番組です。高知県では四万十町が数年前に実施していますが、安芸市のすばらしさやちりめんじゃこを初め、とてもおいしい食材やすばらしい自然環境、観光面での交流人口が望めPRできます。またぜひエントリーさせたい市民の代表の安芸市議会議員や優秀な安芸市職員、高収入の農業経営者などたくさんの出会いを望む独身男性の安芸市民のために全国区の出会いを準備していただけませんでしょうか。安芸市に誘致ができないか費用面も含めて伺います。
○小松文人議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  御質問の婚活番組はお嫁さん不足という現状に置かれた農村ですとか漁村で暮らす男性のために一般女性を全国から募りお見合いをしていただくという大変人気のある番組でございます。番組内容を見ていますと確かに県外から多くの女性が婚活、この番組に参加されカップルも何組か成立しているようでございますが、以前平成23年に県内で四万十町のほうがこの番組を実施しておりまして、その効果につきまして四万十町のほうにお伺いしましたところ、誘致に多額の経費がかかるということで四万十町のほうでは200万円ほど負担したようでございます。そうした一方でこの番組によりまして結婚に至ったケースは四万十町ではわずか1組にとどまったとのことでございまして、番組の誘致につきましては費用対効果なども含めて慎重に判断する必要があるのではないかと考えております。出会いとか結婚・出産ということにつきましては非常にデリケートなテーマではありますが、議員が再三言われますように人口減少、少子化において極めて重要な取り組みでありますので例えば現在進めております高知市との連携事業など、さまざまなイベントなりの取り組みを積み重ねていきまして、少しでも成果が上がるようなことにしてまいりたいと、そのように考えております。以上です。
○小松文人議長  5番 小松進議員。
○5 番(小松 進議員) ありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。
 続いて(4)結婚支援員の現状をお伺いします。
○小松文人議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○大坪浩久農林課長兼農業委員会事務局長  お答えいたします。
 結婚支援員ということでございますが、農林課のほうが所管しておりますJAとか、JAと市などでつくる安芸市農業後継者対策協議会という任意の団体がございまして、その事業の中で農業後継者の一つとして独身の農家男性向けに活動しておるという協議会になりますが、この協議会の中で専門相談員というものがおりまして、4名を任命しておりまして男性と女性の紹介、それからお見合い等の仲介等を行っていただいております。実績ですけれども平成28年度は26件、それから昨年度の29年度につきましては19件のお見合いの場をセッティングしておりまして、平成28年度から仲介をしてきた1組が結婚に結びついたというような実績もございます。
 相談員の状況について述べさせていただきますと、相談員さんのほうは農業者以外も今ニーズがあって相談を多く受けておるということで、今は対象を農業者に限定せずに広くきめ細やかな対応をしていただいております。近年は個人情報の保護というようなこともありまして独身男女の情報収集が非常に難しい状況にあります。そんな中、とある会社のほうへ飛び込みで訪問したり県の婚活サポーター同士での情報交流会を開催するなど積極的に専門員のほうには活動していただいておりますとともに、このお見合いの機会を創出するために御両親の説得も最近はしていただかないかんというようなことがありまして、両親を説得したりこのお見合いにおける男女の送迎をするとかいうようなことで大変御苦労もされております。ただ残念ながら結婚数というような大きな成婚率の向上といいますか、こういった大きな効果にはなかなかつながっていないのが現状でございます。以上です。
○小松文人議長  5番 小松進議員。
○5 番(小松 進議員) ありがとうございます。1組でも見合いの結果、結ばれるということはとてもすばらしいことと感じます。ちなみに報酬についてはどういう状態でしょうか。
○小松文人議長  暫時休憩します。
     休憩  午後2時22分
     再開  午後2時22分
○小松文人議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 農林課長兼農業委員会事務局長。
○大坪浩久農林課長兼農業委員会事務局長  報酬ということですけれども、一月1万円でございます。
○小松文人議長  5番 小松進議員。
○5 番(小松 進議員) すいません、通告にないことをちょっとお聞きしました。
 本当に善意の仲人ということになろうかと思います。今回の質問は人口減少の歯どめについて御案内、御提案をしています。先日ある職場の上司の方から「小松さん、うちの職場で結婚したいとってもすてきな女の人がおるがよ、出会いがないので誰かすてきな男性おらんろか」ということで本当に相談を受けました。やっぱり出会いがない方も現実にはおいでます。そういう方がつながっていく場所をもう少し安芸市のほうでももう一歩進めていただいて、高知県とは言いませんが、もちろん県も高知で恋しよを利用すればできる話ですけど、できたら安芸の中でそういうことができていけることを願いますし、安芸市はやっぱり出会いがない方が多く、1次産業の従事者が多い中で施設園芸なんかでナス、ピーマン、ミョウガなど、また山間部ではユズ栽培に携わっている方でも出会いを求める方もおいでます。昭和の時代は結婚して当たり前で仲人さんがたくさんの出会いを実現してくれたようです。いろんな場面で熱心なお世話をいただきました。安芸市は各地で公民館活動を活発にしていますが、地域でまとめるような婚活ができないかお伺いしたい。
○小松文人議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○大坪浩久農林課長兼農業委員会事務局長  お答えいたします。
 先ほどの協議会のお話になりますが、まず出会いの場いうようなことで、毎年1、2月のほうに「あき恋」いう名前で男性10名、約女性10名と20名ぐらいを想定して集めまして出会いの場をつくっております。27年度のほうはハッピートマト収穫体験と調理実習というような内容でやりまして、28年度については伊尾木洞散策、フラワーアレンジメント、それから昨年度、29年度については入河内大根収穫体験というようなことでも出会いの場づくりということでイベントのほうは開催しておりますし、今後も出会いの場としてこういった機会が必要だということで継続していきたいというふうに考えております。
 また結婚専門相談員のほうにつきましても現在お年もいっておりまして、若返りも検討しておりますし、農家独身男性の説得には一定の経験も必要ですのでベテランの方もいるんですが、やはりそういうお世話をしてくれる方をもう少し各地に広げていきたいというのは協議会としても考えているところです。
 協議会の組織につきましても総会の集まりと別に幹事会いう会も持っておりまして、安芸市内にありますJAの支所の所長さんなんかが入ってこういった問題もお話しております。農家独身男性だけではなくて、今は広い範囲で男女の出会いの場をつくるように方向性とはなっておりますので、またこの協議会としても一助になるようにやっていきたいというふうに農林課は事務局なので余り大きなことは言えませんが、やっていきたいというふうに思っております。以上です。
○小松文人議長  5番 小松進議員。
○5 番(小松 進議員) ありがとうございます。人口減少だけの単純な計算ではありませんが、平成21年の交付税が48億1,200万円、平成29年は46億2,000万円と8年間で2,000人の減少で1億9,100万円の減少でございます。それについて市長、とっても大事な財政ですが何か対策があればお聞きしたいですが。
○小松文人議長  市長。
○横山幾夫市長  人口減少を抑制するということも重要でございますが、やはり安芸市にとりましては基幹産業をこれから、今はまだ基幹産業、農業につきましても高齢化が進んでおりますが一定担い手を新たな、ちょっと話が飛び飛びになりますが、市のほうでもサポートハウスなりいろんな基幹産業についていただくために新しい制度をつくっておりますが、やはりそういうことで市外から人を呼び込むとともに基幹産業の育成をもっと積極的に取り組んでいかなくてはならないかなというふうに考えるところでございます。済みません。突然の質問でございまして整理をようしてないんですが、以上でございます。
○小松文人議長  5番 小松進議員。
○5 番(小松 進議員) ありがとうございました。今市長からお声がありましたが、やっぱり新規就農者、農業関係の新規就農者も含めて出口がないということになってますんで、また次回の質問ではそういう形でお聞きしたいと思います。やはり仕事のあっせん、紹介、生涯のパートナーとの出会い、安心・安全な環境での安芸市であれば必ず人口増が望め、人口も減らないと思います。そういう本気で取り組むことを執行部への宿題として一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○小松文人議長  以上で5番小松進議員の一般質問は終結いたしました。

添付ファイル1 一般質問 小松進 (PDFファイル 219KB)

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