議会会議録

当システムは、汎用性を考慮した文字で構成されており
人名など会議録冊子と一部異なる場合がありますので、御了承ください。
ここに掲載してある会議録は、正式な会議録とは若干異なります。

一般質問 山下 裕

質疑、質問者:山下 裕議員
応答、答弁者:企画調整課長、市民課長、総務課長、財産管理課長、危機管理課長、生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長、、学校教育課参事兼学校給食センター所長、市長、商工観光水産課長

○尾原進一議長  以上で、10番 川島憲彦議員の一般質問は終結いたしました。
 7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 通告に基づきまして、一般質問を行います。
 1、市長の政治姿勢について、(1)本市の現状と課題について伺います。
 (1)人口減少対策についてですが、市長は、令和2年第4回定例会挨拶で4つの重点項目として、来年度の予算編成に努めると言っています。その中の1つに、人口減少対策と保育、教育環境の充実強化ということですが、出生者の減少の歯止めがかからない現状で、成果はどのように現れているのか伺います。
○尾原進一議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  出生者の減少が止まらない様々な施策はやっておりますけれど、その成果についてというお尋ねでございます。
 まず、人口減少対策の成果といたしまして、まず社会減対策の取組では、移住者が平成27年度から令和元年度の累計で329人となりまして、第1期総合戦略における累計目標200人を既に達成をいたしております。また、空き家バンクの成約件数では、平成27年度から令和元年度までの累計目標15件を上回る52件を達成いたしました。また、この成約件数の中には市民の市外流出を防いだ事例もございまして、定住対策に寄与しているところでございます。
 次に、お尋ねの自然減対策の成果ということにつきましては、総合戦略におきまして、合計特殊出生率の上昇と平均初婚年齢の低下を目標に掲げておりますが、平成30年度の合計特殊出生率は、目標の1.50に対しまして1.49と、未達成となっております。また、平成30年度の平均初婚年齢につきましても男女ともに前年から上昇しておりまして、目標未達成となっております。議員御指摘の出生数の低下につきましては、未婚化、晩婚化の進行が一番大きく影響しているものと課題意識を持っているところでございます。以上です。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 市長は、現在の対策で歯止めになっていると考えているのか、また、ほかの対策を考えているのか伺います。
○尾原進一議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  お答えをいたします。
 少子化、出生数の原因につきましては、様々な要因が複合的に絡んでいるものと考えております。具体的には、例えば必ずしも結婚を是としない価値観でありましたり、あるいはライフスタイル、それから個々の経済状況、そういった様々なものが複合的に絡まって、少子化、出生数の低下ということにつながっているものと考えておりまして、なかなか行政の施策だけでは完全な成果というのが、即効性が現れにくいという面もあろうと思いますけれども、行政としてできるだけの施策は今後も引き続き講じてまいりたいと考えております。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 2020年版厚生労働白書の報告によると、平成元年から高齢化がピークに近づく令和22年までの50年で高齢者は2,400万人の増加、出生数は125万人から74万人と、4割の減少となる推計を出しています。高知県でも昨年10月に県人口69万人割れという記事が掲載されましたが、安芸市の令和元年と2年度の出生数と死亡数を伺います。
○尾原進一議長  市民課長。
○大野 崇市民課長  お答えをいたします。
 ちょっとお調べをさせていただきましたのは、令和2年の1月1日から12月31日まで、令和2年中の出生数についてお答えをさせていただきます。令和2年1月1日から12月31日までの出生数は55人となっております。恐れ入ります。続いて、同じく令和2年中の死亡者数については290人となっております。以上でございます。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) コロナ禍の関係で全国的に出生数が大幅に減少している状況で、令和3年度は昨年以上に大幅な減少になると思われますが、3年度の出生数の推計を伺います。
○尾原進一議長  市民課長。
○大野 崇市民課長  お答えをいたします。
 令和3年の出生数見込みについてお答えをさせていただきます。今年の1月、2月の出生は6人となっておりまして、今後、出産予定の母子健康手帳交付対象者は、先ほどの6人と合わせますと、3月10日時点で59人となります。以上でございます。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 続きまして、(2)の市民表彰、政治意識について伺います。
 令和2年度は、コロナ感染拡大のため、市の各行事はほとんど中止になっています。今年1月の成人式は延期になり、新年祝賀会も中止になりましたが、昨年の10月広報にて市民表彰推薦を募集していましたが、12月広報で中止の報告がありました。どうして表彰式が行われなかったのか伺います。
○尾原進一議長  総務課長。
○植野浩二総務課長  市民賞の表彰につきましては、毎年1月に新年祝賀名刺交換会と併せて表彰式を開催し、受賞者を市民の皆様とともにお祝いをしてきました。先ほど議員もおっしゃられましたけども、その市民表彰の推薦につきましては、10月号の広報やホームページで募集するとともに、産業、教育、文化、社会福祉、公民館など関係機関51団体に文書で依頼をしておりますが、今年度は推薦がない中、10月に入りまして全国的に新型コロナウイルスの第3波の感染者数が増加してきたことから、感染症拡大防止の観点から、先ほど言いました、1月の初めに行います新年名刺交換会と市民賞表彰式の中止を決定し、12月広報で周知したところでございます。
 そうした状況でありましたが、市民賞の表彰については、推薦をいただければ実施することとしておりましたので、個別にも当たってみましたけども、市民賞受賞者のお披露目の場である新年祝賀名刺交換会及び表彰式が中止となっていることの影響も少なからずあり、候補者の推薦がありませんでした。このため、令和2年度の市民表彰は該当者が不在となり、やむなく中止とした次第であります。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 過去に取りやめになった例はあるのか伺います。
○尾原進一議長  総務課長。
○植野浩二総務課長  昭和36年度以降に市民賞の表彰をしてきておりますが、取りやめになった年度はございません。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 表彰は、毎年1回、市長がこれを行うと定められていますが、コロナ禍の中でも表彰式だけはできたのではないのか。市長に伺います。
○尾原進一議長  総務課長。
○植野浩二総務課長  先ほども申しましたとおり、式典そのものは12月広報で中止というお知らせをしましたけども、推薦をいただければ表彰そのものは実施するという方針でおりましたけども、結果的には、その推薦がないという状況になったために今年度は見送ったものでございます。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 10月広報に掲載して、申込締切りが十何日ぐらいでしたかね。次、12月広報に中止を掲載するには、10月末ぐらいにもう多分決まったのではないのかと思うがですけど、11月に入りました。ちょっと募集期間はしょうがいないとして、ただ、OBの方にいろいろ聞きましたら、応募がなかったら、推薦がなかったら、我々が昔は探したというようなことも聞いてます。今年度、コロナの関係もありましたので、そういう表彰式が取りやめになったとは思うがですけど、年に1回のそういう表彰は、やっぱりできればやってあげたほうがよかったのではないかと思います。安芸市にはそういう人材がたくさんまだまだおいでると思いますので、残念です。
 続きまして、成人式は延期と聞いていますが、それぞれに工夫して成人式を挙行されている市町村もあります。いかがでしょうか。
○尾原進一議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○長野信之生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  成人式は、成人を祝う節目の行事といたしまして各自治体で行われており、本市におきましても、毎年1月3日に開催しております。今年の成人式につきましては、高知県内の新型コロナウイルス感染者数が拡大している状況に鑑み、さらなる感染拡大の防止を図るため、誠に残念ではありましたが、やむを得ず開催を延期としております。
 工夫して開催することができなかったのかとの御指摘ですが、延期を判断いたしました12月時点における県内の感染者数の状況が第3波の到来で特別警戒を要する状況から、飲食店への営業時間短縮の協力要請が発表されていた時期でもありましたので、本市を含む多くの自治体が成人式の中止及び延期を判断しております。市部では高知市以外の市が中止及び延期としております。また、生涯学習課のほうにも、保護者や市民の方から、県外からの帰省で感染拡大が助長されるおそれがあるので成人式を見送ってほしいといった電話も数件かかってきておりました。成人式を楽しみに御準備をされていた新成人の皆様や御家族の皆様には大変御迷惑をおかけすることとなりましたが、御理解をお願いいたしたいと思います。以上です。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 延期するということですが、いつ頃行うようになるのか伺います。
○尾原進一議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○長野信之生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  延期の時期につきましては、現在のところ、5月の連休中の開催を目途としております。日にちが決まりましたら、対象者全員に案内状を送付するとともに、広報やホームページでもお知らせしたいと考えております。以上です。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 続きまして、(3)新庁舎建設について伺います。
 今定例会に建設事業費14億円を計上していますが、今までに何度も事業費の抑制に努めると言ってきて、縮減された金額は一度も聞かされていません。幾ら縮減しているのか、また幾ら縮減できると考えているのか、分かっていれば金額でお答えください。
○尾原進一議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○大坪 純財産管理課長  お答えいたします。
 まず、全体的な話としまして、建設コストの縮減につきましては、基本計画策定以後、基本設計及び実施設計におきまして、庁舎敷地に対する配置計画の妥当性や庁舎内レイアウトの検討、外観デザインのコストや施工性などの比較、フローリングやカウンター家具などの木材利用の範囲やその精査、映像音響機器や監視カメラなどの設備の導入台数の抑制、内観デザイン等仕上げ材の選定など、導入コストが経済性に優れていることや、耐久性のある建築材料の選定により修繕時期を可能な限り延長させることや、維持管理のしやすさなどに配慮し、多岐にわたり精査を実施してまいりました。
 具体的に比較選定により決定いたしたものとして、建築部材や構造部材の比較選定や外観デザインの比較選定など、また機能を確保しながらも仕様や数量を変更したものとして、木材利用に関し、木材協会提案の市産材、県産材活用に伴う仕様変更や太陽光発電の容量変更など、コスト抑制や機能代替により取りやめしたものとして、受水槽の材質変更や水源の2系統化に伴う雑用水槽及び井戸設置の取りやめなど、また工期短縮によるコスト縮減を図るため創意工夫するものとして、造成工事等の調整による工期短縮など、これら建設コストを抑制するために、様々な分野において精査、見直しを進めてまいりました。
 現時点における総事業費につきましては、主たる建設工事費は実施設計の積算において大きな変動がなかったことから約47億円を見込んでおりますが、全体事業費を抑制するために、経年による建築資材や労務単価の上昇を見据えまして、発注スケジュールについて可能な限り前倒しして取り組んでいくことや、今後予定している備品購入や機能移転の発注段階におきましても、コスト縮減につながる工夫、検討をしてまいりたいと考えております。
 先ほど山下議員から金額的なもののお示しという御質問がございましたが、基本計画が令和元年11月に策定されて以降、基本設計、実施設計に取り組み、もう最終盤を迎えておるところでございますが、毎月数回、その都度、設計事業者と協議・検討を重ねておりまして、そのことで申しますと、設計業者の持つ実績情報や随時取得する見積情報から示される概算金額の確認とか設計協議の中で、その経験値から一般的にコスト縮減につながることをもって取捨選択してきたものの内容が交ざり合っております関係から、逐一効果額をこの金額この金額とお示しすることはつぶさにできかねますので、御理解をいただきたいと考えております。以上です。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) コスト削減とか材料を評価して、いろいろ縮減をやられていることは聞いております、今まで。ただ、そういった、その47億円ですか、47億円が出てから、それに対して縮減されてる思いが全くありませんので、ちょっと金額も今聞かせていただきました。
 3月5日の当初予算審議に提出された資料に、建築コスト抑制のため、比較選定変更取りやめ及び創意工夫した主な項目として、用地追加取得による立体駐車場の取りやめとか書かれていますが、以前、一般質問では、隣地の日照権の問題があり、立体駐車場は取りやめて、用地交渉すると聞いていました。もともと2億円もかけてこの立体駐車場を造るというのが、その計画自体がおかしかったということですが、これは大幅に増加した事業費が縮減されたということではないと思います。
 続いて、新庁舎事業費に施設整備基金を22億円予定してますが、現在の基金残高は幾らか伺います。
○尾原進一議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  施設整備基金、令和元年度末の決算で固まった数字で申し上げますと、26億2,100万円余りでございます。ちなみに令和2年度末の見込みといたしましては、22億3,700万円余りの見込みでございます。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) これほどの金額を庁舎建設に使い、ほかにも文化財発掘調査費に3億円以上の支出が見込まれており、今後の公共施設建設はどうなるのか、安芸市は大丈夫なのかという懸念が生じるのは私だけではないと思いますが、市長の見解を伺います。
○尾原進一議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  お答えをいたします。
 今後の公共施設の更新、あるいは老朽化対策等といたしまして、具体的には、小学校並びに保育所の統合、図書館や市民会館の建て替えなどが想定されますが、これらの施設につきましては、全て過疎対策事業債の対象事業となりますことから、御質問のように、財源確保の面で施設整備基金が枯渇することによって事業実施に大きな影響が出るということは基本的には想定いたしておりません。
○尾原進一議長  昼食のため、休憩いたします。
 午後1時、再開いたします。
     休憩  午前11時55分
     再開  午後1時
○尾原進一議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 平成29年第4回定例会議事録71ページ9行目の「ただ」から13行目までの読み上げをお願いします。
○尾原進一議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  読み上げさせていただきます。「ただ、今後も学校の移転統合をはじめ、保育所、市民会館、図書館など多くの公共施設の更新、長寿命化が控えている中で、新庁舎建設に基金を使えば、その分が今後の施設整備に充当できなくなります。こうしたことから、国・県の補助金あるいは有利な起債、そういったものが適用になる場合はできる限りそれを活用して、市の将来負担の軽減に努めてまいりたいというふうに考えております。」
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) このときは、子供たちのために先送りできない学校建設など、今後の事業を考えるとなどと言っています。この当時は予定地が決まっていなく、桜ケ丘と現庁舎位置の建設の選択で、少しでも安く建設できる場所でとのこのような説明を繰り返して財政の負担を軽減するように言っていましたが、今回のように、予定地が決まれば幾ら増額になろうとも平気で事業を進めていくやり方には市民は納得しないと思いますし、午前中に危機管理課長が、小学校、保育所、市民会館などは過疎債を適用すると、このときは過疎債はなかったのか。過疎債も当然あったはずですよね。なのに、市の将来負担の軽減に努める、新庁舎建設に基金を使えば、その分、今後の施設整備に充当できないというような答弁をしてます。担当課長が変わればこのように変わってくるのか、ちょっと納得しませんが、市長はどう思いますか。
○尾原進一議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  私の前任課長が先ほど読み上げました平成19年第4回定例会で答弁いたしました内容は、新庁舎や統合中学校の整備が完了した後も各種公共施設の更新、長寿命化が控えていることから、施設整備基金を少しでも温存するために、国・県の補助金、あるいは有利な起債をまずもってできる限り活用するという趣旨で申し上げたものでございまして、新庁舎整備には施設整備基金を活用しないとかといった内容を申し上げたものではございません。
 また、新庁舎整備では事業費の全部または一部に起債が充当できないことが当初より想定されておりましたので、その部分に施設整備基金を活用するため、これまで計画的に積み立ててきたものであることは議員の皆さんも御承知のとおりだと考えております。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 朝からもそうですか、市長にお伺いしますということをよく私言ってますけど、数字的なのはなかなか市長答弁できないと思いますが、よく市民の方から、市長に聞きゆうに何で市長が答弁せんがないう、私にも問合せがあります。市長の生の声を聞きたいと、課長の声やなしに生の声も聞きたいという問合せも入ってますので、市長が答弁できるのはできるだけお願いします。
 続いて、当時の施設整備基金は幾らあって、幾ら計上していたのか伺います。
○尾原進一議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  お答えいたします。当時のと言われるのが桜ケ丘町への庁舎移転を提案した当時という。お答えいたします。
 平成29年度末の施設整備基金残高は23億9,500万円余りでございます。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) そのときの桜ケ丘庁舎予定での基金の活用は幾ら入れてましたか。
○尾原進一議長  財産管理課長。
○大坪 純財産管理課長  大変申し訳ございません。お聞き取りの中で桜ケ丘の基金充当の話を聞いておりませんでしたの、今、数字を持ち合わせておりません。以上です。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 私の持っている資料では、当時、施設整備基金は現在22億円という、桜のときのありまして、そのうちの6億8,000万円を基金に適用するというふうになってたと思います。
 それでは、令和元年第4回定例会議事録52ページ22行目、「平成31年の」から23行目までの読み上げをお願いします。
○尾原進一議長  財産管理課長。
○大坪 純財産管理課長  「平成31年の3月議会答弁で、総事業費約28億円とお答えしておりますけれども、それと比較した場合は、約16億6,000万円の増となっております。」
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) これは、平成31年第1回定例会で概算費用28億円ぐらいを見込んでいるとの答弁で、その予定額からの増額分を質問したときの答弁ですが、16億6,000万円の増となってるとの答弁ですが、これについての説明をお願いします。
○尾原進一議長  財産管理課長。
○大坪 純財産管理課長  16億円増額された理由はとの御質問になろうかと思いますが、令和元年12月議会で御答弁させていただきました事業費28億円から16億6,000万円が増額された理由につきましては、3点ございます。1点目としましては、用地追加取得に要する購入費並びにそれに付随する造成工事費の事業量増加に伴い約1億円。2点目としまして、新庁舎に入る職員数の見直し等に伴い、庁舎の延べ床面積を5,000平方メートルから5,800平方メートルに増やしたこと。また、資材単価や労務単価の高騰や消費税率の引上げ等により、建築単価を46万円から50万円に見直したことで建設費が6億円増加。3点目は、建設本体工事費以外で必要となります庁舎移転等に関連する事業として、外構等附帯工事費4億円と備品購入費2億円、機能移転費2億円及び現庁舎の解体工事費1億5,000万円の5.5億円を総事業費に反映させたものであります。
 以上です。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) このように、敷地面積を増やし、価格もどんどん上昇しているのに、多岐にわたり精査を実施し、建築コストの上昇を抑制するため、スケジュールを前倒しなどと早急に工事に取りかかるよう進めているが、本当に安芸市の将来のことを考えているのか。子供たちの命を守るためにも学校の高台移転を早急にと言いながら、小学校の建設計画は全く進んでいません。施設整備基金は庁舎建設でほぼ使ってしまい、今後の公共施設建設費の基金はない状態で、また施設整備基金を積み立てるためには、市民がその負担を負わなければならないような気がします。こういうことをどういうふうに思っているのか。市長、伺います。
○尾原進一議長  企画調整課長。
○国藤実成企画調整課長  議員がおっしゃられるとおり、令和2年度末で22億4,000万円の残の見込みですけれど、新庁舎が完成後の令和5年度末には、約、計算上、9,000万円にまで施設整備基金は最悪の場合は減ると見込んでございます。しかしながら、あくまでも予算ベースの一番厳しい見通しでございまして、実際の財政運営におきましては、決算による不用で、毎年度毎年度、一般財源に余剰が出るのが通常でございまして、その余剰一般財源を施設整備基金を含めた各種基金に積み立てていくというのが通常でございますので、先ほど申し上げました9,000万円という厳しい見通しの数字にまではならないものと考えております。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) やっぱり今の言葉も市長の生の声を聞くと市民はちょっと安心するのではないかとは思いますが、続いて、(4)の新庁舎・統合中学校の浸水深について伺います。
 議員協議会で庁舎建設予定地周辺は0.5メートルから3メートルの浸水深が公表され、庁舎建設地は0.9メートルとのことですが、0.9メートルの浸水の根拠を伺います。
○尾原進一議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  2月10日に高知県から公表されました安芸川洪水浸水想定図(想定最大規模)の内容によりますと、高知県が作成しました浸水想定図につきましては、国土交通省の平成27年7月の洪水浸水想定区域図作成マニュアル(第4版)を基に作成しております。浸水深の設定につきましては、国土地理院の基盤地図情報数値標高モデル5メートルメッシュ(標高)を用いて浸水深を算出しております。また、浸水深の表示につきましては、一般的な家屋の2階が水没する5メートル、2階床下に相当する3メートル、1階の床高に相当する0.5メートルを閾値として採用しておりますので、安芸川洪水浸水想定区域図等については、そのような配色にはなっております。浸水深の値につきましては、5メートルメッシュで算出しておりますので、その値を高知県河川課に確認したものでございます。以上です。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 氾濫時の状況にもよると思いますが、最大を想定すると3メートルの浸水も当然考えられると思われますが、全く想定していないのか伺います。
○尾原進一議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  洪水浸水想定区域図は、想定し得る最大規模の降雨を前提として、現況の河川の整備状況を勘案し、一定の前提条件の下に計算されたものでございます。この条件では、新庁舎の浸水深は、現況農地でございますけれども、0.9メートルが想定されております。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 統合中学校予定地周辺の浸水深を伺います。
○尾原進一議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  統合中学校、こちらも現況農地でございますけれども、浸水深は1メートルとお聞きしております。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 河川氾濫時に統合中学校と新庁舎までの洪水到達時間は推定されているのか伺います。
○尾原進一議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  新庁舎及び統合中学校予定地が浸水するまでの時間につきまして高知県河川課に確認したところ、時間までは把握していないということでございました。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) ハザードマップ作成にはそういった時間もすごく重要になるんではないかと思いますので、やはりハザードマップ作成時にまではちゃんとした時間帯を出して取り組んでほしいと思います。
 以前も質問したことがありますが、高規格道路の盛土は計算されているのか。盛土の堤防の役割として、津波は遮ってくれますが、川の水は庁舎も中学校もせき止められ、予定の水量は増水するのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○尾原進一議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  高規格道路の盛土につきましては、今回の浸水想定区域図には反映されておりません。河川課のほうに問い合わせたところ、先にやった香南市かと思いますけれども、そういった箇所で確認しましたところ、高規格道路による盛土等については影響はなく、水が抜けていく箇所もありますので、高さについては98か所決壊するのを想定してますので、それの最大の組み合わせなので、あまり浸水深には影響はないというふうにお聞きしております。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 東北の被災された地域は堤防を今修繕してます、L1対応で。その後、2次防御、3次防御として、高規格道路の盛土などをつくって対応するようになってます。だから、それも当然通路はありますよね。それでも対応していくように、津波の対応ですよね、そういうのをしてます。だから、通路があっても、すぐにはそれはなかなか抜けず、やはりたまっていくのは間違いないと思いますので、やはりハザードマップ、そういった点も考慮して作成していただきたいと思います。
 次に、(5)瓜尻遺跡について伺います。
 発掘調査費8,500万円が追加されたが、当初は3,121万円で、その後、2億1,426万円追加されました。今回の追加で調査費は合計幾らになったのか伺います。
○尾原進一議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○長野信之生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  この3月議会、3月補正予算におきまして、8,297万7,000円の追加予算を可決いただきましたので、3月補正後の予算現額は3億2,846万円となっております。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 令和2年第3回定例会議事録97ページ30行目の読み上げをお願いします。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 第3回目だったと思いますが、30行目、課長の答弁ないですか。
○尾原進一議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○長野信之生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  手元に会議録をお持ちしておりませんのでちょっと分からないんですけども、質問を山下裕議員にお聞きしたときには、私の答弁で、予算の範囲内で対応すると、増額はない旨の答弁をしたというふうにお聞きしております。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 先ほど生涯課長が答弁しましたが、今後の調査予定に、遺構の検出状況によっては、部分的に範囲を拡張して調査するとなると調査費の増額もあり得るのではないかとの私の質問に、予算の範囲内でと答弁しています。なのに8,500万円もの追加計上し、調査費は3億3,000万円ぐらいになっています。新庁舎や統合中学校建設費も少ない予算を計上しておいて、追加するのが当たり前のようになっているように思います。今後、これ以上の増額は本当にないと言えるのか。市長、お答えしていただけませんか。
○尾原進一議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○長野信之生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  先ほど私が9月議会で答弁したということで、予算の範囲内で対応するという答弁をしたというとこでございますけども、その時点が学校予定地の調査が始まったばかりの時期でございまして、その当時は増額を考える要素がない状態でしたのでそういった答弁をした次第でございますが、発掘調査につきましては、実際に掘ってみなければ分からないことが多く、調査を進める中で瓜尻遺跡の遺構の箇所が特定されたということで、遺構密度が当初の想定15%を上回る約40%であったということが今般の予算増額と、それから期間延長の理由ということになります。今後、予算の増額はないのかというようなことでございますが、既決予算の範囲内で対応していくというふうに考えております。
○尾原進一議長  市長。
○横山幾夫市長  先ほど生涯学習課長が御答弁申し上げましたが、今日の午前中の一般質問でもございましたが、当初、このような遺跡が発掘されるというような想定はしてなかったので、当然掘ってみなければ分からないのが遺跡の調査ということでございますので、現時点ではできるだけ予算を抑える方向で努めなければならないところですが、正直申し上げまして、これから掘っていく中で、どういう形になるのかいうのがちょっと今見通しが立ってない状況ではございます。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 私が質問したときに2億1,000万円追加で出たもんで、これはびっくりして、これ以上は増えんだろうなという質問をしたつもりです。
 新聞紙上で、瓜尻遺跡に古代律令制下の官衙と見られる建造物群が発見され、県東部では官衙と見られる遺跡は初確認で、研究者の注目を集めていると報道されています。重要なのは、寺院に隣接して官衙が見つかった点で、安芸郡の古代史を考えるきっかけとなる遺跡とも言われています。安芸市はこのことをどのように捉えているのか。午前中、10番議員が瓜尻遺跡質問してますので、重複する点があるかも分かりませんが、よろしくお願いします。
○尾原進一議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○長野信之生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  先ほど議員が言われましたように、寺院、それから官衙、そして水流に関わる流路のセットで遺構が残っておりますので、非常に歴史的な遺構であるというふうに考えております。この件につきましては、先ほどの川島憲彦議員にも御答弁申し上げましたけども、瓜尻遺跡の調査指導委員会におきまして、専門家の先生方にこれらの価値づけをしていただくというふうにしていきたいと考えております。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) ある歴史研究者の方より瓜尻遺跡のことを書かれた手紙をいただき、私なりにいろいろと調べてみましたので、寺院に関する質問をさせていただきます。
 この遺跡は白鳳期創建ではと聞いていますが、創建したのは誰か確認できていますか。伺います。
○尾原進一議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○長野信之生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  確認はできておりませんけども、この時代に建てられました地方の寺というのは、豪族が建てたのではないかというようなことに一般的になっているようでございます。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 資料によりますと、白鳳期創建なら左大臣蘇我赤兄、寺院開基者なら行基菩薩か弘法大師空海という説もあると聞いてます。こういう事柄がぜひ解明されるよう期待していますので、よろしくお願いします。
 寺院の塔の先端を飾る相輪の水煙が県内では初めて確認されたということですが、相輪は7つの部分からなっているようで、ほかの部分が見つかっていないのか伺います。
○尾原進一議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○長野信之生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  現在見つかっておるのは水煙という青銅製のものですけど、そちらのほうが1つ発見されております。それ以外はございません。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 水煙の発見された場所はどの辺なのか伺います。
○尾原進一議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○長野信之生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  学校建設予定地の西隣の農地、ビニールハウスがございます。ビニールハウスのあぜのところで発見されたというふうに聞いております。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 新聞には周辺踏査で仏塔に飾る青銅製の水煙と仏塔の礎石を確認したとあるが、礎石の発見場所はどこなのか伺います。
○尾原進一議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○長野信之生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  礎石の発見場所につきましては、学校の建設予定地内でございます。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) それでは、この寺院は三重の塔か五重の塔なのか確認されていますか。伺います。
○尾原進一議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○長野信之生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  先ほど議員が言われた礎石ですね。塔心礎という石のほうが見つかっておりまして、それの大きさから推定になりますけども、高さが20メートル弱だったと考えられておりまして、恐らく三重の塔ではないかというふうに考えております。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 心礎が発見されればこれは分かるということを聞いていますが、礎石も発見されているようですので、寺院の大きさも分かると思いますが、いかがでしょうか。
○尾原進一議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○長野信之生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  寺院の大きさにつきましては、寺院があると推定されておりますハウスのほうの調査をしておりませんので、詳しいことは分かっておりません。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 心礎が建設場所で見つかるということは、今、中学校ですかね、校舎建設場所で見つかるというのは、その近辺ではないかと、寺院がその近辺にあったのではないかと思いますが、大体水煙の発見場所から30メートル以内で心礎が発見されるということですので、今、水煙が発見された場所から、大体、見つかった心礎は30メートルぐらいの距離になりますか。
○尾原進一議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○長野信之生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  はっきり測っておりませんので分かりませんが、30メートルよりは遠いというふうに考えております。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 南国市の比江廃寺は五重の塔の心礎のみ残っていますが、国の史跡になっているということです。瓜尻遺跡はそれ以上のものが発見されているのではないかと思われますが、いかがでしょうか。
○尾原進一議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○長野信之生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  現在見つかっておりますのは、先ほどの水煙と、それから塔心楚って石ですね、が見つかっておりますけれども、実際にやはりここに寺院があったのではないかと思われるところの調査をしておりませんので、ちょっとお答えすることはできません。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 市長は12月議会で、統合中学校建設用地から西側の民有地にかけて重要な遺物が多数見つかっていると言っていますが、これは民有地を調査されたのか伺います。
○尾原進一議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○長野信之生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  学校敷地の予定地の西側の農地では掘削調査をしたわけではなく、担当職員が歩いて地形を確認したり、遺物などを目視、確認できないかといったことで歩いて調査をしておったところ、ビニールハウスの横のあぜの地表から水煙を発見したというものでございます。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 市長の挨拶では、重要な遺物が多数見つかっているという挨拶でありましたので、どうも調査をせんとそれは難しい、ただごろごろ転がっているはずがないがと思いましたのでお聞きしました。
 瓜尻遺跡調査指導委員会が3月に初会合を開き、現地視察も行っているが、専門家が史跡として認め、保存しなければとなれば、統合中学校建設は変更せざるを得なくなると思いますが、令和2年第4回定例会で秋山学校教育課参事は、現時点では国宝級の遺物や遺構の発見はなく、設計変更には至らないと答弁しています。しかし、令和3年2月22日の議員協議会では、重要な遺物・遺構が発見されているので、専門家に確認の上でという説明を受けましたが、このことについてはどのように思われるか伺います。
○尾原進一議長  学校教育課参事兼学校給食センター所長。
○秋山真樹学校教育課参事兼学校給食センター所長  前回答弁した段階では、その段階の考えを述べました。今後、先ほど来言われておりますけれど、安芸市瓜尻遺跡調査指導委員会で検討した内容を参考に、最終的に市がどうしていくのか決めていくことになっていくと思います。
 以上です。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 午前中にも出ましたが、瓜尻遺跡は将来的に一体で国史跡の指定も目指せる遺跡と島根大の大橋泰夫教授は評価しています。市としては、このような重要な遺跡を生かして、将来のためにも残す取組をしなければいけないのではと思いますが、市長、いかがでしょうか。
○尾原進一議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○長野信之生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  現在、現場の調査のほうもまだ進行中ということで、それからまた、先ほど言いました瓜尻遺跡の調査指導委員会についても今後また会合等が行われますので、また委員の皆様の指導・助言等をいただきながら、学校建設を進めながら、遺跡保存・活用ができるのかといったことについて検討していきたいと考えております。
○尾原進一議長  市長。
○横山幾夫市長  御質問につきましては、これも午前中に御答弁させていただきましたが、国史跡という範囲がどこまでなのか。それから、どれが該当になるのか。それから、一体的になるのかいう、そこはやはり分かりませんので、調査指導委員会の先生方に一定判断をしていただいた中で、記録保存ができる部分とか、仮に国史跡であれば、そういうのが出てきたら、それはそれで対応していかなければならないというふうには考えておりますが、ただ、今回の新統合中学校につきましては、南海トラフ地震による津波対策とか子供たちの命を守るという部分が大前提にありますので、そこは一定、学校建設と保存と共存をしていかなければなりませんが、それもこれから先生方の意見を聞きながら取り組んでいかなければならないことになりますし、そして、先ほどから御質問ございますが、この発掘調査につきましては、一般財源、基金を活用しておりますので、仮に保存するにしても、一般財源、財源の捻出という部分も当然踏まえた中でこれから取り組んでいかなければなりませんので、もし史跡ということになれば、国のほうから一部そういう補助もあるみたいなんですが、ただ、それでも市が後の保存は単独でしていかなければならないということをお聞きしておりますので、そういう部分も踏まえた中で、どうやって保存していくかいうところがこれからほんとに重要な課題ではないだろうかというふうに思います。以上です。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 遺跡の保護のためにも史跡公園として残すべきではという市民の声があります。愛知県のあいち朝日遺跡ミュージアムが昨年11月オープンしたと聞いています。アニメ映像やジオラマで弥生時代の人々の生活を再現し、野外には竪穴住居や集落の周囲に掘られた環濠も復元しているそうです。安芸市は「歴史と文化の香るまち」というキャッチフレーズを掲げており、条里制の遺構が残っているジョウマン遺跡や、古代寺院、官衙郡が発見された瓜尻遺跡が脚光を浴びています。この歴史的価値を後世に残すことが安芸市の宝物に、そして大きな財産になるのではと私は思います。岩崎彌太郎邸、土居廓中、歴史民俗資料館、そして遺跡ミュージアムが歴史的につながれば、県内外から多くの人が訪れ、夢とロマンが広がる観光施設になれば多額の発掘調査費も生きてくるのだと思いますが、市長、こういう検討はできないでしょうか。伺います。
○尾原進一議長  生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長。
○長野信之生涯学習課長兼少年育成センター所長兼女性の家館長兼図書館長  議員が言われましたあいち朝日遺跡ミュージアムにつきまして、ホームページのほうを拝見いたしましたけれども、東海地方を代表する朝日遺跡の魅力を発信する施設として愛知県が昨年整備したもので、国史跡の貝塚遺構が保存され、国の重要文化財に指定されている2,028点の出土品を展示する施設などが整備されておりまして、考古学ファンや子供たちが体験しながら古代の歴史を学ぶことができる施設として、規模、展示内容ともに充実した施設であるというふうに感じたところです。ただ、これほどの規模の施設を本市に整備するとなりますと、莫大な建設費用とその後の維持管理費用が必要となりますので、大変すばらしい施設ではございますけども、安芸市が単独で整備するのは難しいのではないかというふうに考えております。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) その朝日ミュージアムほど立派な施設は、それは当然安芸市では無理だと思いますが、予定地をミュージアム、そして、例えば市民会館とか図書館も併設して持っていくようになれば、大分、市の建設費等も違ってくると思います。ただ、中学校のために造成を購入してますので、その点なかなか不満があると思いますが、私は以前から、現在の中学校に盛土をして、高床式でピロティでさえ建てれば津波浸水は防げるという提案を今までしてきました。東北地方で公共施設が浸水区域に建てたのはないいう答弁を今まで聞いてましたけど、例えば宮城県亘理町の西浜中学校は、浸水被害のあった現地で、今までの場所がよいとの判断で、盛土とピロティ工法で、校舎、体育館を2階以上に建設して開校もしてます。やはり利便性を含め、統合中学校も現地で建設すれば近隣住民の避難所にもなり、南側にあるごめん・なはり線の軌道が津波をせき止める、そして北側の高規格道路ができれば川からの洪水をせき止める役割を果たすようになり、災害対策は十分できるのではないかと思います。そして、先ほども言いましたけど、遺跡ミュージアムという新たな観光施設を建設し、市民会館や図書館などを移転することもできるのではと期待しますが、いかがでしょうか。
○尾原進一議長  学校教育課参事兼学校給食センター所長。
○秋山真樹学校教育課参事兼学校給食センター所長  お答えします。
 巨大津波が多くの貴い命を奪った東日本大震災から丸10年が経過しました。学校の津波浸水想定区域外の移転は、保護者、児童生徒をはじめ、多くの市民の願いであります。僧津に建設用地を構え、現在取り組んでいるところであり、津波浸水想定区域内の市立安芸中学校に統合するという考えは持っておりません。以上です。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 小学生の保護者の方々に聞きますと、やはりそんなに奥に行かんでかまんやないかという声もあります。だから、前回も言いましたけど、実際統合中学校を利用する保護者の方々とやっぱり話をしてもらわんといきません。前回も保護者に説明したかということで、金額の高騰等を保護者に説明したかと、議会では説明したと、保護者には十分説明はいってないと思います。だから、今、小学校3年生、4年生ぐらいですかね、もし統合中学校へ入るとなれば、そういった方々の話ももっともっと聞いていただいて進めていただきたいと思います。
 次に、(2)の観光客の受入れ態勢について、(1)の東部観光の起爆剤について伺います。
 2月、3月と立て続けに大山岬が新聞に掲載され、話題になっています。大山岬の岩肌は以前からボルダリングが盛んに行われていましたが、近年はボルダリング愛好家の間では有名な登頂スポットとして、子供たちも含めた体験教室なども行われているようです。「KUROSHIO BOULDER」というガイド本にも紹介されるほどで、昨年12月には愛好者30人が海岸線を1時間ほどの清掃活動を行ったということが、あき広報3月号にも紹介されていました。この場所を観光資源としてもっと売り出せるのだと思うが、市としてはどのように考えているのか伺います。
○尾原進一議長  商工観光水産課長。
○山崎冨貴商工観光水産課長  お答えいたします。
 近年、大山岬の岩場がボルダリング登頂スポットとして注目されておりまして、愛好家の方が多く訪れておるところでございます。先ほど議員の御発言にもありましたけれども、こういった南国市のボルダリング愛好家の永尾さんの著書によります「KUROSHIO BOULDER」というガイドブックには、大山岬エリアのスポットが最も多く紹介をされておるところでございます。大山には多くの観光資源が存在します。その一つ一つをつなぎ合わせながら、東部観光の振興に取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 2月23日、高知新聞の声ひろばに、大山岬の洞内はごみが山積みされ、人の入れる状態ではなく、県内でも有数の景勝地がこのまま放置されるのはあまりにも痛々しく、もったいないことだと思い、帰途につきましたと掲載されていました。大山岬には公衆トイレもあり、掃除を委託していると思うが、公園周辺の掃除はお願いしていないのか伺います。
○尾原進一議長  財産管理課長。
○大坪 純財産管理課長  お答えいたします。
 市道大山岬線から入った公園は、通称は浜千鳥公園の名で親しまれておりますが、正式には大山岬公園として、公衆トイレとともに財産管理課が所管をいたしております。維持管理につきましては、公衆トイレはゆうハートのほうに委託し、週2回の清掃、浜千鳥公園につきましては、安芸ライオンズクラブの皆様方による清掃ボランティアでの御協力や職員によるパトロールにより対応いたしております。以上です。
○尾原進一議長  商工観光水産課長。
○山崎冨貴商工観光水産課長  私のほうからもお答えをさせていただきたいと思います。
 2月23日付の高知新聞朝刊に大山岬という投稿がございまして、その投稿を受けまして、すぐに現地の確認をいたしました。また、米田議員からも、すぐに御指摘、お問合せをいただきまして、御主人と確認をしてくださったとのことでございます。私どもが確認したときには、投稿にあるような、洞内はごみが山積して、とても入れる状態ではなかったという状況にはございませんでした。以上でございます。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 私も気になり現地のほうを確認に行きましたが、きれいに掃除されていましたので一安心しましたが、現地の方に聞きますと、数十人、何か来て掃除をするときがあるようなことも聞いてます。ボルダリングに来られた方々は、終了したら大体近辺を掃除して帰るということは聞いています。ただ、よく仕事中というか、お昼にあそこで車をとめて食事をされる方が結構おるそうで、その方々がポイ捨てというか、食べた後、捨てていってるということも聞いてます。看板は幾つか設置してますので、どうかな思いますが、あんまり効果がないみたいなので、市として、そういったことの見回りなどの監視体制も今後は必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○尾原進一議長  商工観光水産課長。
○山崎冨貴商工観光水産課長  お答えいたします。
 先ほどの議員御指摘のとおり、大山岬周辺、洞窟も含めまして、不法投棄により、ごみが散乱した状態になっているとの声をいただくこともございました。また、そこで食事をとられた方がお弁当箱の空を捨てていってるという状況にも私自身が出会いましたといいますか、拾って片づけたこともございます。ただ、先ほど紹介いたしましたけれども、ボルダリング愛好家の方々がそういったところの周辺清掃を行ってくださっておりまして、大変きれいになっていることも事実でございます。今後も、関係者、関係機関と連携いたしまして、景勝地大山岬の環境美化に取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) ぜひよろしくお願いします。
 次に、道の駅大山に恋人の聖地という観光名所がありますが、高知県内には恋人の聖地という名前を使用している観光地は何か所あるのか伺います。
○尾原進一議長  商工観光水産課長。
○山崎冨貴商工観光水産課長  お答えいたします。
 恋人の聖地は、NPO法人地域活性化支援センターが主催する恋人の聖地プロジェクトにより選定された観光スポットでございます。少子化対策と地域の活性化への貢献をテーマといたしました観光地域の広域連携を目的として、恋人の聖地プロジェクトが始動いたしました。2006年より、全国の観光地域からプロポーズにふさわしいロマンティックなスポットをプロジェクトのシンボルとして選定、また、趣旨に賛同する企業・団体が管理する場所のうち、恋人の聖地としてふさわしいと判断したものをサテライトとして認定しているものでございます。
 高知県内の恋人の聖地に関するお尋ねでございますが、恋人の聖地として認定されているのは、安芸市の大山岬と室戸市の室戸岬の2か所でございます。このほかに黒潮町の鯨が泳ぐ海が見える丘展望台がサテライトに認定をされております。以上でございます。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) この恋人の聖地というロゴというか、名前ですね。この使用料は幾らぐらい払ってますか。伺います。
○尾原進一議長  商工観光水産課長。
○山崎冨貴商工観光水産課長  お答えをいたします。
 恋人の聖地に係る予算、費用についてのお尋ねでございますが、恋人の聖地プロジェクトへの参画負担金、いわゆる年間運営管理費に相当する分ですけれども、こちら、16万5,000円を支出いたしております。以上でございます。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 地震などの大規模災害時に協力する恋人の聖地ネットワーク災害時相互応援協定を、高知県2市町のほか全国で8府県10市町村が22日に提携式を行っていますが、安芸市は参画してないようですが、どうしてなのか伺います。
○尾原進一議長  危機管理課長。
○久川 陽危機管理課長  御質問の恋人の聖地ネットワーク災害時相互応援協定につきましては、災害時等において、被災した自治体独自では十分な応急復旧対策ができない場合に、応急対策等に必要な職員の派遣、食料・飲料水及び生活必需品等の提供並びに応急復旧対策に必要な資機材の相互応援を行うもので、議員の御質問の中にありました、令和3年2月22日に12市町村で災害協定締結されたものです。本市には令和2年12月18日付で恋人の聖地観光協会会長名で照会があり、内容としましては、同協会の会員に協定へ参加する市町村を募る内容でございました。同協会は、発足当初、全国47都道府県228か所の自治体や地域を代表する民間施設とともに展開しているとのことで、協定をする相手先が特定できない中で、仮に200を超える自治体等と協定を結ぶことになれば到底対応ができないものと判断しまして、参加をいたしておりませんでした。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 参加した室戸市長は、全国の遠隔地との協力は力強い。防災意識を高めて観光客を迎えることは重要で、その面でもプラスになると話をしています。観光客を迎える面でもプラスになる、こういう考えも参考にして、安芸市も観光面に力を入れてほしいと思いますし、3月6日、河野公園にもどうぞと声ひろばに恋人の聖地が紹介されていました。このように、地元以外の方々が安芸市のことをPRしてくれています。今月も二度、伊尾木洞がテレビ放映され、相変わらず土日は観光客でにぎわい、最近は大型バスも見かけています。新聞、テレビなどで報道されると必ず観光客が増えています。観光に力を入れるには、このような状況をチャンスと捉え、集客を図っていくような取組も考えるべきではと私は思います。ちょっと時間がないですので、次の(2)の伊尾木駅コインロッカー設置についてに入ります。
 コロナ禍の関係で県外からの観光客は減少していますが、昨年、GO TOキャンペーンの時期には、大きなリュックを背負い、伊尾木洞を観光される方々を見かけました。29年、30年と2回、一般質問で伊尾木駅へのコインロッカー設置を要請しましたが、いずれも検討しておくとの答弁でした。野外に設置がネックのようですが、伊尾木駅には屋根のある待合所があり、そこに設置できるのではと思います。なはり線の安芸市内の駅で観光客が年中乗り降りする駅は安芸駅と伊尾木駅だと思いますが、いかがでしょうか。
○尾原進一議長  財産管理課長。
○大坪 純財産管理課長  お答えいたします。
 伊尾木駅のコインロッカーの設置に関しましては、直近、平成30年6月議会の議員御質問の財産管理課の答弁として、Kマートの駐車場に観光案内所とトイレの整備を計画しておりますので、この施設にコインロッカーを設置し、鉄道利用者も誘導できないか、商工観光水産課とも協議中であると御答弁させていただいております。現状としまして、観光案内施設の利用が車で来られた観光客が中心であるとしまして、コインロッカーは設置されておりません。
 次に、伊尾木駅の待合所の件でございますが、待合は風雨が吹き込む建物構造になっておりまして、そこも含めて、以前、先ほどおっしゃっていただきました屋外設置のことで検討いたしましたが、メーカー問合せにより、屋外設置費用はないとのことで、設置には至っておりません。失礼しました。メーカー問合せにより、屋外設置用はないとのことで、設置には至っておりません。仮に待合所の構造を屋内建屋仕様に改築できるかできないかといえば、一般的な建築の世界から考えると改修は可能であると思いますが、コインロッカーの設置を目的とした建屋の改修は、その必要性や、特に無人駅における利用頻度、利用状況、維持管理等の観点から考えますと、駅への設置は考えておりません。
 また、ごめん・なはり線の無人駅の乗降が多い駅はどこかという御質問だったかと思いますが、特に乗降が多いのは、安芸駅、球場前駅、伊尾木駅が挙げられろうかと思います。
○尾原進一議長  暫時休憩いたします。
     休憩  午後1時55分
     再開  午後2時1分
○尾原進一議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 球場前というのは、タイガースのキャンプを観戦する方々だと思います。当然その時期は荷物を預かるような場所も準備してあげれば、おいでた皆さんが喜ばれると思いますので、そういう対処も今後検討しておいてください。
 今年度より5年間、なはり線鉄道基金を11市町村で10億円造成すると決定しています。安芸市は2番目に多い2,680万円の負担になっていますが、横山市長は、抑制の人口が減少する中、観光客を呼び込むなど、利用客数確保に努めたいと言っていますが、具体的にどのように考えているのか伺います。
○尾原進一議長  市長。
○横山幾夫市長  事前にちょっとそれをお聞きしてなかったんで、今すっと答弁できることは、先日、開業式典を行いました安芸総合病院前駅について、外来患者から通勤されている方で利用客はそこで増えます。あと、観光客につきましては、今後、東部観光協議会との、開業式典の当日、ひがしこうちということで、ちょっと安芸からは遠いですが、室戸と北川村でイベントを行ってました。そういう部分と一緒に今後詰めていかないかんかなというふうに考えております。以上です。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 観光地の駅にはコインロッカー設置は必須だと思います。観光客へのおもてなしであり、当然の配慮と思います。県外の観光地駅にはほとんど設置されていると思います。安芸市はできない理由ばかりで、どのようにすればできるようになるのか、もう少し考えて前に進む工夫をしてほしいと思います。よろしく検討をお願いします。
 続いて、(3)Kマート店舗跡活用について伺います。
 平成29年より令和元年の伊尾木洞への観光客集客数を伺います。バスの台数も把握できていればお願いします。
○尾原進一議長  商工観光水産課長。
○山崎冨貴商工観光水産課長  お答えいたします。
 伊尾木洞への入り込み客数についてのお尋ねでございますが、個人旅行者については人数を把握できておりませんので、伊尾木洞体験プログラムへの申込件数とさせていただきますので、御理解をお願いいたしたいと思います。平成29年度227件、6,088人、平成30年度177件、4,055人、令和元年度209件、3,027人、令和2年度、これは参考までに令和3年2月までの数字ですが、97件、1,100人となっております。
 申し訳ありません。バスの台数につきましては、聞き取りの際にお聞きしてなかったものですから、数字を持ち合わせておりませんので、また課のほうにお願いしたいと思います。
 以上でございます。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 令和2年はコロナの影響で6か月間しか受入れができていないみたいでかなり減少していますが、この29年から元年までの3年間を平均すると、年間4,500名以上の数字が出ると思います。ただし、この数字は、先ほど観光課長が言いましたけど、観光協会を通した人数であって、実際の数字はこれを何倍も増えます。特に土日祝日は、個人の観光客は10倍以上は訪れている状況と思われます。しかし、残念なことに、伊尾木洞駐車場入り口で店舗を出店していましたKマートが昨年8月に移転し、現在は閉店状態になっています。安芸市は観光地としてのこの場所を利活用する予定はないのか伺います。
○尾原進一議長  商工観光水産課長。
○山崎冨貴商工観光水産課長  お答えいたします。
 これまでも、道の駅や飲食店等、市内への周遊を促し、市内での滞在時間を延長させることで、観光消費の拡大につなげていく取組を進めてまいりました。旧Kマートにつきましては、土地、店舗ともに個人の所有であり、安芸市としてKマート店舗を活用することは予定をいたしておりません。以上でございます。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) あなごう保存会が店舗を活用して直販所を運営していこうとの計画を立て、県の観光振興課の協力によりステップアップ事業の取組を始めており、アドバイザーの派遣もいただき事業計画が出来上がりましたが、運営資金の面で市の協力を仰ぎたいとの申出をしていると思いますが、市としてどのような対応を考えているのか伺います。
○尾原進一議長  商工観光水産課長。
○山崎冨貴商工観光水産課長  お答えいたします。
 去る2月17日に、あなごう保存会の佐々木会長、山下副会長、会計小島様によりまして、Kマート跡の空き店舗を活用した直販施設を運営するための設備資金に対する支援要望がございました。商工といたしましてもいろいろと探してみましたが、現時点ではあなごう保存会様が希望する備品購入などに活用できる市の補助金はございません。以上でございます。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 県の産業振興推進部計画推進課はあなごう保存会の計画に協力的に取り組んでくれて、アドバイザー派遣の申請も受け入れてくれ、1回5万円で5回の謝金の支援や令和3年度の事業補助金の検討もしてくれていますが、安芸市は、先ほども言いましたが、できない理由ばかりで、どうすればできるようになるのか全く考えてくれていない気がします。
 それでは伺いますが、伊尾木洞が脚光を浴びてから、洞窟の維持管理など、安芸市はどのような協力をしてくれているのか伺います。
○尾原進一議長  暫時休憩いたします。
     休憩  午後2時9分
     再開  午後2時10分
○尾原進一議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 副市長。
○竹部文一副市長  お答えします。
 すみません。事前に通告がなかったもので、ちょっとまとめておりませんけれど、あなごう周辺への整備としましては、観光案内所であったり、遊歩道の設置等をしてきたところでございますが、維持管理というところで御質問がございました。維持管理としましては、あなごうの河川につきましては、普通河川で市の管理河川でございますので、大雨による出水のために堆積したりとか、そういうことの土砂の取り除きなどの維持管理等は必要に応じてしてきたところでございます。先ほどのあなごう保存会様のKマートを活用した要望につきましては、私も要望を受けたところでございますが、市としましても、先ほどより担当課長のほうが答えておりますが、市の補助金制度は、現在のところ、御期待に沿えるような補助金はございませんが、その要望時のときにお伺いしたところによりますと、収益金の全てにつきましては、そのあなごうの維持管理とか整備とかに使うということをお聞きしておりますが、先ほども答弁しましたように、あなごうの河川は市の管理河川でございますので、必要に応じて、そういった維持修繕などは市のほうで対応していきたいと考えております。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 河川の整備はどこでもそらせないかんことで、あなごうだからということでないと思います。それ以外にいろいろな整備出てきてます。例えば、今、洞窟入って、標識、標識というか、道路標識ですわね。道しるべなんかも、あれも人力でずっと、東山森林公園の駐車場まで手作業でやってます。それから、もう崩れそうなとか、そういうようなとこも出てきてます。今後、そういうことが出てくるとすぐには市もできなくなるし、それまでにやっぱり個々に整備をしていきたいとこがあって、春と秋にはいつも掃除をしてます。それに市の職員も協力してたくさん来てはくれてますけど、そういったとき、まだまだこれから増えてくると思うわけで、やはり市の協力がどうしても必要ですけど、なぜか協力をする体制ができてないので、現在はあなごう保存会が中心になり、洞窟内の掃除、案内板などの設置もして、観光客のおもてなしをしています。しかし、経費面にも限度があり、洞窟入り口に設置してある募金箱やあなごうせんべいの売上金で活動していますが、現在、直販所に使用するために店舗の土地代金を昨年10月より毎月支払っており、積立金は残り僅かになっています。あなごう保存会の取組は県は非常に評価し後押ししてくれていますが、安芸市は協力的ではないような気がします。それはこの取組が評価できないということなのか。市の協力がなければ、保存会としても、跡地利用のみならず、現在行っているあなごうの維持管理も手を引かざるを得なくなるのではとの意見も出ています。せっかくの観光地をこのまま放置するのか。市長はどう思われますか。
○尾原進一議長  市長。
○横山幾夫市長  あなごう保存会の皆様には、ほんとに伊尾木洞の管理とかそういう部分では、管理、そしてPRも兼ねて、いろいろお世話になっております。ただ、県のほうはいろいろ支援をしてくれるけど、安芸市は全くしないということでございますが、県はそういう制度を、産業振興計画、集落活動センターとかそういう制度をつくってますので、その中で進めております。それへ市が二重にといいますか、単独で、別制度になりますので、それも1つ課題があろうかとは思いますし、それから、私もあなごう保存会の方が要望に来られたときはちょっといなかったんで後から要望書を見せていただきましたが、一定収支計画、私が見る限りです。ペーパーだけですので、収支計画見るだけでは、なかなかちょっと困難なというふうに私は感じました。ただ、直接お話を私が聞いてないので言えませんが、書類だけでは、ちょっと私は収支計画どうかなという思いもいたしました。山下議員を含めて、再度またこちらのほうに要望に来るということですので、それはまたそのときに私も詳しくお聞きをしたいと思います。以上です。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 提出した収支計画は私どもがつくったのではなくて、アドバイザーが計算してつくってくれた収支計画で、どういうふうな取組をするかという私どもの意見を聞いて、アドバイザーの方が数字を出して、金額を出してくれた計画です。これぐらいでいけるかという感じにもなりましたけど、実際、始まるに至ると、要請に行きました、要望に行きました、備品ですか。備品等、まずそれを入れないかんのでということで、県のほうも令和3年度の補助金を探してくれているんですが、それもやはり市と一緒になってやらないと出ないわけで、市が動かないと県も動けないということを聞いてます。だから、市単独では多分出ないと思いますので、やはり安芸市の協力はもうちょっといただけないと、この伊尾木洞、今後どうなるか、ちょっと分からなくなってきてます。
 ちょっと時間がないので、次行きます。
 ついでですが、下山の不動地区に弘法大師お休みの岩という看板が設置されていますが、文字が薄れて、ほとんど見えなくなってます。この場所は、北の国道から南の堤防が遍路道になっていますので、八十八か所巡りの方がたくさん通っております。看板の見えるように配置していただいて、ちょっとこういうのがありますよという案内を通路に出していただくとありがたいと思います。よろしくお願いします。
 続いて、東山森林公園遊歩道について伺います。
 令和3年1月、高知新聞の「K+」に、安芸市といえば伊尾木洞を思い浮かべる人も少なくないだろうという書き出しの後に洞窟内の紹介があり、その先に東山森林公園と続く道があるとの記事が掲載され、外周が1キロもある竜王池と写真入りで紹介されています。また、県東部の山という本にも、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線伊尾木駅で下車、伊尾木洞を抜けて云々と、森林公園のことが紹介されています。昨年のコロナ禍の中、自然への関心がますます高まっており、森林公園にもたくさんの人が訪れるようになっていますが、この状況を市は把握できているのか伺います。
○尾原進一議長  農林課長。
○大坪浩久農林課長兼農業委員会事務局長  お答えいたします。
 観光客の状況を把握しておるかということですけども、昨年もやっぱりコロナ禍ということもありまして、私も直接東山森林公園のほうに出向いて、月1回程度はお客の様子も見ておりますが、昨年の秋ぐらいからやはり多くの方が来られているようにはお見受けをしております。
 以上です。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 東山森林公園は、昭和57年から61年、5か年をかけて、県が事業費3億9,500万円かけ、生活環境保全整備事業で造成し、現在は安芸市が管理しています。自然を楽しく歩こうと、遊歩道やのんびりと休める憩いの場所があちこちに設置され、来園された皆さんは散策を楽しんでいる様子です。この遊歩道は何コース設置されているのか伺います。
○尾原進一議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○大坪浩久農林課長兼農業委員会事務局長  お答えいたします。
 公園の中にも大きな地図が看板として立っておりますけども、その地図に表示されておる遊歩道の本数としましては、6路線が記載されております。それで結構でしょうか。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 総延長11.6キロメートルの遊歩道ですが、以前、危険なので通行止めになっていた箇所がありましたが、現在は解除されて全て通行できるようになっているのか伺います。
○尾原進一議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○大坪浩久農林課長兼農業委員会事務局長  お答えいたします。
 以前の御質問というのは、平成29年の第3回定例会のときかと存じます。議事録を確認しますと、議員がどなたかに危険な箇所があるとお聞きされて、危険なら通行止め等の対応を取るようにというふうに尋ねたものですが、その際、調査に行きました当時の担当にも、私翌年からですので、確認しましたが、結果的には、危険な箇所っていうのは確認をされなかったので、通行止めにした箇所はなかったと聞いております。なお、毎年森林景観整備事業ということで、草刈りや穴埋めなど簡易な修繕を委託で実施しておりますが、元から山道ということもございまして、急傾斜な箇所も相当ありますし、風化やったり、水が集まる場所など、物理的にも補修の難しい箇所が存在をしております。危険な箇所には手すり用のロープを設置するなど対策をしておりまして、現在のところでも通行止めをしている箇所はありませんことを報告いたします。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) その質問した当時の後に黄色いテープを張って通行止めにしてた遊歩道が1つあったので、最近はそれが取れますので、きれいにしてくれたのかなという思いでちょっとお伺いしました。
 最近は草木の管理がよく生き渡り、訪れる方々に大変喜ばれています。山登りのトレーニングコースとして利用されたり、四季折々の景色を楽しみに山歩きをする人が増えている状況に、地元でも誇れる観光地の1つになっています。ただ、案内板表示の文字が薄れて見えづらいのや、途中からどこへ行ってよいのか分からなくなったりする場所もあり、一度整備の必要があると思うが、どのように考えているのか伺います。
○尾原進一議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○大坪浩久農林課長兼農業委員会事務局長  お答えいたします。
 昨年の春に遊歩道の特に分岐にある看板の文字については、議員のほか伊尾木の方々にも御指摘もいただいておりまして、令和2年度の委託事業の中で、その看板等の確認をするよう、春の時点でお約束をしておりました。実際には実施をしております。ただ、案内看板の設置箇所とか状況の写真、それからまた、修繕等の資材に防腐の木材いうようなものも使わないかんいうことで、必要量の把握にちょっと時間を結果的に要しておりまして、集約がまだできておりませんけれども、現在確認をされておる文字が消えている看板につきましては、取り急ぎ文字を書き足すというようなことの対応をしたいと考えております。
 なお、公園内の正確な路線図っていうのがちょっと乏しい状況にもありまして、今年1年、委託先などに修繕箇所の指示や、部下にも現地確認をするようにも行ったこともありますが、地図がちょっと十分整備されてないこともありまして、苦慮しておりました。管理のため、看板も含めて位置情報をまとめるとともに、来園者には気持ちよく施設を利用していただけるよう、分かりやすい案内看板や表示の在り方を検討したいというふうに考えております。以上です。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) ぜひよろしくお願いします。
 それと、竜王池1周1,000メートルの案内板があります。これ、1周できる遊歩道があるのか、また、どこまで行くことができるのか確認できていますか。伺います。
○尾原進一議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○大坪浩久農林課長兼農業委員会事務局長  お答えいたします。
 竜王池1周1,000メートルと書かれた案内看板は確かに設置されておりまして、以前に私も3か所ほどあるということは確認をしております。その看板を頼りに竜王池の周辺に存在する遊歩道を歩きますと大体1キロになりますが、初めての方にはなかなか分かりづらいのかな。また、この1周というのは、池のほとりといいますかね、水辺の周りではなくて、ちょっと外郭も含めて、大体近い位置で1周回ると1キロぐらいにはなる。私が測ったところ、850メートルから1キロ、管理棟も含めますと1キロぐらいのコースにはなると。うそではないが、分かりづらいというのは確かでございます。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 恐らく分からんと思います。行けなくなる。どこへ行っていいのやら分からなくなるという道になってますよね。道がなくなってしまってるので。それから、平成30年に担当課職員と池の周遊コースを一緒に回り、今後の整備について話し合いをしていましたが、昨年のコロナの関係で宙に浮いた状況のままです。今後どのように考えているのか伺います。
○尾原進一議長  農林課長兼農業委員会事務局長。
○大坪浩久農林課長兼農業委員会事務局長  お答えいたします。
 遊歩道につきましては、以前にもお答えしましたように、快適に利用していただくために草刈り等の維持管理を当然してまいります。また、30年に職員と池のほとりを回ったというようなことでございましたが、改めて、今ある道の維持管理はしっかりいたしますけれども、以前お答えしましたように、水辺周辺に新たな道を整備するという考えはございませんので、もう一度御報告をしておきます。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 今あるというか、今まであった道は、その水辺のほとりのとこを、入り江ですね、入り江のとこを一旦上へ上がって道路に出ます。道路に出て、また周辺を下りて、1周して堤、堤防のところに出てくるようになってますが、その道を整備してほしいというがです、今のとこは。だから、入り江のとこに橋かけるのが最高だと思いますけど、なかなかそこまでは財政厳しいと思いますので、今、道がなくなっているとこを、道をもう一回元に戻して通れるようにして、なくなっている道を過ぎていくと案内板がまた、分かりますよね、下りたとこに。そのコースを人が歩いていけれるようなふうにしてあげると、ハイキングなんかで気軽に来られる方もおりますので、あれ行ってから、ほんとにどこ行ってええのやら分からんようになることもあります。以前、二、三年ほど前に、東山公園上がられて、迷子になったって公民館に電話かかってきて、連れにきてくれいうこともありましたので、やはりそういう案内板、もうちょっとちゃんとしてあげて、また道もちゃんと整備してほしいと思います。
 自然の観光地として、安芸東部の伊尾木洞、東山森林公園、大山岬、大山恋人の聖地などを周遊観光コースとしてつなげることにより、安芸市の新たな観光名所として、また歴史と自然のまちとしてアピールし大いに売り出せることができるのではと思いますが、市長、いかがでしょうか。
○尾原進一議長  市長。
○横山幾夫市長  お答えします。
 大山岬とも一体となって観光地として売り出すということは、それはすばらしいことだと思います。ただ、それを売り出すに当たって、どういう周遊コースでのいうところもまだこれから、漠然とした部分しかまだ浮かびませんが、これから詰めていかなあかんとは思うんですが、ただ、例えば森林公園なんかも、一時からいうと大分施設なんかも古くなってますので、それをどれぐらいの事業費をかけてするのか。それから、先ほど議員がおっしゃられましたKマートも個人の所有ですので、それも活用すべきものなのか、しなくてもええのではないかと、両方意見があると思いますので、そういう部分も周遊コースで一体としてやるのであれば考えなければならないし、それから、以前、いつの機会だったか忘れましたが、サイクリングロードという御意見も議員のほうからございました。なかなかサイクリングロードについては現実的にすっとは行くものではないと思うんですが、将来を見通した部分も計画としては一定念頭に置かなければならないかなというふうに考えております。
○尾原進一議長  7番 山下裕議員。
○7 番(山下 裕議員) 先ほど来、私も言ってますが、やはりどうやったらまずできるか。できんなという考えより、どうやったらできるかというのをやはり、頭のいい皆さんがたくさんおいでますので考えていただいて、やはり前向きに取り組んでいってほしいと思います。そして、Kマートの跡地も不要ではないかという方もおいでますが、もうあそこを何年間も、こんだけの観光客が来て、今、案内所のトイレを使うだけですよね。だから、ほんとに地元の方ももったいない、よその方も何であそこで店せんがないうて、県外から来た方も言われます。お土産売りよったら買うのにいうて。だから、ほんとにもったいない。だから、あそこで直販所をやると外貨が入ってくると思うがですね。そういうことをやっぱり含めていただいて、生きたお金が使えるんではないかと常々思っておりますし、あなごう保存会の皆もそういう考えでおりますので、やはり前向きに考えていただきたいと思います。
 最後になりますが、コロナ感染がまだまだ収束の兆しが見えない中、高知県においては、県民が我慢して対策を行ってきた成果が現れているように思われます。しかしながら、学校関係では卒業式も2年連続縮小され、歓送迎会なども見送られる状況です。ワクチン接種によりコロナ禍が収束し、経済が回復することを強く願いまして、一般質問を終わります。
○尾原進一議長  以上で、7番 山下裕議員の一般質問は終結いたしました。

添付ファイル1 一般質問 山下 裕 (PDFファイル 399KB)

PAGE TOP