議会会議録

当システムは、汎用性を考慮した文字で構成されており
人名など会議録冊子と一部異なる場合がありますので、御了承ください。
ここに掲載してある会議録は、正式な会議録とは若干異なります。

一般質問 長野弘昌

質疑、質問者:長野弘昌議員
応答、答弁者:企画調整課長、消防長、農林課長兼農業委員会事務局長、商工観光水産課長

○小松文人議長  以上で5番小松進議員の一般質問は終結いたしました。
 2番 長野弘昌議員。
○2 番(長野弘昌議員) 通告に基づきまして一般質問を行います。
 まず1番目の市長開会挨拶についてです。新庁舎建設候補地についてということで(1)移転後の跡地対策についてお伺いいたします。さきにいろいろ庁舎問題に関しては質問されている議員もいらっしゃりますので簡潔にお伺いいたします。6月議会、そして市議会だよりでも行政視察報告として掲載されております岩手県紫波町のオガールプロジェクト、図書館を中心にさまざまなサービス産業の集積により周辺の不動産価値を高め、住民の幸福度・満足度につなげたとの印象を持ちました。大きな跡地ができると考えればさまざまな可能性が広がります。跡地を民間が購入したいとの話を小耳に挟んでおりますが、そういった話を把握されているのかお伺いいたします。
○小松文人議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  庁舎の跡地活用に関する御質問でございます。庁舎の跡地活用につきましては、従前から本町商店街等からにぎわいの創出など中心市街地が寂れないようにとの御心配や御要望もいただいております。市といたしましてもさまざまなチャンネルで情報収集いたしておりまして、議員が言われてる民間からの情報と同じかどうかはわかりませんけれど、一定民間からの御提案もいただいておりますが、現時点におきましては移転そのものが確定していない段階でございまして、また庁内プロジェクトチームにおいて幅広い検討を行っているところでありますので、民間からいただいている個別のお話については答弁を差し控えさせていただきます。
○小松文人議長  2番 長野弘昌議員。
○2 番(長野弘昌議員) 跡地利用に関しては本日10番議員、3番議員も質問、答弁されておりますので以上にいたします。
 次に7月豪雨対策についてお伺いいたします。こちらも昨日から質問されている議員がいらっしゃいますので簡潔にお伺いいたします。今回の豪雨は関係各所の迅速な対応により人的被害を免れました。その中で現地への自衛隊派遣に関しては昨日11番議員の質問にありましたのでこちらは省略いたします。1点だけ過去に質問した消防赤バイクの必要性について今回どう感じたかお伺いいたします。
○小松文人議長  消防長。
○松本龍二消防長  お答えします。
 7月豪雨では道路への土砂などの崩落等で孤立した集落が多数発生しましたが、人間が何とか乗り越えていける程度の状態であればオフロード仕様の赤バイクで走破でき、短時間で情報収集や物資搬送が行えるので必要であると考えています。前回は消防団バイク隊の人員不足で配備には至りませんでしたが、隊員数をふやして引き続き配備を検討してまいります。以上です。
○小松文人議長  2番 長野弘昌議員。
○2 番(長野弘昌議員) ありがとうございました。引き続き検討ということでよろしくお願いいたします。
 次に3番の農業振興についてお伺いいたします。4棟目のサポートハウスが先月僧津に完成したとのこと。新規就農支援推進事業も15名から19名に増加見込みとの今議会で説明がありました。新規就農の場合まず自己資金、そしてほかの農家さんとのつながり、人脈が大切です。実際に話を伺うと、始めるまでのサポート体制が心強く安芸市に決めたとの御意見がありました。しかし後のレンタルハウスなど移住者の審査が通るのが難しく、地元主体になっていくのではないか。また実績を積み上げていくのと並行してあいている土地を探す、ハウスを建てる資金など苦労があるのではないか。安芸市では11月3日、4日に1泊2日の農業体験ツアーが開催予定となっております。基幹産業である農業で今後も移住者を呼び込み、そして外貨を稼ぐに当たり、新規就農者が引き続き安芸市で農業に従事できるよう安芸市主体の補助金など出口対策をどうお考えかお伺いいたします。
○小松文人議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○大坪浩久農林課長兼農業委員会事務局長  お答えいたします。
 まず研修希望者を含めまして新規就農者への対応についてですが、高知県それから安芸市、JAの関係機関で組織しております安芸市担い手支援協議会、何度も登場しておる協議会だと思いますが、こちらのほうが総合的な相談と受け入れ窓口となって支援のサポートに当たっております。特に移住者につきましては、相談の段階から本市での就農の意欲はさることながら、生活の設計をどのように考えているかとか研修後の経営計画や資金の計画、就農に対するリスクというようなものについて相談者ごとに協議をしておりまして、就農の確実性を少しでも高めるように配慮をしております。認識とか生活設計とか資金計画などにこの時点、不安がある方については厳しいようですけども移住就農を諦めてもらうというようなこともこの協議会のほうで担っております。
 お尋ねの出口対策につきましては、一つの課題としては研修生は増加傾向にありまして、サポートハウスを希望する方が増加しているという点です。これにつきましては本年度に1棟新設しておりまして来年度には5棟目を整備する予定としております。
 そしてもう一つの課題に中古ハウス、空きハウスとか中古ハウスの確保が難しいということがあります。農家研修後にサポートハウスで実績を積んだ上でJAが実施主体となります園芸用ハウス整備事業、レンタルハウスというやつですね、以前の。これを活用してみずからのハウスを確保していく場合については、ある程度想定しておるシナリオとなりますけれども、研修を受けた後に空きハウスを借りる、中古ハウスを譲り受けるというようなことでみずからのハウスを確保して就農したいという希望者の場合に受け入れ時から受け入れをした農家さんも含めて、この協議会もアンテナを張っておりますけれども、なかなかこの中古ハウスが見つからないというような課題が顕著となってまいりました。これについては今年度、中古ハウスを新規就農者に譲渡した場合に中古ハウス所有者の方に対しまして一定の金額を交付する仕組み、譲ってくれたら10万円、貸してくれたら5万円というような仕組みも立ち上げておりまして、今後は市外からも中古ハウスを移設してくるようにできるように取り組んでいきたいなというふうに考えております。これらの支援を一貫して行うことで移住就職先に安芸市を選んでいただけるように努力してまいりたいと考えております。以上です。
○小松文人議長  2番 長野弘昌議員。
○2 番(長野弘昌議員) 譲渡した場合の対応とかも聞きましたけども、やっぱり基幹産業である農業、しかも今後高齢化でいろいろ土地とかそういったのもあいてくるんじゃないかなと思いますので、積極的に新規就農とか農業やりたいという方に対してもっともっと働きかけをしていっていただきたいなと思っております。
 次に4番目のほうに行きます。岩崎家ゆかりの地との連携についてお伺いいたします。市長挨拶の中では岩手県雫石町との災害時相互応援協定が今後締結されるということです。また2020年三菱グループ創業150周年記念事業も掲載されておりました。県においては品川区との連携、また成田・高知間、関空・高知間のLCC就航の発表もあり、安芸市にとっても移住・定住、外国人を含む観光客、教育旅行などにつなげるための関係人口の増加が期待されます。台東区は浅草や上野といった駅があり、関東圏で2020年に向けたPR拠点になることが考えられますが、今後安芸市フェアの開催予定はあるのかお伺いいたします。
○小松文人議長  商工観光水産課長。
○山崎孝志商工観光水産課長  お答えします。
 岩崎家ゆかりの地の御縁で、本年3月に台東区の職員の方から全国の自治体が各都市の特産品販売や観光パンフレットの配布、移住促進等をPRすることを目的として台東区浅草の千束通り商店街の中に台東区が無料で貸し出しをしております「ふるさと交流ショップ台東」という施設を御紹介いただき、市長と施設を視察してきました。立地的にもよい場所であり、来年2月28日から3月5日にかけ出店予定をしており、安芸市の農林水産物、特産品の販売及び観光・移住促進のPR等を行うとともに、岩崎家ゆかりの地としての交流促進も図っていきたいと考えております。なお開催の事前告知のポスター、チラシ類も全て台東区の予算で作成していただけることとなっております。
○小松文人議長  2番 長野弘昌議員。
○2 番(長野弘昌議員) ありがとうございました。至れり尽くせりといった感じなんですかね、結構すごく好条件だと感じました。今後LCCの就航もありますが、関西圏では、今までも発言しておりますがスポーツ合宿、そして関東圏では岩崎家を初めとした歴史・文化、伝統産業といった分野が外国人観光客への働きかけになっていくと思います。そういったさまざまな分野で安芸市の強みをさらに伸ばしていくことが考えられます。例えば高知空港の荷物受取場所では安芸市のPRのポスターというか看板というか掲示されておりますが、今回のLCCに関してもそういった観点で、もし安芸市のPRができたらと思っております。
 ここで副市長にお願いいたします。観光という面で外貨を稼ぐために観光プロジェクトチームを立ち上げていただきたいということで引き続きこちらを要請いたします。商工観光水産課や生涯学習課といった、今スポーツ合宿や歴史・文化そういった観光の取り組みがありますけれども、観光客が足を運ぶ公共交通や高規格道路の早期建設、そして高校生のボランティアといった人材育成も含めてさまざまな多岐にわたる各課において観光に特化というか広がっていく可能性がありますので、ぜひそれをまずは庁内で立ち上げていただいて、それから民間と連携して観光で安芸市は稼ぐという体制をぜひつくっていただきたいと思います。
 では次に2番目の森林環境譲与税(仮称)についてお伺いいたします。平成31年度から先行実施される森林環境譲与税について県の1月時点でのシミュレーションによると、安芸市は導入当初の2,700万円から段階的に増額し、最終的には平成45年度の9,200万円との試算になっておりますが、安芸市の予測金額、そして使途についてそれぞれお伺いいたします。
○小松文人議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○大坪浩久農林課長兼農業委員会事務局長  お答えします。
 まず森林経営管理法の成立に伴います新たな森林管理制度の円滑な運用に向けて、県の林業事務所管内ごとにワーキンググループが組織されておりまして協議を行っている状況にございます。10月中旬に国の手引、それから高知県が作成する業務マニュアルに関する説明会が現在予定されておりまして、現状では詳しくお答えできない事柄がありますこと、まずお断り申し上げます。
 御質問の安芸市に配分されます新たな法律の成立に伴う森林環境譲与税の予測額につきましては、現時点では長野市議も入手されているようでありますけども、高知県林業環境政策課が本年1月に国の計算式をもとに試算しました譲与税のシミュレーションしかございません。
 次に使途につきましては、間伐や路網の整備といった森林整備に加えまして、森林整備を促進するための人材育成、担い手の確保、それから木材利用の促進や普及啓発に充てることが示されていますが、地方譲与税ということで趣旨のもと幅広く弾力的に実施できると伺っております。 以上です。
○小松文人議長  2番 長野弘昌議員。
○2 番(長野弘昌議員) それぞれありがとうございました。
 では次に今後都市部の自治体と協働での森林環境教育活動や整備なども考えられます。それについてどのようにお考えでしょうかお伺いいたします。
○小松文人議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○大坪浩久農林課長兼農業委員会事務局長  これに伴う具体的な取り組みの際には確認も要しますけれども、現在国が全国の取り組み事例を参考事例集として示している状況にございます。その中で判断しますと、類似事例が見受けられますので議員御提案されております都市部自治体と協働での森林環境教育活動とそういったものを実施することも可能というふうに考えておりますので、今後他分野にも波及効果が生まれるような有効な制度の活用に向けて知恵を絞ってまいりたいと考えているところです。以上です。
○小松文人議長  2番 長野弘昌議員。
○2 番(長野弘昌議員) ありがとうございました。きのうからいろんな議員が今回の7月豪雨の被害を受けて山林対策とかそういったことへもやはりいろいろ質問、答弁されておりましたが、やはり川上の山林に手入れをして、保水力を高めて災害防止ということにつながってまいりますんで、引き続き安芸市内の事業所さん含め、いろいろ取り組んでいっていただきたいと思っております。
 では最後になります。ふるさと納税についてお伺いいたします。返礼品調達額の3割規制や地場産品を扱うといった総務省の通達がありました。安芸市はルールに基づき対応されておりますが、7月豪雨による農林水産業の被害があり、現在外貨を稼ぐ方法として観光やスポーツ合宿とあわせ、ふるさと納税が重要視されます。そこでまず現在の寄附金額や件数、そして事業所全体を通じた規制前との商品注文数の比較をお伺いいたします。
○小松文人議長  商工観光水産課長。
○山崎孝志商工観光水産課長  お答えします。
 本年度の寄附額は8月末現在で3,391万7,237円で寄附件数は1,592件となっています。なお安芸市は返礼率の見直しを昨年11月に行っておりますが、見直し前の昨年1月から8月、見直し後の本年1月から8月までを比較しましても、寄附金額で約4,075万1,000円、寄附件数で1,178件増加しており、また事業所ごとの返礼品数で比較しましても若干減った事業所もありますが、大半は増加していることから返礼率を見直したことの影響は少ないと思っております。
○小松文人議長  2番 長野弘昌議員。
○2 番(長野弘昌議員) ありがとうございました。ルールに基づき取り組んでおられる結果が今こうしてあらわれているんだと思っております。
 最後の質問になります。今までもたびたび質問してきましたが、複数サイト運営や外部委託の考えはあるのかお伺いいたします。
○小松文人議長  商工観光水産課長。
○山崎孝志商工観光水産課長  お答えします。
 現在安芸市はふるさとチョイス、楽天の2つのサイトに登録しふるさと納税の業務を行っております。議員御質問の他のサイトへの登録につきましては現在登録しております2社で見せ方の工夫、返礼品の充実・拡充を図ることで寄附額をふやしていきたいと考えておりますので、他のサイトへの今後の登録は現在のところ予定しておりませんので御理解をお願いします。
 また外部委託につきましては、県内の自治体の中にはふるさと納税の事務を民間委託しているところもあります。安芸市におきましても民間の団体から事務の受託希望を受けております。市としましては、将来運営体制に問題がない団体であれば民間委託も可能であると思っております。
○小松文人議長  2番 長野弘昌議員。
○2 番(長野弘昌議員) ありがとうございました。年々国からのいろんな制度改正とかによって仕事量は多分ふえていってるんじゃないかと思います。行政でしかできない事業とかそういったものもあると思いますんで、ぜひ外部委託できるものに関しては民間の力をかりて官民連携で安芸市全体として財政運営していくというような考え方でこれから将来に向かって取り組んでいただきたいと思います。以上で私の一般質問を終了いたします。
○小松文人議長  以上で2番長野弘昌議員の一般質問は終結いたしました。
 暫時休憩します。
     休憩  午後2時51分

添付ファイル1 一般質問 長野弘昌 (PDFファイル 211KB)

PAGE TOP