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資料館の概要
安芸市歴史民俗資料館 : 2025/02/12
安芸の歴史は古く、遠く承平年中(931-938)に成立した「和名類聚抄」には土佐国七郡の1つとして「安芸群」の記載が見えます。
安芸城は、戦国時代までこの地を治め栄えた安芸氏の居城で、江戸時代には土佐藩家老五藤家がここに居を構えました。

その安芸城跡に昭和60年安芸市立歴史民俗資料館が誕生しました。収蔵品は身近に残る貴重な民具や文化財、歴史的な遺品の数々等広範囲に及んでいますが、なかでも藩政期の土佐藩を知るうえで貴重な資料である五藤家文書をはじめ、美術工芸品、武具など収蔵品の多くは同家の寄贈、寄託によるものです。
隣接して建つ書道美術館は、昭和57年全国初の公立書道美術館として開館し、書道王国安芸が生んだ川谷横雲・尚亭兄弟をはじめ、手島三兄弟(手島右卿・南不乗・高松慕真)ほか近現代書道の大家の作品を数多く収蔵、毎年全国書展を開催しています。

また、近くには全国に知られた「野良時計」や、掘割と土用竹、ウバメ樫の生垣が続く満酒な佇まいの町並み「土居廓中」があり、江戸時代の武家屋敷の名残を今にとどめています。
春は麓の紅白の梅林、堤の桜、そして蓮花を吹き渡る夏の風と、城山を巡る四季の彩りは格別です。歴史探訪とともに、そぞろ歩きをぜひお楽しみください。