安芸市地域情報通信基盤整備事業
企画調整課 : 2016/08/29
地域情報通信基盤整備推進交付金交付要綱第8条の規定により、下記の事業について公表する。
事業の概要
事業名 | 安芸市地域情報通信基盤整備事業 |
事業完了日 | 平成23年3月17日 |
総事業費 | 44,220千円 |
交付金額 | 14,740千円 |
整備対象地域 | 市全域 |
事業の内容 |
本市では、当時のADSLサービス提供エリア以遠の地域においては、NTT安芸局との距離が離れることによって、通信速度が極端に低下すること、また、特に中山間地域および光収容エリアにおいてはADSLサービス提供エリア外となっていることなど、実際に高速通信の恩恵を受けられないエリアも多く、情報通信基盤における地域格差が顕著に現れてきており、ブロードバンド・ゼロ地域の解消を図る必要があった。 このため、域内の情報格差是正を目的として、現在のADSL提供エリア以遠の地域においても、ADSL同等の通信サービスが提供可能となるよう、ReachDSL・無線LAN(川北乙地区、下山地区)・直接受信型衛星通信(尾川地区、畑山地区、東川地区)の一体的な整備を行い、安芸市全域でのブロードバンド環境を整備した。 |
サービスの提供状況
サービス開始日 | 平成23年1月15日 |
サービス形態 | 公設民営(IRU) |
契約先 |
関西ブロードバンド株式会社 IPSTAR Company Limited |
(1)整備計画時の目標
初年度 | 最終 | |
整備地域の世帯数 |
(1)ReachDSL:3241 (2)無線LAN:413 (3)受信型衛星BB:331 |
(1)ReachDSL:3114 (2)無線LAN:460 (3)受信型衛星BB:271 |
加入世帯数 |
(1):100 (2):30 (3):33 |
(1):400 (2):51 (3):33 |
加入率(%) |
(1):3.3% (2):8.5% (3):9.9% |
(1):13.2% (2):14.4% (3):9.9% |
(2)実績
H23年度末 | H27年度末 | |
整備地域の世帯数 |
(1):3205 (2):449 (3):293 |
(1):3114 (2):460 (3):271 |
加入世帯数 |
(1):21 (2)46 (3):21 |
(1):6 (2):26 (3):15 |
加入率(%) |
(1):0.6% (2):10.2% (3):7.1% |
(1):0.1% (2):5.6% (3):5.5% |
評価及び課題
【評価】
市全域でBB環境が整備されたことで、市民の生活利便性の向上につながった。利用促進活動が積極的に行われたことで、市民のインターネットの普及啓発が図られたが、大手通信事業者による光回線の提供エリアの拡大、携帯電話の高速通信化、スマートフォンの普及、人口減少等により、本事業の当初の目標利用者数を達成できていない状況である。
しかし、上記の取り組みにより市民のインターネット利用ニーズが堀り起こされ、民間の通信事業者の参入が図られたことで、結果として、市民の生活利便性の向上に寄与したと考えられる。
【課題】
ReachDSLについては、通信速度が最大2Mbpsであり、整備当時のニーズには応えることができたものの、近年のコンテンツの大容量化に対応することが難しく、利用ニーズに応えられない状況がある。
無線LANについては、最大50Mbpsと、通信容量では利用ニーズに応えられるものであるものの、大手通信事業者が光回線の提供エリアを拡大しており、利用者数の拡大が難しい状況にある。
受信型BBは、整備当時は地域唯一のBB環境であったが、人口減少や携帯回線の高速通信化やスマートフォンでのインターネット利用、利用料値上げにより、利用者は減少傾向が続いている。