移住者の声VOICE

樋口 あゆみさん

Interview 03

陶芸を続けたい

樋口 あゆみさん

移住歴 7年 年 齢 30代

手作り市などで作品を販売している樋口さんはもともと安芸市の出身。県外の大学で学んだ陶芸を続ける地盤として地元安芸市へUターンし、実家をアトリエに作品をつくりながら内原野陶芸館で非常勤講師をして暮らしています。

販売ベースの工芸へ
シフトチェンジは大きなハードル

「陶芸を続けたい」その思いを家族に伝え実家の一部をアトリエにすることが決まりました。陶芸をする環境も整っており、あとは道具を揃えたら良いだけという状態。だからこそ「よし、ちょっとやろうかな」と思えました。

しかし、大学で学んでいたオブジェから販売ベースの工芸へのシフトチェンジは大きなハードルでした。右も左もわからないまま販路の開拓や販売方法などを悩む日々が続き大きな不安を感じていました。そんなとき「顔見せにきたら?」という大学の先輩の一言で、思い切って近くにある内原野陶芸館を訪ねることに。そこでの出会いがきっかけで作品を販売してもらえるようになったり、技術面のアドバイスをいただけたり、作品の幅も広がったように思います。

県外に居たときのように展覧会などで様々な作品を見に行ったりする機会は減りましたが、安芸市の環境・繋がり・交流から、インスピレーションを受けたり、モチベーションが上がったりと作品作りにも活かされています。 鳥のさえずりが聞こえ、四季を感じることの出来る環境。私にとってのびのびと過ごせるこの環境こそ大切なんだと気づくことができました。
だんだんとお客様から注文をいただくことも増えてきて、要望に自分がどう応えるかといった悩みもありますが、今後も安芸市を拠点にして県内を移動しながらイベントに出店していきたいと思います。

地域の繋がりを感じる心地よい生活

安芸市は物理的な不便もありますが、環境も良く食べ物もおいしい。なにより地域の繋がりを感じながら心地よく生活できています。一人で悩まず色んな人に話しをすること。そうして人と繋がることで広がっていくんだと実感しました。時々疲れたら、この自然に癒してもらいながら、これからも何とかやっていけるのではないかと思っています。