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新たな協働の森づくりパートナーズ協定を締結しました
農林課 : 2024/08/27
三菱商事エネルギー株式会社と協定締結
環境問題に積極的に取り組んでいる企業や団体と市町村、森林組合、高知県がパートナーズ協定を締結して、森林の再生、地域活性化に取り組む「協働の森づくり事業」の新しい協定を令和6年8月19日に三菱商事エネルギー株式会社と締結しました。
三菱商事エネルギー株式会社は、三菱商事グループ内の石油関連等の企業を統合して設立され、主に日本国内での石油製品の卸売、直売事業並びにデジタル事業を展開されています。また、カーボンニュートラル実現に向け、工場でのバイオディーゼル燃料の利用促進や大型ディーゼルエンジン搭載車の水素アシスト技術の実証実験に取り組むなど、環境先進企業としても新たなビジネスモデルの構築を目指されています。
この協定は、三菱商事株式会社、東京海上日動火災保険株式会社につづくパートナーズ協定となり、今後、安芸市川北にある「三菱商事エネルギー 協働の森」と名付けた24haの協定林を保全する活動を進めていきます。
左から、高知東部森林組合の畠山敬介代表理事組合長、安芸市の横山幾夫市長、三菱商事エネルギー株式会社の松下剛代表取締役社長、高知県林業振興・環境部の西村光寿部長
協定式で三菱商事エネルギー株式会社の松下剛代表取締役社長は、「社名にエネルギーという言葉があるように、日常生活になくてはならないライフラインである石油製品の安定供給が社会的責任だが、環境にやさしいエネルギーについての取組も社会貢献の大切な部分だと考えている。三菱グループゆかりの地である安芸市で、歴史に思いを馳せながら継続して社員の環境意識の醸成に取り組み、安芸市の森林が健全に保たれるような保全活動を行いたい」と協定締結に向けた想いを話されました。
高知県林業振興・環境部の西村光寿部長からは、「高知県は、全国一の森林率を誇る森をはじめとする豊富な自然資源に恵まれた強みや特色を生かした取組を進めていて、この協働の森づくり事業も重要な施策の一つと位置付けています。この協定により森林整備が進み、2050年カーボンニュートラルに向けた二酸化炭素吸収源対策がさらに進展することを大いに期待しています」と事業の目的などについての説明がありました。安芸市の横山幾夫市長は「森を健全に保つことは土砂崩れや河川の急激な増水を防ぐといった安心安全なまちづくりに大きく貢献するだけではなく、海へ注ぐ河川の環境も向上させ、森から海までのそれぞれの環境に暮らす多様な生き物を育む土台作りにもつながります」と森林保全の必要性について話しました。また、高知東部森林組合の畠山敬介代表理事組合長が、「安芸市内からも見える場所にある協定林は皆伐跡地も含んでいて、植樹活動により再造林を進めていく計画にしている。植樹から始まる森林保全活動は学ぶことが多く、特徴のある取組になると思う。生物の多様性を保全し、市民に親しまれる森に育てたい」と事業計画について説明しました。
上空から眺めた協定林の様子
協定林からは安芸平野や太平洋を望むことができる
11月には三菱商事エネルギー株式会社の社員等が来市して協定林での森林保全活動を行う予定です。
この取組は、安芸市流域森づくり構想のアクションプランに基づく活動です
・No.9「環境先進企業とすすめる協働の森づくり」
・安芸市流域森づくり構想の取組は森林環境譲与税を活用しています