議会会議録

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一般質問 吉川孝勇

質疑、質問者:吉川孝勇議員
応答、答弁者:危機管理課長、市長、消防長、建設課長、企画調整課長、財産管理課長

○尾原進一議長  以上で、10番川島憲彦議員の一般質問は終結いたしました。
 8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 通告に沿って質問を続けさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
 今回、地球規模で新型コロナウイルスが猛威を振るい、拡大して大変なことになって、深刻な状況であります。政府としても、国民に非常事態宣言を出しておりましたが、先月、5月26日に全国的に解除されました。今までに都道府県でばらつきはありますが、自粛要請もほとんど解除され、ようやく経済も動き始めたところであります。
 しかしながら、東京では数日前には収束に向かっていたように思われておりましたが、この14日には47人、そして15日には48人の感染者が確認され、2波の兆候ではないかと心配されておるところでございます。
 高知県内においては、今年2月29日に初めての新型コロナウイルスの感染者が発表されて以来、74名の感染者が出て、そのうち3名の新型コロナによる死亡者が出てしまいました。当時、入院患者も多くおられましたが、現在は全員が退院されております。そして、安芸市では、現在まで新型コロナの感染者は1人も確認されておりませんが、専門家によると、冬場にかけて、2波、3波のコロナの盛り返しが心配をされております。
 安芸市においても、いつ何どき感染者が出てくるかも分かりません。今後は市長が申されるように、市民の生活様式も変わってくることになろうと思いますが、今後についても、目に見えない新型コロナウイルスの感染を防ぐために、3密を守り、うつさない、うつらないに気をつけて行動していきたいと思っております。
 質問に入らせていただきますが、先ほど来、細部にわたって新型コロナについては質問、答弁がありましたが、重複することがあるかと思いますが、的確な答弁をよろしくお願いをいたします。
 感染を防ぐために、避難するときの対応についてであります。新型コロナウイルスに対して、避難するときの対応についてでありますが、これから夏場にかけて災害の起こりやすい季節となります。新型コロナの警戒が続く中で、避難場所、避難所での感染リスクが問題になると思います。まず、安芸市として、市民に対して、避難時に持ち出すものについても対応マニュアルを策定する、市民に指針を示すべきではないかと思いますが、市民に対して感染を防ぐ避難時の対応について、お伺いをいたします。
○尾原進一議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  新型コロナウイルス対応で、市民自身が避難時に持ち出せるもののマニュアル等をつくって市民に促すべきではないかという御質問でございますが、本市もマスクやビニール手袋、消毒液、体温計などを備蓄しておりますが、数に限りがあること、また、長期間にわたる対応も想定されますので、市民の方には御自宅で御用意している災害用備蓄品、水、食糧、毛布等に加え、マスク、消毒液、体温計などの感染症対策物資の持参をできる限りお願いしたいと考えております。また、このことにつきましては、広報、ホームページなどで周知するとともに、自主防災組織連絡協議会等の会議でもお願いしていきます。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 担当課長が申されるように、やはり災害というのは、比較的前もって分かるわけで、台風や、また豪雨なども余裕があるわけでありますが、そのときにも、やはり住民としたら、先ほど申された体温計やマスクとか、消毒液とか、石けんとか、ティッシュ等も袋に入れおき、自然災害への備えを住民としても心得てしておくべきだと思います。どうか今後も、先ほど言われましたように、広報とか、いろいろなものを通じて、そういう点を市民に徹底していただきたいと思います。
 次に、感染症を防ぐ避難場所、避難所についての対応でございますが、市民が身を寄せる避難所については、3密が起こる場所となるわけであります。助かった命も命をつなぐ場所でもあり、感染症が命を落とすことは避けなくてはなりません。高知市では、コロナ対策の豪雨時の対策として、災害時の対応マニュアルを見直したそうであります。
 安芸市では、その点どのような対策を考えているのか。安芸市としても、今まで災害時、そして南海地震に対して、避難所の対策として取り組んでこられておりますが、その上に新型コロナ感染症に対して、避難者の感染を防ぐ、命をつなぐ感染防止策を徹底した避難所運営に変える対策が必要ではないでしょうか。避難所での感染を防ぐために避難してきた人へのマスクや……
    (「議長。聞こえんきん静かにさいて」と呼ぶ者あり)
    (「マイク使うたらえいわ」と呼ぶ者あり)
○尾原進一議長  聞こえませんか、もうちょっと大きな声で。
    (「場外のほうが」と呼ぶ者あり)
○尾原進一議長  すみません。傍聴人に申し上げます。議会中ですので、みだりに席を立ったりとか、騒ぐとかいうことを会議規則で決まっておりますので、お控えをいただきたいと思います。
 続けてください。
○8 番(吉川孝勇議員) これ以上、大きい声言えませんので、お願いします。
 避難所での感染を防ぐために、避難してきた人へのマスクや体温測定や消毒液、マスクなど、避難所での体制整備が必要であると思いますが、その点、対応、対策についてお伺いします。
 先ほど、この前の質問にも少ないというようなことを申されておりましたが、今後は完全な受入体制を準備していただきたいと、整備をしていただきたい、その点についてお伺いをいたします。
○尾原進一議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  感染症を防ぐ避難場所、避難所の対策につきましては、内閣府からの通知の中で、可能な限り多くの避難所の開設を図るとともに、ホテルや旅館等の活用も検討する。また、可能な場合は、親戚や友人の家等への避難を検討していただくことを周知します。また、避難者の健康状態の確認を避難所への到達時に行う。手洗い、せきエチケット等の基本的な対策の徹底、避難所の衛生環境の確保、十分な換気の実施、スペースの確保等、また、発熱、せき等の症状が出た者のための専用スペース等の確保などが助言されておりまして、できる限り、これに従って対策を進めていきたいと考えております。
 また、高知市等が避難所運営マニュアル等、見直しをされたということでございますが、安芸市のほうも避難所運営マニュアル、作成しているところもありますけれども、別途避難所における新型コロナウイルス等感染症対応マニュアルについて作成していきたいと考えております。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 災害が発生して、避難の場合には、やっぱり先ほど来申しておるように、3密の場所であり、課長も言われましたけれども、3密になるから避難場所へは控えて、親戚などに身を寄せることも考えられると思います。そして、避難所には、簡易な個別のテントの整備も必要ではないかと思います。ある自治体では1,000個のテントを整備しているとの報道もありました。
 また、今、PCR検査も全自動で検査も簡素化され、短時間で陰性、陽性が分かる体制が整いつつあるようで、検査が急速に進んでいくことと思いますが、そのことによって、今後ですね、避難所等でも検査が簡単にできるようになることを期待をしております。
 今後、安芸市担当課としても、避難場所、避難所の対応、対策は複雑になって大変であることと思いますが、市民、避難者、また自主防災組織や医療関係者の幅広い協力を得ながら、市民が安全・安心できる取組をよろしくお願いをいたします。
 答弁があれば。
○尾原進一議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  先ほど答弁したとおりでございますけれども、避難所での感染症対策につきましては、今後、内閣府の助言等に従いまして進めるとともに、感染症の対応のマニュアル等を作成して、避難所での感染を防ぐような対策を取っていきたいというふうに考えております。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 災害時に避難された市民に対して、万全な体制をよろしくお願いをいたしておきます。
 避難タワーについてでありますが、県の今年の当初予算において、避難タワーを県内に15基の建設予定の報道が2月14日にありました。先日も県に問い合わせたところ、今、6市町村からの要望を受け取っているというようなお話がございましたが、この安芸市議会の中でも多くの議員の皆さんをはじめ、私も建設要望を執行部に申し上げてきました。また、赤野地区、日ノ出町地区の多くの住民からも請願書を市長に手渡しておりますが。しかし、市長の実行力でですね。今回の議会で初めの挨拶の中で、赤野住吉地区と日ノ出町地区に避難タワーを建設するということの発表がありました。
 やはり政治は結果であり、経過についてはとやかく申し上げませんが、1つお聞きしたいのは、完成は令和4年度末の完成を目指しているとのことでありますが、分かればですが、建設場所や収容人数等、今後の検討と思いますけれども、今分かっていればお聞きしたいと思います。
○尾原進一議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  津波避難タワーの建設場所につきましては、今後、日ノ出町地区、赤野住吉地区で、住民を対象として説明会を開催いたしまして、今年度中に場所を決定したいというふうに考えております。
 収容人数につきましては、あくまでも想定でございますけれども、日ノ出町地区は約242名、赤野住吉地区は150人程度を想定しております。以上です。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 令和4年末の完成ということでございますけれども、この間も土佐沖で地震がありました。あまり安芸市は震度1ぐらいだったんですか、あまり大きく揺れたことはございませんが、これも南海トラフ地震の兆候ではないかと思われましたけれども、そうではないというような結果も出ております。
 どうかですね。これを早くすることは幾ら早くてもかまんわけで、できるだけ早い建設を目指していただきたい。そのためには、やっぱり住民にできるだけ早い状態で住民を集めて会合を持って、安心していただくということを早めに取り組んでいただくことをお願いをしておきます。
 そして、執行部にお願いですが、今後についても、主権者である市民からの要望、また請願など、何事によらず、もろもろの相談についても、できるだけ早い段階で答えを正確に伝える。また、受けたボールは正確に返していくことが、市民と市役所との信頼関係を深めることになろうと思いますが、この点、市長の御答弁をお伺いしたいと思いますが、よろしくお願いします。
○尾原進一議長  市長。
○横山幾夫市長  要望等、市民の皆様から、それがあれば早く正確に答えを返していただきたいということでございますが、今までもできるだけ正確なお返事をできるように段取ってきたわけですが、個々のケースによりまして、正確さもかなり、例えば、1週間、1月でいかないものもございます、個々のケースによっては。そこは適宜対応していかなければならないと思いますし、職員もちょっとほかの業務との兼ね合いもありますが、市民からそういう要請、要望があれば、できるだけ早く正確なものをお返しできるように努めていかなければならないというふうに考えております。以上です。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 安芸市民にしても、横山市長でよかったと言われるように頑張っていただきたいですが、先ほど来申しておるように、何事来、市民からの要望や相談に対しては、検討して結果が出て初めて報告するではなくて、やはり時間がかかるようなら、中間に経過をできるだけ早く報告して、市民からの要望やお願いに対して、しっかり応えていくということを今後ともよろしくお願いをいたします。
 次に、救急搬送の現状についてであります。1年365日、昼夜を問わず、住民の命と安心・安全の生活を支えている消防署員、団員の皆さんの活動に対して感謝を申し上げます。
 今回は、主に人の命を運ぶ、命をつなぐ活動をされておられる消防救急隊についてお伺いをいたします。
 皆さんも感じておられることと思いますが、近頃、サイレンを鳴らしての救急車が多く走っているように思われます。先日もあき病院周辺の住民の話によると、夜中に何度も救急車のサイレンで起こされたという話もありましたが、しかし、住民からの実際の苦情としては受けたことがありません。消防署へも苦情も受け取っていないとのことであります。やはりそれ考えてみますと、それというのも何より大事な人の命を運んでいることでもあり、また、周辺の住民は、いつ何どき病気やけが、また体に異変を生じたときは、いつでも走り込んでいける状況にある。安心して暮らしていける環境であるから、そういう苦情も来ないんだと思います。
 そこで、消防救急搬送の現状についてお伺いしますが、平成30年度末から令和元年度末の救急搬送の出動回数等についてお伺いします。
○尾原進一議長  消防長。
○松田静幸消防長  お答えいたします。
 救急出動状況についてでございますが、まず、平成30年度にあっては1,488件に出動し、1,417人を搬送しております。また、令和元年度にあっては、1,258件に出動し、1,190人を搬送しております。以上でございます。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 非常にサイレンの鳴るのをよく聞くというのは、やはり出動回数が非常に多いということでございます。
 続いて、その内容について質問をしていきます。これは通告を申し上げてなかったんですが、30年、元年のどちらでもいいですが、1年間のうちで、四季のうち、春、夏、秋、冬のうちで、110番通報が特に多い季節は夏か冬か、そういう点は把握はしておるのか。そして、やっぱり夏は熱中症等があると思いますけんど、そういうような1年を通じて変化はあるのか、お聞きします。
○尾原進一議長  消防長。
○松田静幸消防長  通報の状況についてですが、夏、冬、同じような状態であります。ここが多いとかいうのは特に差はございません。以上です。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 先ほど1,488回とか言われるのを出しましたんで、これ1年間で計算しても、360日いうと、やはり1日に三、四回は出動されているということになろうかと思います。
 それから、出動要請から出動されて、実際行ったけんど、空振りですわね、搬送しなかった、そういうような件数は何件あるのか。また、その理由について。
○尾原進一議長  消防長。
○松田静幸消防長  お答えします。
 現場到着したものの不搬送となった件数についてでございますが、平成30年度の不搬送件数は80件、令和元年度については68件でした。これらの理由につきましては、既にお亡くなりになっているのが確認できた件や症状が回復していたもの、また、搬送を拒否された件などが主な理由となっております。以上でございます。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 110番の要請に対して、依頼者との交信で細かくですね、要請内容を問うておられることと思いますが、内容によって、軽症とか、それから、また何年か前にもちょっと耳にしたことありますけれども、タクシー代わりに救急車を呼ぶ人がいると聞いたことがあります。それでも110番通報があれば救急出動するのか、その理由について、お願いします。
    (「119です」「119か」と呼ぶ者あり)
○尾原進一議長  消防長。
○松田静幸消防長  出動しなかったという御質問でございますが、救急要請があれば必ず出動しております。断る、出動しないということはありません。以上でございます。
○尾原進一議長  昼食のため休憩いたします。午後1時、再開いたします。
     休憩  午前11時56分
     再開  午後1時
○尾原進一議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 午前中に最後の質問したわけですが、救急要請、119番に要請をして、必ず出動すると、しなくてはならないということは、法的にそうなっておるのか、また、決められているのか、ちょっとお伺いします。
○尾原進一議長  消防長。
○松田静幸消防長  消防法の大前提としまして、市民の生命、身体、財産を守るというのが私どもの使命でございます。そのために救急出動にあっては、必ず出動します。
以上でございます。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) こういうこともあります。私も生身でありますので、場合によったら点滴に病院に行くこともありますが、相当前になりますが、点滴をしてもらっておったら、救急車が来て、すぐ隣に救急を呼んだ患者の高齢者が先生に診てもらう状況を直接、目ではない、音で聞いておったんですが、やはりこれは先生は、全然問題ない、大丈夫ですよと言うたその次の患者さんのお年寄りの言葉が、帰りも救急車で積んでいってもらいたい言うて、それはできんとか言うておったのを、ちょっとよう忘れんような状況でありますが、やはり市民の要請して、救急車を呼ぶ場合ですわね、やはり人としてのモラル、これに現状ではかかってくるんではないかと思います。その点、やはり消防署長として、今取り組んでいることがあれば、市民に対して、お伺いをしたいと思います。
○尾原進一議長  消防長。
○松田静幸消防長  現在、国、それと東京消防庁が救急車の適正利用というキャンペーンをしております。軽症の方は、できれば救急車を利用せずに、自分で病院まで行っていただきたいというようなキャンペーンを張っております。実際、タクシー代わりに利用することで、重篤な患者さんの搬送が遅れるという事例が多発したことがありまして、こういったキャンペーンしておるわけでございます。市民のモラルに訴えるしかありませんが、できれば適正な利用をお願いしたいと思います。以上でございます。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) よく分かりました。
先ほど来、相当出動されておるわけでありますから、軽症とか、自分たちが考えると、救急車を呼ぶいうたら相当重篤か、本当に動けんか、そういう状況を考えるわけでありますけれども、今後もそういうような市民に対して、これは市民の税金でありますので、できる限り自分で行ける人は行ってもらいたいような対応、対策を、今後も進めていただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。
 次に、あき病院や森澤病院への救急搬送、そして、市外への搬送の件数についてお伺いします。
○尾原進一議長  消防長。
○松田静幸消防長  各病院への搬送状況についてでありますが、平成30年度は、あき総合病院へ936人、森澤病院へ45人、市外への搬送は409人でした。また、令和元年度にあっては、あき総合病院へ844人、森澤病院へ22人、市外への搬送は313人でした。以上でございます。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) これは、直接市外というと、あき病院を兼ねて、あき病院で診察受けて、あき病院から、また高知へ運んでということもあるわけですか。あき病院を経由して。
    (「あります」と呼ぶ者あり)
○8 番(吉川孝勇議員) あります。やっぱり前もあき病院の、マイナス点を言うわけじゃありませんけど。できる限り、頭の病気については、1秒1分を争う状況では、あき病院に一旦寄って、高知に行く時間より、直接高知のほうへ搬送するほうがいいんじゃないかとか、病院関係者の人も言っていますんで。ということは、前から、あき病院が建つ状態から、何としても東部の拠点病院として、東部の人たちの生命は守るという点で取り組んでほしいとかいう要望も多く出ておりました。
 ということは、あき病院へ行って、高知へ運ぶんじゃなしに。総合病院として、あそこで受入体制をしっかり取って、そこで全部終わると。手術も終わるという状況をあき病院として、県立ですから、あき病院としても整えてほしいということを前にも院長にも相談したことありますけれども。やはり医者不足ですかね。田舎へは医者が来てくれないと。現在は、44名ぐらい医者を確保すれば、総合病院として十分対応できるとかいう返事がありましたけれども、今現在は30人そこそこで、そのうちでも高知や医療センター、医大からの病院へのお医者さんに来てもらっているというような状況でありますので、今後についても、安芸市としてですね。市民の命を守る観点から、あき病院へ行けば、一応受入体制が万全であるというような体制を早く取ってほしいということの要望をしていただきたいと、このように思っております。
 次に、安芸市内にはヘリポートも、あき病院、安芸川の河川敷や安芸漁協の広場とか、いろいろにあると思いますが、防災ヘリやドクターヘリが、年間どれぐらいのヘリポートを利用しておるのか、お伺いします。
○尾原進一議長  消防長。
○松田静幸消防長  お答えします。
 ドクターヘリの要請件数につきましては、平成30年度にあっては、要請件数49件で、36人を搬送しております。令和元年度にあっては、要請件数15件で、10人を搬送しております。
以上でございます。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) ありがとうございます。
 次に、今、新型コロナウイルスが大変心配をされておる状態の中で、特に患者を搬送する消防隊員の、救急隊員の皆さんには特に気をつけていただきたいと思いますが。
 疑われる患者の搬送について、例えば、一般的にいう隠れ感染者についてお伺いをしたいと思いますが。東京では交通事故で搬送してPCR検査の結果、陽性であったと報道、また道端に倒れてる人を搬送して調べたら陽性であり、感染者であったというような例もございます。また、6月に入ってから感染者が急激に増えた北九州市では、普通の軽い病気で搬送し、PCR検査をしたら陽性だったというような例が多くあったようであります。無症状感染者からコロナは感染すると、一般的にそう言われておりますが、コロナに限らず風邪、インフルエンザなどの感染症の患者搬送に対する救急車両や救急搬送隊員の感染病対策は、安芸市はどのようにしておるのか。防護服などは十分整備しているのか、ちょっとお聞きしたいと思います。
○尾原進一議長  消防長。
○松田静幸消防長  お答えします。
 感染症が疑われる場合の救急搬送につきましては、救急搬送時の感染防御マニュアルを作成しており、これに基づき活動しております。
 まず、119番入電時に渡航歴を含め詳細に症状、経過などを聞き取ります。感染が疑われる場合には、感染防護服、マスク、手袋、ゴーグル、ゴム長靴などを装着し、室内をカーテン状のビニールシートで隊員側と患者側に区画した上で出動しております。搬送後は、車内をアルコール消毒した後、オゾン発生装置による除染を行うとともに、隊員らが装着した感染防護服などの装備は全て廃棄しております。また、出動した隊員は、すぐさま勤務を解き、自宅待機とさせております。これら徹底した防御対策により隊員の感染を防ぐとともに、私どもが感染源とならないよう細心の注意を払い活動しております。
 また、装備品につきましては、計画的に補充しておりますので、足りないとかいうことはございません。以上でございます。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 安芸市には感染者が今、発表はされておりませんけれども。もしかしてと思われる状況で防護服をつけられて出動した経過はあるのか、お伺いします。
○尾原進一議長  消防長。
○松田静幸消防長  本年4月に新型コロナウイルスへの感染が疑われる方を2名搬送しております。ただ、後日、お二方とも検査結果は陰性であったとの病院からの報告をいただいております。以上でございます。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 今後についてもコロナは見えないわけで、日頃から特に119番の要請があった時点でもしっかりと要請された方の状況を踏まえて、これは怪しいなと思ったら、できる限り、防護服となったらなかなか暑うておれんということでありますけれども、そのような対応、消防隊員が、救急隊員が感染したということになったら大ごとでありますので、その点、十分注意をしていただきたいと、このように思います。
 次に、緊急事態宣言や自粛要請での事業への影響について、お伺いをいたします。これは建設課でありますが。
 新型コロナの影響により企業の倒産件数は全国では、負債額1,000万円以上という状況で、6月には200件を超えてるというようなことが報道されております。緊急事態宣言の全面解除にもあらゆる業種で元に戻るのは時間がかかるであろう。また、高知県内では5月は大型事業の倒産はないとのことでありますが、全国的に今後については休廃業や解散を含む会社整理をするケースが増えることが懸念されるとの報道もありました。また、安芸市は小売業、商店や飲食関係の業者が多いわけで、緊急事態宣言や自粛要請での3密を防ぐことでの痛手をもろに受けている業者が多いわけであります。国や県のコロナ対策協力金や安芸市の持続化給付金などを受けて、事業を立ち直らせていただきたいものであります。
 一方、建設課としてのコロナの影響により、現在まで発注した事業や、これから発注しようとする業種について、中止や規模の縮小、延期等の事業に支障は起こっていないのか。建設課にお伺いします。
○尾原進一議長  建設課長。
○五百蔵優吉建設課長  お答えいたします。
 コロナウイルス感染症による事業への影響につきましては、契約している土木工事におきまして、中止や工期延期が生じたものはございません。また、発注を取りやめた、また、縮小したものもございません。
 一方、契約している測量設計委託業務におきましては、緊急事態宣言解除までの期間、用地境界立会や物件調査の自粛、委託業者のテレワーク実施などが生じたことで委託期間を延長しており、事業の進捗に影響が出ております。以上です。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) できるだけ内容を把握して、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
 次に、県との関係でありますが、高知県としても新型コロナの影響で、財政が逼迫されている中で、事業費に影響はどうか。例えば、安芸市としても県との関係において、県への要望や事業調整において影響は出ていないのか。また、今後、首都圏での企業倒産等で地方に不況の波が押し寄せてくることも想像できるが、その点、どのように考えているのかお伺いします。
○尾原進一議長  建設課長。
○五百蔵優吉建設課長  お答えいたします。
 道路事業は、原資を国費とする交付金事業を主に実施しておりますが、本年度予算については、現段階において減額調整等の話はございません。また、6月初めに県と行いました来年度の概算要望ヒアリングにおきましても、予算が縮小されるといった話はございませんでした。
 しかしながら、先のことが分からないのが現状でありまして、2021年度に向けた経済財政運営の基本方針、骨太の方針が例年とは大きく異なる可能性が出てきたとの記事もありましたので、要望活動が重要と考えております。以上です。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 安芸市の場合は、国や県の支援を受けながら、だっこにおんぶではありませんが、行ってるわけで、できるだけ多くの県とのつながりを密にして、今後にも安芸市民に負担がかからないよう、よろしくお願いをいたします。
 4番の、現庁舎の跡地活用であります。
跡地活用については、各議員より幾度となく質問の経過がありますが、庁舎の移転が決まれば、同時に跡地活用について検討委員会を立ち上げるとのことでありました。いつから始めて、現在、何回検討委員会を行っているのかお伺いをいたします。
○尾原進一議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  跡地活用の検討委員会につきましては、今月末の設置を予定しておりまして、まだ会議そのものは開いておりません。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) なかなかお忙しい中だと思いますんで、いきませんでしょうけれども、新庁舎が移転決まったのは大分前になるんで、そのとき同時に跡地活用を検討されておると思っておりました。やっぱり市民もどんなになるかどうかいうような不安を持ちながら生活をしておるわけでありますから、そのためにもできるだけ早く開庁するような対応を、もう移転は決まってるんで、よろしくお願いをいたします。
 それでは、委員会の、今現在分かってる範囲でいいですが、委員会の人数や委員の役職についてお伺いします。
○尾原進一議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  答弁させていただきます前に、昨年度、具体的な検討に入る前段階として、その手順とか手法をどうするかという準備委員会というのを昨年やっておりまして、その準備委員会につきましては、去年8月、9月、11月、今年の1月と4回開催をしてきております。
 それから、お尋ねの跡地活用検討委員会につきましては、新庁舎への移転に伴う現庁舎の跡地活用検討委員会ということで、現在、委員及び公募市民の選考をいたしておりまして、役職については現時点で明確に申し上げることはできませんけれど、大学、観光所等の学識経験者のほか、産業、子育て、福祉、防災など幅広い分野から選任をいたしました14名程度の委員で構成することとしておりまして、先ほど申し上げましたように、今月中にも設置をする予定としております。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 跡地活用のこれからの取組についてでありますが、先ほど課長からも答弁がありましたように、大学教授や有識者の意見等も参考にすることは、これは大事なことであると思います。しかしながら、現実に安芸市に住んで生活をしていく市民、直接関わってくる人たちの意見が一番ではないかと思います。そのためには、安芸市に住んで、事業をしている、例えば、農業、林業、商店主や自営業、また安芸市にはいろいろな団体があります。その人たちの意見、考えを生で聞く、生で説明することが必要ではないかと思います。跡地を利用する、支えていくのが市民であります。ですから、多くの意見交換の場をつくっていただきたい。その意見交換の場をつくることは、跡地活用の話にとどまらず、いろいろな市民の意見や考えを吸収できる場となるわけであります。安芸市と市民との信頼関係をより深めていくことにもなると思いますが、考えをお聞きします。
○尾原進一議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  昨年度に設置しておりました跡地活用検討準備委員会からも、「跡地活用の決定に際しては、事前に多くの市民の意見を聞く機会を設け、透明性、客観性、公正性を担保することが重要」との御指摘をいただいたところでございます。また、検討手法といたしましては大きく4つ、市民アンケート、それから市民参加によるワークショップ、検討状況等の説明会、それから意見の公募の4つの手法を効果的に組み合わせることが望ましいとされておりますので、議員御指摘のように、市の広報紙やホームページ等により適宜情報発信をしながら、検討を進めてまいりたいと考えております。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 先ほど来、申しますように、跡地活用、新庁舎もそうですけれども、やはり安芸市に住んでおられる、これからも住んでいく人たちの意見を聞いて、それで盛り上がっていくということが、私は一番大事ではないかと思います。お互いに責任を持っていけると思います。市民は。よろしくお願いをしておきます。
 それでは、次に新庁舎の進捗状況についてお尋ねをいたします。現在までの進捗状況について、財産管理課、よろしくお願いします。時間はありますんで、分かりやすい御答弁をよろしくお願いします。
○尾原進一議長  財産管理課長。
○大坪 純財産管理課長  御説明をさせていただきます。
 まず、本年1月の埋蔵文化財試掘調査により、新庁舎建設予定地に遺構が確認されましたことに伴い、先日、補正予算の議決をいただきました埋蔵文化財発掘調査作業を早期に開始し、年内の完了を目指していくことが大事であると、まずは認識をしております。
 さて、現在の状況でございますが、複数の業務が同時進行しておりまして、まず、用地関係につきましては、庁舎建設予定地につきまして、この5月に農業振興地域からの除外が決定をされ、現在、土地収用法に係る事業認定手続を進めております。この事業認定を8月末までに完了させた後に、税務署との事前協議を経て、地権者の皆様方と用地仮契約を締結させていただき、最終的に発掘調査完了後、農地の本転用申請を行い、その転用許可が下り次第、議会の議決を経て正式な用地取得とさせていただきたいと考えております。
 庁舎の設計関係につきましては、昨年11月に新庁舎建設基本計画を策定し、現在、建物の配置や各階のレイアウト、備えるべき機能や設備、デザインなどについて市民の皆様方からの御意見や庁舎整備検討委員会、また議会特別委員会の皆様方の御協力も賜りながら、新庁舎の概要をまとめる基本設計に取り組んでいるところでございますが、その基本設計も終盤に差しかかっており、この7月からは詳細を詰めていくための具体的な実施設計に着手し、それにつきましても本年度内に完了を予定をしております。
 また、敷地造成関係につきましては、別途、測量設計業務にて敷地全体のかさ上げや調整池、既存用排水路の改修などについて、安芸土木事務所も交え協議をしており、最終敷地造成の形が決定した後には、県に対し、開発許可申請を農地本転用申請と同時期に行う予定としております。現在想定しておりますのは、敷地造成工事は、農地本転用の許可が下りれば着手可能となりますことから、全体の進捗を図るためにも年度内に工事を発注することも視野に入れております。
 以上、本年度、現在取り組んでおります主たる業務を御説明をさせていただきましたが、やはりともあれ、前段で申しました埋蔵文化財発掘調査が大きなポイントとなってこようかと思います。発掘調査が年内に完了することを前提にしますと、今後のスケジュールとしましては、令和3年度中に造成工事を完了させ、以降、令和4年度に庁舎本体工事等を発注、令和5年度の完成を基本方針としまして、庁舎移転に向けた取組を推進してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) ありがとうございます。着々と進んでおるというような内容でございました。
 次に、新庁舎の建設費についてお伺いをいたします。
 新庁舎の建設に向けて広報やいろんな文書、例えば、市からの市民にいろんな方法で伝えておる中でありますけれども、やっぱり建設費については、いまだ市民は全額国に見てもらうがやととか、いやいや市が全額出さないかんがとか、いろいろな情報が飛び交っております。市民のために造る、市民の財産となる庁舎に関心を持っていただきたいわけでありますが、一方、議員にしても住民に伝えていく役目も欠かせないものであります。
 そこで、現在見込んでいる建設費について、これは45億円とかいう状況やと思いますが、具体的にですね。例えば、国からの緊防債、また交付金や補助金、そしてまた市債とか、いろいろなその45億円の中にはあると思います。現実に担当課としては、有利な財源を国から引き出していくことに頑張っておられると思いますが、現実に市民が将来に向けて背負う金額。今後、市民が支払っていく市債は。国からのお金で返すによばない金額は。また、現在、基金とか手持ちのお金は幾ら出していくのか。予定では45億円のうち、新庁舎建設費のうち実際市民が将来背負う金額、負担のかかる金額などについて、市民に分かりやすい答弁をお願いいたします。
○尾原進一議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  お答えいたします。
 歳出側も歳入側も不確定要素が多うございますので、現時点の状況につきまして答弁させていただきます。
 新庁舎建設財源の基本的な考え方といたしましては、充当率100%、交付税算入率70%の緊防債と、それから充当率90%、交付税算入率50%の防対債を、起債対象事業費の上限まで発行いたしました上で、その充当残につきましては、主に施設整備基金で賄うことを想定しております。
 御質問は、施設整備基金等の充当分を除いた、いわゆる借金部分に係る安芸市の実負担額、議員がおっしゃられますように、将来的に市民の皆様が背負う負担額についてのお尋ねでございまして、基金取崩し額は除いた金額でのお尋ねです。緊防債の、現在令和2年度末という期限延長の動向ですとか、あるいは今後における事業の進捗状況などによりまして、緊防債、防対債、それぞれの発行額、比率がどうなるか不透明な部分も現時点ではございますけれど、測量設計や用地費、造成費、建設費など、45億円に対しまして、緊防債と防対債を合計した起債対象事業費の上限額は、現在のところ23億円程度を見込んでおります。仮に、その内訳として、緊防債が4億円、防対債が19億円とした場合、防対債は充当率が若干落ちて90%になりますので、起債発行額としましては、21億円となります。この21億円の起債発行額に対しまして、地方交付税で措置される元利償還分を除いた安芸市の実負担額は、現在のところ、11億円弱を見込んでおりまして、償還期間につきましては、最長で5年据置き後、25年償還でございます。
 なお、起債充当残を全て施設整備基金で賄うとすると、基金取崩し額は45億円から、起債発行額21億円を差し引いた24億円ということになります。
○尾原進一議長  8番 吉川孝勇議員。
○8 番(吉川孝勇議員) 大体そういうところで、将来的に市民が負担を受ける、支払わなくてはならない将来に向けて、金額は今後の国や県の情勢に合わせて、できる限り負担がかからないような対応、対策を頑張っていただきたい。そのように思います。
 今後においては、安芸市にしても人口減少や少子高齢化がますます進んでいくと思いますし、それに合わせて若者の生産年齢も減少しています。ということは、税収も減ってくるわけであります。やはり、市税や市債などのお金を活用するには、一つにはそれを原資として市にお金が落ちる、増やしていく積極的な取組をよろしくお願いをいたします。
 次に、公民館のエアコンの整備についてであります。最後に。
 通告では津久茂町の既存のエアコンについてを通告しておりましたが、執行部との、担当課との話合いも明るい見通しとなりましたので、質問は控えさせていただきますが、公民館というと、集会所も同じですが、安芸市も高齢化が進んでおります。津久茂町に限らず地域の集会所や公民館については、子供からお年寄りまで気軽に利用されておりますし、また特に独り暮らしや核家族での高齢者のコミュニティーとして公民館は、今、生涯学習やカラオケや百歳体操、そしてお年寄りたちが持ち寄った食材で、みんなで食事を作り、楽しみながら生きる喜びを分かち合える場所となっておるわけであります。また、この場所は、お年寄りが介護を受けなくて済む、元気なお年寄りをつくる場所でもあります。ということは、介護費や、ますます増大していく医療費の抑制にもつながるわけであります。安芸市としてしっかり元気な高齢者、お年寄りをつくるためにも、介護を受けなくて済む人をつくるためにも、手を差し伸べ、楽しく過ごせる憩いの場としての環境づくりをよろしくお願いをいたしまして、質問を終わります。
○尾原進一議長  以上で、8番吉川孝勇議員の一般質問は終結いたしました。
 暫時休憩いたします。
     休憩  午後1時40分

添付ファイル1 一般質問 吉川孝勇 (PDFファイル 282KB)

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