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みどりの日に安芸市の森を満喫！

農林課： 2024/05/08

令和6年5月4日の「みどりの日」に安芸市の東山森林公園で森林浴イベントが行われました。これは市民団体「フォレストオーシャン」が主催するイベントで、全国26地域で同時に森を歩く「Goto Forest!2024」という取り組みの安芸市ステージとして行われたものです。イベントの中では、安芸市が策定した「安芸市流域森づくり構想」の紹介も行われ、36人の参加者は全身で森を感じながら、森の大切さや森との関わり方などについて考えを巡らせました。

この森林浴イベントは、海が見えるベンチまで行って帰ってくる「歩く森林浴」と、木漏れ日の中でハンモックやアウトドアチェアに腰掛けて静かに森時間に身を委ねる「歩かない森林浴」の2部構成になっています。午前中に行われた「歩く森林浴」では参加者は森林ガイドの案内のもと、植物の名前を学んだり、葉の手触りや香りを感じたりしながらゆっくりと歩きました。午後の「歩かない森林浴」では、森林浴のバリアフリー化を大切にしたプログラムが用意されていて、杖を必要とする高齢者などを含む参加者は、駐車場のすぐ近くの木立の中に準備された広場（「森林浴場」）で、緑の葉を通して降り注ぐ柔らかい光や鳥の声、風が木々をゆする音、子どもたちの楽しそうな声を聴きながら、贅沢な時間を過ごしました。また、野外で催される茶会である「野点（のだて）」も行われ、参加者は森を映したような美しい緑色の抹茶と和菓子を楽しみました。

■歩く森林浴
中央広場からは森林公園が広く見渡せます。森林ガイドからは「色は何色見えるでしょうか？」との問いがあり、参加者は指で色の数を数えながら思った数字を発表しました。7色という声や20色という参加者もいました。「これから森に入っていくので、是非、色や香り、感触など五感をいっぱいに使って歩いてください」との説明がありました。

森林ガイドが立ち止まり、足元に注目するよう促してくれました。そこにはヒノキの実が落ちていました。手で揉むとほのかにヒノキのいい香りが立ち上がります。遊歩道のすぐ脇にはヒノキの大木がありました。

車で行ける一番奥の小屋を過ぎ、いよいよ本格的に森の中に入っていきます。森林ガイドは、「森林浴は、海水浴や日光浴と同じような自然浴の一つです。森には木々が発する香りの成分『フィトンチッド』が満ちているので、心身を深いリラクゼーションに導いてくれます」と教えてくれました。

この日に初めて会う者同士でも不思議と話が弾み、あっという間に目的地である「海が見えるベンチ」に着きました。そこからは、森と海を同時に眺めることができます。標高約140mにあるベンチの広場からは安芸川、伊尾木川が太平洋に注ぐ河口が見え、その向こうには妙見山が望めます。

帰りは沢沿いのルートを辿ります。木陰の細い道を抜けると目の前にはメタセコイアが林立する大きな空間が現れます。東山森林公園は森林に親しんでもらいたいとの想いから沢山の種類の樹木が植えられていて、普通の森とは違い多様な植物を一度に見ることができるという魅力があります。参加者からは、「ここでキャンプができたら最高なのに」といった意見もありました。