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黒岩涙香

安芸市歴史民俗資料館 : 2025/02/12

探偵小説家、新聞記者

黒岩涙香

涙香(るいこう)(本名・周六)は、文久2年(1862)川北村(現在の安芸市川北)に生まれました。少年時代から好学の風があり、17歳の時に大阪に出て英語専門学校に入学。このころから新聞に記事論文を投稿するなどして異才を認められていました。翌年、東京に移って成立学舎、慶応義塾に学び、新聞記者として「同盟改進新聞」、「日本たいむす」、「絵入自由新聞」「今日新聞」などの各社を転々とし、その間に翻訳小説を次々と発表して名声を高めました。

明治25年(1892)、独立して新聞「萬朝報」を創刊。当時の政財界の腐敗に対して自ら筆をとって厳しい批判を加え、また「まむしの周六」の異名をとるなど、その反骨精神が大衆に受けて新聞は大いに売れ、最大発行部数は30万部を超えるほどでした。

大正9年(1920)没、享年59歳。代表的な翻訳小説に『噫無情』『鉄仮面』『巌窟王』などがあります。


 

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